ACECOMBAT if ~全く違うzero~   作:夕霧彼方

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次回は名場面少々、次回の布石と、ヴァルキューレ隊の新機体紹介予定

なろう時代から国家モデルを改定しました、直接に影響はありませんが、最初の方の話から見ると違和感が出ます。

ベルカ→ドイツ
ウスティオ→チェコ、スロバキアを合わせて一回り大きく。そして国民性はまじめなイタリア人風
資源からウクライナ説もありますが、自分はチェコ、イタリアモデル派です。

サピン→スペイン
オーシア→アメリカ
ユーク→民主化ソ連、またはロシア



混迷の海 決着

3/13

1830hrs

 

混迷の海は終盤に入る。

「で、どこに当てれば奴を沈黙させることが出来るんだ?」

<<今弱点をデータリンクさせている!奴は本当に硬いんだな・・・>>

ミサイルにデータ入力してくれる士官が呟く。

ジューンは対艦ミサイルが正常に作動する距離まで離れる為に一旦戦域を離脱しようとする。

敵もしぶとく来ようとしていたが、エレノアとグレンが敵のリーダー格を的確に攻めて命令系統を混乱にきたさせている為に足並みがそろわない。

<<敵は重巡洋艦を称した空母だが、ユークの主義を良く表す奴でな、戦闘機の格納を犠牲にする代わりに重武装と多数の水密扉、普通の空母でも簡単に沈まないのにこいつはさらに沈みにくい>>

<<面倒だなぁ・・・ふつう何発ぶち込めば沈む?>>

<<発艦不能までに5発かな>>

<<面倒すぎる!!>>

随伴艦艦爆要員のユークとベルカのパイロットが口々に言う。そんな通信を聞き流していると

<<やばっ!くそ!テータ2より!助けてくれ!ミサイルが重くて敵から逃げれ・・・>>

勇敢に突っ込んでいった友軍の通信が途切れた、恐らく・・・落ちた

<<テータ2!おい大丈夫か!友軍機!助けてやれ!>>

<<もう遅い!データリンク早くしてくれ!>>

対艦ミサイルは総じて重い、その重さは戦闘機の機動力を大きく奪う。そして

<<艦爆隊に良い知らせと悪い知らせだ。良い知らせは離反して友軍となった艦と合流に成功した。悪い知らせは合流して組織的反撃可能になった艦隊よりも艦爆隊を積極的に狙う輩が増えたということだ!>>

「最悪だな。まだ終わらないか!」

ジューンが流石にいらついて珍しく声を荒げる。

<<もう少し・・・あと少し・・・よしっ、出来た!今から座標を示す!そこからASMを可能な限り低高度で飛ばしてくれ!>>

示された座標は・・・

<<おいこりゃ敵のど真ん中じゃないか!ラーズグリーズでも無茶だろう?!>>

「いえ・・・行きます!」

既に空は暗くなり、海との距離感はレーダー任せに近くなっている。だがしかし、ここで臆したら負けだ!!

 

ここで一つ

ジューンがエースパイロットであるかと言われれば周りの人間もエースばかりで実はパッとしない存在だったりする。

しかし、メビウスにもガルムにもない彼の特技、それは圧倒的な視野と夜目と勘によるレーダーより正確な高度調整と抜け道探し、そして追撃である。

事実、彼は空のエースでありながら、有視界戦闘も多い陸攻撃においても高い実績を誇っている。

 

そんなポテンシャルと共に

<<よっしゃあ!敵を引き付けるぞ!2>>

<<了解です!>>

トゥルの二人が思いっきり暴れる。

<<ラーズグリーズ様のお通りだぁ!>>

<<火力を集中してやるぜ!>>

友軍からの援護射撃

<<ブービーがやるぜ、俺たちもオーシア空母何ぼのもんじゃい!!>>

<<先輩いいい!!>>

<<二人とも!・・・援護してくれる人手を貸して!>>

仲間たちは別の空母に向かう

<<くそ!敵は何を・・・>>

<<空母を狙ってるにきまってる!>>

<<だがどいつが?!>>

敵の動きが乱れた。ジューンはそれを見逃さない、そして道筋が・・・見えた

 

「ここっ・・・だぁあああ!!」

無理やり機体をひねり込む。エンジンを大きく回してるのに抵抗が大きいので速度が上がらず、可変翼は微調整を越えてさっきから嫌な音放ちながら動いている。

さあ耐えてくれよ!

<<あいつか!あの黒い機体だ!>>

<<ラーズグリーズだぞ!早く!!>>

<<無理だ!早い!>>

<<うちの艦は堅い!信じろ!>>

敵ユーク航空隊の面々は悲鳴と同じように叫ぶ。

高度、体勢、場所、全てよし!

「ラーズグリーズリーダー、フォックス3!!」

発射した瞬間、機体が軽くなる。

また捻って離脱

解き放たれたミサイルはジェットエンジンにより急加速

<<なっ・・・我が艦に近づく!>>

<<30mm、弾幕展開!!チャフ!!>>

<<だめです!衝撃来るぞ!なんか掴まれ!!>>

そして・・・航空重巡洋艦ブレーチェに直撃

<<・・・航空重巡洋艦ブレーチェ、奴の動きの停止を確認!確実に機能喪失に追い込んだぞ!>>

おお!!

仲間からの歓声と、敵の絶望の声が入り混じる。

<<続報!オーシア空母を発艦不能!ラーズグリーズがやったぞ!>>

<<どんなのもんじゃい!ブービーばかりにいい面させるか!>>

<<ダヴェンポート黙れ>>

<<酷い!!>>

サンダーヘッドとチョッパーの漫才に爆笑する。

流れは完全にこちらになった。

<<空母が・・・奴らを・・・ラーズグリーズをおと・・・>>

 

敵航空部隊の隊長の声が途切れる。

そして敵味方の前で、夕日が沈む直前の日に照らされ鈍く輝く漆黒の翼

対艦ミサイルを吐き捨てたジューンは身軽になった、そして

「改めて・・・ラーズグリーズリーダー、エンゲージ!」

 

敵の絶望への第2章が始まった。

 

その頃

空戦空域海上

一機の偵察ヘリから身を乗り出すカメラマン。彼ははっきり捉えていた。ジューンのひねり込み、そして交戦宣言の時の舞を間近で

「どうですか!もうダメとは言わせませんよ!」

ジュネットは興奮気味で電話相手、オーシアタイムズの編集者に詰め寄る。

<<あ・・・ああ、完璧だ・・・完璧だ!すぐに新聞に出せるか問いただせ!家にいる?!叩き起せ!!>>

相手も興奮気味で仕事に戻ったのか電話が切れなかった。しかしそれが自分が認められた証。

「いよっし!!」

ジュネットはこぶしを高く突き上げ喜びを示した。

 

そして混迷の海はその後15分せずに終結し、こちらにも多少の損害が出たが、結果として15隻近い混成大艦隊となる。

 

そして、ナグファルムとの決戦が近づく。

 

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