東方春風駘蕩(完)   作:綾禰

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 いつもの二話投稿。2/2


霊夢ちゃんとお姉ちゃん達は、時々急に鼻血を出します

 

 

 

 

 

 スキマ移動で人里の出入り口らへんに出たら、霊夢ちゃんが凄いしたり顔とも言える感じにニコニコして待ち構えていた。

 

 安全確認すると言って意気揚々と先行した筈の橙ちゃんが、何かおどおどしていて逆に僕に助けを求める視線を向けてくる始末。

 

 

「……霊夢ちゃん。橙ちゃんが怖がってるけど何かしたの?」

 

「ええ!? 私は何もしてないわよ太助さん! この……!!」

 

 

 ふむ、心外だとばかりに否定をしてるけど……そのキッって感じに橙ちゃんを睨むのは辞めてあげようね。僕も怖いから。

 

 

「ぐぬぬ……あんたのせいで太助さんに怖がられちゃったじゃない……!!」

 

「太助さまぁー」

 

 

 ああ、半泣きになって抱きついてきちゃった。とりあえず橙ちゃんの頭を撫でながらあやしつつ、霊夢ちゃんにも落ち着く様に声をかける。

 

 

「はは……霊夢ちゃんも落ち着いてね。橙ちゃんは妖怪になってからは霊夢ちゃんよりも年下なんだから……ね?」

 

「うぅ……太助さんがそう言うなら」

 

 

 どう言う訳か昔から紫お姉ちゃんには反抗するのに僕が言うと素直に聞き入れてくれる霊夢ちゃん。だからか、紫お姉ちゃんや藍お姉ちゃんからも時々霊夢ちゃんに関しては頼られる時もあった。

 

 まだ幼かった当時の僕としては、お姉ちゃん達に頼ってもらえたって喜んで霊夢ちゃんとお話してたんだよなぁ。

 

 

「ほら、もう大丈夫だよ橙ちゃん。……それで、僕を待ってたみたいな事言ってたね。何かあったの?」

 

 

 教えてないのに僕の行き先に現れる事はこの際いつもの事なので聞かない。

 

 

「何か用事があってじゃないけど、ここに来れば太助さんが来ると思って」

 

 

 霊夢ちゃんの勘かな? ああ、それで思った通りに僕が現れたからあんなしたり顔だったのか。

 

 

「それで太助さんは? さっきまでは散歩か寺子屋かと思ってたんだけど、その猫娘を連れてるから違うのかしら?」

 

 

 泣き止んだけど僕の背中に隠れながらしがみついてる橙ちゃんに霊夢ちゃんが視線を向ける。

 

 さっきみたいに睨んでいる訳じゃないけど、ビクッと反応してまた縮こまってしまった。それを見た霊夢ちゃんもどうしたもんかと眉を八の字にして困っている。

 

 

「大丈夫だよ、もう霊夢ちゃんは怒ってないよ。霊夢ちゃんの質問だけど、前に妹紅さんから筍でも取りにおいでよって誘われててね。橙ちゃんと一緒に行こうと思ったんだけどどこに向かえば良いのか聞き忘れたからさ」

 

「あの女ね……。そう、それで妹紅と仲が良い慧音の所に来た訳ね」

 

 

 うん、教えてもらおうと思ってねと応える。

 

 ところで、出入り口の所で見張りをしてるお兄さんが里に入るのか入らないのかとずっとこっちを見てきてるから早く移動したいな……。

 

 

「判ったわ。それなら私が知ってるから一緒に行きましょ? あの竹林の事でしょうし」

 

「それはありがたい。スキマ移動にする? それとも飛んでいく?」

 

「あら。太助さん飛べたっけ?」

 

「ふふん、僕だって日々成長してるんだよ霊夢ちゃん」

 

 

 したり顔を今度は僕がした。伊達や酔狂で八雲は名乗れないからね。

 

 って霊夢ちゃんがブバッっと鼻血出した!!?

 

 

 

 

 




 判る人には判る次に出てくる勢力はどこなのか。
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