東方創造伝   作:るーびっく☆きゅーぶ

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あと一話で古代編…


第4話 親子?

龍妃と修行して何年経ったか覚えていない。てか覚えらないよ。

 

あの後龍妃は俺が教えられる限りの知識と能力の使い方を教えた。

 

そんな事を何百億年単位でやってるうちに分かった事がいくつか。

 

龍妃の能力はあくまで創ることはできても完全体としてできるのは少ない。

でも稀に大成功するととっても喜ぶのでその姿を見て俺はつい頭を撫でてやってしまう。

そうすると抱きついて喜ぶので、俺もそれにノッて喜び合う。

 

そして龍妃の能力は、俺と同じように『能力』を創り、授けることも可能である。

しかしその創った『能力』は不完全であり、あくまで《程度》の『能力』になる。

俺の『能力』には劣るがそれでも十分に強い。

 

 

「ねぇお父様」

 

「ん?」

 

「私はお父様の子供だけど、お母様は誰なの?」

 

「あー」

 

 

俺の『能力』で創られた子だけど…

神美と相談しようかな。

 

 

「それはね、まだ会えないけど、これから絶対に会えるはずだから」

 

「本当?」

 

「あぁ」

 

 

まぁ会ってみてどう反応されるか分かんなけど…

でもまぁ…大丈夫っしょ!

 

 

「お母様はどんな人なの?」

 

 

あー…よく考えたら会って間もないのにあんなこと言う俺変だな…

まぁ一目惚れだからなー…

 

 

「そうだなー…」

 

 

よし、事実を言おう

なんか後からしばかれそうな気がするけど

 

 

「龍妃よりも幼い見た目だけど、とっても偉い神様なんだ」

 

「そうなの!?」

 

「そして俺が一目惚れをした人だな」

 

「神様に恋をするなんて素敵!!」

 

「ははは…」

 

 

龍妃が目をめっちゃキラキラと輝かせながらそんなことを言うので、俺は思わず苦笑いしてしまう。

 

 

「ねぇお父様これからどうするの?」

 

「うーん…」

 

 

今までは能力検証と修行をしてきたが、そろそろやることもなくなった。

 

 

「早く会いたいからなー…よし!」

 

「何をするの?」

 

「母さんに会うために天界に行けるか試そう」

 

「できるの!?」

 

「さっき今は会えないけどと言ったな、あれは嘘だ」

 

「嘘だッ!!!」

 

「「www」」

 

 

なんとなく見せたアニメや映画が大分好評だったらしく、たまにネタを求められる。

うちの娘レベル高すぎんよ…

どうやって見せたか?スクリーン創ったんだよ。

 

 

「まず天界に行くにはだが…」

 

「うん」

 

「天界への道…いや入口が必要だろ?」

 

「うん」

 

 

龍妃は頷きながら俺の話を聞いている。なんとなく可愛いと思ってしまった。

俺親バカかな…

 

 

「ここをこうやって…」

 

 

俺は両手の指に力を込め、何かを開くような動作をする。

するとそこから光の割れ目と共に2人の人の姿が見えた。

片方は見覚えがある。もう片方はない。なんか白髪が生えててよくありげな転生の神様って感じ。よくわかない?俺もわかんない。

 

 

「「貴様!見ているな!」」

 

 

うおぉい!某スタンド使いの吸血鬼が取るようなポーズをしながらこっちに指差してきた。

 

 

「次にお前らは『何故ここに来れた』と言う」

 

「「何故ここに来れた!ハッ!?」」

 

「お父様凄い!」

 

「フッ」

 

 

ジ○ジ○ネタにはジ○ジ○ネタ返すのが礼儀。

 

 

「真ぉぉぉぉぉ!!!」ダキッ!

 

「カハッ!」ズシャァァ

 

 

神美が走ってきた勢い殺すことなくを俺に飛びついてきた。その威力は俺の鳩尾にクリーンヒットし、俺は悶える。

 

 

「み、鳩尾…」

 

「うわ〜痛そう」

 

 

その様を龍妃と白髪のじいさんがいたわるような目で見てくる。

 

 

「真ぉ…真ぉ…寂しかったよぉ…」

 

 

だが俺は目の前の女神のために平気なふりをしながら宥める。

 

 

「遅くなってすまんな…思いついたのがさっきでな」

 

「会えただけで嬉しいよ!」

 

 

龍妃と同じようなキラキラと輝かせた目で俺を見つめてくる。

やべぇかわいい…言っておくが俺はロリコンではない。

だが可愛いは正義。

 

 

「神美、紹介した子がいるんだ」

 

 

俺がこの言葉を言った瞬間、神美の目から光が消えた。

やばい。

 

 

「お、落ち着け神美、俺が言っているのはこの子のことだ」

 

 

俺はそう言って龍妃に目を向ける。

すると神美はそれに合わせて龍妃に目を向ける。

 

 

しばしの沈黙

 

 

「龍妃…」

 

 

最初に口を開いたのは神美だった。

 

 

「は、はい…」

 

「お母さんだよ?」

 

「へ?」

 

 

龍妃は豆鉄砲を食らった鳩のような素っ頓狂な顔をした。

思わず笑ってしまいそうになる。

 

 

「お、お母様?」

 

「そう、お母さんだよ」

 

 

どうやら神美はすでに受け入れてくれているようだ。これで一つ心配事が減った。あとは龍妃だが…

なんかフリーズしてる…

 

 

「嫌だったかな?」

 

「そんな訳ありません!!!お母様ぁぁぁぁ!!!」

 

「グベッ」

 

 

俺に神美が抱きついてる所に、さらに龍妃も加わった。ここまで言えば俺がどういう状況なのか大体わかるだろう。

 

 

「お母様ぁぁ」

 

「そうだよお母さんだよ」ナデナデ

 

 

なんか小学生ぐらいの子が中学生ぐらいの子に抱きつかれてお母様お母様言われてる場面シュールすぎる。

 

 

「真」

 

「ひっ」

 

「今失礼なこと考えてたでしょ」

 

「い、いえそんなことは」アセアセ

 

 

こっぴどく叱られました…

てか心読まれるの忘れてたわ。

 

 

「我空気ワロタw」

 

「「「黙れ」」」

 

「サーセン」

 

 

なんか白髪のじーさんが和みムードを崩しかけた。

 

 

「改めまして魅剣 龍妃です。よろしくねお母様」

 

「えぇよろしく。私は神美よ。」

 

「「なごむなー」」

 

「「そこうるさい」」

 

「「すいません」」

 

 

白髪のじーさんと被ってしまった…同時に怒られたけど。

 

 

「あのーどちらさまで?」

 

「ふむ…我は神美の親である茂というものじゃ」

 

「魅剣 真です。」

 

神様なのにすんごい日焼けしてそうな名前。

 

 

「ふむ…お主が我が娘の婚約者か…」

 

「…」

 

 

なんか値踏みするような目で見てくる。

 

 

「ふむ…わっかんない」

 

「「「おい」」」

 

「真を転生させた時、なんかカッコいいこと言ってたのにどうしたお父様」

 

「いや、娘の前でぐらいかっこつけたいじゃん?」

 

「かっこつけたいならまともに仕事をしろ」

 

「すいません」

 

 

なにこの状況男弱すぎワロエナイ

ちょっとこれは苦労しそう…まぁ俺が選んだ道だから突き進むのみ!

 




投稿した後何回か確認はしているのですが、変なところがありましたら、教えていただければありがたいです。

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