私が知ってる限りだと名前が無いキャラなので今作品では小悪魔の名前はルビ。由来はデビルの逆読み。
広まってる『こあ』って名前が公式だったら教えてもらえたら修正します。
起床してまず眠気覚ましに伸びる。
まだ薄暗く感じ、自然と動作が大きな音を立てない様になる。
縁側沿いにある部屋なので障子を開ければ外の様子がすぐに判る。
まだ曙の頃だった。いつもの書生服に着替えてお勝手に向かうと作業している音が聞こえてきた。
いつ聞いても表情が緩む音。そして感謝の気持ちも湧いてくる音。
それは藍お姉ちゃんがご飯を作ってくれている音だから。
お勝手に辿り付いた僕は眼前で垂れ下がる
「おはよう、藍お姉ちゃん」
僕の声に反応してお玉片手の藍お姉ちゃんが振り返る。
その視線が僕を捉えた瞬間とても優しい、僕の好きな笑顔を向けてくれた。
「ああ、おはよう太助。しかし、前までなら具合が悪いのかと心配していたが……随分と声に落ち着きが出てきたな」
「そうだねー。多分美鈴さんとの稽古を始めた頃からだと思うけどね」
前まで。そう、以前の事だけど紫お姉ちゃんと藍お姉ちゃんにかなり心配された。ただ精神を落ち着かせる様にしただけなのに……。
「ああ……もう甘く心の底から構いたくなる高めの声は聞けないのだな……」
「いやいやいや。声変わりはとっくに終わってたし」
そんな寂しそうな顔されても僕は知りません。僕だって大人になるのです。
「しかし、まだ大丈夫。いや、これからだ。今の太助の声は鼓膜を優しく震し快感を全身が駆け巡らせ愛が止まらないのだから」
「どう言う事なの」
「要は太助大好きって事よ」
何か力説する藍お姉ちゃんが意味不明だったけど後ろから僕の肩の上から腕を回し紫お姉ちゃんが抱きしめてきた。
顔を横に向ければすぐそこに紫お姉ちゃんの顔。
成長したつもりがまだまだ霊夢ちゃんにギリギリ負けてる身長の為紫お姉ちゃんや藍お姉ちゃんより小さい僕だった。
「おはよう、太助」
「うん、おはよう紫お姉ちゃん」
と、返事をしたら紫お姉ちゃんの体が一瞬ビクンと反応。顔が少し赤くなった。
「うふふ……可愛い太助が可愛くて良い男な太助になっちゃって」
そう言って抱きしめる力が強くなった気がした。
とりあえず僕は口に出してみた。
「どう言う事なの」
とまぁそんなやり取りをしていたら藍お姉ちゃんが朝食を作り終えていた。永い永い時間を続けてきた作業だからお喋りしながらでも流石に慣れているって事かな。
そして皆で茶の間までおかずやご飯を運び――主である紫お姉ちゃんが運ぶのを藍お姉ちゃんが一瞬渋ったが僕と一緒にと言ったら納得していた――美味しく頂いた。
「そうそう二人共」
食事を終えて熱過ぎずも
「なあに?」
「何だ?」
「僕の
そう言うと二人の様子が少し慌てた感じになった。と言うか何か弁解をしようとする感じ。
「あ、あれはな太助。結果としては必要な事で上手くいったのかもしれないが、それでも太助は危険な目にあっていたのだぞ?」
「そうよ太助。ビシッと言っておかないと図に乗ってまた何か危険な」
「そう……じゃあ、僕も二人が図に乗らない様にしないといけないね」
何か二人共震えだした……? だけど言わせてもらおう。
「八雲の二人も紅魔館の皆も、僕にとってはどちらも大切なんだ。だから、喧嘩になったり仲違いする様な事があれば僕は二の足を踏むつもりは無いよ」
涙目になろうと許しません。寧ろ問題は踏み砕くつもりの所存です。はい。
本日は六話分更新しております。読んでいただけたら嬉しく思います。