ACECOMBAT if ~全く違うzero~ 作:夕霧彼方
2014年
11月18日
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浜松基地
ここでは今、大お雛祭りが開かれてる。
「さ~てみなさん!!これよりイーグルによる展示飛行です!!」
司会進行役空自隊員の言葉で兵舎側から4機のF-15Jが見事な編隊飛行で飛ぶ。ちびっこや、軍事オタクは視線を釘付ける。しかも今回はお雛様、なんとピンク色に塗っている。ダイヤモンド編隊を組んで一周周り、ブルーインパルスよりは下手だが編隊を組んでの急上昇急降下。更にブレイクした後にUターン、そのまま4機で微妙な高度差で交差して周囲を沸かせる。それを20分ぐらい続ける。
「さて、展示飛行は終了です!イーグルのみなさんお疲れさまでした!」
司会の言葉で暖かい拍手。4機のF-15Jは翼を振り、巣である百里基地に戻る。
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浜松上空4000フィート
「展示飛行お疲れ様。」
「疲れました。そしてピンクは恥ずかしい。」
隊長工藤安治三等空佐の言葉に反応するのは4番機で主人公、26歳独身の結川隆登二等空尉である。若いが非常に戦闘力あるエースパイロットに限りなく近い男。
「ははは、お前らしい!」
笑うのは先輩だ。
「ええ、でも子供たちに喜んでもらってよかった。」
結川はほっとする。
「ああ。そうだな結川。さて帰投するぞ。」
「はい・・・て・・。」
「どうした。」
工藤が結川機を見た瞬間、
ボフ!!
エンジンから煙!!
「おい!結川!!」
「ぐは・・・ん・・・くそ!!」
結川は操縦桿を握りなおす。いきなり機体が煙に包まれると機体の状況を知らせるディスプレイが真っ赤になる。
「ごほごほ!!」
機体が失速してる。これは無理だ!!機体を捨てる!だけど町には!
「大丈夫か!結川!!」
隊長の言葉が遠い。結川は涙が滲む。良かった。パイロットになる時に彼女作らなくて、あれ?遺書書いたっけ?父さんと母さんの猛反対から抜け出して無理やり入ったからいいのか?変に冷静になる。
そうだ!!入間!!
入間航空基地なら・・・。
「入間に落とす!!」
結川は宣言すると針路をむりやり入間に向ける。
5分後
入間の滑走路が見える。ああ、T-4でお世話になったな。高度100m、ゼロゼロ脱出出来る機体にあってもその脱出システムは死んでいる。
「おい!!結川あきらめるな!!おい!!」
「おい!機体は消耗品だがお前の命は代えられないんだぞ!!」
「このイケメン!心もカッコよくか?」
仲間や、入間の奴ら、近くを飛ぶ自衛隊機から応援の声が聞こえる。てか俺がイケメン?あ~あ、やっぱり少し火遊びした方が良かったな?でもいいや。これで・・・
「滑走路の真ん中に落ちます!・・・隊長、今までありがとうございました。そして・・・国民を守る・・・・義務果たせず・・・申し訳ありませんでした・・・・」
「結川!!お・・・」
通信を切る。そして結川は小声で
「イーグル。頑張ったな。そしてお前を落としてごめんな。」
結川はきっ、と操縦桿を前に倒し、だれもいない所にまっすぐに落ちる。地面はあっという間に迫り。叩きつけられる。
ドーーーーン!!!
「結川ーーーーーーーーー!!!!!!」
「おい、嘘だろ!!未来のエースパイロットが・・・。」
「なんでだ・・・何で・・・戦争じゃないのに・・・。」
燃えて残骸と化す戦闘機を、全員がその姿に信じられず黙る。
「・・・・ん?」
「・・・・あっ・・・ここは?」
結川は目を開き、体の痛みは無く、立ちあがりながら周囲を警戒する。ここは、入間じゃない、俺は死んだはずでは・・・。てか・・・。
「ここどこ?」
警戒しながら立ち上がり・・・。
「ここは命が危ないと思う、うん、逃げよう!!」
結川がダッシュしようとすると。
「止まれーーーー!!」
日本語!
「ですよねー!!」
こんな見ず知らずの場所で勝手に動いたら怪しまれる。てかもうアウトーーーー!!何だかキャラ壊れてる自分!そして命令で止まってしまう自分が恨めしい!
「捕えろ!!」
小銃を構えた兵士に取り押さえられる。
「お前が、まさか爆弾テロ張本人だな!!」
「え・・・ちょっと待て!どうゆう・・」
「お前、ウスティオ語が達者だな。もしかしてアジア系ウスティオ人か?!」
「ウスティオ?!」
ウスティオ、現代国家にそんな名前無い。あれ、どこかで聞いた事が・・・。
「ちょっと来い!!」
ここは従った方が早い手段だ。牢獄でもなんでもバッチこーい!!
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「敵を捕らえました!」
「ふむ、君がか?どう見ても空軍パイロットのパイロットスーツだな。」
手錠をかけられ、俺はとある男の前に、随分締まった体つきしてる老練な人だ。
「ふむ、一応自己紹介しよう。ウスティオ国防空軍エウレノ空軍基地司令、ソウノ・カロン、階級は大佐だ。君は?」
「司令!!」
「まだこいつが犯人というわけでない。ほら所属は?」
これは言った方がいいな。
「はっ!日本航空自衛隊百里航空基地所属、結川隆登二等空尉です!」
「二等空尉?」
「あっ、こちらの国では中尉の階級です。」
「そんな不思議な階級の軍隊は知らん!やはり貴様は!!」
「ひい!!」
「やめろ!」
「はっ!!」
司令の言葉で銃を肩に戻す。
「ふむ、君のパイロットスーツ、見たことないな?というより何だ?「ニホン」とは?」
「はあ、要点をまとめると・・・。」
日本という国のがあり、多分この世界とは違うこと
自分は突如のアクシデントで殉職したこと
一応はエースパイロット候補で強かった事
司令は首を何度か頷かせる。
「あの、済みません。」
「なんだ。」
「上級士官である司令殿に聞くのはふてぶてしいと思いますが、ここはどこで、どうゆう状況なのか、そして私の処遇がどうなるのか教えて下さい。」
「ふむ、それでは・・・少し話すか。ふふ、君はこんな状況でも落ち着いてるとは。」
「いえ、お言葉ですが非常にどぎまぎしてますし、ウスティオ語ではなく日本語をしゃべってるのに通じてるのに非常に驚いています。」
「そうかそうか!!」
カロンは笑い、話す。
ベルカ連邦が栄華を極め、駄目になりかけ、また復活したこと。
「ベルカ、オーシア、ユークトバニア、ウスティオ、サピン・・・。まさか!!」
「どうした?」
「いや、なんでもありません!あの、興味本位で聞きますが、ここにはアネア大陸がありますか?」
「何で知ってる?」
カロンが首をかしげる。
「いえ!異世界物語でそんな大陸があったのを思い出しつい・・・。申し訳ありません!!」
「いいんだ!!面白い人だ!さて処遇は・・・、君はどんな飛行機に乗ってたんだ?」
「はい、F-15Jイーグルですが。」
「!!!、それはいい。君の処遇はF-15UFXのパイロットだ。」
「はい?!え、それは・・・自分、いじめられません?」
「だから今から飛んでくれ、そしてアグレッサーとしてここのパイロットと戦って、そこで勝てばOK。」
「ええ?!そんな・・。」
「心配するな!うちら空軍はわけあり傭兵専門第6航空師団を持ってるんだ、異世界から来たやつも、ここの軍ならすぐに適応して仲良くしてくれる。」
「と、言いますがこの兵士は。」
と、結川が振り向くと、
「オーシアなど敵対する軍に対抗してくれる人が増えれば嬉しいです。仲間になるならなりましょう!」
さっきまで威圧だった兵士の顔が柔らかくなる。順応性高いのレベルじゃない!!
「さて、今すぐやってこい!!リュウトユイカワ!」
司令が命令。
「了解しました!この新しい人生、踏み出します!」
結川は敬礼するとさっきの兵士の案内で格納庫に行く。
F-15UFXは、単座席のF-15FXの改良型、愛称は「ウスティオ スペリティオティ イーグル」
そして結川は4機の戦闘機を撃墜という驚異の結果により、結川は正式に正規軍中尉になり、第2航空師団第12戦術飛行中隊隊長に任命され、エウレノ空軍基地に配属になった。