オレだけなんか世界観が違う   作:ろくす

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感想評価ありがとうございます。
描写不足が目立つ小説ですが、とりあえず完走を目的に進んでいきます。
前回の話はちょっと修正をしたので気になるかたはどうぞ。


ワートリ一巻表紙の彼

チームを組むのを諦めたので、ランク戦三昧だ。

新しいトリガーのポイントもようやく6000を越えて大規模侵攻までにはマスタークラスになれるかもしれない、といったところ。

最近のランク戦は、モブキラーが発動しないと解っている人達と、原作ではっきりと名前や顔が出てこなかった人ーーつまりモブキラーが発動する人ーーとを意識して戦っている。

 

モブキラーの発動はあまり実感できなかった。

まぁボーダーに来る前から発動していたらしいので、基本的に発動しない状況に陥ることが無かったからだと思う。

どちらかというと、原作キャラと戦うときの動きの悪さが気になった。

 

どうやらオレはモブキラー発動状態が基準となっているせいで、原作キャラ相手にすると想定よりも遅い動きのせいで避けきれずに被弾したり、何時もより勘が働かなくなってしまうようだ。

この癖はかなり致命的だ。

大規模侵攻ではエネドラ達原作キャラとの戦闘があるかもしれないのに、認識のずれによってあっさりと倒されてしまっては意味がない。

 

現在そのような認識のズレを無くすために、できる限り原作キャラ優先でランク戦をしていた。

主にお願いするのは風間隊の皆さんと緑川くんだ。

約束とかしてる訳ではなくて、リアルタイムで変動するポイントを把握した上でピンポイントで挑んでるだけなんだけど。

風間隊の皆さんは遠征もあり忙しいのであまり戦えない為、最近は他の隊の人達にもランク戦してもらっている。

 

もちろん原作キャラ相手にはランク戦をする前にサイン帳にサインをお願いしてから戦っている。

徐々に埋まってきたサイン帳に非常に満足だ。

太刀川さんと二宮さんのサインも欲しいけど、どちらも厳しいのが残念。

 

修くんはなんか……仮想戦闘室で対戦しすぎてサインとか今さら言い出せないんだよな。

B級になったら貰うって言ってたし、そろそろ貰いたいけど。

なんて、考えていたら対戦の申し込みが。

 

アステロイドの4053点か。

…………………まさか修くん?

とりあえず了承を押す。

 

 

転送先の市街地で即座にカメレオン起動し、姿を隠したまま移動し相手を探す。

相手は待ち伏せのつもりか、バッグワームを発動させた上で背の高い建物の間に駆け込んでいった。

 

こちらにはまだ気付いていないようなのでラッキーと思い、とりあえず射程ギリギリまで近づこうと狭い道を一歩踏み出そうとした瞬間、何かを踏んだ。

小さな衝撃とともにほんの少し足からトリオンが漏れる。

音を聴いたのか、こちらを振り返った顔は見覚えの有る……修くんだった。

 

いくらなんでもオレ迂闊すぎ!あとさっきの完全にオレ対策じゃん!!

足元に超細分化したアステロイドを停滞させておいて突撃銃型トリガーの射程ギリギリに配置するとかピンポイントすぎ!

何度も仮想戦闘室で戦ったからトリガー構成も基本の動きもバレてるからオレがまずカメレオンで姿を消して接近するのも知った上でやってるよ!

 

修くんはレイガストを起動し、盾にしながらこちらに向かってくる。

銃手にはとにかく接近して腕を切り落とせって言ってるからね解ってるよ!

修くんはオレの足元から僅かに漏れるトリオンを目印に細い通路を縦に割るようにアステロイドで攻撃してくる。

オレに当てるためというよりも、カメレオンを解除させるためのものだろう。

 

もはやカメレオンの意味は無くなったので解除すると、エスクードをオレと修くんの間と、修くんの後ろ側に挟むように出した。

それによりオレと修くんはエスクードで挟まれて一時的な膠着状態になった。

 

乗り越えようとした瞬間にお互いに蜂の巣にされることが解ってるし、軌道がある程自由のきく射手だとしても避けられる可能性が高いのでトリオンが少ない修くんが無駄うちをしてくるとは思えない。

勝負はオレと修くんの間のエスクードを解除した瞬間だ。

 

今の修くんなら解除した瞬間絶対全力で攻撃してくる。

原作修くんだったらシールドとレイガストで防御する可能性もあったけど、今の修くんなら絶対攻撃してくると確信を持って言える。

 

なので、オレは全部のエスクードを消す、と同時に新たなエスクードを三つ出した。

二つは消したエスクードと同じ場所に。

もう一つは修くんの頭上に。

 

正面のエスクードにアステロイドがえげつない音をたてて当たるのを聞きながら、直ぐに動けない修くんに向かって追撃をする。

 

 

「ごめんね!」

 

 

擬似的に箱のようになったエスクードの内部にさらにエスクードを出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやー!B級昇格おめでとう修くん!」

「あ、ありがとうございます。先輩」

 

 

昇格直後にほんとごめん。

非常に申し訳ない。

情けない先輩なので話をそらさせてもらう……。

 

 

「いやー、しかし流石修くんだ。前々からただ者じゃないと思っていたけどここ最近の怒濤の展開は半端じゃないね!」

 

 

どんどん微妙そうな顔になっていく修くんが面白い。

 

 

「学校を襲ってきたネイバーを華麗に倒して、更には最近話題のイレギュラーゲート問題を解決。更に更に、あの玉狛支部に栄転!ほんのちょっととはいえ先輩として優しく指導したオレも鼻が高いよ!」

「調子のんないでください先輩。あと、どこら辺が優しかったのかぼくにも解るように説明してください」

「えっ、ほら対銃手必勝戦術とか教えてあげたじゃん」

「先輩には通用しない必勝戦術ですよねそれ。ぼくのこと何回蜂の巣にしたと思ってるんですか」

「……10回くらい?」

「一桁減らすのはサバ読みすぎです」

 

 

なんか気がついたら逆に弄られてるんだけど。

ふっ……逞しくなったな……修くんよ。

なんて、師弟(仮)のじゃれあいをしていたら、修くんの横の彼を見落としていた。

そう!ワートリ一巻表紙の彼を!見落としてすみません大ファンです!

う、うわ目があったしぬ。

 

 

「こいつがオサムの師匠なのか」

「こんな人だけど流石に初対面でこいつは可哀想だよ。こちら、ぼくのこと動く的か何かと勘違いしてる疑惑があった先輩」

「どーも。先輩です」

「……ふーん。ドーモ空閑遊真です」

 

 

つらい、まじむりしぬ。

ファン度は上から遊真>風間さん>太刀川さんなオレからしたら既に昇天寸前である。

風間さんの時は前もって準備期間があったからまだ良かったけどこんな不意討ち無理……。

遊真のサイドエフェクトのこともあるので下手なことは言えないし。

 

 

「こないだオサムが対戦した相手が、オサムがあんたの弟子だって知った途端嫌そうな顔したから気になったんだ」

「えっ、誰それ」

「緑川。知ってる?」

「あー……緑川くん。嫌われてるのか、オレ……」

 

 

そんな嫌そうな顔されるようなこと、したかなぁ?

そりゃあちょっとポイントで判断しやすいから何度も挑んだりしたような気もするけどさ……。

勝ち負けで言えば、オレが緑川くんに勝ったことなんて奇襲とか奇策とかが成功して運が絡んだときだけなのに。

 

 

「あんたの目が嫌なんじゃない?」

「えっオレの目付きキモい?」

「……キモいわけじゃないんですけど、ちょっと……」

「修くんまで!?」

「よーすけ先輩も同じ事言ってたな」

「…………この話、もうやめようぜ。へこむ……」

 

 

ショックすぎる。

嫌われるとか以前に目付きがヤバイとか純粋にショックなんだが。

普通になりたいのに。

話を切り替えたくて、修くんのトリガーについて突っ込んだ。

 

 

「そんなことより修くん。さっきのアステロイドなにあれ!超ピンポイントメタじゃん!前は使ってなかったのに!油断して普通に罠にはまったし!」

「無理矢理話を切り替えた……。えっと今までで何度も蜂の巣にしてくれた先輩にやり返したいという気持ちもありましたが、本来の目的は今後のためです」

「今後のために?」

「ぼく、チームを組んだんです」

「そっか……ボッチ卒業おめでとう!」

「はいはいありがとうございます。先輩もボッチ卒業めざして頑張ってくださいね……じゃなくて、」

 

 

原作で流れは知ってるけど、先輩は知らないからな。

嘘にならないように話を聞いておかないと、今後絶対ボロが出る。

遊真の視線が怖いが、気にしないふりで乗り切る。

 

 

「ちょっと目標が出来たので、B級昇格手前までレイガストを鍛えてくれた先輩には申し訳ないんですが仲間のために戦えるように、アステロイドをメインにしました。空閑はその仲間(隊員)です」

「青い春して頑張ってるな。先輩も草葉の影から応援してるよ!」

 

 

原作で本当に遠征チームに選ばれるかは見てないから何とも言えないけど、修くんならきっと目標達成できると思う。

オレも負けないように頑張らないとな。

 

その後も、なんとか嘘にならないように会話を乗り切れた、……と思う。

 

しかし緑川くんと戦ったってことはもう風間さんとも戦っちゃったんだろー……見たかった!

風間さんのカメレオン戦闘直接見たこと無いんだよね。

トリオン兵程度には使わないし、ランク戦は動画ばっかだし。

修くんは原作通りだったのかも気になる……。

 

 

 

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