ACECOMBAT if ~全く違うzero~ 作:夕霧彼方
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ケストレル艦橋
「敵、ユーク本部艦隊及びオーシア国防第一艦隊分遣部隊、どちらも降伏指示に従わない艦隊ばかりです」
「オーシア距離30マイル、数9隻、ユーク・・・距離15マイル、18隻、我が艦隊の前方を防ぐ形で布陣、オーシアに関しては横に居ます」
「左舷と前方に護衛部隊を!戦闘部署発令用意!」
「ふむ、戦力差がきついが・・・」
アンダーセンは顎を撫でながらいう。そして後ろを見て
「本当に成功しますかな?」
「私を信じてください、艦長」
そこに立っている国家元首、ニカノールそしてアンダーセンは頷いてからマイクを渡す、通信場所はもちろんユーク海軍
ニカノールは一泊おいてから
「ユーク艦隊の諸君 私は君たちの政府を代表する国家首相ニカノールだこの… 」
ニカノールはマイクを外し、小声でアンダーセンに
「ケストレルか?」
「イエス、ケストレル」
「このオーシア空母ケストレル艦上に居る、そして私はこの戦争に完全な終止符を打ち、友情を取り戻すためだ。我々は再び・・・「艦隊各艦に告ぐ」」
突然無線は遮られる、そして耳障りな声が響く
「ユークトバニアとFCMBの間には憎悪しか存在しない元首ニカノールは敵についたこれを敵と認め敵艦もろとも海中へ没セシメヨ」
・・・失敗か?ケストレル他味方艦が絶望したとき
「しかし司令官、仮にも元首のお言葉です我々だって理不尽な戦いは御免なのです戦闘の中止を!」
艦隊左翼に布陣していたフリゲート、「ピトムニク」が艦隊の進路をふさぐように出る。
やはり好戦派の中には嫌でも司令や上層部の命令で来たものが居るのか!しかし、現実は・・・
「我に従う艦は艦隊の前を邪魔するフリゲート艦『ピトムニク』を撃沈せよ」
「なっ・・・」
「まずい・・・だが、間に合わない」
ニカノールは絶句し、アンダーセンが険しい顔をする。
130mmの主砲が数門ピトムニクに向く
「撃ち方始め!」
「待てっ!!」
ニカノールがいうが間に合わないし聞かない。
友軍であった駆逐艦、フリゲート2隻から主砲が発射、一発はよけるが、二発目は命中、更に命中・・・しかも当たり所が悪かったのだろう。ピトムニクは瞬く間に轟沈していく。
双方しばしの無言・・・ニカノールは唇をかむ。交渉は決裂した、そう思ったとき、希望の通信は来た
「こちら栄えあるユーク海軍ミサイル駆逐艦グムラク、同僚の撃沈を命じる艦隊司令官とは 行動をともに出来ない、我々はニカノール首相を護る同意する艦は我に従え」
グムラムという艦が前に出た瞬間、2隻が追従していく。
「旗艦に従わぬ艦は攻撃する!!」
しかしもう彼らには聞こえない。
そしてオーシアからも
「こちらオーシアミサイル巡洋艦シバリー他2隻、ユークニカノール首相の言葉を聞いて風向きが変わったのを知った。もう戦争なんて御免だ。今から合流する。掩護を頼む!」
「勇気ある彼らを守れ!戦闘機発進!」
アンダーセンの言葉と共に空母要員は一斉に動き出す。
「おお・・・これは・・・」
ニカノールが声を漏らす。
「元首、あなたの言葉に賛同した者たちです。一隻は残念でしたが、その者たちの無念は我々が晴らします。元首、あなたは艦を発ってください」
「しかし」
「あなたには重大な仕事があります。元首と我らの大統領、そしてFCMBと手を取り合うのです。これ以上の悲しみが増える前に」
「・・・・わかった」
ニカノールはうなずくと艦橋から出る。そしてアンダーセンは
「我々もラーズグリーズの援護に回る。行くぞ!諸君!」
「了解!!」
敵が味方になり味方が敵になる。混迷の海は今火ぶたを切った。