ACECOMBAT if ~全く違うzero~   作:夕霧彼方

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ウスティオ軍の大反攻作戦 狙撃

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0640hrm

ベルカフラディン海、深度400m

「オーシア陸軍のアウトバーン部隊が壊滅的、ベルカ軍の協力もあり、アウトバーン死守は絶望的、国境線部隊も情報が錯綜してますが、ウスティオ特殊部隊の作戦か、軍団長、師団長が暗殺されて、戦線崩壊は時間の問題です・・・」

「もういい!!何をやってるんだオーシアの愚図どもは!そして我が栄えあるユーク陸軍はどうした!!」

「それが・・・ISAFが環太平洋で訓練の名目で我が国の陸軍部隊が上手く派遣できず・・・友好国エルジアもベルカに恩があるということで中立姿勢を・・」

「いい加減にしろ!!」

シンファクシ艦長、ベルドフは副官の報告に切れて機器のない壁に拳をぶつける。

「もう我慢の限界だ!通常SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)4本発射用意!」

「そ、それは!ダメです!ここで撃てば自分たちの場所を露呈するも同じ、事実ベルカ海軍アブグルンド級潜水艦が包囲網を形成しているんですよ!」

「構うもんか!今撃たないで何がシンファクシだ!なにが弾道ミサイルだ!SLBM水中発射用意!VLS開放準備!」

「っ・・・、VLS開放準備!SLBM4本!4番口から8番口用意!」

「レーダー封止解除!目標地点情報を調べろ!」

水中で停止してたのが一変、非常に慌ただしくなる。

「VLS4番から8番用意出来ました。」

各発射口のレバーを回し、安全装置解除、あとはパネルタッチで発射可能だ。

「分かった、我がシンファクシのSLBMの力を見せつけるぞ!発射(ロンチ)!!」

「了解!VLS開放!ロンチ!」

砲雷担当官がパネルの発射部分をタッチ、次の瞬間、VLSのふたが4門開き、4本のミサイルが水中から出て、垂直に宇宙空間に向かい、目標地点に向かう。

ベルドフは確かな確信があった。しかしそれは自惚れだったという事を思い知る。

Same day

0645hrm

ベルカ国立自然公園

「弾道ミサイル確認!弾着予定地点ウスティオベルカ国境線、現在激戦地です!」

「イージスフォローデータリンク!パトリオットレーダー作動!フェイズド・アレイレーダー正常作動!」

「電力供給正常!蓄電グリーンゾーン!いつでもいけます!」

「反射型衛星迎撃要請地点角度移動、10秒後には弾道弾真上においつきます!」

次々と管制課の迅速な働きで弾道ミサイルはすぐに補足され、そして撃ち落とすために開発したばかりのエクスキャリバーが使用される。エクスキャリバー総司令ヘラン・グワ二ト少将は満足気に見る。とうとう完成した。開発開始から10年、それが実戦投入される。絶対にウスティオに弾道ミサイルを落とすものか!

「ミサイル撃墜の確率が最も高いのはいつかね?」

「はっ!司令、42秒後発射が一番地上のダメージを最低限に抑え、かつ撃墜確率が高いかと」

「分かってると思うがまだこいつは出力が安定していない、チャンスは一度だ。期待してるぞ」

「お任せ下さい!全員ベルカの騎士の名にかけてウスティオ軍を守るぞ!」

「「「了解!!!」」」

管制課担当の兵士は各々の席に座り、モニターを見つめる。1秒でも発射タイミング早くても、遅れても、結果的な成功確率に大きな差異が出る。それだけは気をつけないといけない。

「発射まで10秒!」

発射担当の兵士が宣言、周りに緊張が走る。彼は秒読みを続ける。

「5秒前!・・3・・2・・1・・発射!!」

彼が発射ボタンを押す、次の瞬間、塔の頂上からこぼれそうだった蒼い光がこぼれ一気に宇宙空間に放出される。その光は秒速でも気が遠くなる桁違いのスピードで駆け抜け、そして反射鏡を持つ衛星の特殊反射鏡で跳ね返り、弾道ミサイルを光の奔流に呑みこむ。

3本消失!残り1!

「弾道方向に一閃振れ!」

ヘリスが言う瞬間に、衛星管理担当官が反射鏡の角度を変えて、一閃振る、そして最後の一本も消える。しばらくの沈黙が続く、レーダー担当官がモニターから振り返り、満面の笑みで

「だ・・弾道ミサイル、ぜ・・全弾消失!繰り返す弾道ミサイル全弾消失!見間違えじゃない!本当だ!!」

わああああ!!!

レーダー担当官の言葉で管制課のみならず、整備、電力、外周防衛部隊も喜ぶ、しかしヘリスは違った。

「喜ぶのはあとだ!対潜哨戒機でも潜水艦でもいい!シンファクシの場所を教えろ!奴らにも一閃お見舞いするぞ!」

ヘリスの言葉で我に返った人々は急いで次の目標、シンファクシに狙いを定める。

「アブグルンド級潜水艦の数隻からフラディン海からの攻撃を確認したとの情報が!音紋認証シンファクシに間違いありません!」

「強力なレーダー使用痕発見!場所特定中・・・」

「近くの対潜哨戒機がソナー投下に成功。座標出ます」

「良くやった。レーザー発射用意!」

「電力蓄電、70、80・・・グリーンゾーンです!」

「反射鏡衛星移動確認!発射用意全段階クリア!」

「撃破最高確率発射時間まで15秒前!!」

また緊張の時間がおとずれる。

「!!待て!、レーザー出力異常!」

レーザー担当官からのまさかのストップ

「構わん!撃て!」

「しかし・・・」

「大丈夫だ!この塔を信じろ!」

ヘリスの言葉で全員がまたモニターに向く

「了解、3・・2・・1・・発射!」

今度はさっきよりも若干不安定ながらもレーザーを放つ、レーザーは反射鏡にあたり、フラディン海に落ちる。さっき以上に沈黙が走る。潜水艦からの通信を通信担当官が受ける。そして

「敵シンファクシ、致命傷至らずも弾道弾発射機構破壊及び潜水システム大幅減少!敵が撤退します!」

よしゃああああ!!

また歓喜、トラブルに見舞われながらも高い戦果を上げ、ヘリスもやっと笑いだした。

ベルカ連邦軍超兵器№001「エクスキャリバー」

初実戦投入で4本の弾道ミサイルを落とし、シンファクシを攻撃不能に陥れる大戦果をあげた。

Same day

フラディン海

「くそ!くそくそくそ!!!」

ベルドフはかつてない屈辱を味わった。まさかSLBMが全部落とされ、我々が戦闘不能に陥るとは。直撃は免れたものの、当たってれば海の藻屑は確定だった。いや、今も衝撃波で大多数が負傷している。しかし奴らのそんな余裕はいつまで続くかな?ベルドフは思った。

「あれが・・・「ナグファルム」が実戦投入されれば・・・」

彼は呟いた。シンファクシより高性能で、リムファクシより省人員で動く世界最強の潜水艦、ナグファルム。今回のシンファクシを受け、とうとうその潜水艦が動きだす。

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