ACECOMBAT if ~全く違うzero~ 作:夕霧彼方
2月14日
0525hmr
B7Rオーシア寄り
8機のSU-27戦闘機部隊が飛ぶ、尾翼にはベルカの記章。トータ・ヤム少佐だ。
「あー、コルツ隊より本部。哨戒飛行、極めて平穏なり。」
もう夜明け近いか、あと30分もすれば基地に帰れる。隊長は戦闘機を水平飛行にして、のんびりと飛ぶ。今日の任務が終わったら家に帰れる。そういえば今日は娘の10歳の誕生日だ。ベルカの騎士道精神[?]に乗っ取って、奮発してやろう。顔が自然と綻ぶ。だがそんな幸せの気持ちはアラートと共に消える。
「こちら本部よりコルツ隊へ!オーシアかが宣戦布告と同時にB7Rに大規模航空編隊!迎撃するな!ウスティオ空軍部隊とベルカ本隊と合流して迎撃せよ!」
「ああ、なんてこった。ごめん、しばらく帰れそうにない、ごめんなカルナ・・・・。全機、迎撃用意。」
ヤムは幸せの顔からこの空を飛ぶ兵士の顔に変わる。守りたい、この空を・・・。
0545hmr
エウレノ上空
「サザンクロス隊へ、こちらはAWACSオキボティだ。前方より10機を越えるB-52及び航空部隊が接近、エウレノ都市部に近づけるな、ここでしとめろ。」
「了解、防空任務部隊の名にかけてここで叩き落とす。」
結川はスロットルを高速巡航にして接近すると敵影・・・。F-16とF-14Dが中心の編隊、そして・・・・
「何でそこに居る?」
ベルカとユーク、他その同盟国しか所有しないSUシリーズ、オーシアには配備されてないはずだ。
その疑問はオキボティが答える。
「実は宣戦布告したのはオーシアだけでない。ユークもだ。」
「!!、何で・・・。」
「資源問題だ。」
「資源問題、ああ、なるほど。」
「?、3、どういうことだ?」
グラッドはすぐに気付いたみたいだ。結川は質問する。
「ユークは優れた工業、科学力を持つが、1番の強みは天然資源の豊富さだ。そしてそれのパイプラインの供給停止などの脅しを武器に強制外交を進めた面があった。しかし、ベルカが超膨大な資源を見つけ、しかも当時の大統領曰く「国益は重視させてもらうが、他国の国益も同時に重視する。」ということで、他国は安価で高品質な資源が入手しやすくなり、小国が元気になりユークの脅しに屈しなくなったんだよ。それへのやつあたりだ。」
「なるほど・・・。」
グラッドの知識は凄い・・・。
「さて、気違いヤロー共の掃討だ。全機散開、6~8は爆撃機狙え。エンゲージ!」
「「「了解!!」」」
結川はスロットルを押し倒しスピードを上げて敵と接近、敵ミサイル射程内に入ったと知らせる。
「「おい、あいつ突っ込んでくるぞ」」
「「なんなんだ、まずみせしめに・・・」」
彼の言葉は続かなかった、結川はアフターバーナーにして機関砲攻撃、まず1機。結川の目は敵しか見ない。
「「なっ、敵は出来るぞ、油断するな!」」
戦闘機が散開する。そこにまたAWACS。
「こちらオキボティ、サザンクロスへ、今エウレノの部隊が全機出動した。そして違う方向で第2陣と3陣を発見したので、済まないがこっちの足止めは貴隊しかない!」
「それは難しい。しかしやるしかないな。出来ればあと一個小隊よこしてほしい。」
「了解した。敵追撃限界点まで60マイル!」
オキボティの言葉に結川は少しの焦りを感じながら弧を描きながら反転、
「ちっ。」
後ろからSU-30が2機、戦闘爆撃機なら簡単だが後ろ取られると・・・
「隊長、後ろ始末します。」
冷たい女性の声、アリチェか。宣言通り2本の矢が突き刺さり後ろの2機が散る。
「ナイスキル5!」
「どうも、三つ子たちも頑張ってますよ。」
彼女の言葉通り、3機の戦闘機が爆撃機を落としている。なんか悲鳴あげながら戦ってるけど大丈夫だろ。
「おいおいおい~しゃれにならないよ!4機に囲まれて、女の子以外にはね~って、あんたミサイル撃つなよ!!」
3のグラッドはこの状況で軽口叩き、チャフフレアをばらまきながら回避している。
「3、お前は・・・。ミサイルよし、いくぞ4!」
「了解です。」
「お~、神は自分を見捨ててなかった!」
「神より俺達に感謝しろ!」
敵の後ろを取るのはホーク、そして敵と重なってレーダーからロストさせたように錯覚させながら近づき食らいつこうとするコーノ。このアリチェとコーノは暗殺者(アサシン)か?!
「こちら6より1へ!当空域爆撃機全滅を確認。圧勝です。」
「オキボティよりサザンクロスへ、そちらに空軍の応援機を飛ばした、しかし敵脅威率が低い今、そこまで必要なし。」
「サザンクロス1よりオキボティ、敵が翻している、追撃の必要は?」
「残燃料に注意し・・・・待て、少し遠いがB7R方面から8機!機種はF-15Eだ。一番早く到着するのは貴隊のみだ、お前らとの血族対決だ。」
「戦闘攻撃機に負けるか!と言いたいが、少々吹かしすぎた。そして遠い、戦うなら給油機を回してほしい。」
「ネガティブ。エウレノの給油機はB7Rに派遣されて、多分今頃は空だ。」
結川は僚機と編隊にを組み、向かおうとするが、正直難しい・・・。
「こちら3、そんな大事な事は早く言ってほしかった!燃料が足りない。」
「3、後で滑走路3往復。」
「あいさー!」
「さて、冗談は言ってられない、機体はまだいける。よし、迎撃点は危険承知でエウレノ都市部近く・・・」
「その必要はありません。」
「え?」
誰だ?アリチェとは違う女性の声、後ろに首を振りかえると、脇から戦闘機が通り過ぎる。これは・・・
「F-22?!」
レーダーに映らない機体、この国にはないF-22戦闘機、記章は・・・
「ISAF?!」
青のペイントにISAFの文字。
「初めまして、ISAF空軍118戦術航空隊メビウス1です。まあ、メビウスのコールサインは私だけですが・・・。サザンクロス隊のみなさんお疲れ様です、敵は私が殲滅します。」
「・・・・・。」
メビウス1って、あのメビウス1?!かなり凄い状況になったぞ。結川は我に帰り。
「こ・・こちらはサザンクロス1です、メビウス1の、貴女の腕前は聞きますが、やはり支援は・・・」
「ご安心を、この機体にはXMAAを載せてるので、貴隊は、私が逃してしまった機体の始末をお願い出来ますか?」
動じない声、彼女の声には確かの自信がこもってる。
「・・・・、了解しました。サザンクロス隊全機、メビウス1の間接支援をするぞ!メビウス1、お気を付けて。」
結川は操縦桿を横に倒して旋回、緊急迎撃地点に向かう。
「メビウス1より、サザンクロス1へ、了解しました。安心して戦います。」
彼女はスロットルを前に倒して超音速巡航を開始する。
0610hmr
エウレノ、B7R境界線
「「おい、敵が居ないぞ。」」
「「8機来る話じゃなかったか?」」
「「分からん、とにかく好都合だ、早い所ここの制空権も奪いたい、攻撃隊は失敗したが、とにかく基地は爆撃するぞ。」」
8機のF-15Eが飛ぶ、奴らは気付かない、最強の第5世代戦闘機の掌中にあることを・・。
「「とにかく・・・てミサイルアラート?!」」
ミサイルアラートが鳴り響く、だが気付いた時には遅かった。またたく間に4機が落ちる。
「「おい!3!」」
「「どこだ、敵は・・・敵はステルスだ!」」
「遅い」
後は虐殺だ、ステルスのF-22に制空戦闘機でないF-15が勝てるはずがない。3分後には静かになった。
0625hmr
エウレノ都市部
「サザンクロス1よりメビウス1!大丈夫ですか?」
「大丈夫です、少々疲れました。ISAFから飛んできて急に給油機で給油受けての戦闘でしたので。」
あのあと、結川達は何とか給油機を回してもらったので軽快に飛行している。メビウス1の隣に結川機が付く。
「お疲れ様です、このまま哨戒飛行しますので、メビウス1、貴女はエウレノで・・・」
「こちらオキボティ、サザンクロス隊も基地に帰還せよ。」
「どうしたんだ?」
オキボティの声が固い。結川は嫌な予感しかしない。
「敵がB7Rにおいて特殊弾道型散弾ミサイルが放たれた。ただいまを持ってB7Rを放棄、ミサイルは潜水艦ミサイル、艦種別は・・・シンファクシ級潜水艦。」
「うそだろ・・・。」
結川は気が遠くなる。まさかのシンファクシktkr
最悪の歯車が回る。