ACECOMBAT if ~全く違うzero~ 作:夕霧彼方
悪夢が始まる数十分前・・・
ヘルエンジェル&トゥルブレンツ隊
「あー、こちらヘルエンジェル隊、まもなく作戦空域に到着する。座標は?」
<<現在転送している・・・おかしいな・・敵の姿が見えない・・>
ギュンターの機体に敵情報を回しているAWACSが首を捻る。
「ステルスがそこらで舌なめずりされてる気分だ・・」
トゥルのグレンがため息つきながら言うが
<<それは無いはずだ、すでに降伏中立部隊をオーシアから提供されている。見る限り残存部隊はF-16と好戦派海軍航空隊から派遣されたF-18の合計20機も満たない編成しか無いはずだ>
「既にオーシア本国から見放されて、停戦調停も始まろうとしてるのに!何を守ろうとしてるの?」
今日から外務省大臣クラスの停戦と国境線をはっきりさせる調停がベルカで行われる。
「ふふっ、乱気流の可愛いお嬢さん、彼らが守るものは何も無い、そこにある資源地帯以上に守ってると思っている正義、強さ、名誉、周りを見下す力・・・全て失ったのに守ろうとしているんだ・・・ああ言うのは悪あがきって言うんだ。だから全てから見放される」
エレノアの言葉にギュンターが淡々と言う、経済崩壊時代、いろんな暗黒面を見て、緘口令をされまくった時代を生きた軍人の言葉の重みが違う。
「さて、暗い話はやめやめ、なあ乱気流の二番機さんよ?どう?今夜は・・・おーーっと」
余計な一言加えたギュンターの後ろにグレンがぴったり張り付く
「少佐、私はあなたのことを尊敬していますが、少々度が過ぎませんか?」
「ふっ、可愛いお嬢さんがいたらとりあえず誘うのがマナーだと思うが?」
「へえ~、隊長はそんな事言うのですか?」
「あっれ~、ヘルエンジェル2、何をするのかね?」
ギュンターの横にいたユーマが穏やかな声で後ろに付く。
「やっぱり気づいてもらえないなら一度落としましょうか?」
ユーマは少し涙声、あまりにも報われず少しずつ黒くなっている。主にヤンデレの方で・・・。
「あれれ~?」
ギュンター超困惑状態
そして彼ら以外の一同は思った
[[[鈍感・・・]]]
次の一言で冗談抜きで撃墜スコアが出るかもと思った瞬間・・・
「いや[ガガッ・・]と・・・」
「じょう・・な・・?!」
「A・・な・・た!」
爆撃、護衛部隊の無線が一時的通信障害を起こす。ノイズは一気に高まったあと、落ち着くと
<<こちらAWACSフランチェ、一時的な通信障害だ!全機機器のチェ・・なんだ!今忙しい・・・なっ・・>
「こちらトゥル1!何があった?」
グレンがAWACSに問う。いやな予感しかしない・・・。そしてしばしの沈黙の後
<<全機作戦中止!繰り返す!全機作戦中止!今すぐ機首を基地に転換しろ!>
「どうゆうことだ?」
今までちゃらちゃらしてた感を出してたギュンターは一転真面目な声になる。
<<全機、心して聞いてくれ・・・北オーシア領内で核が起爆された、繰り返す、核が起爆された・・全ての電子機器が不能、被害状況、部隊位置、そして戦闘機部隊派遣不可能など、異常事態が連発している。全機撤退せ・・・おい、聞いているの、うわっ・・何をおい!ああああ!!>
ガッ!と非常に大きな音を響かせてから通信が途絶する。
「おい!AWACS!どうしたんだ!おい!」
「ウスティオのE-767の機影が消えた・・・」
「おい護衛!何やってる・・・?!」
突如のミサイルアラームが鳴り響く、一体何がどうなってこうなってるんだ?!
グレンは混乱しながらも必死で回避する。
「こちらヘルエンジェル2、近くの管制部隊!聞こえないの?!」
「3より、諦めろ2、既に結界よろしくすばらしい妨害電波が流れてますよ」
穏やかに、しかし怒りがこもってるエルンストが言う。
<<お前らは絶対に落とす・・・それが計画を成功させるための全て・・・>
「あ~あ、もう嫌になる・・・どこから来たか知らんが所属不明の部隊、10機、前から裏切りのAWACS護衛のウスティオ軍機6機」
「AWACS無し、増援無し、あるのは愛と勇気とJDAMだけか?」
「隊長!!」
ギュンターの冗談にさすがに切れるユーマ
「さすがに笑えないか?・・・とりあえず敵さんは俺たちを食いたくてたまらないらしい、乱気流部隊!俺たちは俺たちで切り抜ける。きつい灸を据えてやりな」
「し・・・しか「しかしもかかしもねえ!やってこい!」了解しました・・・行くぞ2!」
「もう何を信じていいのかわかりませんが・・・私はあなたを信じます!」
エレノアは味方の裏切りに動揺は隠せないが、グレンを信じて付いていく。ただそれだけに徹した。
「さーて、お前ら、生き残りたかったら俺に付いてきな」
ギュンターは真剣モードに変わる。それと同時に
「2、さっきは冗談でも済まなかった」
「え・・・べ・・別にいつも通りなのでもういいです。あとそういうのはこの戦いが終わってからです!」
「あいよ、それじゃ崩壊時代にやりまくった対地兵器の空戦技術を教えてやる!」
たく、ギュンターは思った。
別に彼女の気持ちに完全に気づいてないわけでない、むしろ昨日のデートまがいの行動でさりげなくとしてると思えるがかなり強引にペアルックのおしゃれ指輪を買ったし、そこで確信に至った。
しかし年の差考えろよ、自分とユーマは、親子レベルで離れてるんだぞ。
そして冗談言ってないと本気で・・・
「本気で部下と思えなくなる・・・」
「隊長何か言いました?」
「んにゃなにも?前に集中しろ」
「・・・了解」
すばやく察知するユーマを突き放す。少ししょげる。
まあ、全て終わったら・・・そこから考えよう。
割り切った関係以外では女性関係に弱いギュンターは後延ばしにした・・・。
それを察知したヘルエンジェル残りの二人は
[[へたれ!!]]
罵っていた。