ACECOMBAT if ~全く違うzero~ 作:夕霧彼方
戦争は一部の上位階級で動かされるゲームだ。
オーシア陸軍環太平洋軍最高指揮官の言葉から抜粋
2/18
1115hrs
オーシア軍前線最高指令室
「もう死んだふりはやめたらどうだ。通信機は自動OFFモードで電源が切れた」
「そうか。それでは起きるとしよう」
ガリック・ジョーンは起き上がる。
「ふう、これで少しはオーシア、ウスティオ軍の犠牲者は減ったかな?」
「ええ、効果はてきめんですね」
最精鋭特殊作戦隊、中隊長と名乗る男は言う。実際にこの停戦演説で、長引く戦争も早く終止符が打てた。
「私は一応空砲を鳴らして死んだ事になっている。万が一ばれることは?」
「空砲や、倒れ方の不自然さは今の両軍の疲弊した兵士には分かりませんし、ばれる可能性は皆無。そして我々が完全に新しい戸籍でウスティオ人になるんですから、あなたは安心してもいい。約束は破りません」
「そうか、信じて良かったよ。ハーリングは目の付けどころがいい。さて余生はゆっくり隠居生活だ。さらば軍隊よ・・・・」
「敵でしたが、一応言わせて下さい・・・お疲れ様です」
「ありがとう」
ガリックはそういうと、新しい生活の第一歩の為に扉を開く。
2/18
1130hrs
大統領官邸
「大統領閣下、私はあなたに恐怖心を感じます」
「そんな事言うな、私もここまで上手くいくとは嬉しい誤算だ」
ウスティオ軍最高指揮官グラン・バッシュと大統領、ライア・フェ二アスが言う。
「たくさんの貴重で優秀な将兵を失う代償は大きい、しかし代価の領土案泰も大きい」
「本当に戦争は上位階級者によって動かされてるんですね・・・」
「ああ、ハーリング上院議員からこの謀略を聞いた時は驚いたが、本当に上手くいってなによりだ・・・グラン君、既に準備は?」
「出来てます、あとは大統領のお言葉と財務省の円卓で稼いだ国家準備金を開放して下されば」
「よろしい、記者会見の調整、予備兵、志願兵徴集、まだまだ仕事はあるぞ、いくぞ!」
「イエッサー!」
これからの戦争の為に、政治家の暗躍も始まる・・・・。