ACECOMBAT if ~全く違うzero~ 作:夕霧彼方
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2000hrs
レクタ派遣軍指揮官級ミ―ティングテント
大きめのテントに数十人の派遣軍の指揮官が集まる。
元帥にして総指揮のフェルナンデス始め
機械化歩兵、重騎兵、重武装師団師団長ら
兵站部門総責任者
各師団所属航空隊総責任者
本部から貸し出された特殊部隊、ウスティオ強襲作戦隊隊長
堂々としたメンバーである。
彼らは弾薬や燃料の話、来る東部軍閥との決戦について話している。
そして最後の大問題、ベルカとの共闘だ。
ファト、ベルカ、ウスティオが各戦線から協力して雪崩れ込めば簡単にとはいかないが、東部軍閥は壊滅する。しかし、ベルカは意見が合わない、ファトに至っては合流も出来てないという、足並み壊滅状態。
「さて、どうしたらいいものか…」
フェルナンデスは周りに問いかける。周りも唸るか沈黙だ。
「私はベルカと今の状態で進軍すれば確実に隙間をつかれて敗走が見える、東部は陸も新鋭だからな…」
言うのは第4機械化歩兵師団師団長、ハマ―・ライゼンだ。
東部軍閥は積極的にオ―シアに媚びてたようで、ほとんどがオ―シア軍並みの戦闘力を持ち、更に自動迎撃システムなどで、今までにないくらいに堅牢な防御線が展開されている。
「しかし彼らは我々が参戦しないのは反対している。これをどう切り返すか…だ」
今度は高機動歩兵師団師団長、セリナル・ソフだ。
「斥候本部長、何か最小限で最大の支援効果があり、かつベルカが納得する対象はないか?」
ハマ―が聞き、派遣軍斥候本部長のシガレット・サマンサがゆっくり立つ。
「あるには…あります、しかし…「言え」はっ!」
シガレットはフェルナンデスの催促にすかさず返す。そして語り出す
「我々斥候部隊は精鋭で編成した浸透部隊を戦線を越えて投入しました」
「おい、そんな危険な行為、ただでさえ浸透部隊員は貴重な人材だぞ」
第三軍団軍団長、ラクティア・ピックが糾弾する。
「そこは御安心を、敵の戦線は見た目厚く、実力も最強ですが、そこを抜ければ防御線が無いに等しい状態でした。さすがに多額の予算の使いすぎで第2フェ―ズは確認出来ません、と、それで、私達斥候からの情報で、最小限で最大の支援効果作戦はあるにはあります。これをご覧下さい」
シガレットは端末を叩き、スクリーンに現段階勢力図を映す。
師団、旅団の記号が入った凸型が多数ある。赤のベルカは突出隊形、青のウスティオは防御の密集隊形、レクタは横長線で示してある。
「まず先に述べた通り、敵はこの防御線がそう簡単には突破されない自信があるのか予算不足か知りませんが、第一陣しか用意されてません。
事実非常に堅い防御線ですが、最大の弱点があります。それは兵站と備蓄場所です」
「兵站と備蓄場所だと?」
「はい、これをご覧下さい」
端末操作でスクリーンには防御線の更に後ろにある三つの■を映す
「まず兵站ですが、敵の兵站線は非常に長く、大量に弾薬を使うとすぐ息切れます。
そしてそのような事態に陥らない為に、この■の所、ここがまさしく備蓄場所、補給基地です。
この補給基地から戦線維持に必要な物質供給が行われてるのを確認してます。ここを叩けば、兵站線が長くなり、戦線維持不能に貶める事が可能です」
シガレットの言葉に周りがざわめく、一筋の希望が見え始めたからだ。
しかしフェルナンデスは違った
「斥候本部長、それを先に提案しなかったのは理由があるのかい?」
「は、それが…左翼の補給基地は空爆で、右翼の補給基地は地下にありますが、ウスティオ強襲作戦隊の制圧能力があれば簡単に制圧出来ます。
しかし…、中央の補給基地は人口3000人の町の中にあり、そこの町の民は軍の脅しでそこに留まっており、、空爆で下手に弾薬庫を爆破すれば無関係な罪無き人々も巻き込み、ヘリボ―ンにしても、密集した対空兵器で蜂の巣で手出しが出来ないのです。
更にこの中央の補給基地だけで最低限戦線維持が可能なので、二つ壊してここを放置したらまた何個か補給基地が再建されてしまい、結局は堂々巡りか兵士突撃の消耗戦かのどちらかになるので提案はしませんでした」
「ふむ、それは提案出来ないな」
同意するセリナル
「無関係な人々を盾にするとは、国の防人ではない!」
激昂するハマ―
「中央放置は駄目ですけど…一般人を巻き込むのも…各個撃破は?」
「不可能に近いです、素早く三方向からの同時攻撃が必要です」
「強襲作戦隊を中央に回すのは」
「基地内なら問題は無いですが、基地外で戦闘して一般人を巻き込んでまで何をするのですか?空が使えれば話は別ですが…」
希望の光は大分狭まる、しかし一人の男は違った。
「私は予言しよう」
「「「はっ?」」」
フェルナンデスが静かに言う、会議に参加する者全員が間の抜けた声を出す。
「予言…とは?いつから占い師に…」
セリナルが言うと
「まあ落ち着け、私は予言する。中央の補給基地に民間人に扮して潜入する人が出て、そのまま基地に潜入、基地内対空兵器だけを破壊される気がする。
これを好機として、ウスティオは三つの補給基地を迅速に制圧する気がする、もちろん中央は戦闘機の護衛でヘリボ―ン、一般人犠牲者ゼロだ」
「「「………」」」
フェルナンデスの予言に今度はみな絶句している。
「……ほ、本気でおっしゃっているのですか?それは国際条約違反じゃ…!」
予言という名のこの作戦の最大の問題点、それは民間人に扮しての潜入。
これが横行すれば民間人が常に危機に晒され、場合には虐殺の危険性があり国際条約で禁止されてるタブーな戦法だ。テロリストの常套手段を我々、軍が使えば世界は黙っていない。
「そうだ、タブーの戦法では間違いない。だが、我々の真の敵はレクタでない、オ―シアだ。ここでこれ以上の犠牲は出したくない、だから決断してもらいたい、この予言を的中させるか外させるか」
予言についてのざわつきもフェルナンデスの言葉で静まり返る。
「バレたら我々上層部に責任がくる、だがバレなければいい、バレても覚悟があるなら必ず指名した部下は信頼してやってくれる。
みんな、全責任を負ってでもウスティオを守る覚悟があるか?
私にはある。最後まで国民や部下の安全及び敵にも最大の敬意を払おう」
「………ハァ〜」
一同フェルナンデスの言葉に固まる中で、ハマ―は額に手を当てて上を見上げ溜め息つく。
「分かりました、私とて国を守る一兵士だ、先に条約破ったのは奴らの方だ、ここは絶対に語られぬウスティオの真髄を見せようじゃないか!」
「出たよ熱血馬鹿、だけど面白い、戦場でも面白い事は大切だ」
「敵さんの驚く顔が拝めそうだ」
「あ〜、ここはそういう所でしたね、これなら最初から提案すれば良かった」
次々と賛同の声と自信でテント内を埋める。
「決まりだな、それではベルカとの協調路線は無し!我々は我々独自の作戦で進む!」
全員から力強く頷かれる。
「元帥閣下、戦線突破及び潜入の先導は浸透部隊が担当しますが、中央への実行部隊は誰が…」
シガレットが質問をする、フェルナンデスは
「それは考えてある、我が軍最強の一般兵、クラウスを使用する」
「まさかのアサルトライフルを打撃に使う彼ですか、それと軍の記録は」
「一切残らん、この作戦は味方にも完全秘匿、記録にも記憶にも残らない派遣軍オリジナル非合法部隊だ」
フェルナンデスはにやりとする。
こうして華々しい戦争劇の水面下、掟破りの裏が始まる…。
そしてここから、後に救国の光の連合空軍の下で、影のように暗躍し舞った部隊が創設される。
そのコ―ドネ―ムは
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