ラブライブ 未来へ受け継ぐ奇跡の物語   作:杉並3世

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おひさしぶりでございます。

一ヶ月もお待たせして申し訳ございません 


19依頼

「・・・つまらん」

オープンキャンパスが終わって最初の休み。

日本に戻ってから初めて休みらしい休み。

 

ファーストライブから今日まで休み返上まではいかなかったけどそれでも半日だけ練習が多かったので今日と明日は休みにしたわけなのだが・・・・

 

 

 

結局いつも通りの時間に起きてしまって、結局は暇で外でランニングしたり、部屋の掃除や洗濯物や洗い物とか全部終わせても時間が余り、本も今持っている分は読み終わった。挙げ句の果てテレビをつけても余り面白くない番組ばっかり。ここまで面白くなかったら何かの陰謀だと思うほど全然面白くない。

「・・・・・・外に出かけるか」

このまま下手に部屋で過ごすぐらいなら外に出るほうがまだマシか。

部屋からソフト帽を被って家を出た。

「・・・・・いい天気だな」

外は雲も殆んど無く快晴の天気だ。

秋葉原に出ると相変わらず観光客やらなんやら相変わらず駅前は多くの人で込み合っている。この街を歩いているとこの前の事件がつい昨日のように思える。あの出来事が合ったから絵里と知り合うことが出来たんだ・・・ってそうだ!絵里を誘えばいいんだ!

 

以前の約束もあるしちょうどいいと思って携帯を取り出し、電話を掛けようとしたその時

 

「悠斗?」

人混みの中から呼ばれて振り返ってみれば、ついさっきまで電話を掛けようとした女の子が立っていた。突然の出来事でもあんまり浮き足立たないように平常心!平常心!!

「よお、絵里。なにしているんだ?」

「家ですることがなくなったらなんだか落ち着かなくて外に出ちゃった悠斗は?」

「俺も似たようなものさ」

 

 

 

「それじゃ悠斗!本番前に行っていたアレ今行けるかな?」

「いいぞ」

そう言うと絵里の鞄から二つのチケットを取り出した。

「これは?」

「前に希から日本航空宇宙センター内にあるプラネタリウムのチケットを貰ったけど、期限は今日までなの」

 

日本航空宇宙センター(Japan Aerospace Center)と言えば、お台場の人工島を更に再開発してできた日本の宇宙開発の総本山。

ここの職員も少ない予算でビックリドッキリメカを作っている防衛技術庁(新装備の研究開発・調達を一元に行っている機関)のキチ・・・ゴホン、ゴホン技術者にも勝るとも劣らない実力者の集まりで、日夜宇宙開発に必要なエンジン、装甲などをあそn・・・研究している。それ以外にもプラネタリウムや展望台といった施設は一般に開放されている。

「へえ・・・・面白そうだな」

「でしょう!!」

「それじゃ行こっか」

「ええ!」

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

 

「悠斗は星とか興味あるの?」

「母さんがそう言うのが好きで小さい頃によくプラネタリウムに連れて行って貰った事がある」

「お母さんは今どうしているの」

「・・・・・俺が中学上がる前に亡くなったよ」

「!? ご、ごめんなさい。無神経な事を言って」

「気にするなよ。もう昔のことだ」

「でも・・・・」

落ち込んでしまった絵里の頭を撫でた。

「あっ//////」

「落ち込むなって。俺はぜんぜん気にしていないから」

確かにあの時は酷く落ち込んでいたけど今は平気さ。

 

寧ろ父さんの方が心配だ。

 

今でこそそれほどじゃないが、母さんがなくなった後、離島勤務や南極観測艦や遠洋航海やら日本から離れる任務を引き受けている。

 

 

「ここがJAC」

「しかし結構変わったな」

「あら?来たことあるの?」

「昔母さんに連れてもらった事があって」

もう10年前の話だけど当時の面影が一つも残っていない。

ここまで来ると悲しい以上に逆に清々しくなる。

 

 

 

俺たちは受付で2人分のチケットを係員の人に渡して、半券と一緒にパンフレットを貰った。細い通路を進みドームの中には既に多くの人が埋まっていた。

時間になりドームの入り口は係員の人が閉めた。

次第に薄暗くなり、ざわめいた声も静寂になってきた。

 

『本日は星のタイムマシにご搭乗頂まことにありがとうございます』

アナウンスの声と共に始まる幻想的なBGMと光りが溢れてきた。

 

ドームスクリーンに星が写しだされる。

サザンクロス(南十字星)から始まりカメレオン座、テーブル山座、はちぶんぎ座、ふうちょう座日本では見られな

い星座や、孔雀座一角獣座と幻想的な動物の星座 

 

 

「すごい」

まさに幻想的な一言に尽きる

さらに大マゼラン星雲をも青色に染めるオーロラ、赤色星雲エータカリーナ

プログラムの終わりも近くなり東から太陽が昇り始める。

 

科学館を出た後、近くのベンチに座って休憩した

「しかし凄かったね南天の星空って」

「ああ!日本からじゃ殆んど見ることが出来ないからな」

石垣島とかの先島諸島辺りなら見えない事も無いが一部の星座は南極付近だから見ることも出来ない

「この後どうする?」

「そうだね・・・まったく考えていない」

このまま帰るのも忍びないしせっかくだしこのあたりをうろつこうかなと持っていたとき

 

「そういえば今のμ`sのランクって何位?」

「そういえばオープンキャンパス以降確認していなかったな」

あの時はオープンキャンパス成功やゴジップ系に神経に全力を注いでいたからランキングまで確認していなかった。

終った後もなんだかんだで確認していなかった。

持っていたタブレットを起動させてサイトを開いた。

「何だと!?」

「どうしたの悠斗?」

これは言葉で説明するより見せた方が早いと思ってタブレットを見せた

「ウソ!?55位!!」

最後に確認した時は100位だったからたった1ヶ月強で二桁台中盤に入っていた。

ラブライブ予選出場資格である20位に一気に近づいた。

「凄い」

「やっぱ、絵里が加入して女性ファンが加わったのが大きかったかな?」

贔屓抜きにして背も高く足も長い!しかも大人っぽくてスタイルも抜群と来たものだ。

 

「ふふん!どうよ」

「でも本当は凄いおっちょこちょい何だよな。この間おもちゃのチョコレートを置いたら間違って食べたときのリアクションが最高だったよ」

「ちょ、ちょっと////あれ置いたの悠斗っだったの////」

この間、何を血迷ったのかガチャガチャで取ったおもちゃのお菓子を生徒会室の机に置いて少しのあいだ席を離れて戻ったとき絵里が食べようとしたので笑いこらえ見ていた。

「あれは傑作だったよ」

絵里の顔が瞬間沸騰の如く一気に真っ赤に染まる。

「ゴメンゴメン!まさか食べるとは思わなかった」

「う~///」

真っ赤に染まった頬を膨らまして抗議。

 

何!?このかわいい生き物は!!

いつもの賢さはなくなったけどそれを上回る

普段しっかりしている人がこういったギャップ萌えにノックアウト寸前だ!

「さー次々///」

 

あの後からかったせいでショッピング付き合わされて散々な目に合った。

 

女の子の買い物は本当に長い。

ただ単にひたすら長い。

 

しかも荷物持ちされられている上、ランジェリーショップにも寄って周りの目線が痛かった。

 

そろそろ遅めの昼食を取ろうとしたとき・・・・

「悠君!!」

いつぞやと同じ俺の名前を連呼しながら父さんが近づいてきた。

「・・・・はあ何でこんなタイミングで会うのかな」

「お久しぶりですおじさん」

元練習艦隊第一練習隊司令改め第一航空機動艦隊首席幕僚になった俺の父親

昔は現場バンザーイ!デスクワーククソ食らえと公言していた人がどういう心境の変化だろう。

「おお、絵里ちゃん久しぶりだね」

「それでどうしてここにいる?」

「うん。ちょっと用事でね」

制服姿と言うことは仕事で来ているのだけど首席幕僚自らJACに訪れているのを見ると何か面倒事にならないといいが。

 

「悠君、絵里ちゃん子の後時間あるかな?」

うん?絵里も?

 

「ちょっと私的なことで相談があってぜひとも絵里ちゃんの意見も欲しい」

 

「「?」」

?マークが頭の中で発生したが、取り合えず父さんの後ろをついていってJAC内部に入った。

 

「父さん・・・・ここから先って」

「大丈夫さ。許可なら取ってあるから」

ホントかよ

疑問に思いつつもついていくしかなかった。

JACの管轄は内閣府、国防省、総務相、文科省、経産省が共同で管理していてセキュリティーも厳しいはずのだが・・・・・気にしたら負けと言うことにしよう。

「ところでどうしてJACに来ていたんだ?」

「ちょっとね」

つまりこっから先は機密で触れるなということか。

 

 

俺たちはラウンジに案内して椅子に座った。

 

「それで相談とは?」

 

「うん。ちょっと面倒事が起こちゃって」

「それってこの間言っていた件」

「いや、それとは別件。むしろもう解決しそうだから忘れて」

解決した?

・・・・・・・・・まあ解決したのならそれに越した事はないけど逆に気になってしまう。

 

「2人供7月に横須賀で行われる海軍サマーフェスタって知っている?」

「サマーフェスタって毎年7月に横須賀鎮守府で行われる艦艇一般公開を含んだイベントよね?」

 

皇国海軍の相互理解を深めるため毎年7月に行われるイベントで、基地内で音楽隊の演奏や艦艇の一般公開を行う。

「本当に悪いのだけどスクールアイドルμ`sに出演以来を申したい」

「いきなりだな。いったい何があった?」

「実はサマーフェスタで幾つかのスクールアイドル、バンドとかを呼んでいたのだけどその内の1組のメンバーが体調を崩して辞退してしまって、もう再考する時間も予算もない。今は知り合いでもなんでもいいから探してこいって訳さ」

「なるほど」

 

「そしてもうひとつ頭痛の種があって」

「頭痛の種・・・ですか?」

「ああ、各参加グループには夏若しくは海をイメージした曲と空のをイメージした曲を作って」

「そりゃμ`sでもちょっとキツいぞ」

サマーフェスタの開催時期はもうまもなくだ。今から新曲作ってダンスの練習しては到底間に合わない。

 

「それなんだが」

父さんは二つの封筒を出した。

「これは母さんが残した楽譜だ」

 

「晩年、自分の生きていた証を残したいと言って作って来たのだか完成前に・・・・・・」

「そうか」

「だからこの楽譜を君たちμ`sに託したい」

「よろしいのですか?」

「このまま埋もれているよりかは君たちの手で使われる方がいい」

 

「一先ずこれ・・・・預かっていいかな。流石に俺の一存じゃ決められないから」

「分かっている。返事を待っているよ」

封筒を俺の鞄に入れた

「下まで送るよ」

 

会話らしい会話がないままセンターの外に出た。

父さんはまだ仕事でしばらくはJACに泊まり込みみたいだ。

「大変な事になったね」

「それで・・・・悠斗はどうしたいの?」

「出来ることなら使いたいけど決めるのは俺じゃないあいつら達だ」

 

正直どんな反応を示すか分からないが

「とりあえずはオープンキャンパスの結果が出るまでしまっておきましょう」

「そうだな」

 

 

 

「さーて気を取り直して続き行きましょう」

「え!?」

「だってこのまま帰るのはもったいない」

確かにまだまだ時間はたっぷりある

「分かった絵里」

 

「それじゃ食べてみたかったパフェがあるからそこへ行きましょう」

こうして絵里に連れられて買い物の続きをした。

 

 

空を見上げると少し雲がどんよりしている。

「あれ?」

「こりゃ、一雨降るかな」

「そうね。急いで戻りましょう」

俺たちは急いで秋葉原に戻ったが時既に遅し大粒の雨が降っていた。

 

「これは当分止みそうにないな」

「傘は?」

「持っていないから走って帰る」

買い物袋を二重にしているから大丈夫だけど

 

だが雨の勢いは増して行き強風で傘ごと腕が持って行かれそうになる。

ここまで行くと傘が用をたさない。

「これは流石にアカン!一旦俺のマンションに避難しよう」

「ええ」

 

 

ずぶ濡れになりながらも何とかマンションに辿り着いた。

雨に濡れていたおかげでだいぶ体が冷え切りすぎて感覚がない。

「タオル取ってくる」

洗面台からタオルを2つ持ってきて片方を絵里に渡した。

「ありがとう」

震わせながらタオルで体を拭を吹いていたが部屋の中は外よりかはいくらか暖かいがそれでも寒くて体温も低下していた。

「絵里、このままだったら風邪引きそうから先にシャワーを浴びといて」

「悠斗は?」

「俺は絵里の後に浴びるよ。幸い昔に寒中水泳をつき合わせられたからある程度平気さ」

コイツは本当だ。

 

前に訓練の一貫とぬかしてやらされたことがあってマジで死ぬ所だった。

 

いや!本当に!!

 

『そうですか・・・お姉ちゃんは』

絵里がシャワーを浴びている間にアリサから電話が来た。大雨が降って絵里の帰りが遅く心配で俺に連絡したみたいだ。とりあえず簡単に現状報告を言った。

「そう言うわけで雨が止むまでうちで雨宿りをさせておくよ」

『ありがとう。悠斗さん・・・あっそれと』

「なに?」

『お姉ちゃんと2人きりだからっと行って襲ったりしないでね』

「な、なにいっているんだ!!」

トンデモ発言で「それじゃ~ね」と言って電話を切られた。

コーヒーを入れて落ち着こうとしたが、同年代の女性がシャワーを浴びていると思うと良からぬ想像してしまう

恥ずかしそうに呟いているけどいかんいかん!!このままでは冗談抜きで理性が崩壊してしまう。

 

何か気を紛らわすものは!?

「お風呂上りました」

「・・・・・・了解」

振り向くと脱衣所のほうに振り向くとそこには今日買ったばっかりの服を着ていた。

 

これがラブコメ系ならカッターシャツ一枚をいったシチュエーションだけどそんな現場を幼なじみに知られるともう置いとく俺の人生は終わる。リアルに!

 

「ふう・・・・・いい湯だ」

こう言う時こそ湯船に浸かって心を落ち着かせよう。

「ちょっと待て・・・・ついさっきまで絵里が浸かっていたよな」

つまり・・・・・・

・・・・・・・・・・・

「うんが!!」

俺は浴室の壁に思いっきり頭を打ち続け、心身滅却を計った。

落ち着け俺!落ち着くんじゃ!!

 

もう余分な事は一切考えるな!

 

耐えろ!耐えるんだ俺の理性!!

 

「ちょっと悠斗凄い音がしたけど何かあった!?」

「ゴメン。ちょっと風呂桶を倒してしまって」

 

適当な言い訳をして早めに上がった。これ以上は理性が持たない。

風呂に上がると絵里は棚に置いてある写真を興味深く見ていた。

 

「この写真は?」

「アルテールスにいたときに知り合った友人で男性がウィル、女性がクラエス。2人とも俺と同じ時期に銃火器ライセンスを取得してそれ以降の仲さ」

「でも何故軍服を?」

「・・・・・・・・俺の剣術の先生が近衛師団の教官でね。色々あって3人とも予備役の訓練を受けていた」

余りアルテールスの事は話はしないけどたまにはいっか。

 

「ただ・・・こいつらも性格が吹っ飛んでいるからな」

「そうなの?」

「例えばウィリアムはでいつもナンパしているほどの女好きで好きあらば女性を口説いていて、そして幼なじみであるクラエスは銃火器類マニアで家には世界各国の火器類が置かれている。中にはどこから調達したのやら既に旧式になっている64式小銃が置かれていた。」

今思えばどうやって手に入れたのかも謎である

「ウィリアムがナンパしていたらクラエスが制裁、そして俺がその後始末。なんだかんだでこの三人でうまくいっていたのは事実なんだよな。」

そいつらも趣味も性格も吹っ飛んでいたが根はいいやつらばっかり。

「・・・・とまぁこんなことがあったわけよ」

「そうなんだ」

 

懐かしいなと思いつつ写真を見た。

良いことばっかりではなく最悪な事もあったがそれが今の俺に繋がっている。

 

いつの間にか雨が止んでいて、乾燥機も止まっていた。

「ちょっと行って来るね」

絵里は乾燥機のある脱衣所に着替えを取りに行った。

 

絵里には簡単には話はしたが、あいつらの話でいずれはアレの事をみんなに話さないといけないと思った。

 

俺がアルテールスで行った正義と悪の諸行。

 

 

俺が犯した罪。

 

 

 

 

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