そこまでアンチ的じゃないと思うけど、輝夜ファン要注意。
さてさて。先日出来なかった筍狩りを今度こそやろうと思います。
以前は橙ちゃんに楽しくない思いをさせてしまった事もあり、今回は声をかけず違う形で遊びに誘おうと思っています。
霊夢ちゃんの方は声をかけるかけない以前の問題で、紫お姉ちゃんによる一週間の『太助禁止令』が出されたらしくて会えませんでした。
初めて太助禁止令なんて聞かされた時は何の事かと思ったけれど、僕に迷惑をかけた――今回に関しては大怪我をさせた――罰として僕との接近禁止らしい。
期限があるだけでストーカーに対する処分に似てる気がしたのは気のせいだと思いたい。
霊夢ちゃん一人だったら慣れていた為に改めて注意する意識が薄くなってしまった事、そして霊夢ちゃんなればこそ無理を通して治療の流れまで迅速に進める事が出来た事、この二点と減刑の理由があったものの、怪我をする一番の原因として竹林の案内人こと妹紅さんを筍狩りの際に無視し、優先すべき安全性を下げ怪我をさせた事は許されざる罪だと藍お姉ちゃんから聞いた。
僕としては禁止令を出す程でも……とは思ったけど、
正味、本人置いてけぼりである。
で、今回は僕と妹紅さんの二人で決行する予定で居る。本当なら藍お姉ちゃんが着いて来たかったみたいだけど、先日の件で紫お姉ちゃんと霊夢ちゃんが激しく動揺した影響なのか幻想郷の結界に重大ではないものの放置は危険な異常が発生したものだから修復作業で忙しい。
早く片付けば合流するかもって話だけど、きっと筍狩りの方が早く終わりそうなので内心残念。
気持ちを切り替えて次元と異次元の境界を弄り一度異次元に入り、異次元と次元の境界を弄り妹紅さん宅へ向かう為に空間に開いた穴を潜る。
紫お姉ちゃん曰く境界弄りはもう一人前らしいけど、瞬時の移動が未だ下手くそだと言ったらそれが出来れば十人前ねと答えられた。よく判らなかったのはここだけの秘密。
空間に開かれた穴を潜って妹紅さんの家の前に出たその時、自然ではありえない熱風が上から叩きつける様に僕に襲いかかってきた!
尋常じゃない! 即座に防御が出来る準備をしながら上を見上げる、妹紅さんだ!
何故? と思考するだけ無駄、これは戦闘だ! スペルカードルールじゃない、命と命のやり取り。今、妹紅さんは何者かと戦っている!
「ぐぁっ!!」
僕の耳に妹紅さんの悲鳴が聞こえた。妹紅さんの左腕が……無い。
――思考が変わる。――世界の色が消える。――世界の音が消える。――抑えていた霊力、妖力、気、開放。――体内エネルギーの均衡なんて関係無い。
――
まずは妹紅さんを庇う様に前に移動して当たりそうな霊力弾だけを潰す。
「――、――!?」
妹紅さんが驚いた様子で何かを叫んだ気配がした。――聴覚復帰。
「今は危ないから降りてるんだ太助!」
自分がそんな状態なのに僕の心配をしてくれるなんて、妹紅さんは優しいね。だから、僕はそんな優しい妹紅さんに大怪我をさせたアイツが許せない。
遊びじゃない、事故じゃない。殺意を持って傷つけたアイツを。
「妹紅さん、その腕じゃ駄目だ。あいつは僕に任せて」
「た、太助……」
振り向かずに言ったものだから妹紅さんの表情は判らないけれど、僕を止めようとする気配はもう無くなっていた。
「……貴方は妹紅の知り合い? もう少しで勝てそうだったのによくも邪魔してくれたわね」
長い黒髪、服はボロボロだけど綺麗な容姿。そしてつまらなそうな顔をしているアイツ。
「どこの誰だか判らないけれど……今の僕は怒っているんだ。女性だからと言って、優しくは出来ない」
「あら、男なのに反応薄いわね? と言うか貴方人間じゃない……なら、人外相手なら私の遊びの邪魔をした償いをさせてあげっ!!?」
一発。悪い事をした自覚が無さそうだったのでぶん殴る。打ち抜くつもりで放った僕のパンチを左頬で受けたアイツは回転しながら竹林の奥へ吹っ飛んでいった。
「怒ってるって言ってんだから訳の判らない事を言ってないで妹紅さんに謝れよな。聞こえてないだろうけどさ」
自分でぶっ飛ばしておいて、我ながら酷な事を言った。
「嘘……
アイツ、輝夜って言うんだ(
「大丈夫って聞くのも変か……けど、死ななくて良かったよ」
「あ……ありがと……」
顔を赤くして俯く妹紅さん。ああ……流石にボロボロの格好見られたら恥ずかしいのかな。輝夜の気配が無い事から気絶してると思うから、戻ってくる前に着替えてもらおう、丁度妹紅さんの家すぐ下だしね。
最近一話完結書けてない……(´・ω・)