とある学生の難儀(?)な日常   作:九牙タイト

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休み時間、つまり番外編です。
ですがこの番外編たちは後々のストーリーに関わってくる…はず。
それでは休み時間、スタートです!


休み時間 彼はなぜパーカーを着るようになったのか。

入学式から1週間がたった。皆も大分学校に慣れ、楽しい生活を送っている。

そんな昼休みのこと。忍のとある一言が全ての始まりだった。

「そういえば純君はなんでパーカーを着るようになったんですか?」

「…あの入学式から1週間目にしてやっとつーかその質問ですか。遅くないですか」

俺の今の服装といえばYシャツを全て出し、上から2つのボタンを開け、その上にパーカーと詰襟の上着を着ている。

そんな俺の服装がすでに普通の穂高さんは驚いていた。

「え、姫矢君のパーカーって昔からじゃないの?」

「いやーみやび。こいつはそんなファッションとは無関係の人間だったんだよ? それがいきなりこれだから私たちも驚いているのさ」

「おい、陽子。いろいろ失礼だぞ」

ファッションには興味があった。…たぶん。

でもダサくならないように気を付けてはいた。ファッションにまったくもって興味がなかったわけではないのだ。

「なら純。何でそれを着るようになったのか聞こうじゃない」

…あの綾さん。なんで浮気調査みたいな感じを出してるんですか。素直にこえぇよ。

「えー。んーありえないとは思うんだがこれの始まりは冬休みだ」

そう。俺は冬休み、とある事件に巻き込まれていた。それはカオスでありながら何故かリアリティーがあり、俺に本物と思わせる事件が全ての始まりだ。

 

冬休み。唐突に外国行くことになって引っ越しの準備をしている3人を無視して出掛けていた。この日は何故か輝も、山本も神城も無理で一人だった。

ならゲーセンだろうか、とは思ったが今はそんな気分じゃなかった。

ここで3人との会話を思い出した。

『純』

『どうした綾? 何でそんな気難しそうな顔をして』

『沢芽市って知ってる?』

『あれだろ。なんか危険生物のせいで現在封鎖中の』

『危険生物ってどんなんだろうな!』

『やめなさい、陽子。死にたいの?』

『綾ちゃんが久しぶりにガチです~』

『落ち着け綾。そこまではいかんだろ』

『バカなの!? 危険生物と言われていて国が封鎖してるのよ!? 殺しにかかったりする生物に決まってるでしょ

!』

『いや一理あるレベルではないが…』

『一理あるレベルじゃない! 純って時々バカよね』

『おっと綾。俺と喧嘩したいのかマイ親友』

『口論なら負けないわよ』

『ふ、二人とも落ち着いてください~!』

『邪魔だぞ忍』

『どきなさい』

『ひい!?』

『とりあえず危ないから近づくなってことだろ~。つまんないなぁ~』

『陽子!』

…よくよく思い出せばバカみたいな会話だな。これからは自重しよう。うん、そうしよう。

それに封鎖されてたのは半年前の話で今は普通に街として成立している。

…はずだった。

電車で沢芽市で降りたその街には人が一人たりともいないのだ。

周りでは黒い戦闘服を着たようなやつらが徘徊している。

…おかしいぞ。今の沢芽市は普通の街のはずだ。なのに何故人が一人もいないんだ?

俺は戦闘服のやつらが徘徊していないところから街足を踏み込んでいった。

 

さっきから爆発音がする。それに危険生物と思わしき「キーキー」という鳴き声。いったいこの街に何が起きてるんだ。

地図で街の中心と書かれていたところに着くと異様な光景を目にした。

赤いボディにタイヤを左肩から右脇に着けている。イメージは車だろうか。

その隣には全身が銀色で胸にフルーツが描かれてる人?が立っている。俺の知ってるものに照らせ合わせると織田信長の鎧だ。

その隣は知っている。テレビで何回か見たことがある。ダンスチーム鎧武のアーマードライダー龍玄。

が、また隣でわからなくなる。白いスーツが眩しい。アーマー的にメロンか。このメンバーでは一番戦闘経験があるような佇まいだ。

そして彼らと対峙しているのが、危険生物らしいやつらとさっきから見ている黒い戦闘服のやつら。そして人型ロボット。

いや、真ん中のやつは違う。機械でありながら生物にも見える。あいつが、ボス…?

銀色の鎧の人が告げる。

「ここからは…俺たちのステージだ!」

赤いボディの戦士が、それに続く。

「ひとっ走り付き合えよ!!」

戦いが始まった。

じゃなくて!俺ヤバイだろこれ!どうしよう!?

完全に錯乱状態に陥ってしまった俺は頭を抱える。

「キューキュー」

「んだよ相手にしてる暇はねぇんだよ!…え」

危険生物さんではありませんか。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

すっげぇ!腹から声出た!

そんな感想を持ちながらダッシュで逃げる。

ダッシュの視界の中、地面に剣の付いたバックルが落ちてるのが見えた。その横にはインベスゲームで使われるロックシードも。

そういやこの怪物達、インベスじゃねぇか!そうだ、あの戦闘服のやつもアーマードライダー黒影!なんでこんなに大量にインベスもアーマードライダーもいるんだ!?

いや。今はそれよりこのバックルだ。確かこれの使い方は・・・。

バックルを腰に当てると帯が巻かれベルトに変わる。

そして手に持ったロックシードを解錠。

『マツボックリ!』

・・・なんだろう絶対弱そう。いや、そうも言ってられねぇ!

確か、こう言うんだよな!

「変身!」

ロックシードをベルトにセットして千錠。

『ロック!オーン!』

そしてベルトの右に付いた剣でロックシードを開く!

『ソイヤッ!』

『マツボックリアームズ!一撃!イン・ザ・シャドウ!』

俺の手に黒い槍が現れる。でもなぁ。

俺は刀とか薙刀とかの使い方がよく分からないのだ。

幼馴染みの箒曰く

『力で押すのではない。滑らせるもの』

らしい。こんな解説だったらまだ、いつもの擬音だらけの方がわかりやすい。

まぁ、文句を言ったところで俺の武器は変わらない。ええい、ままよ!

戦闘服や危険生物に槍を突き刺していく。おお!結構行けんなこれ!

そこで緑色の大きいのにぶつかった。え、何これ。

「ってスイカぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

こんな大きいスイカに槍効くの!?

「下がれ」

その言葉と共に俺は後ろに引っ張られる。おっとっとっとっ。

『メロンエナジースカッシュ!』

ベルトを操作し弓の形をした刃物にエネルギーが溜まる。そのエネルギーで切断。メロンの人、やっぱり洗練されてるなぁ。

「君、名前は」

「え、俺ですか? 姫矢 純ですけど…」

「君みたいな若者は未来を作れる。ここで命を落とすようなことはやめるんだ、純君」

「落としません。俺には、後ろ楯、いっぱいいますから」

「…やれやれだ。なら、純君。私たちに力を貸してくれ」

「言われなくても貸します」

「私は呉島 貴虎(くれしま たかとら)。で、あの銃で戦ってるのが弟の光実(みちざね)だ」

「貴虎さん…で、いいんですか?」

「ああ。葛葉(かずらば)もそう呼んでいる」

「葛葉…?」

「あの銀色のアーマードライダーだ。葛葉 紘汰(かずらば こうた)

「紘汰…さん」

「詳しい話は後にしよう。今は集中だ」

「はい!」

貴虎さんに渇を入れられ力が沸いてきた。

「オラオラオラオラ!」

槍以外といいな。中距離から一方的に嬲れる。

あれからどれぐらい経ったのだろう。俺はいつの間にか囲まれていた。

これはさすがにやばい!どうにかしないと!

と光実さんからアドバイスを貰う。

「ベルトの剣を倒してください!」

「え…? こ、こう?」

『ソイヤッ!』

『マツボックリスカッシュ!』

そうすると槍にエネルギーが溜まっていく!

「どらっしゃああああああああああ!」

エネルギーが溜まった槍で周囲の敵を一掃する!

「おお!すっげぇなこれ!」

「遊んでるよなお前!?」

赤いアーマードライダー?さんに言われてしまう。まったくもってその通りです。

「俺は姫矢純です! すっげぇ楽しんでます!」

「俺は泊 進ノ介(とまり しんのすけ)だけど…。あのな、純。これは世界の平和がかかってるんだぞ」

「だったらなおさらテンション上がりますよ!」

「なんでだよ!?」

「決まってるでしょう。守りたいものを、守れるから!」

『その君の心に彼らは反応したようだね』

「ベルトが喋ったァァァァァァァァァァ!?」

え、泊さんのベルト喋るの!?

『呼び捨ては酷いな。一応君より歳上だよ』

「え、じゃあベルトさん…?」

「お、俺と同じ呼び方」

「えー…」

「何でそんな嫌そうな感じなんだよ」

「いえ別に。というよりベルトさん。彼らって誰ですか?」

『彼らは彼らさ。来たまえ、ベガス!キャブ!』

いきなりベルト付近から白と黄色のミニカー2台が現れる。

「ベガス!?キャブ!?」

「え、このミニカー名前あんの!?」

『それはシフトカーだ。白色のがドリームベガス、黄色のがディメンションキャブだ』

「あ、だから君重加速でも動けたのか」

「重加速ってなんですか?」

『重加速というのはあの機械生命体ロイミュードが展開するものだよ』

「日常生活ではどんよりと言われてるな」

「どんよりの原因あいつらなのか…」

スゴいこと聞いちゃったな。

「あ、これ秘密で頼むよ」

「了解です」

『協力してくれてるお礼だ。来たまえ!』

ベルトさんがそういうと車からハンドルの付いた剣が俺のところに来た。

「…ハンドル剣ですね」

『君もそのネーミングセンスなのか…』

「いやこれ絶対ハンドル剣です!」

「だよなぁ」

『…まぁそれは置いておこう。シフトカーを剣にセットしろ!』

「え、あ、はい!」

『ヒッサーツ!ベガス!フルスロットル!』

『ハンドルを回したまえ!』

言われた通りにハンドルを回す。

『ドリフト!カイテーン!』

「うお!」

空中にスロットが現れる。え、何どういうこと!?

『君がスロットを止めるんだ!』

よし集中集中…。ここだ!

スロットが全て7で止まる。お、これはまさか…。

「一発で大当たりひくとか流石だな!」

泊さんが言った通り大当たりだった。大量のコインが機械生命体、ロイミュードを倒していくからだ。

これがシフトカーとハンドル剣か!

その時、俺の目の前に銀色のやつが立ち塞がった。こいつが、ラスボス…!

だったら!

「ベガス!」

『ヒッサーツ!ベガス!フルスロットル!』

さっきと同じコインアタックを銀色のに食らわせる。その手前でシールドを張っているのが見える。

だと思いましたよ!

「キャブ!頼む!」

俺に協力してくれてるディメンションキャブがコインアタックを背中に移動させ直撃にした。シールドが解除される。

ここだ!

多分だけど!剣を倒す回数が増えればパワーも上がるはず!

『ソイヤッ!』

『マツボックリオーレ!』

槍にさらに凝縮されたエネルギーが溜まる。俺はそれを全力で投げた!

槍が当たったことにより相手の動きを止めることに成功する。

まだまだぁ!もう1発行くぜ!

俺はそのまま飛び蹴りを食らわせる!

「ッラァァァ!」

これも直撃。よし! どうだ!

銀色のやつはダメージがきてるようで、ゆらゆらしてる。

「その使い方すげぇな」

泊さんが誉めてくれた。ベルトさんも驚いている。

『少し見習った方がいいんじゃないのかい?』

「かもなー」

そんな手本になるようなことはしてないのに…。

紘汰さんが俺の肩を叩く。

「ありがとう。あとは俺たちに任せてくれ」

「はい!」

なら俺は。いや、俺たちはこのザコたちだ!

 

どれくらい経ったのだろうか。思わず空を見上げた。すると空、いやもっとその先、宇宙で爆発が起きた。

さらに周りのインベスやアーマードライダー、ロイミュードが動きを止める。

あ、勝ったんだ、泊さんと紘汰さん…。

そろそろ限界だ。

多彩な情報が流れていた視界から、日常で見る視界に戻る。変身が解けたのだ。

俺はそのまま、固く冷たいコンクリートに倒れた。

 

「…おい! 純!」

「うっ…。泊、さん…?」

「よかった…」

気絶してたのか俺…。

「どれぐらい気絶してたんですか?」

「5分ぐらいだ」

「貴虎さん…」

「お疲れさまです」

「勝ったんですね…」

「ああ。それでな。これは手伝ってくれたお礼だ」

紘汰さんは俺に青と白のパーカーを渡してきた。

「俺たちの絆だ」

「なら俺はこれだな」

泊さんの手から輝くものが手に収まる。

「ベガスのコインだ。ベガスも渡したがってたしな」

「ベガス…」

俺の手の上でベガスとキャブが跳ねる。

「今日は、ありがとうございました」

「俺からも感謝するよ。ご協力、ありがとうございます」

泊さんが敬礼をする。

お別れの雰囲気だな。ならその前にやることがある。

「貴虎さん」

「なんだ?」

「このベルト、返します。絶対俺より必要としてる人がいるから」

「・・・わかった」

と、また視界が揺らぐ。俺はまた眠るように倒れる。

そんな中、紘汰さんは笑顔で俺に言ったのだ。そこからの記憶は、ない。

「じゃあな。俺たちはいつでも仲間で、友達だぜ…」

 

「で次に目覚めたのは病院だった。はい、終わり」

さて、これについてなんと言われるのだろうか。

「…バカなの」

「へ?」

「バカなの!? あれほど行くなっていったじゃない!」

「え、そこ!? 俺が怪物と戦ったとかの方じゃないの!?」

「純だからねぇ~」

「陽子、俺だから何だよ!? 扱いひでぇな本当に!」

はぁ…。もういいですよ…。

と、その時唐突にドアが開かれた。

「純君大変だ!」

「ん? どうした輝?」

「吉岡先生が病院送りに!」

「ダニィ!?」

いったいどうゆうことだってばよ!?




まさかの仮面ライダーですよ。わかった人何人いることか…。え、混ぜすぎ?
…次回もよろしくね!
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