東方春風駘蕩(完)   作:綾禰

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 気をつけて居たものの後々時系列がおかしくなる問題の今作w けど太助の成長具合とか考えると話数で後に回せない……。


見た目で判断してはいけません

 

 

 

 

 

 はてさて。今日は博麗神社に来ていた。なんでも紫お姉ちゃんが友人が姿を現したから僕と会わせておきたいとの事だった。

 

 どうして家に招待しないんだろうと思ったけど、立場上難しいらしい。僕には判らない事情があるって事なのだろう。

 

 

「太助さん、こんにちは」

 

「や、霊夢ちゃんこんにちは」

 

「こんにちは、霊夢。私にも挨拶してほしかったわ」

 

 

 仲は悪く無い筈だけど、霊夢ちゃんって紫お姉ちゃんに厳しいよね。それでも笑っている紫お姉ちゃんは懐が深いんだろうな。

 

 

「チッ」

 

「今チッて言った? チッて」

 

「二人共仲良いよね」

 

「どこが? ねえ太助、どこがそう見えるの? 流石にお姉ちゃんも不思議だわ」

 

 

 何が不思議なんだろう? とりあえず、会わせたい人に会わせて欲しいです。

 

 

「それじゃ、太助さん。今日の用事は聞いているから茶の間に行きましょ? 紫は……好きにしなさい。太助さんを任せて帰っても良いわよ」

 

「そうもいかないわ。私も行くわよ」

 

 

 こんな軽口を言い合えるなんて、本当仲良いよね。それから僕達は茶の間に案内された。

 

 ちゃぶ台に手をついて座ると紫お姉ちゃんがすぐ隣に座ってきた。

 

 霊夢ちゃんはお茶を淹れてくるわと言って部屋を出る。と、紫お姉ちゃんが口を開いた。

 

 

「そろそろ姿を見せたらどう? 萃香」

 

「? 居るの?」

 

「ええ。霧になってるけど、ほら。少しずつ集まってるわ」

 

「ほんとだ。気配が強くなっていく……」

 

 

 霧が集まり段々と形を成していく。その姿は外見は幼さを感じさせるものの、頭から生える角がその認識を改めさせてくれる。見た目通りの年齢じゃないだろうな。

 

 

「やあ紫。それと太助だよね。名前は聞いていたから知ってるよ。私は伊吹萃香って言うんだ。萃香とでも呼んでくれよ」

 

「初めまして。僕の名前は八雲太助と言います。外見の事を言うのは失礼ですけど、僕より幼く見えますけど、僕より年上ですよね?」

 

「そうだよ? 余り舐めてかかると殴り飛ばしちゃうからね」

 

「はは。そんなつもりはありませんよ。じゃあ、萃香さんって呼ばせてもらいますね」

 

「へぇ……、人間にしては、いや。半人半妖かね? 少し妖気を感じるよ。それでも若いもんにしては誠実さを感じるね。気に入ったよ!」

 

「当たり前よ。太助さんほど良い人は居ないわ」

 

「ええ。私と藍が大切に育てたんですもの」

 

「あはは……買い被り過ぎだよ二人共」

 

 

 霊夢ちゃんがお茶を持ってきて早々会話に入ってきてそう言った。紫お姉ちゃんも一緒で恥ずかしいじゃないかー。

 

 

「ふむ。それと言葉使いとか普段通りで構わないよ。一緒に居る事で疲れさせるつもりはないからね」

 

「……うん、わかったよ。萃香さん」

 

「素直だねぇー。どっかの紫とは大違いだ」

 

「そうね。どっかの紫とは大違いね」

 

「ねえ? どっかと言いつつ的確に私個人に言ってるわよね?」

 

 

 このやり取りだけで萃香さんが紫お姉ちゃんと仲が良いのが判る。早く僕も友人関係を築けたら良いな。

 

 

 

 

 

 

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