ACECOMBAT if ~全く違うzero~   作:夕霧彼方

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メビウス

date 2/15

time 0605hrm

南ベルカ野戦基地司令部オーシア寄り

4機のF-15UFX戦闘機が空を翔る。そして後ろから更に5機。

「フィナール6からリャークスリーダー、戦闘機基地は1から5に任せて、我々6から10も戦闘機迎撃任務に務める。」

「リャークスリーダよりありがたい。しかし敵はいくつだろうか。オキボティ。」

「ああ、やつら化け物だ。F-14AとDで16機、F-16D8機、F-18,4機、そして・・・SU-27,8機か。」

「さすが超大国、即応、本部基地を潰しても更にそれだけ出せるとは・・・・。」

リャークスリーダー、サニット・リークス中尉が呟く。しかし泣き言は言えない。

「敵は予想以上に多い、だが我らウスティオの騎兵、一機対四機でも玉砕覚悟で守り抜く「そんな覚悟はいりません。」へっ?」

サニットの言葉の言葉に横やりが入り、間抜けた声を出す、その横にいつの間にかISAFのF-22、そして女性の声。まさか・・・

「メビウス・・・ですか。」

「そうです。私が先陣を切ります。」

「は?いやいや、そんな・・・危険ですよ!」

「大丈夫です。私は敵陣を乱すとかをします。あなたがたには支援を願いたいのですが。」

「・・・了解です。無理はしないように、我々もすぐに突入します。グッドラック。」

「ラジャー。」

言いきるとスーパークルーズであまり使われないF-22のアフターバーナーが吹き前方を翔けていく。

「さてと・・・女に先越されるな!野郎ども!」

「yaaaaaaaa!!!」

9機の鋼鉄の翼達も我先にと疾走する。

same time

エウレノ空軍基地

エウレノの後方にあるシルバン空軍基地の戦闘機、ウォードックの護衛を受け、エウレノの非戦闘要員、備品を積んだ輸送機が全機上がる。

「これより基地を破壊する・・・・発破!」

「了解、発破!」

カノンの言葉に施設工兵がスイッチを押す、その瞬間トーネード対地爆撃用の800ポンド爆弾とアンジェラとエウレノ空軍基地戦闘機第2整備班班長、ゴードン・ヘルト准尉の共犯で作られた兵器が滑走路を50m間隔で破壊する。そう簡単にオーシア・ユークに使われてたまるか!そして基地施設も爆破する。

「ああ、俺達の基地が・・・。」

輸送機から外を覗く一人の言葉が機内の全員の気持ちを代弁した。

「ここを取り戻せばまたこの基地は活気づく。歴史は取り戻せる。それまでの我慢だ。」

カロンは呟くように言う。彼もまたこの基地に何だかんだの3年間、楽しい思い出がいっぱいだった。だからここを放棄するのは嫌だった。だからこそ誓う。絶対にこの基地を取り戻す。絶対に・・。

「おお!アンジェラ少尉と作り上げたコレクションがぁぁぁぁ!!」

「「「お前のはどうでもいい!!」」」

「ひどい・・。」

アンジェラと共犯してた犯人のひとり、ゴードンの叫びで全員が唱和。そして全員が吹きだす。

「あははは!!!」

その時みんなに隠れてゴードンがカロンに向けて親指を立てる。そうか、彼はこの雰囲気を飛ばすために・・・、元からムードメーカーだが、彼自身一番愕然とし、落ち込んでいた。なぜなら彼は生まれも育ちもエウレノ、そして研修、訓練除いて、18に入隊してこの34歳の16年間エウレノ空軍基地の古株の猛者だからだ。だから本当ならそんな事言えるほど精神は安定してない、動揺してるはずだ。だからこそ彼の行動は感服する。カロンも静かに、周りに見えないよう親指を立てる。

「そういや、そろそろ使われてるかな・・・。」

「?何をだ?あのマンタ爆弾?」

「違う違う、メビウスの美しいお姉さまにねだられてね。コレクションの一番お気に入りを搭載したのさ。多少ステルスは落ちるが、彼女なら絶対に使いこなせる」

「おいおい、とうとうISAFのエースも実験台かよ?!」

「実験台とは失敬な、ただ軽く整備の時に改良してあげて、それをデータにしてる・・・」

「「「それを実験台言うんだ!!」」」

「しゅん。でもまあ今回は本気でそのお姉さまのおねだりだったので搭載したのよ、これホント。」

「おねだりの部分はもっとまともな言葉にしろ、で、なに積んだんだ。」

カロンが尋ねる。

「ええ、それは・・・。」

彼の言葉に全員が驚く。

ゴードンの言葉で驚いてる時・・・

「「敵が単機で来てる、レーダーの反応が薄い、多分・・・いや絶対F-22、メビウスだ。」」

「「あれでレッヅ隊8機がなぶり殺された。奴は最大4機破壊出来る多目的ミサイルがあるがそれが尽きればこちらのものだ!」」

「「あれは絶世の美人なんだろ?ころすより愛でてえなあ。」」

「「空のドックファイトよりベッドでか?」」

「「卑猥だなあ!あはは!」」

下卑た笑いが響く。

「「ちょっとまて・・・なんかうちらに配備されてるF-22よりかレーダーに映りすぎてないか?」」

「「それはミサイルでも積みすぎたか?」」

「「わからないが・・・」」

「貴方達には分からなくていいの。」

F-22を操るアイノは呟く、そしてリャークス、フィナールメンバーは気がつかなかったが、ミサイル格納庫におさまらなかったうっすらはみ出る黒い箱。

「貴方達はここで落ちなさい。エンゲージ!メビウスFOX3!」

彼女は宣言すると発射スイッチを押し、箱投下、その瞬間箱に入ってたミサイルが飛び出す。これがエメリア・エストバキアの戦争で使われた兵器ADMMが作動する。12本の矢は高速度で敵編隊に殺到する。

「「何だ?!あのミサイル群は?!」」

「「ブレイク!ブレイク!」」

「「ダメだ!まにあわな・・・」」

当然油断してたオーシア空軍達は避けることもままならず8機が四散する。

「「くそ!」」

「「おい!突っ込んでくる!」」

アイノはアフターバーナーで敵編隊に突入、近くの一機に思いっきり排気煙をばらまく。

「「くそ?!煙と気流で翻弄されて?!」」

視界を奪われ翻弄される機体に通信。

「視界を奪われて慌てるチキンハートのパイロットは大抵左旋回するの、貴方はどうかしら?」

アイノからの明らかな挑発。

「「舐めやがって、このクソ女(あま)!!」」

パイロットは右旋回をする。しかしそこに罠。

「「隊長!こっちに来ないで!!」」

「「え・・・うわあああああ!!」」

そう、右旋回の先には味方機、避けきれず空中衝突を起こして爆発する。それを確認した彼女は機体を反転、すかさず慌ててる一機の後ろに突く、敵は回避行動するが、メビウスというエースから逃れる術がない。

「「逃げれない!助けてくれ!!」」

ゾクリ

この男どもが喚き散らして命乞いする瞬間がたまらないぐらい好き。

「ふふ、あの世で男どもとかま掘ってなさい・・・。」

機関砲で敵機体を千切る。もはや敵編隊の勢いはどこへ、完全に統制は崩れてた。

「メビウス!俺らの獲物奪い過ぎだ!リャークス隊、フィナール隊交戦!」

「「敵だ!まだ敵だ!!」」

「「やめてくれーーー!!」」

更にリャークス、フィナールの参戦で恐慌に陥るオーシアユーク部隊。

「こちらオキボティ、敵の第二波を確認した。今度は少数、方位はこいつらと同じ方向だ。」

「リャークス、フィナールのみなさん、ここは任せます、私が行きます。」

「おいおい!こちらはリャークスリーダー俺達の活躍これ以上奪わないでくれ!貴女の同じ名字の隊名という奇妙な縁だ。一緒に行かない?!」

「フィナール6よりリャークスリーダー、下手な口説きだな。」

「うっさい!」

「ふふ・・・。」

アイノは珍しく吹きだした、嘲笑や皮肉の笑いでなく優しさのあるおもしろいという感覚から来る笑いを。

「メビウスより、分かりました、一緒に行きましょう。」

「おう!」

前線チームの心が固まった瞬間だった。

ちなみにこの一連の戦闘でメビウスの評価は変わった。

彼女は1個航空隊ではなく航空団落とす人間だ・・・と。そしてオーシア国防空軍は緊急通信を回した。

「どんなに有利な戦局でもメビウスを見かけたら回避に集中すること」

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