ACECOMBAT if ~全く違うzero~   作:夕霧彼方

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因縁を超えた現代海戦終

2/23

1120hrs

中立海

オーシア海軍side

ベルカ・ファト連合海軍

全艦200本

戦闘機ASM67本

誤動作消失44本

ファト海軍の対艦ミサイルは旧世代が多いため、途中消失が多い。

「全艦!防空網を高めろ!所詮2流3流の烏合の衆!叩き落とせ!!全艦ハルマゲドンモード移行!!」

「イ・・・イエス!!」

ハルマゲドンモード、全艦から遠慮容赦ないSAMシステムが働き、ミサイルを落とす。ただしこれをすれば無計画に弾が消えていく。

「発射発射発射!!!」

「CIWS作動!主砲作動!SAMが切れたら回避行動を優先せよ!!」

次々と放たれるSAMの雨、対艦ミサイルは火花をあげて消えていく。防空網が完璧に働く。そして前衛から弾着が始まる。

「コーク大破!」

「シーナンス中破!ホーター航行不能!さらにイージスミニット撃沈判定!」

次々と友軍艦からの情報が来る。

「よし、それでは我々から「て・・・敵から第二射!!」なっ・・・」

フラバーは言葉に詰まる。絶望の時が迫る。

1122hrs

ベルカ・ファト海軍連合side

「敵艦に間もなくあたります!」

「よし全艦間髪入れるな!第二射!ファトも全弾放て!」

「元帥閣下!」

「奴らはハルマゲドンをしている、SAMが不足する今ならやれば間に合う!叩きのめせ!一流海軍の醜態を見せろ!」

「そのあとは!!」

ファーバーが焦るように言う、レンはにやりとして

「ふっ、1905年オーシアベルカ海戦以来の主砲の肉弾戦だ!ミサイルなら奴らは一流かもしれないが近接ならこちらが一流だ!突撃だ!!!」

「「「「YES SIR!!!!!」」」」

ベルカの本気、ここに来たり。

1125hrs

トゥルブレンツside

2機のSU-33を5機のX-47が追いかける。

「ああ~、やっぱり無茶だったかな?」

「しょうがないじゃないですか、何をいまさら・・・私が囮になります。落として下さい」

「いいや、お前が落とせ」

「じゃあ俺達が落とす」

「「誰?」」

グレン、エレノアとX-47の更に後ろにラファール4機。

「ふっ、トランプ隊コールサイン、キング、このラブラブ部隊が・・・二度目だが、俺らが落とす」

厳つい声、相当の修羅場を潜ってる・・・しかもトランプ隊か。海軍航空隊所属なら知らない者は居ない。ファトのエースか。

「トゥルブレンツ1より、噂はかねがね、援護頼みます。自分たちも反撃します!」

「海猫夫妻の噂よりは狭いよ」

キングことアルマン・ドゥ・シレーグ・キング中佐が笑いを噛み殺して言う。

「・・・、さて神よ、我らに道を示し給え・・・」

クイーンことアラミス・ルネ・ダラミツ・クイーン小佐は神に祈る。戦闘機乗りで聖職者なのである。

「よし、クイーンの祈りも終わったし、散開!」

「「Yes sir!!」」

ラファールが散開する、

<<敵、増援確認、散開・・・>

X-47が散開する。3機がトゥル、2機がトランプだ。

トランプ隊は2機で1機を仕留めるように戦うスタイルらしい。恐ろしく連携が取れている。

さて、こちらも・・・

「買いかぶりすぎというか・・・過剰攻撃だな」

「敵のレーザーやマイクロ波が肉眼では捉えられません、距離を詰められれば一瞬です」

「なんだか俺は実弾を発射しない、訓練時の空戦の追いかけられ役をさせられてるみたいだ」

弾筋とかないし、敵のロックに知らずに入ってたら即撃墜判定だからな・・・。

X-47はじりじりとこちらを追いつめてくる。固まってたら確実に共倒れ・・・エレノアだけは生きて返したい。

「30秒時間くれ、死ぬなよ・・・トゥルブレンツブレイク!」

「Yes sir!」

2機のSU-33が左右に散開する。敵は自律行動をしている。そして推測だが敵の人工知能は高く、練度の高い部隊の連携並の攻撃が可能だ。

「試すか・・」

グレンはエアーブレーキオン、一気に速度を下げる。

<<TGT[ターゲット]ブレーキオン、3、撃墜要請>

<<了解・・・>

X-47が追い越す、よし、いけ・・・!!

追い越したX-47をターゲットシーカーで捉えようとするが、すぐ後ろからもう一機が俊敏にバックを取って来た。回避行動を取るが、

「やべっ」

「隊長!!」

敵の高出力マイクロ波を少し浴びて、刑期が、ディスプレイが乱れる。

「損傷軽微だ!2!時間延長だ!回避に専念しろ!」

「っ・・・了解」

エレノアは今すぐにでもグレンを助けに行きたいのを抑えて、狙ってくる一機を彼に向けないように敢えて離れる。

<<敵機ロスト・・・レーダー認識、座標確認・・・方向修正を開始・・・>

グレンを追い越したX-47が旋回する、その時、彼は気付く、そしてひとつの仮定をたてる

奴らの自律行動は完璧じゃない・・・。敵は俺の急減速に対応して増援はしたが、自機から見て敵機の方向を確認するのはデータリンクしてないのか、方向修正が有人より時間がかかった。ならば奴らから見て素早く後ろを取る戦術を取れば・・・しかしどうやれば・・・急減速は子供だましだ。奴らがもっと慌てさせる方法・・・。

SU-33を高機動で右へ左へ、とにかくバックにつかせない、Gで脳に血が回らず、なにか思い出せそうで思い出せない・・・

「そうだ・・・2!集合号令!」

「Yes!なにか思いつきましたか?」

「ああ、敵のバックに急に入れば隙をつける・・・時に2、SU-33って、特殊機動K出来るよな?」

「え・・ええ、SU-27の艦載機型なので・・・」

「先代偉人パラト・リカニル大佐殿のMIG-29改のダブル出来るかな?」

「はっ?あれは翼全般大抑角で完全失速しますが・・・」

エレノアが編隊を取り始める、X-47も集まる、

「高度とタイミング取れば大丈夫だよな?」

「・・・はあ、分かりました、急上昇しましょう」

「OK、シザーズで急上昇!上昇中もバックを取らせるな!」

「YES SIR!!」

SU-33が急上昇を開始、左右不規則回避法にシザーズを繰り返す。しかもグレンエレノアが左右交差しながら上がるので、その後友軍からは「仲良し二竜」敵から「破壊の竜神」と呼ばれる。

高度を2万フィートに達すると水平に戻す。あえて減速してマッハ1。敵機はまだしがみついてくる、そして迫ってくる。

2機のX-47を落としたトランプ隊は上を眺め

「さあ、どうでるか・・・」

「そろそろまずいです」

「まだだ・・・3,2,1,ナウ!!」

<<・・・敵機ロスト・・・僚機も同様確認できず。>

「おお、あれが伝説の・・」

「きれいです・・・」

アルマンとアラミスは思わず見とれる技、グレン、エレノア揃って、推力偏システムが無いと出来ない技、本場クルビットをする。しかしそれは縦に高機動で一回転の技

<<おおお!>

<<クルビットか・・・>

<<しかしあれでは背後は取れないぞ・・・>

ベルカ海軍航空隊の何とか捻出した応援部隊が呟く、機体を一回転しても機首はX-47と反対側を向いている。あれでは攻撃出来ない、しかし彼らは違った。

<<<!!!!>>

まさかの光景に目をむく、SU-33がもう一回転したのだ・・・

<<あれは・・・伝説の・・・>

<<ああ、ダブルクルビットだ!>

5年前のパラト大佐が見せた技、継承者はだれも居なかったが、まさかあの技術曲芸部隊・・・ぶっつけか?!

<<敵、後方、機動方法不明・・狙われてる・・・機動不明・・敵後方・・・エラー>

X-47は完全に狂って、ブレイクという選択肢が見当たらない。

「所詮は機械だ・・・落ちろ!トゥルブレンツ1」

「トゥルブレンツ2・・」

「「FOX2!!」」

<<AAM確認・・回避・・・不可・・・>

ターゲットシーカーに確実に捉えられたX-47は回避はもう不可能だった。SU-33から放たれるAAMは敵にかみつき、そして爆ぜて砕けた。

「よしっ!」

「やった!」

グレンはガッツポーズ、エレノアは満面の笑みになる。

<<やったのか・・・あの化け物を・・>

<<認めるしかない・・・我らの海軍航空隊最強エースはトゥルブレンツしかないと!>

<<Yehuarrr!!>

<<しかし・・・トゥル1の機体・・・何だかおかしいぞ?>

その時、グレンのSU-33は緊急事態に陥っていた。

「やっべ・・・マイクロ波か?」

翼の制御システムが死んだのだ、主翼、尾翼、他機体制御に必要な部分がばらばらに働き、直進以外満足にコントロールが出来ない。機体ディスプレイは翼全般に警告の赤マークで塗りつぶされる。

多分マイクロ波の計器異常がここにきて・・・

「た・・・隊長!!」

「機体はやばいが滑空で何とか戦闘空域から逃げる、イジェクションシステムは生きてるから脱出できる。決着着いたら救出をよろしく頼む、2・・・増援部隊と一緒に艦隊戦の増援任務に就け」

「そんな、そんなこ「エレノアッ!!」・・・・!!」

涙声のエレノアの言葉をグレンが思いっきり遮る。名前で呼んだのは無意識で気づいていない。

「我々の任務は墜落しかけの戦闘機の護衛ではない、艦隊の護衛だ、勘違いするな・・・俺は生きて帰る。分かったな?」

「・・・Yes・・・sir・・生きて・・・帰って下さい・・・」

「ああ」

グレンは高度を少しずつ下げながら、オーシア領土側戦闘空域外方向に向かう。

「・・・・・・・・・・」

<<こちらAWACSターニャ!増援部隊、戻ってきてくれ!艦隊肉弾戦が始まった!航空部隊もまた来ようとしている、撃退を要請!>

<<トゥル2・・・戦いは続いている。行くぞ>

「・・・了解、トゥル2、戦闘続行します!」

彼女は何かを振り切るように、速度を上げて急降下、花火に突っ込む。

5分後、グレンの操るSU-33から発信信号が途絶える。

グレン・アーガイル大尉、中立海において行方不明。

少し遡り

1125hrs

中立海

オーシアside

ベルカ・ファト海軍の数えきれない対艦ミサイルが雨となって降りかかる。

「ハルマゲドンを続行せよ!」

フラバーに焦りが見えていた。これ以上の損失はオーシア北海全域の防御を失い、ベルカに制海権を奪われる。弾を撃ち続ける。

「SAMがもうないです!艦隊の防空火力は低下の一方です!」

「言い訳は聞かん!!さっさと撃ち落とせ!」

「もう駄目です!!」

次の瞬間次々と艦船から火花が上がる。

「被害甚大!戦力45%ダウン!もはや艦隊維持も出来ません!」

「くっ・・・」

「降伏を・・・」

フラバーは自信という言葉が消え、代わりに完全敗北の言葉を知る。さらに追い打ちが・・

「敵艦隊主砲攻撃!砲弾の雨が・・・」

「・・・敵艦隊に打電・・降伏を・・・」

「Yes sir・・」

副将が頭を下げてCDC[戦闘指揮所]に向かう。フラバーは帽子を脱ぎ・・

「もはや私の時代は終わりか・・・」

呟いて、席に座ると、死んだようにうなだれた。

ここに一人の海軍の鬼が消えた。

ベルカファトside

「敵艦隊からの降伏の合図が来ない限り撃って撃って撃ちまくるんだ!!」

「「「「YES SIR!!!!」」」」

前衛艦から速射砲などの主砲を撃ち続ける。分速数十発の速射砲の雨は敵前衛艦隊を容赦なく破壊する。命中率が低くてもいい、敵に反撃させなければいい、奴らはもう降伏は目に見えている。

「元帥閣下、もうこの艦隊の使った弾薬費用って・・・」

「気にするなファーバー君!」

「オーシア敵艦隊から打電!降伏を受け入れるようです!」

「撃ち方やめ!聞け全艦!一流海軍は二流海軍に屈した!これで我々はオーシアに・・・1905年以来、オーシアに海戦で勝利したぞ!!」

レンの言葉で、生き残りたちは全員が喜びの歓声を上げる。

そしてその時、X-47の撃墜の報と、トゥルブレンツ1ことグレンの行方不明が報告された。

1155hrs

中立海名無し(ネームレス)海岸オーシア寄り

外務省の揉めあいで名前が消えた海岸に一人の男がパラシュートで舞い降りる。

「ああ~、何とか生きて帰れた」

目論見通り、無事海岸にたどり着いたグレンは、パラシュートを外し、立ち上がる。しかし目の前に・・・

「貴様は・・・ウスティオ兵か!手を頭に置いて無抵抗の意志を示せ!!」

まさかのオーシア陸軍か・・・多分艦隊戦の状況確認部隊だろう。くそ、

「分かった」

言うとおりにうつぶせになり、頭に手を置く。捕虜になるのか・・・この先を案じ、ため息覚えるグレンだった。

1200hrs

マスドライバー発射基地

「なっ・・・くそ!」

「オーシアの空軍どもめ・・・」

「マスドライバーが発射された・・・ベルカ空軍の一生の恥・・・」

「既にベルカその戦力70%ダウン!撤退も出来ない、阻止も出来ない・・・」

ベルカ空軍強襲部隊はオーシアマスドライバーを攻撃を開始した。しかしオーシアエース、レーパー隊コムを筆頭の部隊が迎撃。ベルカは壊滅した。

そしてマスドライバーは白い鳥にレーザーを受け渡す。

1230hrs

レクタホール空軍基地

「南部軍閥の状況は?」

「はっ、ウスティオの総攻撃前、準備を進めてます!」

「そうか」

部下の言葉に頷くのは東部軍閥実質№1、リック・カー大佐である。

「我々は最強の武器を手に入れた。南部に負けず、ウスティオをなぶり殺せ」

「はっ!!」

部下は走る。リックはオーシアから供給された、B-1B、F-15、AH-64Dを眺め、口端をゆがめた。

レクタ侵攻開始まであと一日足らず。

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