すっかり読み専になってました。
キャラはまだまだろくにでてきません。
バムスター強くね??
一週間たった時点でのオレの現状である。
いや、だって人間と違って銃ぶっぱなしただけでは死なないんだよ??
体積が大きいから、銃型トリガーでの一撃もパチンコみたいなものだし。
銃型トリガーは弧月やスコーピオンと違って線での攻撃ができないから、どこかを狙って集中攻撃をするしかない。
が、オレはぶっちゃけ精密射撃なんてできない。
同じ場所なんて意図して狙うものではなく、とにかく当てて、相手を弱らせるための射撃しかしてこなかったからだ。
という訳で、今のオレのバムスター攻略法はとにかく撃ちまくって蜂の巣にするしかない。
まことにトリオンの無駄である。
威力の高い合成弾を使えれば解決するかもしれないが、まだC級の新人である。
なんとかして精密射撃を覚える手段はないかと頭を悩ませているのが現状だった。
みんな一体どうやってバムスター倒してるんだよ……。
期待のエース緑川くんに聞こうにもスコーピオンだしな。
というかもうB級上がっちゃったし。
同期には微妙に遠巻きにされてるし、質問しようにも相手がいない。
いや、友達がいない言い訳をすると向こうでの生活が長くて日に焼けて微妙に外人っぽく見えるせいなのだ。
ワートリはオレの覚えている限り色黒キャラなんて居なかったから、現代に一人だけヤマンバギャルが居るみたいな浮き方をしている。
外見のせいなのでオレがコミュ障な訳ではない。ほんとに。
木虎とか最初は銃型トリガーだったんだよな?
それで10秒切ってたんなら是非とも指導いただきたいが名も無きモブであるオレは木虎に会う機会などない。サイン欲しい。
「うーむ」
そうだ、大人に聞いてみるか。
オレの事情を知っていて、わざわざ重さだけでも相棒と同じにしてくれたエンジニアのおじさんに聞いてみた。
以下、抜粋。
「君はどうにもトリガーを現実の銃とイコールで考えている節がある。重さを君の言う通りに増やしてしまったのは失敗だったと心底思うよ」
「いいかね、トリガーは現実の銃とは全く違うものだ」
「精密射撃が出来ないなどと言っていたね。しかしトリガー自体のアシストで、練習すればするほど精密射撃が出来るようになるはずなのになぜ無駄に照準をばら蒔くのか」
「君はトリガーの利点を全て潰すような使い方をしているのだよ」
「いいかね、トリガーは銃ではない。ネイバーを倒すための武器なのだ」
「ネイバーを相手にするためにはまず、君自身の意識の変革が必要になるんだ」
「そんな調子じゃまたカウンセリング呼ばれてしまうぞ」
この間ため息をつかれること計13回。
けちょんけちょんである。
でも、正論だった。
そうだった、ここはヨルムンガンドの世界ではなかった。
よく分からない不思議パワーであるトリオンを使って戦う近未来SF系の世界だったのだ。
バムスターの全身に100発打ち込むよりも、10発同じ場所を攻撃して倒す方が効率がいい。
練習すれば精密射撃もできるようになる不思議な武器を持っているのだ、わざわざ狙いをばらまく必要なんてない。
オレは本当に頭が固かったんだと実感した。
「オレが持っているこのトリガーは、銃じゃない。ネイバーを倒して、みんなを守るためのものなんだ」
キリッ。
決まった。
見られてるかもわからない監視カメラにむかってアピール。
そして意識を入れ換えたオレは、訓練に励んだ。
バムスターを10秒で倒せるようになった。
ついでに対人戦も頑張った。
ろくに話す友達も居ないからってちょっと調子のりすぎていた。
勝てるのが嬉しくて対人しまくって気が付いたらB級の昇格ポイントがたまっていた。
オレは偉い人に呼び出された……。
カウンセリングコース一直線だった……。