ACECOMBAT if ~全く違うzero~ 作:夕霧彼方
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2300hrs
シルバーマーク空軍基地内酒屋「フェスタ」
俺の名前は結川、最近、個性豊かな・・・豊かすぎるメンバーに存在消されやすい主人公だ・・・てか一時、主人公消失(ヒーローロスト)やってるのでもう突っ込まない・・。
よし、現在の状況を冷静に分析しよう。
現在、シルバーマークに降り立った俺達は、形式的に査問を受けて、ベルカ試作機と言う名の不明機との戦闘に関しての報告書を書いたのち、ミナー、カロン両司令の計らいで、2日後から哨戒任務にあたらせてくれるという事で今日は祝勝+痛飲会とあいなった。
最初は今回参加した、サザン、バッカス、トゥルのメンバーだけだったが、噂を聞きつけた、シルバー残留組のヘルエンジェル、そして後から査問を終えて、途中給油で来たスタークロスを巻き添えにして、さらに、たまたま新人パイロット部隊も来ていて、特殊戦術航空団パイロットから話を聞きたいと言う真面目な人が集結。
それに同調して、深夜から明日までのスクランブル要員、管制官を決めるじゃんけん大会を行い、要員にならなかったメンバーがただ酒が飲めると結集。
極めつけは226大隊も、本拠地帰還を明日に延ばし参戦。
酒屋フェスタは今までにない盛り上がり・・・というか、収まりきらず、食堂椅子、デスク、基地のベンチなどあらゆる備品を総動員してオープン酒場、ビアガーデン状態になった・・・てか、行動力ありすぎだろ・・・。
酒屋も、シルバーマーク基地外の夜の街同盟に援護を要請、色んな制服を身にまとった酒屋スタッフと、これもまた外部から持ち込んだ大量の酒と食料をむさぼり食う。
酒屋の店主が「あとで給料から天引きしよう」という小声が聞こえたのは気にしない・・・。とりあえずただ酒狙いだった安月給部門の皆様、残念!
ちなみに俺にも給料が入って、確か日本円にして空自時代の約1.5倍、特殊戦術航空団手当だそうだ。万歳!
まあ、色々な状況になってます。
「ビールなんて酔えねえ・・・酔うならテキーラ、スピリット!」
「隊長!ここにテキーラが!」
「でかした!1人一本行くぜ!」
「「「さあ、一気!一気!一気!」」」
テキーラ一気飲み大会をするバッカス隊男性陣・・・死にますよ
「隊長?私、今凄ーーーく胸の奥から熱いものがあるんですが?」
「それは・・・恋かな?」
「そーだったらいいですね?休日出勤させてまでどこまでも仕事させる無能上司に怒りを感じてるんですよ!」
「申し訳ない!!」
「本当に見捨てたらどうなるか分かりませんかやってますけど、本当なら、もっとこの基地に輸送機搬送で来ているアリエテを見たかったんですよ?!」
「本当に悪かったーー!!」
度重なる隠れてた書類整理を道連れにされるユーマが激怒、土下座するギュンター、ねえ、階級差っておいしいの?てか、噂に聞いたけど、あのギュンター少佐は、経済崩壊時代からの猛者で、ベルカ軍トップクラスで、機体改造とか違法しなければ将軍にもなれる有能者と聞いたんだけど?!
「シュワッちゃーーー!!!ヘル&ヘブン?!」
「「「誰かあいつを止めろ?!てか意味わかんね~?!」」」
「・・・俺はお前が居るだけで嬉しいが・・・」
「・・・プしゅ~」
「「「声出して気絶した?!てか、クライシス!お前はさらりと何言う?!」」」
スタークロスのジェニファ暴走、クライシスの言葉で一発終了!てか、今日は脱がないので心なしか残念がってる人が多い?!それとドMの皆様、あからさまに攻撃を受けようとするには引きますよ・・・。
「隊長・・・」
「なんだ?エレノア?」
「暑いです・・・」
「まあそりゃあ、ここまで密着してるからな~・・・」
「離れた方がいいと思いますが?」
「全く逆のことしてる君に言われたくないよ?」
エレノアの細い腰をグレンの腕が回り、エレノアはコップ片手にしっかりと持ち、片手はグレンを抱いて密着している。
あら~?周りになんか持って不思議な笑いを漏らしてる方々が一杯・・・。なんか雰囲気は、デッドorデッド・・・。しかし彼らのピンクな空気にそんな黒い想いは通じない!
そして我がサザンクロス隊、とりあえず、普通と言いたいが、干物は調子に乗ってさっき俺にウォッカを頭からかけようとしたからとりあえず干物にしよう、カラッ、パリッになるまで・・・。
「姉さん・・・何してるの?」
「愛しい弟が潰れたら介抱しようと・・・」
「その手に・・・あるのは?」
「空気をたくさん含んで口当たりまろやかの、さらりとアルコール度40%のオレンジ味のきついお酒、ウスティオ名産カクテル、クラッチェよ、お酒に弱いあなたが弱い果実酒しか飲まないから混ぜようと・・・」
「・・・・・、じゃあ、今俺が飲んだ酒は?」
「まさしくこれ」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・、バタッ!」
「倒れたようね、弟が沈んだので私が介抱します」
冷静な表情で口元緩みまくりのエリーゼが、潰れたコーノを拉致する。・・・姉弟の一線が危ういな・・・。
「だあらギューーん!て!ギューん!」
「ババババっと撃って、ふしゃーちゃるんじゃ?!」
「わけわかんね~!でも、バーーと、ギュウウ!だよ!」
うん、三つ子たち、この前の祝勝会より更にひどくなってるな!
「それでそれで!その国境会戦ではどんな事例が!」
「んー、確か航空部隊の一部隊が・・・」
「「「おーー!!」」」
ホークは新人パイロットの質問攻勢を一括で受け止めている。
しかし元来、初対面とはあまり話さない性格か、新人の貪欲さに引いたのか、さっきから救援要請のアイコンタクトがされてるが、要請を受けた人は全員親指を立ててグッドラックと、完全にホーク任せだ。
そして俺だ。
少し前まで、俺は研修で行ったドイツビールに似た味の黒ビールをちびちび飲んでいたんだ。
そんなさびしい男の腕に猫が一匹・・いや、本当は1人。どういう事か?
ここで作者のとてつもなく無駄な豆知識
人間というのは、普段は人づきあいなどで心の真の部分を晒さないためにも、素面の時は大部分の人間が本性を隠し、疑似の心で人と接する。
しかし、お酒という魔力は強力で、今まで、脳の自制や、心の鍵を麻痺させ溶かしてぶち破るという力がある。
これが発揮されると、よくある事例「普段温厚で優しい人が酒が入ると短気になる」これは偶然でも何でもなく、ただその人の本性がお酒で露わになっているのである。
本性を見破るなら、お酒を飲ませるのが一番なのである。
さて、本題に戻ろう、
俺の腕に抱きつく人・・・それは
「にゃーにゃーにゃー」
酒で完全に甘えん坊になっているハート少佐。ちょっと待てと思うだろ?俺もその意見に激しく賛同の意を表したい。
聞いた話だが、元から軍に入隊前から純粋な子だったらしい。さらに言うと、この荒くれ大隊にも死んでこいとは言うが、実際の戦死率は開戦から1.5%以内と、ウスティオ陸軍の最大にして総動員の解放作戦「南ベルカ国境会戦」での動員された部隊では一番少ない率だった。
「ふみゃーんにゅー」
完全に酒に溺れて、上目遣いしたのちに結川の腕に顔を擦りつける。まさしく猫だ。
さらにだ!あの特殊音声で只今絶賛頭を撫でたい衝動に駆られてるんだが?!既に空いてる左手は今まで持ってたコップを置き、ついハートの頭に手を置きそうだ・・・
[我慢です、離さない・・・]
その瞬間、またトロンとした表情で上目遣い・・・もう無理だ・・・。しかし辛うじて撫でないのは理由がある。それは背後から、226大隊の皆様が俺を監視してるんです。にっこりと、鈍器を持ちながら・・・。
いくらスクランブルで鍛えた足も、彼らから逃げるのは不可能・・・てか、現在進行形でハートさんの攻撃で力が抜ける。
もはや限界が近かった。俺は航空学生時代から、女性経験は無いに等しい、これ以上の攻撃は、理性という防御線は決壊寸前だ・・・。つい手を頭に近づけた瞬間
「にゃん♪」
素早く左手に頭を擦りつけてみるハートさん、俺はもう・・・無理だ!ええいままよ!!撫で始めた瞬間、女性特有の柔らかい髪が妙に心地が良い。
ホワ~として、背後の226大隊の皆様が「はい私刑~」のごとく近づき始めた時
スコーーーン!!
鉄製灰皿が結川の頭を直撃する。見事なまでのストライク、226の皆様は歓喜の声をあげる。一体だれが?それは・・・
「隊長!いくら甘えられてもセクハラは駄目だと思います!」
憤慨した表情でアリチェが近付く。結川は
「セクハラじゃない!この状況なら逆だと思うが?!」
「にやにやしながら、触るなら私にして下さい!」
「はいっ?!」
部下に手を出せるか?!ドキッとしたのは内緒だが!
「酔ってるのかアリチェ?」
「酔っていますよ!お酒飲んでるんですから!」
アリチェは今までにないくらい大声で、捲し立てる。
「ハート少佐!隊長から離れて下さい!」
「にゃー!中佐さんはいい人だから離れるつもりはにゃいよ!アリチェ・カナーリ大尉!」
「・・・・」
「・・・・」
えっ・・・なにこの沈黙・・てかハート少佐、喋れたの?!そして・・・
「「りゃああああ!!!」」
2人が取っ組み合いを始める。本場空挺で仕込まれた少佐の圧倒的優勢だが、アリチェも引いてない。周りから歓声とどっちが勝つか賭けている。
結川が唖然としていると
「隊長~!あんたはもてるね~!」
酒瓶片手にグラッドが絡んで来た!
「うるせえ干物!吊るされろ!」
「はうっ?!」
結川が手刀を入れて、グラッドを気絶させる。
「よし、後でつるそう」
結川は2人の取っ組み合いを眺めた。
のちに、結川は「2人の美人に自分を取り合わせた人物」として、同世代独身隊員からうらまれたという・・・。
おまけ
「ちょっ!何でまた吊るされてんだおれ?!」
翌日、グラッドは格納庫でまた吊るされて干物にされてのは言うまでもない・・・。