ACECOMBAT if ~全く違うzero~ 作:夕霧彼方
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1115hrs
エウレノ空軍基地B格納庫
「あう・・・」
「災難だな!少佐殿!」
「うう、まさか走った先にも別動隊が居たなんて・・・」
結川は両手いっぱいの希望・・・でなく書類にため息をつき、ゴードンがちゃかす。そう、まさかの目の前に、別の隊の隊長を取り逃した集団が居たなんて・・・。
「まあまあ落ち込むなって!いざとなればグラッド中尉をつか「ああ!!」どした?」
ゴードンの言葉で結川が立ちあがる、書類が数枚落ちる。
「その手があった・・・あいつにゃ管理不行き届きの始末書を何枚も書かせられたからな・・・キリキリ働いてもらうか」
意地の悪い笑みを浮かべる結川「おっかねーなー」と苦笑するゴードン。その時
「そうだ、ゴードン、何で俺らの隊のF-15しばらく飛べないんだ?」
「ああ、それはかいしゅ・・・やめ!睨まないで少佐殿!これ上層部の指令マジ本当!!」
結川は警戒感から睨む、ゴードンめ!愛機に何かしたら殺すぞ!
「いやいや、そうか聞いてなかったか、今度円卓制空戦に飛びますよね?」
「ああ」
昨日聞かされて、今エース部隊がここエウレノに集結中だ。
「で、本当は戦時中じゃなかったら、1年半での計画だったんですが、F-15UFXで開発が遅れてた、本来搭載予定の新型エンジン換装と、それと、ファルツ中尉の機体を電子戦機に改修するんです」
「聞いてないぞそれ!」
「こちらも昨日聞いたんです!で、多分今日の午後あたりでも言われる予定じゃなかったんですかね」
結川はゴードンの顔を見て、本当なんだなと思う。
「それじゃ、電子戦機ということは、WSOが来るのか?」
「ええそうらしいですよ。ベルカ空軍電子戦機課程を卒業して、ベルカ空軍に在籍してたウスティオ人が来るという整備隊だけの噂が」
「ふーん、それで新しいエンジンとは?」
「ああ、それは、これです」
ゴードンが指さす先に、第二整備班の面々がエンジンを見ている、これが新型エンジン・・・どっかで見た覚えが・・・確か嘉手納へ自費研修に行った時・・・
「あれはベルカ兵器工業廠の新型エンジン、F-22エンジンとほぼ同じ性能を有してます」
そうか!あの独特の排気口、確かにF-22だ!だけど・・・
「F-22って、ベルカじゃ作ってないよね?」
「そうです、ゼネラル・リソース及びライセンス生産企業だけですが、ベルカの科学力で、本家と負けず劣らずのコピーが出来ました。もちろんアフターバーナー無しの超音速巡航(スーパー・クルーズ)も出来ます。これで対空戦闘が更に強化されますね」
ゴードンの言葉で結川はまだ改修されてない愛機を見て、こいつの強くなる姿に興奮を覚えた。
F-15に希望が見えた時、ベルカは絶望にさいなまれた。
1110hrs
中立海
「くそ!やつらめ!」
「ペガサスがここまで現実的になってたとは・・・」
ベルカはさっきまでの優勢を失い劣勢に立たされていた。
X-47B型ペガサス
オーシア次期航空母艦搭載予定の無人戦闘機、奴らの武装は通称電子レンジ。レーザー、高出力マイクロ波がある。その威力は・・・
「くそ!マイクロ波を受けた!レーダー機能不全!」
「また一機・・・これで5機目だ!」
レーザー落とされて、マイクロ波ではシステムを破壊、または電子レンジのごとく、内部の兵士をチンとしてしまう。
<<いいぞ!このまま攻め落とすぞ!>>
<<行け!俺らも倒すぞ!>>
オーシアの艦載機部隊が盛り返し始める、増援が到着したらまずい・・・。
「まずい、オーシアのクソ野郎どもを調子づかせるな!そして電子の固まりのAWACSや艦に近づけるな!」
「分かってるよ馬鹿野郎!」
距離を取ってAAMを放っても遠すぎて常識外れの高機動、それとレーザー迎撃、近いと電子レンジ。
「このままじゃ全滅だ!!どうしたらいいと思う?」
「そりゃ操ってる本体潰せばOKだが・・・情報艦はまだ解析できないのか!」
「やってるよ!だけど情報を色んな艦に回して、てか基本自律行動だから本体(空母)潰さないで勝てるか!」
「道理だ!早く空母潰せ!」
「既に第三射発射体制に入っている!持ちこたえてくれ!」
「了解した!しかし・・・奴らなにか探している感じがしないか?」
乱戦の中でX-47は何かを探すように飛ぶ、何を探しているんだ?
「管制より前線部隊、今トゥルブレンツが上がった!高速接近中!」
「そうか・・・今は誇りうんぬん言ってる暇無いな・・・。制空隊長が到着するまでとどまるぞ!そして反攻だ!」
「「「Yeahhh!!!」」」
ベルカの騎士たちは諦めない、しかしその時、X-47に変化が起きた。
<<ピピ・・・目標発見、確認トゥルブレンツ、迎撃地点良し、殲滅す>>
5機が一斉にベルカ艦隊側に向かう。
「??!、奴らめ!どこに逃げるんだ!」
「もしかしたら・・・AWACS!ペガサスの高度と同じでヘッドオンしている僚機は居るか!」
「は・・・ああ、ペガサスが向かっているのは・・・トゥル、トゥルブレンツだ!」
「やっぱり!」
「どういう事だ!!」
X-47が戦域から離れ始めたので、戦闘をしながら再集結、編隊を取り始めながら聞く。
「ペガサスはトゥルブレンツを狙ってたんだ!多分空母撃沈の復讐だ!!」
「!!、ロクシェ1よりトゥルブレンツ聞こえるか!奴らはお前らを狙っている!」
「そうみたいだな・・・トゥル1より・・・俺らが囮になって落としてくれと言いたいが・・・戦線維持が必要だ・・・艦でも航空機でも増援ないのか?」
「管制よりトゥルブレンツ、ネガティブ、今は航空機も艦隊も増援はきつい。あと10分!」
「「「無理だ!!」」」
全員が叫ぶ、しかしグレンは違った。
「よし、よけきってやる!何が無人機だ!逃げてやる!!そして落とす!2行けるな?」
「YES!隊長が言うならそうします!」
2機のSU-33は華麗な舞いを始める、X-47も必死の追撃を開始。
「ふっ、それなら話が早い・・・艦隊!早く敵に攻撃しろ!そして俺らも奮戦しようぜ!!」
「「「Yeahhh!!」」」
<<くそ!またベルカの野郎どもが復活し始めた!>>
<<さっさとおとすぞ!>>
<<そうはいくかな?>>
<<混線?どこか・・・長距離AAM警報!どこから?!>>
いきなりの混線、向かってくるAAM、避けきれず数機が散る。ベルカ艦隊の後ろからの攻撃、そして通信
<<遅くなって申し訳ない、空母戦略機動艦隊総指揮、ナノ・レータ、階級は大将だ>>
「なんだと・・・」
「ファト連邦海軍の虎の子空母艦隊!!」
レンが言葉に詰まり、ファーバーが驚きの声をあげる。
ファト海軍中型空母、サーシャ、ベルカ海軍がFCMBの条約で格安で売却したファト海軍唯一の空母。周りには9隻の巡洋艦、駆逐艦。さらに艦載機のラファールMとF-14改の混成部隊。
<<ふふ、大規模戦を聞きつけて、僭越ながら参上させてもらった、こちらはもう攻撃用意、艦載機部隊も準備は完璧だ、いつでもいけるぞ>>
「こちら海軍総司令レン・グーファだ。感謝する。いま航空隊の部下の2機が狙われてる。そちらの精鋭部隊を貸してほしい」
<<了解した。こちらのとっておきの部隊を用意しよう。我が空軍引き抜き海軍航空隊のトップエースを回そう、トランプ隊、征け!!>>
<<了解した、トランプ隊、トゥルブレンツの増援をする>>
「さて、オーシアに目に物見せてやるぞ!!ファトベルカの連合の力を見せるぞ!!発射!!」
<<ファト海軍!発射!発射!>>
戦いは最終局面に移る