ACECOMBAT if ~全く違うzero~   作:夕霧彼方

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白い鳥Ⅱ

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1000hrs

エウレノ空軍基地

ハンガーから出た場所に、8機の機体が布かかっている。周りには整備兵、そして

「とうとう完成したか」

結川は布かかる機体を見て呟く。やっと戦闘機の改修が済み、今日がお披露目の日だ

「こんな高揚感は初めてだ」

グラッドも言う。この機体が登場すれば、世界最強の名が廃れ始めた鷹がまた最強の座に舞い戻る。

「・・・・」

アリチェは黙っている。しかし何かに期待してるのは顔で分かる。

「こんな事で新しい改修機にお目にかかるとは」

ホークは改修機への期待と、やっぱり平和の空の方が良かったと複雑な念を囚われてた。

「「「どんな事でも新しい機体はやっぱり良い!」」」

三つ子が、あえてポジティブに言う。

「どんな電子戦機だろう・・・」

「どんなものでも完璧にこなす」

コーノが静かに言い、エリーゼは自信たくさんに言う。そして

「よーーし!みんな来たな!それじゃ、ちゃっちゃとお披露目しますか!オープンザセサミー!」

「ネタが懐かしい?!」

ゴードンの呼びかけで布が脱がされる。そして現れた機体

「「「おおおお!」」」

周りの野次馬含めて声を上げる。エンジンが変わり、主翼も少々改造された機体は、F-15UFXよりスマートな印象を受ける。F-15REEはCFTにさらに機械みたいなポッドが付いている。これがECMか?

「今回の改修で機体は最強になった!そして俺からのプレゼント、機体の背中をみな!」

ゴードンの言葉で、機体の背中を見ると、

「まさかな・・」

「これはすごいや」

サザンクロスメンバーは口々に言う。

黒い機体背中には、南十字星、そして右下にはTACネームの絵、ホークは弩、グラッドはナイフ、コーノはグレーで影を表現、アリチェは太陽で光、三つ子は全員団結で、剣、盾、弓が描かれている。そして結川は・・・

「これは・・・」

「あんたの異世界での風流なんだろ?」

異世界という絵が描けなかったので、なんと桜の花びらだ。

「こりゃ・・・何だか早く散ってしまいそうだ」

「隊長は散らないさ。長くきれいに咲く」

結川がおどけて言い、ゴードンが断言する。

「それとTACネームもSAKURA(サクラ)に変わるから」

「それも凄いな!」

サザンクロスが新しい機体に変わったイーグルを眺めているその時、ベルカの空の上は戦っていた。

 

1020hrs

北ベルカ海上空24400フィート

白い鳥が煙を吹きながらゆっくりと速度を落として行く。宇宙に上がれない鳥はもはや下がるしかない。

<<ブースター再起動は?!>

<<不能です!他エンジン駆動機関のシステム低下!>

<<コントロールは生きている・・・白い鳥より作戦本部、我々の支援狙撃はもはや不可能、このまま鳥が落ちるなら・・・せめて最後にベルカを潰す!全身全霊を持って突撃せよ!!>

「アークバード反転します!」

「あん?何をするつもりだ?」

グリムの言葉にチョッパーが反応する。

<<こちらベルカ空軍AWACSドーン、別作戦行動中だったが、アークバードから無線を傍受した!奴らは首都のディンズマルクに落ちようとしている!>

「なっ・・・、どういう事だ!」

ドーンの報告にレッドバロンが声を荒げて答える。

<<もし落ちた場合の被害は甚大!平和の鳥が世界最悪の大罪の一つになるぞ!>

「そんなことはさせない!」

「同意だよ、ナガセ、そりゃ!全員追いかけろ!」

「「「Yes sir!!」」」

バートレットの言葉で全員が応える。全機が反転してアークバードを取り囲む。

「ナガセ!どうすれば敵に有効的なダメージを与えられる?」

「隊長ほかみなさん!アークバードの航法管制機関と、レーザー設備は集中してる部分があります、レーザーを破壊すればアークバードの飛行機能は失います」

<<了解した、下腹部レーザーを狙う!2!付いて来い!>

<<五生七生どこまでも!>

トゥルブレンツSU部隊が一気に加速をかける。

<<SU部隊が接近!>

<<レーザーで叩き落とせ!>

<<アイサー!>

<<来る!>

青白いレーザーが放たれる。その瞬間

「ほう」

「すげ」

「なっ」

「ふーん」

<<見事だ>

各々が驚嘆な声、オブニル隊隊長、ディーチ・スロウは冷静な声を出す。

2機は見事に、高度もあまり下げず、速度も距離も離さず。冷静に機体をロールさせて受け流す。

レーザーは空を切り、横に流れる。

<<なあぁ?!>

<<白い鳥に断罪の鉄槌を!>

<<乱気流で羽もげろ!>

<<<FOX2!!!>>

グレンのSU-50、エレノアのSU-33から2本ずつAAMが解き放たれ、殺到する。敵はそこまで動かない、近接信管も使われず、AAMは吸い込まれるようにレーザー設備に向かい、やがて爆ぜた。

空気の薄い空間でもレーザーの蓄電池などが暴走、誘発してブースター燃料にも着火、空気を震わせる爆発が起きる。

<<エンジンとレーザーがやられました!>

<<航法慣性機機関に異常!>

<<システム異常!ゆうは・・・うあわああ!!>

<<被害甚大・・・鳥はもう・・・>

<<ええい!何やってる!非常用ブースター起動準備!上部自衛レーザー準備!>

アークバードは速度を落として一気に高度を落とす。

「白い鳥が沈んでいく・・・」

「やっと・・・終わったか?」

ナガセとジューンが呟いた時

<<まだだ・・・ブレイク!>

<<「!!?」>

グラーバグ隊の言葉に全機が回避、その時に上部の加速器で弾丸のように射出するレーザー弾を乱射する。

さらに高度7000フィート以下になると、一気に後方部の第三のブースターが起動する。

「こいつら!まだやろうってか?!」

「連中はそれだけ戦いたいのと野望を果たしたいみたいだ!それおしゃべり小僧!ちゃっちゃっと働け!」

「だああわーぁたよ!」

バートレットの命令にチョッパーは応える。

「全機これがとどめの戦いだ!AAM全弾開放!ウォードック隊GO!」

「「「Yes sir!!」」」

全機から惜しみのないAAMが放たれる。レーザーは最初は隙が無い攻撃だったが、アークバードの急速な電力低下と中枢故障で動作不良に陥り、5分で破壊される。

ブースターは緊急脱出用のため、2基のブースターより更に堅い。

しかし、着実に、確実に装甲は剥されていくそして・・・

「ブービーFOX2!!」」

ジューンの宣言と共にAAM発射、そしてブースターの装甲はついに壊れる。

「よし!あと一撃だ!」

「隊長!」

「どうした?ナガセ」

ナガセの言葉にジューンはとどめの一撃を中止する。

「最後の一撃を私にやらせて下さい・・」

「・・・・自分はいいが、全員は?」

ジューンはターゲットシーカーを外してナガセを先頭に立たせる。

「しょーがねーなー、グリム、下がるぞ」

「分かってます」

「お嬢さん、最後の一撃をあなたに」

「ナガセー!外したら後で譴責だぁ!」

<<それじゃ、脇役は下がるか>

<<アイサー!>

<<美味しいところだが、我慢しよう、全機、いつでも援護出来るようにしてろ>

周りは全員いつでも攻撃可能な位置について、ナガセへ道を譲る。

「ありがとうございます」

そして彼女はターゲットシーカーを睨みつつ。

「私が憧れた白い鳥、あなたの役目はもう終わり。落ちなさい・・・・エッジFOX2!!」

ナガセの宣言で残りのAAMを放つ。そして・・・白い鳥のブースターに命中した。

<<ブースターがやられた!高度が保てません!>

<<全機能レッド、リカバー不能・・・落ちます・・・>

<<ああ・・・あああ、アークバード、やはり貴様はここで終わると言うのか・・・>

リーダーと思しき人物が言葉を言い終わると、アークバードはその巨体を自由落下させ、海に落ち、そして海の藻屑となった・・・。

一同に沈黙が訪れる。それは色んな意味をこめての白い鳥への黙祷をしたからだった・・・。

1040hrs

アークバード、撃墜

1042hrs

リムファクシ撃沈

ちなみにリムファクシでは、ヘル・エンジェル隊とガルム隊、そして・・・

「こちらオメガ11、祖国ISAFから派遣され・・・イジェーークト!!」

「オメガ11が撃墜された!あれじゃたすから・・・脱出した?!」

「奴を殺そうとしている弾幕を華麗に避けてる?!」

「ははははは!ISAF一個師団持っても倒せない私に勝てるかね?」

「「「・・・・・・・・」」」

一同に白けが起きた・・・。

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