ACECOMBAT if ~全く違うzero~ 作:夕霧彼方
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大統領官邸
一つの部屋で二人の男が話す。一人は頼りなさそうに見えるが、瞳の奥に熱さを持つ、ウスティオ共和国大統領、ライア・フェ二アス。そしてもう一人は大柄の老練軍人で、グラン・バッシュ元帥である。
「単刀直入に聞こう、元帥」
「何なりと」
「今回の大規模反撃作戦を立案したのは君だね?」
ライアは自分の身長より高いグランは見上げ睨む。
「そうです。このまま国境線で持久戦をするほどの戦力はこちらにありません。ユークが来れば敗北必至。我々に勝ち目は存在せず、ただオーシアの属国になるだけです」
グランは睨み返す。
「確かにウスティオ国防軍は国を守る為に命をかける者たちだ。しかし彼らはそれ以前に、政治で守るべき国民でもある。この作戦での犠牲者の数は敵もそうだが味方にも酷すぎる!」
「そうですね、確かに私の下に居る軍人たちはウスティオ国民だ。傭兵6師も人種違えどウスティオの意思に共感してくれた仲間達。それを犠牲にするのは惜しいし、私自身も悲しい」
「それならば・・」
「しかし今のオーシア、ユークには我々政府の高度な政治判断を求めても無駄です。今しかないんです。敵に反撃するのは・・・」
「・・・・。確かに私達も不甲斐ない・・・済まない・・・」
ライアは頭を下げる。
「頭をお上げ下さい大統領。守る意志は一緒です。ですから大規模反撃作戦は私達にお任せ下さい」
「勝算は?」
「5割です」
グランが言うと、ライアは息を吐き
「・・・分かった。ふっ、負けたら即時降伏出来るように用意しましょう。国民には迷惑をかけないように、オーシアとの交渉の為の練習しましょう。あなたは出来ることをして下さい」
「分かりました。そんな苦労はさせません、失礼します」
グランは頭を下げて部屋を後にする。そして早足で静かに
「絶対に、負けません」
そう言いながら・・・