ACECOMBAT if ~全く違うzero~   作:夕霧彼方

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白い鳥Ⅰ

閑話[読み飛ばし可!]

再開の翌日

エレノアside

感動的なトゥルコンビの再開の翌日のシーフェスディス甲板上整備員

「そういえば、トゥル、グレンの隣室は?」

「隣の隣の部屋まで食堂に退避や、夜にシフト変更してもらったらしい」

「で、諜報班の報告は?」

「終始甘い声が聞こえて、30分した時には一人が色んな意味で昇天したらしい、他もHP(平常心ポイント)がガリガリ削られたとか」

「残念だったな・・・」

今は飛ぶ予定の飛行機が無いので、のんびりと会話をしながら、エレノアの愛機を整備している。

「そういや、その隊長は?」

「さあ、少佐に階級アップしての拝命式の後はどこに行ったか俺も知らん」

そう、グレンは海軍史上最速のスピードで少佐に昇進したのだ。エレノアは年齢が年齢で中尉保留だが、大尉昇進はすぐ目の前にあると噂される、そしてそこに

「あっ、整備お疲れ様です」

「噂の相手が来たよ」

「?」

常時パイロットスーツを着て、緊急出撃に備えるエレノアが、整備兵に言葉を掛ける。心なしか内股になっているのは突っ込まない事にしよう。

「ああ、エレノア中尉、機体の方は準備ば・・・」

「?、どうしました?」

整備兵が言葉に詰まり、彼女が聞く。すぐにして

「中尉、今すぐ即刻速やかにパイロットスーツのチャックを全部上げて下さい」

「へっ?何で?戦闘なら別だけど、今首まで絞めるのは嫌ですよ」

「・・・、失礼、お耳を拝借」

「ふぇ?」

整備兵は素早くエレノアに耳打ちする。時間は数秒、そして彼女の顔がゆでダコになるのも数秒

「勘のいい人は気付きます。まあ、うん」

「・・・、ありがとうございますっ!」

ゆでダコのエレノアは素早くチャックを上げると、そそくさと逃げてしまう。彼女が去って数秒後

「何を耳打ちした?」

「・・・、な~に」

耳打ちした整備兵は工具を持ちながら

「首のまわりにイパーイ付いてたうっ血痕を指摘しただけだ」

「・・・・、ああ!了解」

何もかも悟った2人は作業に戻る。

その頃グレンは・・・

「おい、グレン少佐殿?上官が部下の安眠邪魔して良かったの?」

「仲の良い事で、で、もちろん何か代償はありますよね?」

「「「ねえ、ねえ、ねえ!!」」」

「・・・うわーー」

安眠の妨害を受けた下士官からの恨みごとの処理をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

とある人が言ったんだ

白い鳥は平和の鳥、華麗に舞って地上の星を眺めると

しかし今は違うんだ。

ただただ蒼き光線で星を潰す凶鳥だと

私は願う、

既に黒くなり、望まぬ目的に使用される鳥が早く楽になるのを・・・

アークバード開発プロジェクト研究員の秘密日記から抜粋

2/28

1000hrs

北ベルカ海上空26000フィート

5機のF-14D、1機のF-15S/MTOが高高度を舞う。目的はただ一つ。目の前に居る白い鳥だ。

F-14Dは既に改修されて、速度も、燃費も飛躍的に良くなったエンジンを使用して、さっき空中給油を受けて、長い時間たたかえるよう万全である。

「しっかしな~!あんなでかい鳥、どうやって撃ち落とすんだか・・・なあナガセ」

「・・・・」

チョッパーの軽口に応えられないナガセ

「お~い」

「え、なに?」

「おいおい、大丈夫か・・・やっぱり・・」

「大丈夫よ・・・大丈夫」

ナガセの声はやはり少し小さくなる。無理もない、あれは彼女が望んでた平和の鳥、聞いた所によると、あれが飛行を始めたと知ってサンド島で一番喜んでたのが彼女と言って過言でない。

「ナガセ、作戦行動に支障があるなら・・・・」

「大丈夫です隊長、私の覚悟は出来ました。確かに今も撃つというのには躊躇いがありますが、平和になればまたこの鳥の2番機が出来る」

「そうだナガセ、そしてブービー!お前は部下を甘やかすな!」

「はっ・・済みません・・」

ジューンはバートレットに無線越しで怒られる。チョッパーとグリム、レッドバロンの笑い声が聞こえる。レッドバロンはともかく、あの二人あとで絞める!と心に誓うジューン。

しかしナガセも覚悟はできてるみたいだし、大丈夫か。

「しかし、増援の部隊・・・遅いですね」

「ああ、そろそろ集合時間だぞ!」

グリムが呟き、チョッパーが援護する。

<<済まない!遅れた!>

「?・・・うあっわあ?!」

グリムが驚き声を上げる。無理もない、突如急上昇してきた戦闘機2機が素早く同高度になり、グリムの後ろに張り付いてきたのである。

1機はSU-33、そしてもう一つは・・・

「驚いたな、まさか実験機のSU-50が拝めるなんて」

バートレットが言う。F-22に似てて似てない機体、ベルカが開発中のSU-50である。

<<まあ色々あって使っています。遅れて申し訳ありません、ベルカ海軍航空隊、シーフェスディス所属、トゥルブレンツです>

「へえ、乱気流か」

<<状況は平静ですね・・・間に合って良かった>

「ほへ~、2番機は女の子かい!しかし驚くな、あんな急上昇を耐えられる女性は少ない」

<<あ・・ありがとうございます>

チョッパーの感心声にエレノアがぎこちなく返す。

「おしゃべり小僧!他国の人まで何してるんだ!」

「うわぉ!」

バートレットの叱責にチョッパーは奇声を上げる。

「・・・どこまでここは平和なの・・」

「レッドバロンよりナガセ君、クールな声で苛立たないの、それよりトゥルブレンツのお二人」

<<<何でしょう?>>

「君たち随分と編隊技術が高い、普通の仲ではないね?ABCのどれだい?」

<<<「ちょっ!」>>

ジューンとグレン、エレノアが同時に突っ込む、レッドバロンも中々の曲者だった!

「そうか、Cかな?しかも最近だ」

<<・・・・・>

「あれ?ビンゴ?」

レッドバロンはどんぴしゃり言い当ててしまう。

「レッドバロンさん!」

ナガセの堪忍袋の緒が切れた?!と

「お~い、そろそろお遊びもここまでだ、敵接近、攻撃態勢を取れ」

「「「おお!そうだった!」」」

「・・・お前ら・・・」

ジューンが呆れてたその時

「あれ・・・白い鳥から!」

「ん?」

アークバードから白い玉のような物が落とされる。

「あれは・・・脱出カプセルか?一体なん「アークバードが急降下!軌道変更とかのレベルじゃありません!」!」

チョッパーの言葉をグリムが遮る。確かに降下のレベルが違う。

<<ああ、多分それはベルカの対外諜報部の人間の仕業です。脱出したのはその仲間かと・・・>

「まさか!」

<<そのまさかなんですよ>

ジューンの言葉に、身をもって知っているグレンがやんわり言う。

「おい!無駄話をしてるな!とにかく奴が宇宙に帰る前に落とす!ハートブレイク、交戦!」

「そうですね!ウォードック、エンゲージ!各機エンジン部を狙え!」

「「「Yes sir!!」」」

<<俺達も行くか、トゥルブレンツ、エンゲージ!>

<<ラジャー!>

<<くそ!なんでこんなに高度が落ちるんだ!>

<<ブースター点火急げ!落とされるぞ!>

アークバード内は混乱に満ちる。

「ナガセ!どこを優先しては破壊する?」

「エンジンの、突出したブースター部です!これを破壊すれば、この飛行機は二度と宇宙に戻れない」

「了解した!各機レーザーにちゅう・・うわ!」

横一閃に裂くように光る蒼いレーザー、これに当たれば最後、生きる確率など0だ。

<<くっ!無人機を出せ!絶対にブースターを死守するんだ!>

<<Yes sir>

次々と下腹部から飛び立つ無人機、

「くそ!意外と難敵な野郎だ!」

<<俺達が引きつける、その隙にブースターを!>

トゥルブレンツは高い機動力と編隊飛行で無人機をひきつける。

「彼らの努力は無にしない・・・ブービーFOX2!」

AAMを2本発射、命中するも、装甲が頑丈でラチがあかない。

「くそ!ブースター予測点火時間まであと3分!どうする?」

レッドバロンの声にも少し焦りが出始める。しかしその時

「やりました!右ブースター装甲破壊!」

「よし!俺に任せろ!でりゃーーー!」

グリムの攻撃とチョッパーの機関砲射撃で、ブースター一基破壊!

「ダメよ!設計上片方でも十分私達の届かない高度に行ってしまうわ!」

「くそ!明らかに弾薬が足りないぞ!」

「絶体絶命とはこのことだな!ブービー!ざっくり増援呼んで来い!」

「無理です!」

バートレットの注文にジューンが即答したその時

「ふ、ベルカの空から加勢だ・・・落ちろ凶鳥」

その時、遠距離から8本のAAMがブースター部に突き刺さり、残りのブースターを装甲ごと引きちぎる。

<<なっ?!>

<<ブースター沈黙!ダメです!稼働しません!>

「おいおい、まさかのここでか」

「貴隊の所属は?」

<<ふ>

無線越しから男の声、後ろからはSU-47

<<ベルカ空軍、東部方面防空隊所属、オブニル、グラーバク連合航空隊だ>

まさかの増援、全員が喜ぶ

「ラッキーだなおい!」

「頼みます!」

<<了解した。自分もベルカの空の騎士だ・・負けはしない!>

そしてここから白い鳥への総攻撃が始まる。

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