永琳の家に住むと決まったその日に、俺は永琳宅にお邪魔した。
月夜見の仕事場から、そんなに遠くないところに永琳の家はあった。
まず思ったのは…
デカくね?
月夜見の仕事場よりデケェ
永琳は一人暮らしだと言っていた。が、このデカさで一人暮らしって…
「な、なぁ…この広さで掃除とかってどうしてるんだ?というかこんなに広くて、場所使い切るのか?」
「掃除は専属のお手伝いさんがいるから、基本的に家の掃除や庭の手入れなどを任せてるわ。使いきれてるかはわからないけど…私が使わないところは、お手伝いさん達に使っていいよう言ってあるの」
「ふーむ…これ、目的の部屋に行くのにも一苦労だな…」
「…その通りよ」
様付けで呼ばれたり、デケェ家に住んでたり、一体なんの仕事してんだ?
この都市の物価はよく分からないが、この家だけでも俺がいた現代では想像もできない額だろう。
なんでだろうね家や、珍しい物って値段気になるよね。
「なぁ永琳」
「何かしら?」
「永琳って仕事何してんだ?とても開発云々で稼げるとは思えないんだが…」
「確かに開発もあるけれど、政治面にちょっと手を出したり、建築にも手を出してるわ?」
「例えば?」
「この都市ね」
「は?」
なに建築してんのかと思ったら規模がちげぇぇぇ
都市開発?永琳の頭は大企業かよ。
「永琳の頭ん中どうなってんだ…」
「覗く?」
「やめとく…」
多分理解できない…
脳の容量の限界が無い俺でも、多分理解することを諦めると思う。
開発、政治、建築
これパッと見ただけだと、1人がやってる仕事だとは思えねぇな。
こんなことができるからこそ、都市の人間に敬われてるのか。納得ができるな。2おッゲフンッゲフンッ歳も生きてるのも関係してるかもしれないけど。
「そんなに仕事こなせんのか。能力的なものが関係してんのか?」
「どうなのかしら…私は『あらゆる薬を作る程度の能力』だから、能力が関与しているかはよく分からないわ」
「チートじみてんなぁ…」
「それで?あなたの能力はなんなの?超最高神様」
「その呼び方やめろ。俺は『万物を創造・破壊する能力』だ。」
「…人のこと言えないんじゃないかしら。私の能力の方が可愛く見えてくるわよ。あなたは何を創造してきたの?」
「ここ」
俺は指でチョンチョンと示す。
さぁ分かるか?
「?地球かしら?」
「う〜ん…ここも創ったに入るんだろうが…一番でかいのは…宇宙かな?」
「………………………………は?」
「こ〜なんつ〜か手をパンってな。その時に龍神である、龍妃が生まれたのさ」
「はぁ〜…色々と予想外なのもあるけど…今話してる相手が宇宙の創造主とはね」
そりゃな誰も考えないよね。目の前に宇宙を創造した本人がいるとは。
「思い返せば俺創造主じゃん」
「ふふ、今更すぎないかしら?」
「ははは、確かにな」
実感が湧かなかったわ…
簡単に作れちまうのがな。
「それじゃ改めてよろしく頼むよ」
「ええ、よろしくね」
居候になっちまったが、都市で仕事とでも探そう。
なんか神美の許可取らずに女性の家に住むことになっちまったが、早く報告しに行かないと…
シバかれる…
大きな家とかってあんまり住みたいと思わないんだよね。主に移動がめんどい。はい君!m9(o^=^o)デブって思ったでしょ?正直に言いなさい。先生怒らないから