ACECOMBAT if ~全く違うzero~ 作:夕霧彼方
2/23
1000hrs
ウスティオディレクタス上空
スタークロス隊が編隊飛行をしながら都市部を飛ぶ。しかしいつものTNDでない。
「うーん、難しいな」
「TNDが生産をもうしたくないからって・・・でも機動力が高い」
四苦八苦するバッカス、分析するクライシス。
空を翔るのは海洋迷彩の機体、ノースポイントに卸す予定だった機体を急遽ウスティオに転売した、その名は・・・F-2
「しっかり練習しろ。明日からはレクタ爆撃任務に就く、もう進撃を開始している」
「了解したよ、よし、徹底的に爆撃してやる!なあ2!」
「あ・・・ああ」
「?[あれ・・いつもなら男言葉とか使うな言うのに]」
「ふふ[にやにや]」
「クク」
ミルネス、バッカスが笑いをこらえる
あの祝勝会の後、全く覚えていないジェニファーにあえて告白事件の話をしていない。基地の全員から生暖かい目で見られている。あと、ジェニファーの恐怖を知った猛者たちは、会うたびに敬礼している。もうひとつ、キス魔事件を引き起こしたシェリーは全く覚えておらず、仲良くしたがるシェリーが迫り、ミルネスが全力回避の毎日がある。
「とにかく、なんでもレクタの南部軍閥の防御力が高く、手ごわいそうだ。いいか、南部を思いっきり崩すぞ!」
「「「yes sir!」」」
4機の蒼い迷彩の機体が飛ぶ。
1000hrs
レクタ南部
再編成した第四軍団第三重騎兵准師団を中心に前線が展開する。その更に先頭にアリエテMk2。
「しかし、士気と練度が低いと噂される割に防御線が堅いな、なあウーラ[シュッ、シュッ]」
「ああサーガ、南部軍閥は防御戦、北部が最新鋭少数火力攻撃他は低練度[シュッ、シュッ]、西部が本当の人海戦術、東部が空軍重視らしい[シュッ、シュッ]」
毎度おなじみ、暴走しまくるサーガとウーラ、そして車長はもちろん
「元帥閣下、なにしているんですか?」
「ん?塹壕が堅いと聞くからシャベルを磨いて鋭利にしているだけだ。塹壕戦は上からシャベルが一番」
「「・・・・・」」
さっきまで少し塗装がはげかけ、錆が浮いてたシャベルがピッカピカに・・・怖い。
ちなみにクラウス曹長は中尉に昇格、同じく第五重武装師団中隊長に、しかし今のところ付いてこれる部下は居ない・・・が、良心ある優しさがあり、離反者が居ない。ある意味凄い。
「まあ今はまだ嵐の前の静けさだ。始まったら敵首都乗り込むまで2個軍団で突破するからな、しかし空軍は大変だな。燃料も武器もまだ余裕がないのに」
オーシア軍の再編成、ユーク陸軍の到着で、国境線でじわじわと脅威を再び表し始めた。といってもまだ士気も低く、準備がなってないが、レクタ、円卓など内部の憂いを早く排除したいFCMB連合軍は早急の内部事情解決に専念するため、予想よりも早くレクタ進撃開始が決まった。陸軍は何とか前線に足る弾薬類は用意出来たが、空軍はミサイルなど一発一発が高いため、未だに弾薬類が充実していない。更に、航空燃料も不足で、F-2で猛特訓が必要な部隊以外は任務以外の訓練は極力禁止、空軍士官学校パイロット生の使用予定の燃料も徴集したので、生徒は現在地上で基礎訓練している。
「そういえば、元帥閣下、もうこの戦車に乗ってるのは突っ込まないとして、上層部と会議は?」
「どうせ今は防御線やら兵站やらが大変だから進撃どうするの会議だろ?私はもう明日にも進撃出来る自信があると言った。さて防錆塗装」
「「・・・・」」
呆れの目をする2人。
「ふっ、絶対生き残るぞ、そうじゃないと足が無くなる。君たちはこの戦争では相棒みたいなものだから」
「「・・・・」」
元帥のまさかの言葉に心温まる2人だった。
「そういえば・・・ベルカ総力戦・・・始まったか」
「元帥閣下、どうなされました?」
「いんや、独り言さ」
フェルナンデスが静かに呟く
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2/23
0955hrs
オーシアアーラス海ベルカフラディン海
オーシアベルカ外務省が定めた、双方国家の軍艦船平時対立禁止の為暫定国境線から東西20キロの中立領海が存在する。それよりもはるかに離れ、東西150キロで双方大艦隊が展開する。
ベルカ海軍
第二艦隊旗艦空母ニヨルド
イージス2隻
巡洋艦4
駆逐艦8隻
他8隻
第四艦隊
旗艦空母シーフェスディス
第二艦隊と同じ
北方戦闘艦隊
旗艦大型イージス ポセイドン
駆逐艦・巡洋艦4隻ずつ
他6隻
ベルカは連合艦隊で現れる。絶対にオーシアを潰すため、総指揮官は海軍総指揮、レン・グーファ元帥で、シーフェスディスに
オーシア海軍
第二国防艦隊
旗艦 空母バーベット
副旗艦 空母ヒューバード
イージス8隻
防空巡洋艦8隻
駆逐艦18隻
最新鋭ステルス駆逐艦4隻
他16隻
第二国防艦隊は最強の布陣で展開する。完全に舐めており、総指揮は中将だ。既に双方1000からの戦闘開始と通牒している。
「カタパルト80・・・グリーンゾーン、トゥルブレンツ、発艦せよ」
「了解、1発艦」
「2、発艦」
2本のカタパルトからほぼ同時にSU-33が飛ぶ。空母甲板から飛び立つとほぼ同時に急上昇。射出要員は帽子を振りながら
「なあ、あいつら制空部隊だよな?」
「ああ、それが?」
「いや・・・「幹を断ってこそ制空だ」とか言って補給科分隊に無理言ってASM積んでった」
「なんで!?」
「知らんよ」
そして時間が近づき、ファーバー中将の隣にレン。
「中将、少し犠牲覚悟で我々の迎撃技術を見せろ」
「はっ!AWACSと全艦に連絡!迎撃だけに専念せよ!攻撃は後攻だが、先攻以上に戦果をあげるぞ!!」
「「「Yes sir!!!」」」
レンは静かに手を挙げる。
そしてアナログ時計は短針10、長針が12を向く。
1000hrs
戦闘開始
「戦闘許可!全艦VLS開放!第一陣の発射役割は決められた通りだ!」
フラバー中将は手を横一閃、戦闘開始の合図だ。
全艦合わせて112、同時に戦闘機からASM48本。途中誤動作で16本消失。
「オーシアからの攻撃確認!!」
「ベルカ連合艦隊!意地を持って撃滅せよ!」
「「「yeahhhhhhhhh!!!!!!!!」」」
レンは挙げてた手を振りおろし、命令を下す。
<<マジック22から、ミサイルは144、データリンク!>>
<<イージスシステム作動!SAM用意!>>
ベルカ海軍からSAM192本発射、途中8発消失、ミサイルの誤作動消失率は圧倒的にベルカが低い。
イージス、E-3、4機E-767、2機が飛んでいる。
射程範囲内でミサイル同士命中、明るいのに多数の花火のようなものが散る。残り14発。
「撃ち漏らしたか・・・CIWS用意!近距離SAMも用意!!」
「了解!」
同時に前衛の駆逐艦がCIWS、後方から短距離SAMが連射。
「弾幕を展開!」
<<駄目です!うわああ!!・・・・>>
「あ・・・駆逐艦ファーダー大破!」
「駆逐艦モーウェ、中破、ダメコン成功すれば戦闘続行可能!」
しかし一人の通信官は暗い顔をする。
「巡洋艦ウイトゥエ、轟沈・・生存者・・・皆無・・」
「・・・・・・、ウイトゥエ・・・、彼女[ウイトゥエ]とその艦員の仇を討て、そして道連れろ!!全艦容赦するな!攻撃!!」
「元帥閣下より命令!攻撃!攻撃!」
全艦合わせて144、戦闘機からはASM30本、そして2機。
「げ・・・元帥閣下!ハープーン低高度ミサイルの中に混じってSU-33、2機!!」
「どこのどいつだ!」
「所属は・・・トゥルブレンツ!」
「じゃあ安心だ」
「え?」
「・・・」
通信官は素っ頓狂声、レンは黙る。ファーバーは言葉をつづける
「彼らは乱気流、どんな戦場でも波乱を起こし、余裕を見せてる奴らは吹き飛ばされる、どんなASM、ハープーンより戦果をあげられる」
ファーバーは自信を籠った声で言う。
「・・・そうか・・・、遠距離様子見は終わりだ!!ベルカの艦隊、艦数多く、艦員練度もこちらが上と思うが、艦の性能は悔しいがあちらが上だ。全艦、密集陣形で防空重視!守りかためて勝つぞ!!」
「「「<<YES SIR!!>>」」」
「全艦主砲真上放て!乱気流達の応援込めた戦場(ウォー)の叫び(クライ)だ!!」
レンの号令で大口径主砲持つ艦は一発が速射主砲艦は数発放つ。そして艦員の士気は最高潮に高まった。
1007hrs
海上200フィート
ミサイル群にまみれて、主砲の応援を受けSU-33が飛ぶ。
「隊長・・・」
「幹を断つぞ。死にたくないなら離脱してもいい。俺だけ「離脱するなんて誰が言いました?」済まない」
どんな時でもエレノアだけは失いたくない部下として・・・として
「よし、ミサイル群から離れて、敵艦隊の横っ腹を狙う、奴らは広範囲から四方八方攻撃をしようとしている。抜け道が多い。我らの目標は前衛防御が薄い地帯に居る、空母ヒューバードだ!」
海戦は始まったばかりだ。