ACECOMBAT if ~全く違うzero~ 作:夕霧彼方
2/20
1100hrs
ウスティオ国防省総指揮官室
「お呼びですか?元帥閣下」
部屋に居るのは、第四軍団軍団長、フェルナンデス・ジーリ、向かい合うのはグラン・バッシュだ。
「相も変わらず平時は時間きっかり規律正しい平和爺さんになるな」
「ふふ、激動の時代、平穏な私的時間はこうゆっくりと、部下にも優しく出来るような司令を目指してたので」
「それが素だと自分は思うがな・・・。まあ本題に入ろう、軍拡と・・・そしてレクタへの攻撃が決定した。侵攻日時はベルカ、ウスティオ国内の弾薬、兵士再編成次第決まる。それまでは国内防衛だ。」
「そうですか・・・陸軍はたくさんの優秀な人材を失ったが、未だ平和得られず・・・ですか」
フェルナンデスはため息をつく。
「私を呼んだのは予備兵達の訓練司令ですか?」
「それで君は納得するか?」
「しません」
グランの言葉にフェルナンデスは即答。
「定年退官前で、平時なら引き受けますが、今この状態で私が部下見捨てて最前線から退けますか!」
「そういうと思った」
グランは少し顔の頬を緩めて笑うと、すぐに締まり
「フェルナンド・ジーリ大将!!」
「はっ!」
フルネーム階級を呼ばれ、フェルナンデスは姿勢を正し、軍靴の踵を揃える。
「貴官を今現時点を以て第四軍団軍団長の任を解く・・・そして新たに元帥の階級を持ち、レクタ派遣軍最前線総指揮官に任命す!貴官の最後の花道だ」
「・・・・。私みたいな突撃歩兵脳な自分に最高階級が与えられる日が来るとは・・・」
「君みたいな指揮官が居なければ、我が国の優秀な兵士は更に減ってしまう。頼めるか?」
「私は、1972年、士官学校卒業し、軍に入隊したその日から、この命、忠義をウスティオ国防軍、国民に誓ってました。自分はもう引きません。フェルナンド・ジーリ、元帥の階級拝命します!」
フェルナンドはグランに向けて最敬礼をする。この日、伝説の軍団長は、伝説の総指揮官にクラスアップした。
余談
「そうそう、君の定年退官元帥階級で5年伸びたから、平和になったら一応これからも存続予定の第五軍団の軍団長をやってもらおう」
「・・・鬼ですね」
「よろしく!」
彼はまだまだ軍に居る。
2/20
1130hrs
シーフェスディス艦長室
1988年の円卓の膨大な資源発見のおかげで、戦闘機32機航空機全般あわせて48機を有する空母を6隻作り上げる事に成功した。
そして、現在90機の大型原子力空母を建造開始をしている。
「・・・・今・・・なんと言いました?」
艦長であり、シーフェスディス率いる第4艦隊司令、ファーバー・スロー中将だ。絶句してるのはトゥルブレンツのグレンだ。
「聞こえなかったか?我がベルカ海軍は第2、第4艦隊及び、北方戦闘艦隊の総動員で、海上封鎖をしようとしてるオーシア国防海軍第2艦隊を撃滅する」
「・・・・・ははは・・・本気ですか?!」
グレンが机を叩く、ファーバーは見据えて、
「本気も本気、敵艦隊空母、ヒューバード、バーベットを撃沈し、海軍士気も落とす。そして、そのままオーシア制海権を奪う」
「・・・、戦力差は・・・」
「戦闘艦の数はこちらが上だ、しかしイージス、空母、新鋭駆逐艦が揃っていて曲者だ。最新現代戦略では例にない、飽和対艦ミサイル戦だ」
「恐ろしい事を。勝率は?」
ため息交じりで聞くグレン
「3割あれば・・・いいかな?」
ファーバーはおどけ口調で言う。
「しかし、我が海軍の力を見せる時、絶対に勝たねば戦いだ、そして君には仕事がある」
「なんでしょう?」
ファーバーは少し間をあけ
「君を制空隊長に任命する。トゥルブレンツ隊を実質艦載部隊リーダーにする」
「はい?!「溺れるトンビ」と「問題貴族」の2人組をですか?!」
「自己評価ひど「貴方がたが言ってたんですよ?」そうだった」
グレンはジト目、ファーバーは相も変わらず悪びれない。
「と、いうわけで、私の権限で君を大尉に昇格する、拒否権なし、場合によっては佐官も狙えるな」
「・・・。はあ~、本当に自分は振り回されますね・・・。いいんですか?自分オーシア系ベルカ人、ベルカで今この上なく嫌われてる人種ですよ?」
「だからだ、君の祖先の生まれた地の国の部隊を倒せば、君はベルカに認められる」
「試験ですか?」
「そうだ」
ファーバーは真面目な顔で頷く。グレンは少し考え
「分かりました。自分はオーシアで育った事はないので、いくらでもいけそうです。大尉の階級拝命したします!」
「それと、エレノア君も中尉に昇格だから、それも伝えてくれ」
「はっ、それでは失礼します」
背中を向けて部屋から出ようとするとファーバーが見送る。出て行ったあと、彼は呟く
「問題児コンビの真骨頂が見れるな」
微笑しながら、話してて放置してた冷たくなった珈琲をあおった。
「うん、流石グレン君が見立てた珈琲だ冷めても美味い」
1140hrs
艦長室から出たグレン、横を見ると
「なぜ居る?」
「たまたまです」
エレノアが立っている。
「今回も大変ですか?」
「ああ、シンファクシよりもたち悪い」
「・・・・・・」
エレノアは心配そうな顔をする。グレンは笑いながらエレノアの髪をくしゃりと撫で
「安心しろ、俺達は簡単に死なない。まずは作戦会議だ。早くしないと珈琲をお前の分を淹れる」
「ちょ!紅茶が先です!」
グレンが走りだし、エレノアも走り出す。