ラブライブ 未来へ受け継ぐ奇跡の物語   作:杉並3世

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皆さんお久し振りです❗

仕事が立て込んでいて中々投稿出来ず申し訳ございません。


17本音

『ねえ・・・手に持っているの何?』

 

また懐かしい夢を見ていた

 

『これは木刀、僕は・・・剣術をやっていて』

 

靖国神社の帰りの公園で知り合った金髪碧眼の可愛い女の子を助けて一緒にしゃべっていた。

 

初めて喋る子では幼馴染みのようにはいかなかった。

 

『剣術!?もしかしてサムライ』

 

異国の子なのかやはりサムライって言葉に反応した。

 

『そういう事になるかな』

 

『ハラショー』

 

『僕は朝霧悠斗。君は?』

 

『私の名前は・・・・・』

 

そこで俺の意識は覚醒した。

 

「また、あの時の夢か」

アルテールスにいた時には一度も見なかったが日本に戻ってからもう2回も、しかも前回の夢の続きってこんな偶然ってあるのかな?

 

「でもあの子って絵里に似ているな」

 

昨日の話から絵里が日本に来たのもアルテールスに行った時期が被る。

 

 

「・・・・まさかね」

 

他人の空似の可能性もあるしそんな筈ないと思って記憶の隅っこに寄せた。

 

 

今日は休日だけど詰襟タイプの制服に着替えてある場所に向かった。

 

 

 

 

「すまないな。こんな無茶を頼んで」

「いえいえいほかならぬ主の頼みですよ」

 

少し前に杉並に頼んで文科省に精通している人物を紹介してもらうために俺たちは千代田区の衆議院議員会館に来ていた。

ロビーで待っていたら1人の男性がこちらへ向かってきた。

 

「お待たせしました杉並さん」

「すみません副長官。無理を言ってもらって」

「いえいえ、あの朝霧の若君に会えるのですから」

 

 

「主、紹介します。衆議院議員の東條晴彦内閣官房副長官です。以前は文部科学大臣政務官をやっておりまして各省庁にパイプ持っております」

「東條です」

名前はよくニュースで取り上げられ未来の総理候補とも呼び名は高い若手である。

 

 

「朝霧悠斗です。本日は私の申し出に応じていただきありがとうございます」

「しかし噂に聞いていたのとずいぶんイメージが違っておりましたよ」

 

「私ってそういう風に言われていたのですか!?」

「それは聞かない方がよろしいと思います朝霧の若君殿」

その一言で聞きたいという選択肢は自動的になくなった。

 

良くも悪くとも朝霧の名前が浸透していると思った。

 

「それでは私のオフィスに案内します」

 

東條さんに案内してもらって館内に入った。

 

 

「官房副長官という事は」

「はい。前回の総選挙から今の役所についております」

内閣官房は内閣の補助機関であり、直接内閣総理大臣を補佐支援する機関である。そして関係省庁の統合調整を行うため官僚組織の中ですべての府省より上位組織である。

 

そして官房副長官は首相に近い比較的若手の人間や閣僚経験者就任することからほかの政務官や副大臣に比べて重要ホストである。

 

 

「ここが私のオフィスです」

 

互いに椅子に座り始めた。

 

「それでお話とは・・・」

俺は現在の音ノ木坂学園の状況を説明した。

民社党を中心とした連立政権の負の遺産。学園内の存続派と廃校派・・・・その後ろにユニオンの影と思わしき幽霊。

 

「姪からそのことを聞いていたのですが、まさかそこまで闇が深いとは思いもしませんでした」

「姪?東條さんには親戚がいらっしゃったのですか?」

「ええ、音ノ木坂学園に通っておりまして、今は3年生です。廃校の件は姪から聞いて存じておりました」

東條で3年生!?

「・・・・・もしかしてその姪は3年生の東條希ではないですか」

「希を知っているのですか?」

「ええ、私と同じクラスメイトでしてテスト生で転入当時から色々と世話になっていました」

「そうだんだったんですか!?」

 

よくよく考えていたらたった一人で都内に住んでいるんだ。近くに親戚がいても不思議じゃない。

 

「それにしてもスクールアイドルで入学者を増やすか・・・とても凄い計画ですね」

「もう音ノ木坂学園に後がないからな。一か八かの最初で最後の大博打さ」

正直、理事長や絵里達の支援が無ければ更に苦しかったかもしれない。

 

 

「東條副長官、少しよろしいでしょうか?」

「どうした岡本さん?」

後ろに控えていた公設秘書官の岡本さんが話に入り込んできた。

「関係あるかどうかわかりませんが私も一つ情報を持っておりまして」

「ぜひ!お話していただけないでしょうか?」

今はどんな些細な情報もほしい!!

 

「私の娘が今年高校受験なんです」

「そうなのですか!?」

今年受験ということは雪穂と同い年か・・・

 

「それでどこの高校を受験の予定なのですか?」

「俺も奥さんも子供も最初は音ノ木坂学園を希望していたのだけど、廃校の可能性があるという事で近くのUTX学園を考えていたのですが娘があそこはあんまり乗る気ではないのです」

 

「どうしてですか?」

「・・・・・あまり表ざたになっていないのだけど」

急に小声で話してきた。

 

「UTXは秋葉原駅の直ぐ近くにあるではないですか」

「はい」

「それで入学料とか授業料とか高くて、大抵の子は富裕層なのですが・・・」

私立の高校ならありえる話だけどそれだけならほかのところも一緒のはずだから問題ないはず。

 

「無論成績優秀者用の授業料免除もあるのだけど・・・あそこ・・・娘の先輩曰く生徒同士のいがみ合いや、先生の派閥争が激しいと言っております」

「そうなのですか!?」

 

この間見た感じはそんなことはなかったと思ったけど、以前絵里の生徒会会報の件から一概にあり得ないとは言えない。

「まあ、専門科になればなるほどそれが躊躇でね。中には先生の派閥争いの為に生徒を利用するという噂もある」

 

「そこまで出回っているのでしたら何故騒動に発展しないのですか?」

「理由はいつくかある。まずは私立校で中々行政の介入を受け辛い。もうひとつは学校生活という閉鎖的な環境で中々正確な情報があがってこない所謂噂レベルってことです・・・・・この程度ですがお役に立てましたか」

「いいえ。大丈夫です」

おかげでUTXの有意義な内部事情を知ることもできた。

 

「それじゃ私からも一つ情報」

 

これだけの情報をくれたからにはリターンしないとな!

 

「これは表沙汰にはなっておりませんがユニオンと繋がりのあるマフィアの大幹部が密かに日本密国しているのはご存知ですか?」

 

「はい!朝霧さんもご存知でしたか」

「アルテールス大使とは顔なじみで、その人から」

 

 

「後、音ノ木坂学園で新入生歓迎会の時に不審者騒動があったのはご存知ですか?」

「希から聞いておりましたがそれは事件性はなかったはずでは?」

「いいえ。父の知り合いに警察関係者がいるのですが、その人曰く警察が動く前に強制下校の指示が学園動いています。しかも発生時刻も終わった直後とその時行われたµ`sファーストライブ終了後に目撃情報が途絶えました」

「・・・・・・ここまで聞くと一気にそれも黒に近づいてきましたね」

 

腕を組み悩み始めた。

 

「・・・・・で、朝霧さんは何を望む?」

「できるだけ政府内・・・特に前政権と文科省の官僚勢力を知りたい」

 

今の大西政権政府内には前政権の影響は残っていないが官僚までそうはいかない。

おそらく前政権からつながりがある文部科学省の官僚が何人か残っているはずだ。

「分かりました」

「助かります」

今の立場では個人で調べるのには限界があるからなこれで政府内の情報が入る。

 

 

 

 

今日は学校が休みだけど試験まで残り日数が少ないので休日返上で部室で勉強していた。

 

「本日のノルマはこれね」

希が机の上に大量の参考書が置かれた。

 

「「「鬼!!」」」

「おや?まだワシワシが足りていない子がいるん?」

「「「まさか~!!」」」

 

流石の3バカも希のワシワシにはもう懲りたのか素直に応じている。

自分たちの勉強もしないといけないので正直楽になれる。

 

 

試験まで残り4日に迫り穂乃果と凛、にこのテスト勉強のラストスパートをかけた。

 

 

 

けどこの数日間俺は絵里のバレエの映像が頭から離れない。

俺が見てきた中でも一二を争う技量に加えて、人を惹きつける魅力をも感じ取れた。

一体ここまでたどり着くにはどれだけの努力を積まないといけないのか俺も剣術を学んでいる身として分かる!

恐らく相当な時間をかけて身に着けた。

 

でもそれでも入賞には至らなかった。

 

あれだけのセンスと努力を有しても表彰台に立てれない。

 

 

「わりい・・・ちょっと飲み物を買ってくる」

 

「分かりました」

じっとしているとつい余分なことまで考えてしまう。

一旦部室を出て頭を冷やそう。

 

中庭にある自販機で缶コーヒーを買ってその場で飲んだ。

 

μ`sの試験勉強を見ているおかげかどうかわからないがすれ違っていたため今日まで話す機会はなかった。

 

「本当どうしたんだろう?」

空を見てぼやいた。

足音が聞こえて振り向くと希が近づいてきた。

 

「希・・・どうしたんだ?」

「遅いからみんなが心配しとったで」

 

「え?」

携帯を覗くと海未や真姫から何件かメールが来ていた。

「すまない」

 

 

「自分の心に聞いてみ」

 

「自分の・・・・心」

その言葉に霧がかかっていた心に一筋の光が差した。

「その顔・・・・いったい何思いついたんや」

「ふう・・・・希には隠し事できんな」

 

相変わらずこのスピリチュアルさんには隠し事は通せんらしいな。

「絵里に・・・・ダンスを教わりたいと思った。絵里が持っている技術を少しでもあいつらのモノが出来たら更に底上げに繋がる」

 

俺たちで昔の楽しさを再び伝えるんだ。

 

「ふふっ・・・うちが思いった通りや」

「希・・・・」

「でも先にやることあるんじゃない?もう試験まであと少しよ」

 

「・・・・・そうだったな」

確かにその前になすべきことが事がある!

コーヒーの缶をごみ箱に捨てて、俺は急いで部室に戻った。

 

「お前ら!!」

 

「ゆ、悠にい?」

「悠センパイ?凄い笑みにゃ!?」

 

今のやるべきことは兎に角こいつらの赤点を回避することだ!!

そうじゃないとラブライブ出場ができない上絵里の心の闇を払う機会が永遠に失われてしまう!

 

だから俺も今やるべきことをやり遂げる!!

 

 

 

 

そして音ノ木坂学園の定期テストが終わって数日後。

今日はそのテストの返還日だ。

良かったもの、悪かったものリアクションは人それぞれだけど、流石に3年生という事もあってか最悪な結果という人はいなかった。

 

 

「どうだった?」

 

「悠センパイ見て!!」

凛が英語のテストを見せると余裕で赤点回避の50点を超えていた。

 

「にこはどうなん?」

「にこに任せればテストなんて余裕よ」

にこのテスト用紙も赤点一つはなかった

後は穂乃果だけだ。

 

「どうだった?」

いつもと違う反応に内心焦っている。

 

 

「じゃーん!!」

穂乃果は俺たちに手に持っていたテスト用紙を見せてVサインした。

「よかった~」

これで心置きなくラブライブに向けて練習ができる。

 

 

「そんじゃ!俺は生徒会室に行って報告してくるから先に練習しておいて」

「お願いします」

テスト期間でロスしたため少しでも早く感を取り戻さないといけないので穂乃果たちに先に練習を行かせて俺は生徒会で申請手続きを済ませるため生徒会室に向かった。

 

 

「ふう・・・とりあえず1件落着だな」

 

まだいろんな案件が残っているが確実に一歩ずつ歩んでいる。

 

 

「絵里いるか?」

「絵里なら理事長に呼ばれているで」

「理事長に?」

「大分慌てていた感じだけど」

 

生徒会室を出て急ぎ足で理事長室に向かった。

 

これまでのとはケタにならないほど頭の中で警告音が鳴り響いている。

マジで嫌な予感しかしない!

 

「そんな!説明してください」

「ごめんなさい。でもこれは決定事項なの」

既に理事長室で南理事長と絵里が言い争っている。

「失礼します」

 

 

「悠斗」

「悠斗君」

 

「いったい何がありました?」

 

 

「つい先ほど文科省から通達がありまして・・・・・」

「文科省から!?」

 

 

まさか!?

 

「音ノ木坂学園は・・・・・・来年度をもって新入生徒の募集を停止し・・・廃校」

 

「ふざけんな!!まだ指定された日に達していないですよ!!!」

 

 

「もちろん条件であるオープンキャンパス後なのは変わっていませんが、これようが無しにもう廃校は決まっていると決めつけて送られてきたの」

そう言っておそらく廃校派の官僚が持ってきたと思われる通知表を見せた。

 

「くそったれ!!」

もう向こうの官僚共は音ノ木坂が規定数の生徒が入らないと高をくくっているのが気に入らない!!

見とれ!!

あんたらの思い通りには進ませんぞ!!

 

オープンキャンパスまで残り2週間

それで本当に悪かったジ・エンドだけどそれをつくがえしてやる。

 

理事長室を出たらタイミングよく東條官房副長官から電話がかかってきた。

 

「もしもし悠斗さんですか」

「東條さん」

「文科省は予定通りに音ノ木坂学園を廃校に持っていく方針みたいです」

 

「その話は先ほど理事長から聞きました。情報は確かなのか?」

「まず、間違いない」

 

「・・・・・・とうとう来てしまったか」

「正直言ってこれほど露骨に廃校確定という空気が気に入りません」

 

「それで官僚の勢力図は分かりました?」

「まだ完全ではないが、少なくとも廃校派には前政権時に要職ついていたものや、先輩が繋がっているのは確かだ!しかも・・・」

「何かあったのか」

「俺が政府案で廃校回避の上聞を提出するたびに露骨にほかの話題でそらされている。しかもユニオンの軍事絡みで到底無視できない内容だからなおたちが悪いことです」

「そりゃ、達が悪いな」

今政府がユニオン情勢には敏感で悩まされている。

この時期に話題が出るという事はやっぱり裏でつながっているかもしれない。

「何かありましたら連絡いたします」

 

 

 

 

電話を切って急ぎ屋上に向かった。

今の話を伝えると想像通りみんなが憤怒を露わにした。

 

そして練習が始まったわけだか・・・・

 

 

「1、2、3、4、5、6、7、8」

 

「よし!みんな完璧だよ!」

 

穂乃果はそう言うけどイメージ通りの出来ではない!

 

「よかった。これならオープンキャンパスにも間に合いそうだね!」

 

「・・・・・ダメだ」

 

いい感じの空気を壊してしまうのは承知で自分の意見を言った。

 

「どうしてですか?」

 

「俺たちはダンスに関しては素人同然、どうしても細かい動作やバランス、タイミングには限界があった」

「ですがこれ以上は」

海未の言うとおり今の俺たちではここまでが限界。

 

 

「・・・・・一人心当たりがある」

「本当ですか!?」

 

 

「ああ、少し話をしてくるから。みんなは休憩しといてくれ」

 

そう言って俺は屋上を後にした。

 

だけど絵里は生徒会室、教室にもいなかった。

 

中庭、講堂、体育館・・・校内のくまなく探してみたけどどこにもいなかった。

 

今日は諦めてまた明日にしようと思ってふと校舎を見たら俺たちの教室の窓から金髪の髪がなびいているのが見えた。

 

絵里だ!

 

俺は駆け足で教室に戻った。

 

 

教室に戻ると絵里は自分の机に座って窓の外を眺めていた。

 

 

「あら?悠斗・・・・どうしたの?」

「絵里を探していたんだよ。生徒会室にも教室にもいなかったから探し回ったぞ」

「それはごめんなさい。ちょっと校内を散策していたの」

 

そう言って再び窓の外を見た。

 

 

「絵里・・・少しいいか」

 

絵里の過去を抉るかもしれないが腹を決めて言った。

 

「単刀直入に言うあいつらに力を貸してくれないか」

 

「何言っているの?いつも協力しているじゃない?」

「そういう事じゃない!絵里が持っているバレエの技術をみんなに教えてほしいんだ!」

「っ!?どうしてそのことを?」

 

「この間、空港で亜里沙ちゃんから経験者と聞き、希から概要は聞いた」

「そうなんだ」

 

 

「頼む!今のあいつらには絵里が必要なんだ!!」

今のμ`sはある一種の限界に達した。

これ以上成長させるには絵里が持つバレエで培った技術が必要不可欠だ!

 

「・・・・・・ごめんなさい。私には無理よ」

「どうして!?」

 

「だって私は・・・・バレエから逃げたもの」

 

「!?」

「もう私には・・・その資格はないもの」

確かに希の説明からバレエを辞めて日本へ来てからは一度もバレエをやっていない。

 

「それじゃ何であの時懐かしそうな顔をしていたんだ!!」

「気が付いていたの?」

「映像見てて思ったよ!本当に楽しそうにやっていたのを!まだ自分の心に燻っているのじゃないのか!」

 

幼少時点で俺たちですら感動する踊りを完成させたのには裏で壮絶な厳しい練習が行われていたのに違いない。

しかしそれでも演技中絵里は心底楽しそうに踊っていた。

 

 

「私だって本当はやりたかったのよ!!」

 

初めて聞いた大きな絵里の声。

 

「正直彼女たちがスクールアイドルで生徒を集めようと言い出した時嬉しかったの!私も参加したかった!でも私は生徒会長なのよ。いったい誰が彼女たちを守るの!」

 

生徒会長としての責務と自分のやりたい事の二つに挟まれた彼女・・・

 

真面目な彼女は生徒会の責務を選択し、自分のやりたかったものを心の奥底に封じ込めた。

だけど完全にごまかすことはできず支援という形でμ`sに関わった。

 

「悠斗は知らないと思うけど相当学校側から圧力がかかって・・・」

「そんなことは知っている!!」

絵里が言い切る前に話をぶったぎる。

 

「もうこの廃校の話は一学校を超えて前政権のレベルの置き土産ってことも分かっている!!」

 

父さんからの情報・・・アルテールスからの情報、そして東條副長官の情報。

 

それらを精査すると前政権、そしてユニオンに繋がった。

 

 

「いままで絵里が守ってきたモノ・・・俺が引き継いでいいか?」

「で、でも」

 

「俺は朝霧家の人間だ!朝霧一族は常に国防の最前線に立ち人々を守る防人だ」

 

それが幕末から続く朝霧家の家訓であり、俺たちの誇りだ!

 

朝霧は大切な人を守るためならどんな手段も選ばない!

 

「だからよ・・・・そろそろ自分を許したらどうだ」

 

今までの絵里は大好きだったバレエから逃げた罪悪感から苛まれ、自分自身の贖罪でμ’sへ支援続けていた。

 

中々首を縦に振らずどうしようかと考えていたら後ろから足音が聞こえた。

 

「みんな!!」

休憩中だった穂乃果たちがいつの間にか教室に来ていた。

 

 

「絵里先輩!μ`sに入ってください!私たちと一緒に歌ってほしいのです!!スクールアイドルとして!!」

 

「でも私・・・」

 

「話は全部希が言ったわ」

 

「「え?」」

希が!?

 

「まったく。本当にやりたいのならやればいいのに」

「それ・・・にこ先輩に言われたくないけど」

「それを言い出したら真姫もな」

俺のブーメラン発言に真姫の顔が真っ赤にしてうつむいた。

 

 

「別に理由なんていらないと思います」

「そうです!スクールアイドルはやりたいって気持ちがあればできるのです!!」

海未と花陽がそれぞれの気持ちを伝えた。

 

「やりたい・・・・気持ち」

それがスクールアイドルの強さだと俺は思う。

 

 

その言葉に押されようにゆっくりっと・・・・穂乃果の手を握手した

「よろしくね!穂乃果」

 

「これで8人だ」

 

「いや、うち入れて9人やで」

「希も!?」

この発言に絵里も含めて全員が驚いた

「占いで出たんや。このグループは9人になった時、未来が開けるって。だから付けたんや・・・9人の歌の女神の『μ's』って」

 

「希だったんだ。あれを投稿したの」

若干そんな気はしていたけど確証もなく心の奥底に封じ込めていたけど今思い返すとどことなくみんなを導いていた時に必ず希がいた。

 

「そうやでうちが名付け親♪」

「まったく。最後の最後まで」

 

呆れたように言ったけど口は笑っている。

 

久し振りに見る絵里の笑顔。

 

 

勢いよく椅子から立ち上がり・・・

 

「さあ、みんな!いくわよ!!」

 

「「「「「「「「はい!」」」」」」」」

 

この日、μ`sは本当の意味で9人の女神になった。

 

 

まだまだ無限の可能性を秘めている女神たちの背中を見て希の占いの通り本当に未来が開けそうな予感がする。

 




いかがでしたか?


流石に年頃の娘さんが都会で一人暮らしは親を説得させるには近くに親戚が住んでいるのではないかと思い、叔父をつけて見ました。
因みに叔父のモデルはシン・ゴジラに出てきた矢口蘭堂です。
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