ACECOMBAT if ~全く違うzero~   作:夕霧彼方

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最高傑作の破門生

上級の神々はこの分離した外史を正史に併合、または平和的に穏便にクーデター、核無しでの正統世界の正史に変更不可能として、強制的に正史世界のデータをこの外史に組み込んで正史にしたわ・・・

世界観は正史と同じに進む・・・核もクーデターも運命として起きる。酷だけどこの空間の決まりだからそれを教えとくわ。

あなたは異世界の人間、外史の運命を握る任務を終えたらあなたの意志で異世界残留か帰還かの選択肢を用意する予定だったけどそれも無くなってしまったの。

あなたはこの戦争がすべて終わり次第強制帰還。この真実は誰にも話してはいけない。話したらあなたの魂はどこの世界にもいけず無に還す。

残酷だけど、あなたがこの世界で幸せになっても最後は不幸だから・・・。

結川がラーズグリーズから受けた宣告の翌日・・・核が起爆された。

 

 

3/10

1010hrs

シルバーマーク空軍基地

核起爆から数分で、FCMB本部は状況把握を第一優先に第一種非常臨戦呼集・・・つまりデフコン1へと移行した。

電子機器の塊である飛行部隊全部隊はフライトプラン全面取り消し、やっとこ戦争も終結に向かい復帰しつつあった国内外線民間航空はまた飛行禁止に逆戻りになった。

事実起爆と同時、またはこの10分間で、何機もの軍飛行部隊、民間航空機がレーダーロストをしている。

機体はたとえ1000kmちかく離れてる基地でも、即格納庫+あるだけの防護カバーをかけていく、それだけ対策が重要なのだ。

状況が把握できず、ただ「核が起爆された、各基地のガイドラインにしたがって対策せよ」と、

当然こんな事態のガイドラインなんて存在しないので皆さん右往左往、そして特殊戦術航空団も・・

「一体全体何があったんだよ!」

「核が起爆された、しかもオーシア国内でだ!」

「それは知ってるけどさ!」

出撃直前だった愛機を格納するバッカス隊のオリビエにグラッドが噛み付く、バッカス隊は経験も軍歴も長いので意外とみな動揺をうまく隠し淡々としているが、サザンクロスはエリーゼ、グラッド、結川以外は動揺を隠し切れない。

「グラッド、あなた少し熱くなりすぎよ、違う隊の隊長に噛み付かない!」

エリーゼが宥める。彼女も少し顔色悪いが弟の前だから虚勢を張っている。

「しかしなぁ!何で停戦が決まったばかりに・・なあ隊長!」

「干物・・・少し黙れ」

多分・・・いやこの隊で一番正義感の強いグラッドにとっては衝撃的のニュースで取り乱して、逆に結川は下がるところまで下がって冷静なのか感情がないのかわからない。

「と言っても隊長よ!何でそんなれいせ「黙れ」・・・」

「おーおー、いつ熟練の隊長がなしえる技術習得したの」

小声でオリビエが呟く、結川はたった一言、たった一言で状況を鎮める。

「干物・・・お前がわめきちったって状況が変わると思うのか?」

「くっ・・・」

結川は淡々とした表情に・・・凄い憎悪が内包されているのは誰から見ても分かる。しかもそのオーラは誰に対しても無く結川自身に見える。

「隊長・・・隊長も落ち着いて下さい」

グラッドが押し黙った代わりに、今度はアリチェが呟くようにしかし結川の腕をしっかり掴む。

「落ち着いて下さい・・・」

「・・・済まない・・少し頭を冷やしてくる」

結川は言うなりアリチェのから離れてどっかに行ってしまう。

「隊長・・・」

「やめときな、今は何を言っても無駄よ、あれは身内より外の隊で理解してくれる人に頼みましょう」

「?」

エリーゼがにやりとして、涙目のアリチェが首をかしげる。その近くで

「世話が焼けるんだから・・・」

走る女性の姿が結川の方へ行った。

そして

「そういえば、さっきから気になったが・・・トゥルのバカップル他攻撃隊は?」

オリビエが呟いてた時

空では記録されてない空戦が繰り広げられていた。

1012hrs

作戦上空

ヘルエンジェル隊は・・・超低空を飛んでいた。

「あの!さっきから高度上昇の警告が!」

「んなの無視してこそ精密爆撃のモットー!!」

「いやいやいや!隊長!逃げるのに何で弾薬投棄しないんですか?」

「俺達にとってラッキーなこの土地に聞け!」

部下の言葉に曖昧に返すギュンター、しかし声は楽しそうだ。ここらへんの土地はウスティオ国内では不思議な形状の渓谷みたいな形をした回廊に飛び込むヘルエンジェル

背後からは国籍不明のSU-27,3機とF-15Cが2機。

<<奴らを生かして帰すな>

<<しかし・・くそ、シーカーが定まらない・・>

追いかける部隊は曲がりくねった渓谷に四苦八苦する。ターゲットシーカーはせわしなく動くが捉えられない。

「俺がなあ、まだ実戦投入されたばかりの頃に、レクタでこういう風に追いかけられた事があってな、後ろからは対空戦闘に特化したF-5とF-4がわらわら、でな、隊長が制空戦闘機要請が出来ないからと言ってな・・・」

ギュンターが語ってると、目の前は更にすぼまった地形。刹那

「今だ!あのすぼまった地形の両際にに全弾叩き込め!撃ちこみきれなかったら弾薬投棄!」

「ちょ!え?!」

「やれーーーー!!!」

「「「サーー!!」」」

全機全ての弾を叩きこみ、ガンは全て投棄する。崩落する渓谷、一瞬にして目の前が奪われる頑丈で既に崩落から抜けきっているA-10は無事だが、後ろは

<<うわああああああ!!>

<<よけきれない!>

崩落の岩に巻き込まれるか、粉塵がエアインテークから吸気され内燃機関が焼けついて暴走して吹き飛ぶ。

「つ・・追撃機の確認出来ず・・」

「よし!勝った!しかし渓谷の川塞いじまった!」

「た~いちょ?」

ギュンターが陽気に言ったらユーマの冷ややかな声。既に予測している。

「とりあえず地上に降りたら殴ります」

「・・え?冗談?本気?」

「こう見えて陸軍機甲か野砲じゃなくても大丈夫のように強襲兵科の近接格闘は一通りマスターしています」

さらりと言うユーマにギュンターの体温は一気に下がる。

「ま・・まあ、今は逃げよう。どうせ俺達は役立たずだ、後は乱気流どもに自主避難してもらおう」

[[[はぐらかした]]]

全員が思う。しかし本当に階級差があるのかなと思うくらいユーマ天下なので一応合わせておく。

「しかし、彼らは大丈夫でしょうか?」

エルンストが聞く。

「少なくとも俺らが居ない分逃げやすい。そしてそんな心配は杞憂のようだ」

「?」

「うちの作戦地域の近くに「先生」が居るのさ」

「・・・それって・・」

「まああの美人さんは慌てるだろうな、そして真実もしるぜ」

「何の?」

「秘密だ!」

ギュンターが笑ってる頃、空では講義が繰り広げられていた・・・。

1008hrs

「予想よりも食いつかない・・・」

「大丈夫でしょうか、ヘルエンジェルは」

エレノアが心配そうな声を出す。

「あの歴戦の隊長は最強だ。それよりも俺達の心配しようぜ!」

ギュンター達は上手く超低空に逃げたが、自分達は囮も引き受けてたので完全に囲まれた。残り11機、ウスティオTyhoonやSU、そしてMIG-31までいる。

「ウスティオ軍機め!貴様ら!」

<<我々は自由の意志でここに入った、FCMBもオーシアもユークも関係ない、完全無欠の自由な世界、融和の世界を手に入れるため、大義の為に貴様らはここで散るのだ!!>

「狂ってやがる・・・」

<<くく、何とでも言うがいい、溺れのトンビとケラーマンの面汚し>

「「!!?」」

2人は固まる。こいつら・・・国籍のマークは全く見たことないものだが、ベルカ出身か

<<特にその二番機は有名だな、ケラーマン中佐の下でしごかれた奴なのに自我が強く、暴走して結局不名誉な海軍航空隊行きになった、中佐の経歴を汚した奴だと!>

皆からの笑い声がする。グレンは既に海軍航空隊に誇りを持っているので、ギリリと歯を食いしばるが・・・エレノアは黙ってしまう。ボスの話は実は完全に弱い所だった。

ケラーマンアカデミーは騎士道と空軍の中核になる為のエリート養成の部隊。しかし彼女は初めての海軍左遷組、最初の頃は深く考えてなかったが、いつしかその噂を聞いて、中佐の下のパイロット達が開く同窓会もどきにも参加していない。

「・・・」

<<ククっ>

敵は不敵の笑みを浮かべる、彼女がそれに弱いのは織り込み済み、実に狡猾な技だ。

それじゃ、ゆっくりと・・・

「くっそ!エレノア!!」

グレンが叫ぶが明らかに機動が緩んでいる。今なら機銃でも致命傷、

<<死ね・・>

敵は油断なく十分な距離からAAM用意、しかし・・・

<<弱き者を守り主君をエスコートし、強きものを挫きそしてこのような狂信者と裏切りの郎党に死の制裁を・・・>

<<なっ?!どこか・・・>

一機が爆砕する。

「・・・この声は・・・」

<<方位340から航空機多数!中心は・・・F-4?!>

F-4を中心にF-16Cの4機が随伴している。

「この声・・・ボス?!」

<<このじゃじゃ馬が!顔を見せず、しかもこんな場所で勝手に意気消沈するとは情けない・・・後で譴責ものだな>

「ふえ・・・」

違う意味でガタブルするエレノア。

<<ボス、この戦線は敵が非常に優勢ですが>

<<こんな状況を切り抜けられなければ私の指導不足だ、そうじゃないと信じたい。これを卒業試験にしよう。とりあえずこの馬鹿弟子を救ってやれ>

<<<イエス・ボス>>

きれいな散開を決めるF-16部隊、ツーマンセルを守り、基礎に完全忠実ながらそれゆえに敵が応用技を使用しても追いついて後ろを取らせない。

「よし、航空支配率が上がった、ありがとうございます。ズィルバー隊」

「申し訳ありません、ボス」

キレは大分戻ったがエレノアはしおれきっている。まさかのケラーマン中佐本人登場とは

<<ふん、お前が迷惑なのは昔からだ、そしてお前を卒業と認めた事はない>

「・・・え?」

「ん?」

トゥル2人で拍子抜けた声を出す。ケラーマンは難なくTyhoonを撃墜しながら

<<確かに君の実力は私の最初にして最高傑作の一期生と互角かそれを上回る実力を持ち、独自の戦況判断が出来る優秀なパイロットだ。私の育てた生徒はツーマンを基本としすぎて、どうも部下として最高だが、隊長職に就任しずらいらしいが、隊長の器はベルカの伝統からいくらでも自然に学べる。しかし君は伝統を学ばず、根拠のない自信で卒業試験も相方を置いてけぼりにした。私は確信したよ。君は絶対に素質だけの空虚なパイロットになると・・・まあその驕りは見事に海軍送りになったがな。私は卒業は認めてない、だから君がどこに行こうが私の経歴に汚点は無い、はっきり言おう・・私は君を破門してたのだ>

「・・・ッ」

ケラーマンの言葉にエレノアは詰まる。完全に浮かれてたあの時、B7Rの内部防空隊に負けない実力はあったが、あの浮かれ足で実際戦ってたら多分・・・。

唇を噛む、最初からうまくいってなかった事実に涙が出る。

後で自主提出の経歴にケラーマンアカデミー卒業の文字を消そう・・・。絶望に包まれ、グレンも何も言えなくなった時

<<しかし私もついに汚名をかぶるときが来たようだ>

「・・・・、どうゆうことでしょう・・・」

生徒でないし卒業生で無いのでエレノアはボスと呼ばない

<<君はどうも海軍航空隊で公私を共に信頼出来るパートナーが出来たみたいだな。空軍でも有名だぞ、海猫夫妻>

ケラーマンの少し笑みの含んだ声が聞こえる。生徒とエレノアが驚愕する。

笑わない鬼教官が笑った。

<<私は独走して、相方を顧みず、伝統を学ばない石には興味は無いし消えてほしいと思う。しかし優秀で、どんな場所でも相方を信頼し、優しさと元来ある誇りと空への愛情があるものに私は次世代の防人として、ベルカの空の騎士として評価したい>

「・・・ボス?」

<<海軍で学んだ事、君の歩いた道とこれからの道、全てを見届けよう。いけ、エレノア・ロートシルト生徒、これをもって卒業試験とする。切りぬけろ>

「・・・・はっ!教鞭ありがとうございます!エレノア・ロートシルト、いきます!!隊長!」

「あいよ!敵さんこちらだ!」

グレンは猛然と加速をすると、ステルスなのに、敵に目視されやすく挑発的に近付く

<<なめやがって・・・こいつ!>

ウスティオの裏切りのTyhoonが食らいついた時、瞬時後ろに

「トゥル2・・・FOX1」

<<なっ・・いつのまに・・・ああああ!!>

エレノアは無駄弾が無く見事に燃料タンクを撃ち抜き、自動消火の前に機体が燃える。

<<予想以上の技術だ>

「あ~あ、これじゃもう俺を簡単に抜かしちまったな」

ケラーマンが満足したように言い、グレンは嘆息した言葉を言うが、嬉しさを含んでて全然意味になっていない。

<<す・・・凄い・・>

<<あれが最高傑作の破門生・・・>

F-16の生徒たちが口々に言う。

<<無駄話の暇があるのかな?>

<<も・・・申し訳ありませんボス!よし!あの人に負けるな!>

<<<YES SIR!!>>

<<こちら国境無き世界抹殺任務大隊!駄目です、大義を果たせません・・・>

<<撤退は許されない・・・戦え!>

敵は引かずに戦いにかかるが、能力を真の開花を果たした彼女には無意味だった。

全ての戦闘機動が華やかで、戦場であっても見とれてしまい、気付いたら地獄、まさに天使の格好をした悪魔であり、正々堂々戦う騎士でもある。

今まで苦戦したのが嘘かのように、結局は、ものの数分で終わってしまい、気付いた時には妨害電波を出してた機体まで落としていた。

戦いが終わり、エレノアは静かに、適度な距離でF-4に付随する。

「ボス・・・」

<<ふむ・・・5分で3機撃墜・・・隊長の挑発にのった敵から倒したのには評価が出来る。しかしまだ暴走癖はあるな>

「はっ・・・」

通信越しの偉大な教官の言葉を一言一句聞き逃さない。

<<この成績で再教育とは言えないな・・・エレノア・ロートシルト、お前は今日から海軍でアカデミー卒業を胸張って言え。それと第3期生、お前たちも合格だ。以上!>

ケラーマンの言葉に、少しの沈黙のあと、割れんばかりの通信飽和の大声が聞こえる。

「良かったな・・・」

「はい」

グレンの優しい問いかけにエレノアはつい甘えた声になる。しかし・・・

<<ほう?私の前で、戦場にしてその感じか・・・いい度胸だこの夫妻、降りたら譴責だな>

「「え?」」

ケラーマンの言葉に固まる2人、卒業生は笑いをこらえるのに必死だった。

このウスティオと元ベルカと思われるパイロット達の裏切りは、後の軍事体制崩壊の序章に過ぎなかった。

そして地上では別のドラマも行われていた。

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