提督と叢雲と   作:榧月不知火

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もう艦娘目線だけでいいですかね?


【秘書官任務は外れ任務?】

 

「ふー、とりあえずこれで最後ね」

 

ため息をついたあとに首を回しながら言う、いまは出撃報告書を書いていたのだが、以外と量が多かったのだ

 

「おつかれさん、どうだ?初めての出撃と秘書官任務は」

 

どうだと言われても

 

「まぁ、ある程度はいつもの書類で慣れてるけど、流石に多いし疲れるわね」

 

仕方のないことではあるが多すぎると思うのだ、だがまだこの後にやることは残っている

 

「まぁ、でもやりすぎないようにしろよ?艦娘とはいえお前も普通の人間と変わりないんだから」

 

心配しすぎである、そこまでは面倒なのでやるつもりはない、今日中にやらなければいけない書類はあと少しだし、これをやればあとは明日やればいいものばかり、今の時間なら日にちが変わる前に寝られる

 

「まぁ、一応気をつけとくわ、提督こそさっさと寝たら?明日も仕事はあるのよ?」

 

そう提督に言うと苦笑いしながら

 

「ははは、俺はあまり早く寝られないタイプでね、だいたい日にちが変わるくらいにようやく寝つくんだよ」

 

そうゆうタイプもいるのね、どっちにしろ寝られないらしいので出撃報告書を今のうちに渡すことにした

 

「じゃあ今のうちに出撃報告書、確認しといてくれるかしら?そうすれば明日の仕事も減るし」

 

そう言って提督に出撃報告書と書いてある書類を渡す

 

「まぁ、それもそうだな、じゃあ確認するかね」

 

そうすると書類を受け取ってその場で読み始めた、そして数分経つと書類を閉じて確認済みの籠にしまう

 

「確認、終わったぞ、他に確認する物あるか?」

 

そう聞いてきたので今度は工廠報告書を渡す

 

「明石さんからの書類で建造に開発の確認用書類ね、と言っても建造はまだ不知火の時だけだし開発もしてないから建造報告のみ書いてあるわ、確認する書類はそれで全部よ」

 

「あいよ、上からの書類もなしか?」

 

そう聞かれたので一応確認するがせいぜい着任祝いがある程度だった

 

「着任祝いぐらいね、さて、そろそろ寝ましょうか、日にちが変わる前には寝たいしね」

 

提督が工廠報告書を確認済みの籠に入れたのを見計らってそう言う

 

「ほいほい、じゃあお休み」

 

提督は自室に戻ったのを確認して、執務室の扉の鍵をする、この仕事も秘書官の任務になるらしい

 

「やっぱり外れ任務ね、秘書官任務は」

 

ため息交じりに呟きながら白雪に言われたことを思い出していた

 

『秘書官任務は外れ任務なんだって、間違えて着いた先の鎮守府の秘書官さんに言われたんです、何故かは教えてくれませんでしたが』

 

確かにこれは外れ任務である、旗艦としての仕事をやりながら、他の仕事もやらなくてはいけないのだ、それに加えて面倒くさがりな叢雲にとっては大外れな任務であった

 

「はぁ、あの提督はなんで私なんかを秘書官と初期艦に選んだのかしら」

 

初期艦は適当に決めたのかもしれないが、秘書官なら圧倒的に響や白雪のほうが向いている

 

・・・不知火は向いてなさそうだが

 

少しいれば分かるような面倒くさがりなのに、もしかして気付いて居ないのだろうか、だとしたら物凄い鈍感なのだろうと、そんなことを考えながら自室のベッドで横になる

 

(まぁ、そのうち変わるでしょ、いくら鈍感でも何日かいれば分かるはずだし)

 

そうすれば出撃報告書だけ書いておけばあとは自由になる、いや、戦艦や空母など自分より頼れる人が旗艦になるのだろう、そうすればせいぜい遠征に行く程度である

 

(でも、それだとなんか寂しいわねぇ)

 

そう、寂しくなる、いくらただの人間ではないとはいえ寂しいものは寂しいのだ

 

(ま、その時は白雪とか他の駆逐艦と出掛けるのもいいかしらね)

 

そうして程なく叢雲は寝た

 

 

[次の日]

 

ぴぴぴぴっぴぴぴぴっとゆう音を聞いて、叢雲はうっすらと目を開ける、そして音の方をみるとデジタル時計が0600と表示しながら音をたてていた

 

「もう、朝?」

 

「そうだよ、叢雲ちゃん」

 

いきなり掛けられた声に驚いた叢雲は声の主を見る、そこに居たのは白と黒が上手く分けられた吹雪型の制服を着ている白雪だった

 

「・・・あんたなんでここにいるのよ」

 

寝ぼけながらも白雪に聞く、鍵は自動で掛かるシステムで提督とその部屋の艦娘しか扉を開けられないはずなのだ

 

「なんでって、そりゃ叢雲ちゃんが気になったから提督さんを無理矢理起こして鍵を開けて貰ったよ?」

 

唖然とする、白雪の足下を見ると提督が床で寝ていた、どうやら白雪が言っているのは本当のことらしい

 

「いやーみていて面白かったよ、提督を関節技で無理矢理起こすのが特にね」

 

扉の後ろから声が聞こえるとそこから銀色の髪の毛をした響がでてきたら、しかも不知火と一緒に

 

「・・・あんたらは止めようとはしなかったわけ?」

 

一応聞いておくと予想どおりの返事が返ってきた

 

「うん、だってその方が面白そうじゃないか、ねぇ不知火?」

 

「はい、特に関節技は参考になりました」

 

ため息をつく、この阿呆どもは、とりあえず提督を起こしなさいと三人に言うと

 

「まぁ、そうなるよね、司令官ー朝だよー」

 

と、響

「起きて下さい、司令」

 

そして、不知火

 

「起きて下さーいー司令官ー起きないとまた技かけますよー」

 

最後の白雪の言葉で提督はびっくりしながら起き上がった、ていうか提督がそんな風になるなんてどんな技かけたのよ・・・

 

「おお、叢雲、おはようさん、とりあえず俺は食堂にいくわ、じゃあな!」

 

そう言って逃げるようにその場を去って行った

 

・・・ほんとにどんな技かけたのかしら

 

「はぁ、朝から騒がしい鎮守府だこと、とりあえず着替えるからあんたらは外にでててちょうだい、特に白雪」

 

「ええーなんでですかぁ」

 

「いや普通は着替えするときには外にいるでしょ!?」

 

白雪が変な反応をしたのでとっさにつっこんだ、そして響と不知火は

 

「じゃあ私達は司令官を追うとしよう」

 

「はい、そうですね」

 

そう言って食堂に向かって行った、なんかあの二人親しくなったわね

 

「ほんとに騒がしい事ね、まぁ、たまにはいいかしらね」

 

色々気になるけど、とりあえず頑張るとしましょうか

 

 

 

 




いつもより長くなってしまった・・・
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