ACECOMBAT if ~全く違うzero~ 作:夕霧彼方
2/24
1145hrs
ヘッタ―平原ベルカ軍事司令部テント
テント内ではキビキビとした動きでベルカ兵が装置や地図を用意する。
「元帥閣下殿、コ―ヒ―はいかがしましょうか?」
女性隊員が遠慮がちに聞く。
「ああ、砂糖少なめ、ミルクをたっぷりくれ、直感では面倒な司令と思うから」
「あ…あはは…」
フェルナンデスの言葉に隊員が苦笑する。
「ずばりここの司令は一言で?安心しなさい、ばらしたりしない」
「ええと…独裁者?」
「分かった、ありがとう」
その時テントの中に高級士官の男が入る。
「それではコ―ヒ―頼むよ」
「了解いたしました」
隊員は敬礼すると素早く立ち去る、代わりに
「初めまして、ベルカ連邦陸軍第2軍分遣団司令ゼッタ―・ハルナン、階級は大将だ」
「ウスティオ国防陸軍レクタ派遣軍司令、フェルナンデス・ジ―リ、階級は元帥だ」
握手を交わすが、絶対に協調路線でない
論破されても恨むなよ
「さて、何から話しましょうか?」
「単刀直入に言えば我々ベルカ陸軍は早急決着を求む。既に万全の態勢のもと、進軍可能だ」
「それは同意見だ、しかし貴国は万全でもこちらはまだ戦いに次ぐ戦いで補給も編成もまばらだ、猶予が欲しい」
フェルナンデスは毅然と言い放つ。ゼッタ―は鼻で笑い
「猛将と呼ばれし人物もお年には勝てませんかな?」
「はっ、私が動いても下が駄目なら私は動かない」
「甘いことを」
「貴国が動かないからこちらが大変だったんだ、そのくらい目を瞑れよ」
フェルナンデスは本気の雰囲気を出す。しかしゼッタ―は鈍感なのか馬鹿なのか動じない。
「これは共同戦線は難しそうですね」
「ああ、そうだな…」
フェルナンデスとゼッタ―の机上の戦いは始まったばかりだ
「え…え―と…」
フェルナンデスのコ―ヒ―を持ってきた女性隊員がただならぬ雰囲気でおろおろしてた。
2/24
1215hrs
エウレノ空軍基地
ヴァルキュ―レ隊1無口にしてヘビースモーカーのアイ―シャは握手会をせず、愛機の格納庫の柱にもたれかかり、火の点いたタバコをくわえ、腕組みをしている。黒髪でショ―トがあわせて、かっこいい男性にも見える。
彼女は遠目からジャスミンとセアラが話しあう
「分かりました、譲歩して円卓とか重要作戦ではやめて下さいよ?」
「ふふ、じゃあ耐久力低い機体2機体当たりだけに譲歩してあげる」
「ぜんっぜん変わりませんね!」
セアラが絶叫する。アイ―シャは少し驚く。
あんなに隊長に食い下がる男は見た事が無い。
そして長い付き合いで分かる。隊長は確実にセアラの言葉に従い始めている。
本当に心配している彼の言葉に動かされ始めてた。
羨ましいな……
冷静で無口、幽霊と呼ばれる彼女でも少しは男性に構ってもらいたい。ファンとかそうゆうのでなく本気で…
「タバコはここで吸うのは原則禁止ですよ」
いきなりくわえてたタバコを取り上げられる。茶髪のウスティオ空軍の男
「タバコはパイロットにとってはきついからやめた方がいいですよ、アイ―シャ中尉」
「……」
いきなりタバコを取られ怒りより驚いた。そして何より
「なぜ…名前を知ってる?」
彼女が静かに言う。その男は笑い
「単なるお節介焼きです、名前はあなた方がここに来たら嫌でも分かりますよ」
彼女は少し見とれる……あれ…
「お―い、さっさと来い!」
「はい!ただいま!それでは中尉、これからは喫煙所でお願いします。案内必要ならファンクラブの皆様を利用して下さい」
「あっ…」
こんな時口が動かない自分が恨めしい。しかし、彼を呼んでた人物に見覚えがある。あとで聞きに回るか。
それにしても
「彼を調べるのも悪くない」
静かに呟く。
これがアイ―シャとホ―クの出会いだった。