ACECOMBAT if ~全く違うzero~ 作:夕霧彼方
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0900hrs
レクタ南部戦線
フェルナンデス戦車side
「サーガ君!ウーラ君!状況は!」
「「うちらが完全にトップです!」」
前線進軍全戦車部隊、80両の内、完全に独走をしている。
「おい!この玉無し戦車野郎ども!最下位はオーレッドまで走れ!死んでも走れ!ちなみに俺は本気だぞ!」
<<YES SIR!!!>
戦車部隊の速度が平均5キロ以上上がる。フェルナンデスが満足そうに前を向いた瞬間
「元帥!頭伏せて!」
ウーラの言葉に機敏に反応するフェルナンデスが頭を下げる、その瞬間、装甲、等に弾が当たる。
「どこからだ?!」
「・・・224戦中[戦車中隊]の11号車からデータ!塹壕からの機関銃!」
C4Iシステムでウーラが報告する。他からも多数の機関銃
<<くそ!装甲車が貫かれた!負傷者が!>
<<歩兵部隊!進むな!やられる!退がれ退がれ!!>
<<ウスティオの足が止まった!このまま押し返せ!>
<<防御線の能力を維持!>
<<戦車部隊!意地見せろよ!>
更にレクタのAMX-30戦車が火を吹き、戦車部隊の足も止まりそうになる。しかしフェルナンデスは違った
「てめーら!第二世代に負けるなよ!3.5世代の戦車購入してもらってダメとかふざけてるだろ!ウスティオ陸軍戦車部隊!歩兵の盾になり、主砲を放て!C4Iのデータリンクを活用しろ!」
<<YES SIR!!!>
フェルナンデスを中心に右翼左翼に戦車部隊が広がり、全体に広がる。そして塹壕に近づき
「戦車とまれ!!」
フェルナンデスの号令でほぼ一列に止まる。戦車砲、機関銃が乱舞するが、気にしない!
「撃ちー方始め!」
「撃ちー方始め!」
ウーラを始め、射撃手は一斉に射撃ボタンを押す。狙ってない。しかし威嚇は十分。レクタの砲火が一時やむ。
「戦車を乗り越え!塹壕を鹵獲しろ!歩兵突撃!」
<<YES SIR!!!>
撤退をしなかった勇猛果敢な重武装、機械化歩兵部隊が戦車の隙間から頭を下げ次々と塹壕へ飛び込む。
<<こちら第22大隊1小隊!塹壕を制圧した!>
<<工兵か手先の器用な奴!通信聞こえてるんなら機関銃の設置を移したい!頼む。>
<<負傷兵は塹壕で休ませながらゆっくり後ろに運べ!タグはしっかり付けろ!>
敵の防御線にほころびが出来始める。そしてその上から
<<こちらスタークロスを中心としたウスティオ航空爆撃隊より地上部隊!乱戦と野戦部隊の攻撃で攻撃目標が分かりずらい、随時支援爆撃要請してくれ!>
F-2、トーネード合わせて16機が防御線上空を飛び回る。本当なら勝手に爆撃してるが、予想以上の進撃で、どこに落とせば分からない。
「こちら総司令フェルナンデスだ!至急目標の地点の爆撃を要請する!」
<<はっ!なんなりと!>
「うむ、良い返事だ、それでは言おう。ばらまけ」
<<・・・・は?いや、お言葉ですが・・・>
「ずべこべ言わずに信号弾から先200m地点を徹底爆撃しろ!戦車砲で落とされたいか!!」
<<イ・・Yes sir!!全機聞いた通りだ!>
スタークロスバッカスは戦慄を覚えながらも指示に従う。
「それではこの信号弾で!」
黒い筒を取りだし、信号弾を詰める。そして
「発射!」
ポシュッという軽い音だが、確実に上がり、赤い信号弾が炸裂する。
<<信号弾座標確認!下の部隊頭下げろ!!>
<<塹壕に戻れ!頭下げーー!!>
<<通信から頭下げー!下げろ下げろ!!>
<<ウスティオの奴らが戻ってる・・>
<<!!・・・まずい!レクタの同志!頭を下げろ!爆撃が・・・>
通信兵が言いきる前に、16機の爆撃隊の攻撃が始まる。
レクタ陸軍南部の戦車や兵士が吹き飛ぶ、
「あんな爆撃が・・・」
停車した戦車のハッチから頭を出して、呟く
「完全に制空権を奪った今だから出来る攻撃だ。どの戦争も有利になればああなる」
「・・・・」
<<スタークロスリーダー、爆撃隊より地上部隊、爆撃を完了した、進撃開始出来ます!>
「了解した!御苦労!他適宜支援要請に応えろ!」
<<Yes sir!!>
「よし!フェルナンデスより全部隊!もう一押しだ!このまま首都に行く勢いで叩け!」
<<<<YES SIR!!!!>>>
「よし!サーガ君!ウーラ君!行くぞ!私の妻の誕生日が近い!それまでにレクタを落としたい!」
「「ちょっ、初耳!てか私情が強い?!」
サーガとウーラが叫んだ。
ちなみにフェルナンデスは戦場で鼓舞の演説とかはあまりしない、その代わり、突撃という行動意志で、味方の吶喊などを助長し、士気を大いに上げた。
0930hrs
エウレノ空軍基地ブリーフィングルーム
「それじゃあ、一部の人間の現状を無視して、ちゃっちゃと説明しますか!」
ゴードンが苦笑しながらサザンクロス隊を見る、彼らもまた苦笑している。なぜなら
「姉さん・・・頼むから、少し離れて」
「嫌よ、いきなりWSOでベルカに派遣されて4年、あなたに会えなくて発狂しそうだったの、ここで無理に離すと暴走するわよ」
「・・・・」
クールな口調、真顔で、エリーゼ・ファルツは、弟コーノ・ファルツの背中に抱きつく。
エリーゼ曰く、もともとはパイロット志望だったが、F-15電子戦機計画で、ベルカのWSOの入学試験で優秀な成績を収め、半ば強制にベルカ空軍に転籍したらしい。
コーノがアイコンタクトで結川に助けを求める。しかし結果は非情だ
[済まない、彼女は駄目だ!]
結川は首を振り、他は視線を逸らす。コーノは諦めた表情になり、姉に抱かれたままゴードンの話が始まる。
「じゃあまず、F-15UFXの改修計画。換装は3日後に終わり、新しいソースコードを入れて完了で、戦時の特別措置で、テスト飛行は、訓練と併用します。まあエンジンとかは欠陥は無いと言う自信しかないので、安心して下さい」
「ゴードン聞いてもいいか?」
「ホークか、何だ?」
ホークは立ち上がり、
「その戦闘機はF-15UFXからどう変わったんだ?」
「おお、大きく変わった点は、まず超音速巡航(スーパークルーズ)、ソースコードを変更して、戦闘攻撃機から多用途長距離制空戦闘機、対地攻撃機、電子戦機のはっきりとしたカテゴリに分かれる。もちろん元は戦闘攻撃機だから、制空でも対地攻撃は可能だ。
さらにレーダー探知能力も上げて、160マイル先まで分かるようにした。
次に電子戦機は、いわゆる隊の司令塔として活動できるよう改造する、主力のECMを搭載して、レーダー制限、武器の使用の禁止の間は、完全に敵さんからはレーダー上見えなくなる。近づきすぎるとレーダー障害でばれる可能性は高いが、基本低空で侵入した場合は有効だ。これはエリーゼ中尉の判断力が必要だ」
「大丈夫、弟が大事なくらい、部隊に対しても最大限のサポートはするわ」
エリーゼが自信をもって強く頷く。結川は信頼してもいいと直感で思う。
「よし、それで、航続距離とかだが、最新エンジンの為、フェリー、増槽無しで3600km、増槽ありで4800km、CFT装着すれば、一応6000kmは達すると計算されている」
「凄い航続距離・・・」
アリチェが感嘆を漏らす。
「まあ、実感するのは乗ってからのお楽しみで、この戦闘機はF-15UFXから新名称に変わる」
「どんな名前ですか?」
三つ子の一人、サルトが少し興奮気味で言う
「まあ焦るな。新型戦闘機の名前、それは・・・F-15RAIDEAGLE。通称F-15RE、更に後ろに、対空戦闘のAirのAタイプ、対地戦闘のGroundのGタイプ、電子戦機のECMのEタイプが登場する。
サザンクロス隊は、F-15REAとF-15REEだ」
「RAIDEAGLE・・・「遊撃の鷲」、「侵入の鷲」、「急襲の鷲」・・・確かに意味を捉えると多用途だ!」
結川は想像以上の進化に興奮しながら、喋る。
「確かにな・・・最強の鷲、再誕か・・・」
グラッドが呟く。
猛禽のF-22に世界最強の称号を奪われた鷲。再び力をつけて舞い戻る時が来る・・・。