ACECOMBAT if ~全く違うzero~   作:夕霧彼方

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明けましておめでとうございます。
旧年は筆を折っていてまともな更新が出来ませんでした。
今年でこの作品打ち切りも視野に入れての突貫作業で書く予定。

次回でナグファルム編終了!
そして一気に時間を進めます。

やっと最終章になります。3年以上もこの小説に時間かけるとか・・・マジ笑えん。
すみません皆様。


星が落ちる

3/18

1304hrs

サンサルバシア ストーンヘンジ

 

「謎の女一号より緊急!!「亡霊艦」の大体の所在を掴んだそうです!!」

中央コントロールに飛び込む情報に全員がおお・・と叫ぶ。

そしてその真ん中にいる指揮官、ISAF所属中将、ブレッド・ゴレアは静かに目を瞑り、そして

「遂に来たか・・・ストーンヘンジ、タイプ5発射用意!!」

「ストーンヘンジ発射用意!五番砲だぞ!さっさと準備しろ!!」

「「「了解!!!」」」

指令室は活気に満ちる、これはいつ以来か・・・と言われれば約10年ぶり・・・そう、あの小惑星の破片以来である。

 

1999年から2000年はユージアは最悪な・・・まさに世紀末を迎えていた。

隕石の衝突、ストーンヘンジは一応の能力は果たしたが、精密にあてられる射程が限定的であり、カバー出来ない地域、特に西部大国にして最強のエルジアは首都が水没したり、大量の難民発生、そしてISAFでもストーンヘンジの能力を信じていただけに失望も強かった。

しかし、革命的V字回復を果たしたベルカ始めのFCMB諸国による救援活動により、エルジアの将校暴走、大陸戦争などの最悪の展開は免れた。

その代り、サンサルバシア、ISAFは復活した強国エルジアに揺すられ、ISAF管理であったストーンヘンジを共同管理の下、機能の分割をした。

また、FCMBにも情報を譲渡することとなった。

世界にストーンヘンジの情報が洩れていく。しかし、まだ負けていない・・・結果は何であれこの国は隕石と戦った誇りがある。そのオリジナルがコピーに負けるわけがない。

そんな中、ユークからエルジア経由でもたらされた情報、ナグファルムの攻撃依頼。

これはチャンスだ・・・世界へ、軍需産業・・・見てろよ

「これが・・・ストーンヘンジだ・・・!!」

 

隕石の破片により破壊され機能不全だった五番砲、それは改良に改良を重ね、改良されたスーパーコンピュータ数百台、安定して秒8000兆回の計算、120cmから140cmへ砲の大きさ変更、精密での命中距離2400km、範囲攻撃、ある程度の地点射撃なら7500kmも可能であるストーンヘンジタイプ5、それが今発射される。

 

「充電中・・・60・・・70・・・80・・・グリーンゾーン!!」

「まだだ・・・」

「了解です!」

他の砲に回さない分、こいつに全電力を集中。更に初速を爆発的に向上させる特殊な爆薬は規程範囲ギリギリに詰めている。

まだいける、こいつならまだいける。

「これじゃあ少ない来年度の予算は全てこいつの修復に消えそうだ」

「いいじゃないか、金食い虫の本領発揮、是非とも見せてやろうじゃないの」

技官がため息つくが、その言葉から楽しさで一杯だ。更にお金に厳しい主計もにやついている。

こいつは、隕石の為に作られ、それが終わればすぐにポイ捨てされた挙句に結果が残せなかったせいで嫌われ者だが、ここにいる数千人の技官、関係者、ISAFもエルジアも関係なく愛している。

「間もなくレッドゾーン!これ以上は暴発します!!」

「・・・・よし・・・司令より全要員、五番砲、発射カウント始め!」

「発射カウント始め、30秒前!」

「発射手順により封鎖始め!これは訓練じゃないぞ!!」

その瞬間、基地全域に警報が鳴り響く。既に発射の為、そとの要員は室内に退避しているが、そんな準備でも大変なほどの衝撃が来る可能性がある。この30秒で通路を隔壁で包み、内部の安全を高める。

 

発射に関しては、ブレッドの持つ鍵により安全装置は全解除、そして発射までのカウントなどの責任は発射士官である中佐、そして最終的なスイッチはまたブレッドである。

「10秒前!内部オールグリーン!電力許容範囲!」

全てのコントロールからもたらされる情報を総括して中佐が叫ぶ。

「5秒・・・3.2.1・・・発射!」

「亡霊、地獄に堕ちろ!!」

ブレッドが力強くスイッチを押す、瞬間・・・

 

ゴウ

 

「うわっち!」

「おお・・・!」

 

地底から響くような振動、ここは地下であり、防音処理がなされているのに内部にまで響く音。

そしてコントロールの画面に映る画像は大いに乱れ、さっきまでうるさかった外部の通信も乱れる。

 

音が止み、振動も収まった数十秒後。通信が回復すると

 

<<・・・こちら観測班!聞こえますか!発射成功!繰り返す、発射成功!五番砲異常なく発射成功!!>>

何度も繰り返される言葉、その言葉を聞いたコントロールは

「「「「よっしゃああああああああ!!!!」」」」

いつもは冷静な士官、そして管理している下士官達が一斉に書類を乱舞させて喜びを爆発させる。

「よし・・・」

ブレッドは静かに、そして最高の満足感を得ていた。

 

後に五番砲は、冷却システムが自分たちの発射で自壊するという珍事が発生し、重要機器も多くが壊れた。しかし、予想以上のデータが取れたことに全員が気にせず、また出資元のISAF、エルジアも強くは言わず金を出してくれた。

 

理由は、主要国家にホットラインで事前通告していたのが、それでもがめついFCMB始めとした国は偵察衛星を始めフル装備でストーンヘンジの追跡調査を行った。

しかし、五番砲が発射されてから、あまりにもスピード、そしてミサイルとは違う弾道により衛星が追い付かず、さらに攻撃先までが超超長距離射程だったので、発射が分かっていても弾着までどこにいくか予測不能な兵器として恐怖したり、ますます興味を持って出資する国が増えたからだ。

ともかく、これがきっかけでストーンヘンジ開発は進み、そして巡航ミサイルを発射する技術も開発し始める。

それが数年後、エメリアという国が苦しむことを知らずに・・・

 

また、こ余談であるが、事情を知らない隕石学者が確認し、これを「星が落ちてくる」ということで一部地域では騒ぎになったという。

 

そして発射された弾は、ナグファルムに向けて飛んでいく・・・。

 

1310hrs

 

おいおい、敵を見つけたのに俺たちじゃどうしようも出来ないぞ」

これには戦闘機部隊も動揺は隠せない。しかし早くしなければ敵は広範囲攻撃のミサイルを放ってしまう。

だが、見つけた場所が予測よりも駆逐艦隊から離れていた。また、哨戒ヘリの乗組員らが不気味というほど士気高揚しているらしい。

「これはどうするべきか・・・」

「心配はありません」

「ん?」

アンダーセンが謎の女一号ことナスターシャを見る。

「心配ないとは?」

「こちらの伝手で・・・星が落ちてきます。今すぐ潜水艦近くにいる部隊を一時撤収させてください」

「・・・・分かった」

アンダーセンが目配せすると、察した艦長以下メンバーが一斉に支配下の部隊に撤収を命令する。そして彼はナスターシャの方を向き

「して・・・星とは?」

「・・・10年前、流れ星でない隕石を潰すために作られ役立たなかった悲運の子、それが活躍します。あのように」

彼女が指差した瞬間、空が光る。

 

アークバードやエクスカリバーの青白いレーザーと違い、一閃の・・・ゆうなれば流れ星、それが海面に落ち

 

ドォォォォォォ・・・・・

 

ゆうに数百mはあるであろう水柱、そしてどこぞの神話に出そうな海が干潮でないのに割れ、そして全周囲に大きな波として襲いかかる。

 

「おお・・・!」

「敵から数kmは離しました、最後に仕留めるのが我々の仕事ですので」

 

「て・・・敵潜水艦がバラスト操作中!浮上します!!」

 

通信員の言葉を受け、やがて静かに戻りつつ水平線を眺めていたアンダーセンは、息を吸ってから

「ただ今よりナグファルム撃滅作戦を展開する。全機、やれ!」

「イエス・サー!!」

 

そして戦闘機部隊が投入される。

デカいクジラ三体目、今、激闘が始まる。

 

 

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