ACECOMBAT if ~全く違うzero~ 作:夕霧彼方
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0740hrs
ソーリス・オルトゥス基地
戦闘機輸送機が飛び立っては着陸して、整備兵は過労になるくらいに走り回る。その時8機の戦闘機。
サザンクロス隊だ、彼らは第二波の部隊に後を任せ、無事に全機目標の基地に到着出来た、結川の残弾はゴートンから付けられた謎のAAM一本と、機関砲数十発だ。他の奴らも一緒だ。
きれいに着陸してハンガーの前に着くと、整備士の合図でコックピットから降りる。
「お疲れ様です!サザンクロスのみなさん!これどうぞ!」
「ああ、ありがとう」
すかさず走って来た、普段はデスクワークの事務職員が500mℓペットボトルを渡してくれる。渡しきると
「それでは!スタークロスの方にも渡しますので!」
「無茶するなよ」
「あなたがたパイロットや整備兵の方々よりかは全然大丈夫です!神の御加護を!」
職員は走る。あんなひょろい体で重たいだろ。結川は軽く心配するが、疲れでそこまで考えない。燃料ギリギリで帰還して、一時間ちょっと後にまた空の上、そして帰還してまた空の上。1,2回の出撃では済まないと見ている。そしたら・・・
「大丈夫かアリチェ」
「大丈夫です」
横を見ると、喉を湿らす程度に水を飲み、キャップを閉めてる、この隊唯一の女性隊員アリチェだ。
「これから今日数度出撃する。お前を差別するつもりは無いが、女性と男性での体力の差がある。無茶だけはするな」
「はい」
語調を強くして念を押す結川。アリチェは少ししょげながらも頷く。
「アリチェはもちろん、他の奴らも空で気絶して墜落したり、集中力が切れて撃墜されるなら、その前に申告しろ。分かったか!ホーク、副隊長としてサポートしてほしい、付いてこれるだけ来てくれ。そして干物っ!!お前は最後まで来い!罰ゲームだ!」
「「「はいっ[差別だっ]!!」」」
だれかふざけた言葉が一つ聞こえたが無視無視。
「さて、全員45分後ここに集合まで自由、それまで整備兵に迷惑かけずに休憩しろ、まあ五分前行動でよろしく。遅れたら・・・・・それでは解散!!」
「「「なに!その無言?!」」」
と、言いながらも思い思いに散っていく。
「さてと・・・お、バッカス隊長!」
「ああ、ユイカワ少佐」
結川はバッカスに近づく。
「自分には名前呼ばせてあなたは名字は困ります、名前でいいです」
「う~ん、階級が・・・」
「あなたが先輩なんですから、お願いですから」
「・・・分かった、リュウト。で、そちらの戦果は?」
「自分が3で、2,3,5は2機、三つ子は1機、4は恐ろしいくらい我々の戦果の補助してくれたので0機でも全然恥がないです」
「なるどな。さすがエースパイロット部隊」
「エースじゃない、単なる空の騎兵の端くれです」
結川が笑う。
「たく、で、やはりカナーリ中尉は置いてくか?」
バッカスの顔が真面目になる。
「いや、アリチェの意志を尊重して次も飛ばすが、三度目は・・・俺が強制的に止める予定だ。甘いかな?」
「いいや、いい判断だと思う。俺の隊も困った女性隊員二人抱えてるんでね。次の出撃が終了次第、2番機のカルトと2人だけで飛ぶつもりだ」
どうやらバッカスも同意見のようで安心した。
「そして質問続きで悪いが・・・・ゴードン見たかっ?!」
バッカスがさっきよりも真剣な表情で聞いてくる。
「い・・いや、みてないが、どした?もしかして変な爆弾しかけられたか?」
「ああ」
バッカスはため息をつき、両手を上げて
「あいつ、試作品の爆弾を勝手に搭載して・・・しかもそれ、強力閃光弾だったんだ。おかげさまで敵の動きが鈍ったが、同時に味方の前線も悶絶して・・・」
「・・・・、なあ、自分も不思議なAAM搭載されたんだが・・・」
「極力使うな!」
「だよな」
結川もため息をつき、あれは、本当に本当にまずい時に使おう。ちなみにゴードンは一度話さないと決めたら徹底する主義である。
「それじゃ、俺はゴードン探すから、リュウトもしっかり休めよ!」
「了解した」
走り去るバッカスの背中姿に軽く敬礼、そして近くの仮設談話室のベンチに座る。
「ふう、あとどのくらい戦えば勝てるんだ?」
結川は呟く、現在ウスティオ陸軍は勇猛果敢に戦い、優勢を保ってるが、そろそろオーシアが逃げ出したくなるガツンとした一発を与えないと、大国のチートで再編成完了、一気にこちらが劣勢に追い込まれるかもしれない。水を飲み、考えると、ふと瞼が重くなる。おいおい、まさか体力切れか?
そして結川は数十秒しないうちに眠りについてしまった。
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ん?ここは・・・
結川は瞼を開き、立ち上がる、何も無い、一面白い世界。
「ここは・・・?」
「すこし出るタイミング間違えたけど、でもこの時ぐらいがちょうどいいか」
「誰だ?」
結川は思わず身を構える。ここは・・・夢とは何故か感じない。
「そう警戒しないで、今正体表すから」
「なに・・・うわっ!」
ブワッ!と風が舞い、黒い紙きれみたいなものが一つに集まる、そして現れたもの
「じょ・・せい?」
黒い衣装を身にまとい、少し顔色が悪いが、その顔だちは非常に端正、そして優美だ。からだも余裕のある服で良くわからないが、多分グラマーな部類だろう。
「うふふ、あなたが地球という世界からこの「正外混沌の世界」の統合を任された人ね」
「なに?どうゆう、そしてあなたは?」
「申し遅れました、私は、今あなたが存在する並行世界の「地球」の管理と私より上級の神の世話係にして悪魔の冥界と神の神界の中継点を繋ぐ係を兼任して・・・」
「前置きいいからだからあなたは・・・」
「ごめんなさい、じゃあ単刀直入に・・・」
彼女は一泊置いて、そしてさっき感じられなかった冷たい声で
「我(わたし)の名はラーズグリーズ。漆黒の悪魔」