「何だってあんた等は神社に集まるのよ」
宴会を開いた訳でも無いのに、博麗神社に集まっている。
宴会でも無いから、大きめな部屋で適当に座らせている。
宴会じゃないのに、何で集まってるのよ。
「あんた等じゃなくて、太助さんなら良かったのに」
誰かがうちに来ると私はお出かけ出来ない。つまり、太助さんに会えない……!!
「そう言うなって、霊夢。たまには良いじゃないか」
「そうね。魔理沙の言葉じゃないけど、太助も居たらとは思うわ」
「私はそんな事言ってないよな!?」
魔理沙の能天気な発言にアリスも乗っかる。そうよね。太助さんが居るか居ないかで幸せ指数は大きく違うもの。
とりあえず魔理沙をお払い棒で突っつくとグェッて鳴いた。
「何だか理不尽な扱いを受けている気がする……」
「煩いわよ魔理沙。同じ魔法を取り扱う者としてパチェを見習って静かになさい」
「魔理沙は普通の人間でまだまだ子供。一緒と考えるのはかわいそうよレミィ」
「そこまで理不尽じゃぁ無いが酷いなお前ら!?」
「あ、霊夢。お茶淹れ手伝うね?」
「屋敷では緑茶は滅多に入れませんからね。フラン様、一緒に見せてもらいましょう」
レミリアが半眼で魔理沙を睨み、パチュリーが一緒にするなと遠まわしに文句を言っている。
あら、ありがとねフランドール。メイドが動くのは判るとしてもやっぱ太助さんに師事しているだけあって気遣いが違うわね。
「私だって気遣ってるじゃないか霊夢。ほっとくと一人ぼっちになるから、暇になったら会いに来てやってるぜよ」
「その語尾は何よ、気持ち悪いわ」
「余計なお世話よ。魔理沙が来そうな気がしたら太助さんに会いに行けないんだから来なくても良いわよ」
「二人共それが友達に言う言葉かねオイ!?」
「……とも……だち? ……誰と誰が?」
「本当に酷いなおい泣くぞ!!??」
私もアリスも涙目で睨まれても困るわよ。
喚いている魔理沙を私が宥めているとアリスはパチュリーの方へ声をかけた。いや、あんたも魔理沙を弄ってたんだから責任とりなさいよ。
「そうそう。会う機会があったら聞こうと思っていたのだけれど、今度紅魔館に行かせてもらっても良いかしら。図書館で人形の魔力制御や魔力伝導線の改良のヒントがないか調べたくて。贅沢を言えば自律人形のヒントもだけど」
「そうね。人形関係の知識は正直疎いからこの場で助言出来ないし、家主のレミィが構わないなら私も構わないわ」
「私の友人のパチェの友人なら歓迎するわよ? 礼儀には礼儀を持ってね。無法者や無礼者で無ければ基本構わないわ」
「そう言ってもらえれば助かるわ。腕前は咲夜には負けると思うけど、お菓子でも作って伺わせてもらうわね」
「お、アリス図書館に行くのか? それならわた」
「門番に勝てたらね」
「待遇の差の改善を要求するぜ!!」
「日頃の行いを省みなさい」
私がフランドールにお茶の淹れ方を見せている間に魔理沙がまた騒いでたみたいだけど、せっかく私とフランドールと咲夜で淹れて来たんだからありがたく飲みなさい。
咲夜とフランドールがそれぞれに渡していく中、私はお茶が入った湯呑を三つ乗せたお盆を持ってレミリアの前に座る。
「ところでレミリアさんや」
「改まって……何かしら?」
「ここに私が淹れたお茶、フランドールが淹れたお茶、咲夜が淹れたお茶があるわ。私の友人のレミリアは、フランドールのお姉さまのレミリアは、咲夜のご主人様のレミリアは……誰が淹れたお茶を飲みたい?」
「っ!?」
「あら」
「これはこれは」
「ほへー」
私の顔を見るレミリア。無表情で返す。
咲夜の顔を見るレミリア。私のですよねって顔で返す。
フランドールの顔を見るレミリア。不安と期待な顔で返す。
あら、レミリアが珍しく汗を……しかも滝のごとく。
魔理沙がレミリアを見る。
「……」
アリスがレミリアを見る。
「……!」
パチュリーがレミリアを見る。
「……!?」
私と、フランドールと、咲夜がレミリアを見る。今、この場に居る全員がレミリアを見ている。
「さぁ、貴女は誰が淹れたお茶を選びますか?」
あ、逃げた。背中の翼を広げたと思ったら人間じゃ認識出来ない速さでどこかへ姿を
まぁ……たまには太助さんに会えない日も悪くは無い……か。
いきなりですが、後数話で最終回を迎えようかと。とあるタイミングで終わるのは五話目位から考えていたので作者の脳内では予定通りではありますがね。
思いついたら最終回までの間に思った以上に話を思いついて話数が伸びるかもですが、2017/12/04現在では全くの未定です。
作者が東方プロジェクトの新しい登場キャラを把握しきれないってのも理由にありますがまぁ、エタるよりは良いかな!