ACECOMBAT if ~全く違うzero~ 作:夕霧彼方
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0700hrm
国境線平原
フェルナンデスside
アウトバーン解放戦は残党討伐でほぼ解放されたも同然で、重要任務の一つが完遂された。しかし喜ぶ暇は無い。フェルナンデス率いる第四軍団は討伐部隊を残して後ろ横から突撃しようとしている。
「戦車は大丈夫か?」
「はい!何とか最大スピードで走ってます!」
操縦士、サーガ・コルナ伍長が応える。
「軍団長殿、やはり主砲はダウンしてて、撃てるは撃てますが、命中率は下がります!」
射撃手、ウーラ・ソウファ伍長が軍団長に言う。
「むう、それで突撃は単なる迷惑だな・・・・。ん?あれは?全軍とまれ!」
「?・・・全軍!軍団長命令!とまれ!」
戦車、装甲車が止まる、増援に来たA129マングスタはも空中待機する。
「あのタンカーは?」
「あれは・・・オーシア軍が捨てたんでしょうか?」
「済まんが重武装隊と工兵で見てくれないか?」
<<了解>>
装甲車から降りた兵士が近付く。
<<斥候より、これは・・・液化ナパームですね。火炎放射兵が居たんでしょうか?>>
「ナパーム・・・また珍しいものが、しかも液化か・・・ふふふ」
「「「やばいぞ」」」
フェルナンデスがにやりとすると2人は背筋が寒くなる。
「残量は?」
<<それが、ほぼ満タンで、多分我が軍の攻撃の混乱でオーシア兵が放棄したものかと>>
「そうか・・・サーガ君、ウーラ君」
「はい・・・何でしょう?」
「牽引しろ」
「はっ・・・?」
「しろ」
「「「り・・・了解!!」」」
2人はあまりの予想通りの軍団長を見て苦笑いした。
「あと・・・通信兵!!」
<<なんでしょう?!>>
「とある所に連絡を繋いでほしい」
<<どこでしょうか?すぐにお繋ぎします>>
フェルナンデスは少し間を置いて
「ウスティオ国防軍最高司令、グラン・バッシュ元帥閣下、そして・・・第三軍団軍団長、スワン・ディレクに」
<<はっ?>>
「至急!!」
<<了解!!>>
インカムを置いた軍団長は更に笑みを深め
「オーシアども、これでお前らはおしまいだ」
と呟く。
Sametime
アウトバーン
「あれは戦車長でなく悪魔だ。グランスラッシュの再来だ」
「同感だ」
オーシア兵たちがアウトバーンで倒れている、そして彼らにはあるものがない。
M4、M16小銃である。
「106丁!107丁!」
クラウスは小銃の山を築いている。オーシアは抵抗しない、既に逃げている。
「あれは・・・もはやラン「言うな、一人兵士のその名前はこの世界には居ない」了解」
まさしくラ○ボー・・・。
戻ってきて
0720hrs
国境線ウスティオ軍最前線
第一軍団長side
「軍団長殿!予想よりも敵が頑強で・・・」
軍団長のラックは既に焦りが見え始めていた。このまま抵抗が激しければ、押し返される。士気は未だに高く、航空支援も適切だが敵の数の暴力は予想以上だ。
後方の空挺師団も奮戦するも、状況が好転するとは言えない・・・・。第二軍団もそろそろ疲れが見え始めている。
「ぐ、軍団長殿!!」
文字通り転がりこんだ通信兵が目の前に来る。
「どうした、戦場では冷静さを失ってはならんぞ!」
「申し訳ありません、しかし本部から、第四軍団が敵後方から攻撃すると」
「それは手筈通りだ。そこまで驚かないだろ」
「い、いえ、それは作戦通りですが・・・、戦線が突破されて、降伏通達を出すまで、敵を都市部に近づけないように後方展開してた第三軍団が前進開始!最前線の増援を・・・!」
「どうゆうことだ!そんな話・・・誰の指示だ!」
ラックは席からダン!と立ち上がる
「それが・・第四軍団長が要請して、最高司令、バッシュ元帥閣下が容認したと」
「この戦況を理解していないのか!どうしてそんな、あの暴走軍団長が!」
ラックがいらつき始めると、また通信兵
「軍団「今度はなんだ!」はい!第四軍団が火炎放射を開始!突破しやすくしています!」
「は?」
ラックは間の抜けた返事をする。
「火炎放射だと・・・あそこ所属の部隊には大規模な火炎放射なんて」
「それがしてるんです!」
「どうゆうことだ・・・だが好機は間違いないんだな?」
「はい!短期決戦のキーかと・・・」
「・・・・よし、第四軍団長に電文!「あなたの行動が失敗したら怨む」と、全軍突撃!」
「了解!」
通信兵は駆け出し、周りは更に慌ただしくなる。
「神よ・・・居るならば、我らに勝利の栄光を」
ラックは呟くと、また指揮所の定位置に着くのだった。
0730hrs
国境線オーシア軍後方
フェルナンデスside
「以上が第一軍団からの電文です」
「分かってるさ!ヒャッハー!汚物は消毒だー!!」
「まさかな・・・・」
「オーシア軍、哀れ・・・・」
フェルナンデスは盗んだタンカーに、これも盗んだ高圧ガス機を接続、工兵が重武装隊の火炎放射器のホースとタンカーに繋ぎ・・・
「焼き払えー!!」
<<<イエス・サー!!>>>
三人がかりでホースを扱うほど強力な火炎放射が出来るようになった。しかもタンカーなのでかなり長い時間。
<<あんなチート兵器に勝てるか!くそ!戦線後退を!>>
<<ここで引いたら戦力分断が!>>
<<敵が軍団規模で増援が来る!助けてくれ!>>
オーシア軍は大混乱を起こし、連携のまずさが更に露呈する。
「軍団長殿!これ、国際条約違反じゃ」
「条約何それ美味しいの?(?_?)」
フェルナンデスは真顔で返す。
「ああああ、もう!分かりました!条約は無いですね!完全に理解しました!」
ウーラはもう半ばやけくそ気味になる。
「分かればよし、サーガ君!行け!」
「了解です!!もう突撃しかありませんよね!!」
サーガも毒され狂乱状態で突撃を開始する。
戦線は現在ウスティオが薄氷で優勢なり。
Sametime
ベルカ領海外
4機の翼が高度400フィートと低空すれすれを飛行している。ベルカ空軍、機種はA-10だ。
「まさか本当に艦船、しかも超ド級の潜水艦撃沈とは、軍部も中々生かしてるな!」
「全員全部撃沈だよこんにゃろ!」
「まあ厄介払いかもしれませんが、私はこの大口径砲が使えるならどこでも!」
「ふふふふふふふ、弾幕勝負なら負けないよ」
ヘル・エンジェルス、それが彼らの隊の名前。ベルカ空軍の異端児として扱われ、あまり印象が良くない隊。その隊が任された任務
エクスキャリバーで損傷負って浮上している潜水艦「シンファクシ」撃沈。
その先頭に立つのはギュンター・フォン・シェーンコップ、階級は少佐だ。
「フェルナンデスを苦しめた潜水艦は沈めるぞ!そして帰ったらベッドと女と酒だ!」
「「「一言余計な部分除いて、イエス・サー!!」」」
ギュンターの親友、フェルナンデス、あいつは我がベルカが死にかけた時に共に戦った陸の戦友。奴を苦しめようとしてる奴は潰す!
「そういえば、護衛機は?」
ユーマ・アントー二少尉が言う。確か二機の護衛機が・・・
<<遅れて申し訳ない>>
次の瞬間、後ろから2機のSU-33が、A-10より更に低い高度150フィートをマッハ1.5で通り過ぎる。通り過ぎると編隊を崩さず減速しながら、張りつめられた糸に沿って飛んでるかの錯覚に陥るぐらい完璧な右旋回で4機の右後ろに張り付く。
「またかっこいい登場だな。君たちは?」
<<護衛を任じられた空母「シーフェスティング」所属トゥルブレンツです、リムファクシ撃沈部隊、ヘル・エンジェルスですか?>>
「そうだ。そうか、君たちが曲芸飛行の部隊で夫婦ぶ・・・」
<<<夫婦ではありません!>>>
ギュンターの言葉に2人が口揃えて否定、だけどあんなに互いに守ろうと寄りそうその編隊飛行じゃ、よほど仲がよく、心通わせてるんだな。たがいが認めないけど自然カップルか。
「まあいい、あと少しで作戦開始時刻(ゼロアワー)だ」
「傷ついてる潜水艦に手間取るなよ!」
エルンスト・ガーデルマン少尉が叫ぶ、本当に操縦桿握るとガラが悪くなる。
「さて、ヘル・エンジェル隊、エンゲージ!」
「「「イエス!レッツゴー!!」」」
<<トゥルブレンツ1より、あの暴走攻撃機を守るぞ>>
<<了解、トゥルブレンツ1>>
SU-33も編隊を崩さず一気に高度を上げる。
シンファクシ撃沈作戦、スタート。