ACECOMBAT if ~全く違うzero~   作:夕霧彼方

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突破口

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0845hrs

レクタ南部戦線

レクタ派遣軍side

茶褐色の土の上を、幾千幾万の兵士が走る。

「19歩兵連隊と11重武装連隊はその場で1分待機!18歩兵連隊は224機甲中隊に続いて進軍!他の部隊は航空攻撃来るまで、頭伏せて着実に進軍をしろ!」

「「「YES SIR!!」」」

フェルナンデスが戦車の通信から放たれる命令で、ウスティオ軍は着実な進軍を開始する。予想よりも航空爆撃は未然に防がれ激しくなかったが、上を飛ぶアパッチ部隊がわずらわしい。

「こちら野戦中隊・・・くそ、後方森林の森林迷彩がばれた・・・アパッチの集中砲火を受けてる!援護を!」

「うちらの戦闘ヘリはどうした!」

「こちら陸軍戦闘ヘリ航空隊、敵さんのアパッチのAAMの洗礼を受けてます!」

「くそ・・・MLRS!生きてるか!」

「はい!こちら誘導野戦大隊、まだ気づかれてませんが・・・」

間もなく非常に堅い防御線に着く、しかし航空爆撃はまだ来てない・・・フェルナンデスは迷う・・・しかし目の前の事に対して後方は必要!

「申し訳ないが、前線の兵士はまもなく塹壕にたどり着く、援護射撃用意!」

堅い所に野戦部隊の火力は必要、だけど多分アパッチにはばれる。彼らの命も危うい。

「・・・・・・、了解です。命が惜しいとか言ってられません!野戦大隊!MLRS用意!」

「「「YES S「その必要はないぞ!」!?」」」

その時、いきなり割り込む声、フェルナンデスには聞き覚えがあった。そして上空に4機のA-10が飛来する。

「待ってたぞ!弟!!」

<<ああ!兄貴!ヘル・エンジェル隊!レクタの堅い(笑)防御陣地を潰す!>

<<<Yes sir!!!>>

「えっと元帥閣下・・・ヘル・エンジェル隊とは?」

サーガが聞く。

「まあ同郷のよしみでな。ベルカ経済崩壊時代の相棒だ!」

「「どんな人脈ですか?!」」

またまたコンビの大声が聞こえた。

<<さーて、3!ロケット!>

<<あいよ!今回は対人用のロケット花火を喰らえ!>

今回は大型でなく、一発一発が小型のロケット、そのため、ハードポイントに一筒、18発×11の198発のロケットの雨。エルンストは宣言と同時にトリガースイッチを押す。

パシュシュシュシュシュシュシュ!!

数秒後、ロケットは次々火柱上がる。

<<なっ!>

<<上からの攻撃は対応してないぞ!空軍はどうした!>

「「なんという雨!」」

サーガとウーラがつっこむ

<<4!ハッピートリガーだ!>

<<Yahurrr!!ヒャハハハハハハ!!!>

40mmガトリングの猛者、ステラが毎秒65発でガトリングを続ける。

<<今度は鉛の雨だ!>

<<隣の奴の上半身が消えた?!>

<<臆するな!対空部隊は?>

<<さっきと今の雨で壊滅したよ!こんちくしょう!>

「「なんでそんなに弾幕出来るんだ?!」」

サーガとウーラがつっこむ

<<2!速射砲!>

<<Yes sir!あなたたち!この105mmで吹き飛びなさい!>

ユーマの前世代戦車サーバル105mmライフル砲が火を噴く

<<ちょっと待て!なんだあの大砲は?!>

<<塹壕内で広がらない爆風で被害が増えている!>

<<3番塹壕!おい3番塹壕!くそ、通信兵がやられたか?>

<<いや、とどめさされて全滅だ>

「「あれってベルカのサーバルだよね?!なんで空に?!」」

サーガとウーラ[以下略]

<<それじゃ俺は元帥の兄貴の道しるべに・・・喰らえ!!>

ギュンターの無誘導爆弾が、精密爆弾かのように、塹壕、防御陣地に入り、爆発する。

<<なんだ!あの精密攻撃は?!>

<<7番トーチカが沈黙した!くそ、防御線に穴が空くぞ!>

「「なんかすごいの見すぎて普通に見える?!」」

上記同文

<<こちらウスティオ、スタークロス、地獄天使が破壊した地域を中心に穴開けます!地上部隊のみなさんよろしくお願いします!>

「分かった、私からの命令だ!前衛に居る部隊は突撃開始!塹壕に飛び込め!」

「「「YES SIR!!!」」」

突撃が開始される。

その頃、元帥よりも早く突撃を始めた中隊があった。クラウスである。

「隊長・・・そのシャベルは・・・」

「元帥閣下からの頂き物だ!副隊長!」

「はいっ?!」

「俺の小銃持っててくれ」

「はい・・・はっ?」

副隊長は小銃を受け取ってから不審に気付く。

「よし!我が中隊最強なり!行くぞ!うおおおおおおおおおおお!!!」

「・・・・はっ、ちゅ・・中隊長に続け!」

「は・・はい!」

我に返った副隊長の号令で先に行くクラウスを追いかける。

「なんだあの敵は・・・シャベル?!」

「死ぬなーーー!気絶だけしとけ!」

「なんか優しそうで怖いーーーー?!?!」

クラウスは攻撃を受けず、逆にシャベルで叩く殴る、時には防刃チョッキのうえから刺して、衝撃で気絶させた。

「「「・・・・・・」」」

「ん、まあ、なんか出番ないから、レクタ兵の保護するか・・・」

「「「Y・・Yes sir」」」

副隊長達は捕虜と治療に専念していた。

そしてその時、本物の捕虜のがオーシアの牢屋に居た。

0900hrs

オーシア軍アーラスク基地地下2階、捕虜用牢屋

地下の世界、音は時折来る看守と飯番、とある人の飯を食べる時の音だけ。そのとある人とは

「ふう、もうやんなるな、これ」

一人呟くのは、まさしくグレンである。

「しかももう今日みたいな取り調べは嫌だ・・・」

朝の6時から今まで取り調べ、しかもオーシア語しか分からない馬鹿な、どこぞの坊っちゃん士官だ。それ以外は意外と、田舎なのか、優しいオーシア兵が多い。次回は奴以外で頼む。

しかし、この基地は、田舎の基地にしては大きい、陸空合同基地らしい。今の選択肢は、脱走手段を考えるか、寝るか・・・

「・・・・!!」

ふとその時、エレノアの顔を思い浮かべてしまった。

[何を考えてるんだ俺は?!落ちつけ!ストリートチルドレン時代を思い出せ!そうだ!素数を数えるんだ!1,2,3,4・・・もう終わった!!]

と、一人で混乱していると・・・

ガチャン!

「ん?」

牢屋入口の鉄の門の開く音、看守が来たか?

「---、---」

「---、--」

2人の足音、一人の方は・・・女性の声?そして近づき

「しかし少佐殿、どうしてここに・・・」

「捕虜のベルカ人があちらではエースパイロットと聞いたからね、本部に帰る前の報告手土産に」

「お疲れ様です」

「ありがとう・・・はあ、この手土産で陸からの艦隊戦敗戦報告の上層部のぎくしゃくが少しでも収まればいいけど・・・ここね」

[自分に用か?そして上級士官?]

その時、牢屋ドアの隣の、面接窓が開く。その先には、かなり美人・・・艶やかなお姉さんが・・・て軍にこんなエロテロリストが居ていいのか?

「こんにちわ、あなたがトゥルブレンツ・・ね」

オーシア語で聞いてくる。

「ああ、そうだが?」

ぶっきらぼうに返すグレン。さっさと帰ってくれ。

「ねえ君」

「なんでしょう、ファン少佐」

ファンという苗字か・・・。

「ここの気候は寒いわ。ここにあるベッドの毛布じゃ足らないわ。私の命令でいいから、どこからかもう一個毛布持ってきなさい」

「は・・はい!」

牢屋番が、生真面目に敬礼して走り去る。

「ふふ、地元の真面目な青年、ここの基地は、オーシアの総本部と違って平和でいいわ・・・あ、私の名前はベニー・ファン、階級は少佐よ」

「どうも」

ベニーは笑顔で言い、グレンはまたオーシア語でぶっきらぼう。

「つれないわね・・・まあ本題、あなたの愛しの部下はちゃんと空母に戻れて無事よ」

「!!」

「顔をそのままにして!音は入ってないけど、一応監視カメラ作動いているから、行動がばれる!」

「あ・・・あんたは」

いきなりベルカ語になった彼女は真剣な表情になる。グレンもはやる気持ちを抑えつつ自然な動作で彼女の方に顔を向ける。

「私は・・・オーシア軍戦場観測隊、調査室の一員よ。だから先の艦隊戦の戦闘は逐一海岸から観察していた。しかしそれは表の顔、裏はね、私はベルカ軍秘密情報部、外国諜報課、オーシア潜入室の一員よ」

「!!?」

驚きで顔が無意識にこわばる。ベルカの強みは航空戦と並んで言われたのは諜報戦、特にオーシアには多数のベルカスパイが、軍や、主要関係会社に潜入していると聞いたが・・本当だったとは・・

「しかし・・・オーシア人にしか見えない」

グレンはベルカ語に戻して聞く。

「ああ、それはね、オーシア人の純血だから、私達一族は特殊で先祖代々おじいちゃんの代まで、フリーのスパイ・・・高度な情報屋で、その噂を聞きつけて、当時のベルカがスカウトして、オーシアに居ながら、ベルカの情報部に居るの、オーシア生まれのオーシア育ち、正真正銘オーシア国籍の人間よ、で、士官学校入って、私もスパイになったの。中々楽しそうだったからね」

「・・・・」

「さて、無駄話しすぎたわ、一回しか言わないから良く聞いてね。明日の午前9時に、ゼネラル・リソースから試作機が格納庫から出て、試験飛行をする、それがどうもSUシリーズのパクリらしいのよ」

「!!、どうゆう・・」

「情報を漏らしたのはスホーイ設計局から逃げた人間で、そいつの始末はすんだわ。そして彼が持ってきた情報も全て消したわ。しかし試作機があれば、それを基に量産化が進んでしまう。そこで本部が決断を下したの。その試作機は艦載機型で、新型装備が増えてるけど、基本的にSU操縦者にはすぐ慣れる操縦形態。なのであなたに頼む事は一つ。その試作機強奪して、シーフェスディスまで持っていってほしいの」

「!!、そんな事・・・第一牢屋からは・・・」

その時彼女が帽子を取り髪から髪ピンを取り、グレンを見ながら片手で器用に扉の鍵穴に差し込みカチャカチャとすると

「よし、旧式の基地だから、ドアも古いわね、これで頑丈な扉もドアノブ捻って思いっきり押し込めば、扉は開くから、見た目もドアノブを普通にひねっても開かないからバレないはずよ。監視カメラの死角でさりげなくやったからばれないはずよ」

「・・・・、さすが・・」

「ありがとう・・・、それでは逃走経路は・・・一回で覚えられる?」

「もちろん」

「よし、それじゃあ、8時45分になったら、まず外に出て、牢屋入口と反対側に行く、突き当りに、要人逃亡用の隠し扉があるの、あなたの身長の丁度胸あたりで、真ん中より少し右側を押し込めば、扉が開き地下に行く。階段降りたらそのまま突き進んで2個目の分岐を左、突き当りの丁字路を右で、走り続いたら梯子がある。その梯子の真上のマンホールを開けると、丁度点検完了の試作機が目の前よ。そこは私が工作して、試作機に乗れるようにするから安心して。OK?」

「ああ、大丈夫だ」

その時、牢屋の入口が開く音が聞こえ、看守が歩いてくる。

「少佐さん、毛布探してきました」

「お疲れ様です。私も取材が終わったので帰ります。お仕事頑張って下さい」

「はい!もったいないお言葉です!」

毛布を持った兵士は笑顔で応じる、人気あるんだな、そして彼女がさりげなく紙片を面接口からこちらに放り込む。看守が毛布を面接口から放り込んでから帰ったのを確認してから、紙片を見ると、

「Viel Glück[健闘を祈ります]」

と書いてある。グレンは静かに笑う。帰ってやる、絶対に、そして乱気流の復活を目指して!

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