ACECOMBAT if ~全く違うzero~ 作:夕霧彼方
2/20
2050hrs
ソーリス・オルトゥスパーティー会場
「おい!第二班どうした!」
「そいつらは事務管制のオイルまみれのモンゴル相撲を止めに入ってる!」
「ベイルアウトしなかったバカが!!」
「ほっておけ!」
「第三班はバニーガールになった女性整備隊を止めろ!あのままじゃ危険だ!」
「無理だ!くそっ、空の野郎どもが強行的に!増援を!」
「第六班はどうした!」
警務隊は奮戦してた、しかし酒に溺れた猛者どもを止めるにはあまりにも無力だった。
そして最強の女も居た・・・・
「こちら第六班!助けてくれ!キス魔が・・・!」
「そんな奴早く黙らせろ!キスぐらいでおびえ「そのキスで第六班の7人中4人骨抜きにされた!!」なに?!」
そう、それはシェリーことエレナの暴走だ。アンジェラは顔を赤くして息しか出来ない。完全に骨抜きにされた・・・。
「ぐ・・・うう!」
「一丁あがりっ!警務隊さんは~、レンジャー資格持っててすごーく強くても、すごーくうぶさんですねっ!」
今第六班で5人目がやられた。エレナがひとりに夢中になってる間に気絶させようとしたのだが、離れない、そして頑丈。骨抜きされてはターゲットを変えての繰り返しで第六班は壊滅した。
「おいおい君!お酒飲みすぎだよ!」
「おいバカ!」
駆け寄ったのは警務隊配属新米のショール・クライヤ伍長である。年齢は22ながら実力は高く、シティレンジャー[都市内戦闘]、フィールドレンジャー[施設制圧]、サバイバルレンジャー[野戦制圧]など最強の三大レンジャー資格を持ち、空挺師団も配属有望なのに、親が警務隊という素晴らしい理由でここに来た。空挺師団長は発狂、警務隊総指揮は嬉しさで発狂した。
人にやさしく、どんな事でも負けるのだけは嫌い。
「ふにゃ?おにいちゃんチューしよっ♪!」
え?これなんのエロゲ?と自分の学校の部長と同じ感想口走った方出てきて下さい、フェルナンデスと一緒に逝ってらっしゃい。
「えっ、ふぐっ!!」
彼の自慢の反射神経もものともせず、キスが開始される。
[ぐっ、まだしたことないのに・・・くそ、なんかむかつく、これも勝負か・・・勝負なのか!]
その瞬間
「んん?!」
「くっんにゅ・・・」
「おい、あいつ・・・反撃しやがってる!」
「クライヤなんてうら・・・バカな行動に出る!」
「おい、攻守逆転してるぞ・・・今だ!第七と第六残党で叩け!」
「イエス・サー!!」
一人の女にレンジャー徽章をつけてる精鋭警務隊が全力を挙げる。
同時刻
「それで?ユイカワ少佐殿とはうまくいってんのー?」
「えっと、あの・・・」
酔ったジェニファーがアリチェに絡む。アリチェもワインを飲んでてほんのり頬が桜色になっている。
「教えてくれなきゃ私が告白します!善は急げ!」
女性整備員が走り出そうとする。
「ダメです!!・・・あ」
「さ~て、なんで駄目か聞かせてもらおうか?」
「ううう~」
その時・・・
「この娘も隊長ラブだよ~!」
「ちょっと・・・なに?!」
「獲物一丁上がりー!!」
女性事務員に強制的に連れてこられたのは、ウスティオのパイロットスーツでなく、オーシア。そして凛とした精悍な顔つきと、細身ながら非常にしなやかな筋肉が付いているクールビューティー。
「あなたは・・・」
「・・・初めまして、元オーシア空軍、現ウスティオ空軍特別編成第108航空隊2番機、ケイ・ナガセ、階級は少尉です」
「ああー!あのF-14D飛ばしてたパイロット!」
そう、ウォードック隊の紅一点、ケイ・ナガセだ。
「いや~、エウレノの男どもは美人だと聞いたけど、本当だったんだね~。1番機の隊長さんは羨ましいね!」
「違います・・・私はただ1番機を落とさせはしないと思ってるだけで、そんな・・・」
「語るに落ちるはそういう事ね・・・。素直じゃないんだから~!」
ジェニファーはナガセに絡む。彼女にも意中の人は居るが、ここでは明かさない。
女性隊員たちのトークが終焉を見せ始めた時、
「おお、こんな所に居たのか」
「なんだ、ナガセもしっかり馴染めてるんだな」
「「隊長!」」
結川とジューンである。
「「「隊長達!!」」」
「「なんでしょう?!」」
いきなりくらいついてくる女性陣、おののく2人。
「「「ずばり部隊の紅一点をどう思う?!」」」
「どうって・・・」
ジューンは考えてる。結川も考える。
アリチェのこと・・・最初は部隊のアイドルや、自分の好みの対象と思ってたけど・・・今は・・・。
その時体の中の血がカッと熱くなる感じがした
「あらら~?少佐殿、心当たりありって感じですね!」
「やめてくれ!」
そしてその時・・・。
「はーい!そこのカップル二人組!来て下さい!」
「「「はい?」」」
なんとバニー姿の事務員4人と、仮装した男たち4人。
「早く早く!カップル対抗カラオケ大会参加しなさい!」
「ちょっ、おいおい!」
ジューン、ナガセ、結川、アリチェが両脇を持って連行される。
「ちょっと!まだ話終わってないわよ!」
女性陣が追いかける。しかし一人はおいかけなかった、ジェニファーである。
「はあ」
手に持つ、あまり度の強くないお果実酒を飲む。ちなみに、ジェニファーが度の強い酒を多量に飲んだら・・・。
「君みたいな気が強くとも美しい女性に惚れない男は居ないよ」
「え?」
振り向くとコールサインロゼことウルリカ・シュテルンブルグ少尉である。
「ウルリカ少尉?」
「意中の人は・・・隊長のバッカスはあいつ隠してるけど可愛い幼馴染いるから・・・クライシスか!」
「!!!」
「やはりな・・・影の薄い2番機か」
ジェニファー動揺、ウルリカはにやりとする。
「でもまあ、今宵はそんな鬱な気分にならず、まあ一杯」
赤いワインがジェニファーの目の前で注がれる。彼女もワインがほしくなってきた。
「さあ、一杯」
「・・・ええ、頂くわ」
彼女は彼から受け取ったワインをあおる・・・・
そして祝勝会の修羅の蓋が開かれた・・・・
そのころ・・・
オーシア国防軍統合司令本部大会議室
「侵攻失敗から丸二日、なぜ再侵攻の準備が整わない!」
ドンっ!と机を思い切り叩くのは大統領より力あるアップルルルース副大統領だ。ちなみに本物の大統領はもう力なく消えてるも同然だ。
「残念ながら陸軍は師団長以上の要人全滅と、全州州兵撤退命令、さらに統率不能で脱走兵が数えきれないほど出てる今、再侵攻どころか国土防衛も・・・」
言葉一つ一つに失望を交えて話すのは、陸軍総指揮、タール・シュア元帥
「空軍は円卓の制空権が復活したベルカ空軍の猛攻でジリジリと・・・」
言葉少なめ冷静なのは空軍総指揮、ニルチェ・スーン元帥、史上初の女性元帥だ。
「我ら海軍、第二艦隊とベルカ海軍連合艦隊の戦いが始まりそうです。どうなるかは・・・・」
普段は豪快でも今は弱気になる、海軍総指揮、ラファー・レック元帥だ。
「・・・・貴様ら、世界最強の軍隊の自覚はないのか・・・」
ルルースは怒りに震える。
「しかし、世界中から兵士をかきあつめられない今、このまま再侵攻は・・・」
「黙れシュア元帥!貴様・・・そこまで弱気になるのか!」
「違います!!あなたは現実を見てません!前線兵士に指揮官が居ないのにどうやって戦うんですか!」
「退役軍人からかきあつめろ、戦うんだ!そして円卓を奪うんだ」
「副大統領、あなたは兵士をどう思うんですか?」
スーンが静かに聞く。
「・・・・駒だ」
「「「・・・・」」」
3人の指揮官が思った。
最悪な奴だ・・・と。