モッ...モリアさんは最強なんやで(棒読み)   作:ニルドアーニ四世

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BLEACHのとある創作中に思いついた作品です。初投稿時はストーリーとかは余り考えていなかったのでお試しで投稿していました(8/15当時まで)

好評であると判断したら本編で投稿しようと思って投稿し続け、反響が予想以上に大きかったので本作投稿?に切り替えました。

ただ文字数が少なく文章には自信がなく描写が飛ぶこともあるのでそういうのがダメな人や執筆関係者の方は読む事をオススメしません。ですが文章の出来やミスを気にしないという方には比較的楽しんで頂いていると思います。正直文章力がないとご指摘頂きましても趣味にかからない程度なので学び直す気は全くありません



プロローグ

何も存在しない光の世界で俺はそこに確かに存在した...

 

ただ一つ理解したのは俺自身の身体はなく、ただキラキラと輝いており、昇天している。正確には実体がないという所であり、現在俺という存在は魂であると理解した。現世での記憶をよく思い出せないという事は多少は不安になるだろうが、今の状況では寧ろ好都合だ。生前は婚約者や親友、そして寝たきりの両親、もしくは最愛の子供達までいるかもしれない。仮にそうだとして未練なくスパッと切り替えられる人はそうはいないだろう。なにより好都合なのは対人関係以外の記憶は全て残っているのだ。自分の通った小学校の名前は覚えているが、クラスメイトの顔と名前は誰一人思い出せない。つまり意図的に記憶を消されたということだろう。

 

そして今、俺がすべき事は周囲を観察して少しでも自分の利益となるように計らう事である。おそらくどう足掻いたところで何も変わらぬとは思うが、何分魂になった経験がないので何もしないよりかは賢明な判断だと考えた...。

 

俺はそう考えてしばらく周囲を警戒しつつ観察をしていた。すると頭上から一人の白く長い立派な顎髭を生やした好々爺のような人物がゆっくりと降りてきた。その老人は神々しい純白のローブを身につけている。その老人は神であるかと理解するのに俺の思考は必要なかった。

 

「あ〜お前死んだから。覚えてないだろうから教えたげる...。えぇっと君は中学生で夏休みにチャラ男の叔父のクルーザーに乗ってたら、海面から出てきたエイにぶつかって頭を強く打って死んだんだよ。」

 

(ほ〜ん...。んでここは天国的な?)

 

俺は軽く返事をした。正直記憶なんて一切ないから死因何かどうでもいい。ちょっと特殊だから気にならなくもないが大した問題ではないだろう。

 

「...」

 

(ん?)

 

神と思われる老人は少し考えこんだ。おそらく俺の適当すぎる態度が予想外だったのだろう。もう既に死んだという事は受け入れているから、どうでもいいのだ。

 

「まぁいいや、だいたい全ての生き物は死んだら、夢を見せる事になっている。まぁこれが人間は自由に選べて欲望を具現化するって感じかな...。ぶっちゃけると天国に連れてくよりコスパいいんだわ...。眠らせたら適当な箱にぶち込んで終わりだからさ〜。」

 

コスパとかいう人には理解できぬキーワードが出てきたが、そんな事を考える事に意味はない。むしろ今俺の状況をどうすべきか考えるべきである。夢という事は何でも可能という事だろう。女囲ってハーレムや金を大量に持つのが大部分だろう。だがそんな事より前提を“誰も逆らえぬ絶対的権力者”というモノにして仕事はその国の象徴てある故、何もする必要はなくただ好きな事をしていていいと設定した方が遥かに合理的である。だが従順過ぎる社会というのも考えモノだ。今この瞬間では女や金や権力に興味はあってもいつかは飽きる。つまり飽きず常に優位に立てる立場が理想となるはずである。つまり手の抜けぬヌルゲーが一番の理想なのだ。

 

 

(んじゃ、ワンピースとかへ転生も可能ってとこ?夢だから多少の希望は通せるよね?)

 

 

そう...これがベストである。仮に俺が希望など通さず、ワンピースに転生したいと言えば一般市民として生きるかもしれないし、下手したらハエに転生する可能性も充分ある。

 

「イケるよ...。希望あるなら聞いちゃるよ〜...。」

 

(ん〜。やっぱ海賊だよね〜。七武海になりたいな。でも可能な限り原作はブレイクしない感じがいいし...。じゃあそこそこ強い悪魔の能力者で覇気はそこそこの才能がある感じでおなしゃす。あと鍛えたら最強クラスに登り詰める才能をくださいな...。)

 

「りょーかい。七武海になれるけど原作ブレイクしない感じでそこそこの能力で才能あるヤツな...。んじゃちょっと待っとき...。言われてないけど、時代とか性別も考慮しといてやるから。」

 

迂闊だったありがたき...。俺はそういうと同時に意識がプツリと消えて目の前が真っ暗になった。そしてゆっくりと目を開いた。これがワンピースの世界へ今、俺は飛び込んだ。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

<ローグタウン>

 

 

 

今、とある大罪人の公開処刑が執り行われようとしていた。その男は今日生き絶えると理解していながらもその目には絶望という文字は写っていなかった。そして静かに処刑台に座った。

 

罪人の名は富、名声、力、この世の全てを手に入れた男...“海賊王”ゴールド・ロジャーに群衆の一人が誰もが知りたがっていた質問をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)はどこにある?”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロジャーはその質問を耳にすると溢れんばかりの自分の処刑を見にきた群衆へ向けて純真無垢な少年のようにニヤッと笑うと口を開いた。

 

 

 

「俺の財宝か?欲しけりゃくれてやるッ!探せッ‼︎ この世の全てをそこへ置いてきたッ!!!!」

 

 

 

彼の死に際に放った一言は人々を全世界へ駆り立てた...。世は“大海賊時代”を迎える...

 

 

 

そして後に“大海賊時代”を担う事となるとある男は“海賊王”の言葉を耳にして歓喜した。

 

 

「こりゃいい‼︎ 始まるぞ。海賊達の時代がァ!そして俺がその全ての海賊の頂点まで上り詰めてやる!!!!キシシシシシシ...。」

 

 

(うわ〜変な声...。目ぇ合わせないどこ...)

 

 

無事に転生を果たした男は海賊王の処刑を目の当たりにした。そして近くから聞こえた変な声の主に目を合わせないように地面を見つめた。すると男は貴族を彷彿させる高貴そうな黒い服にオレンジと黄色のズボンを履いていた。

 

 

(ん?俺の服なんか見覚えあんぞ...。どこの貴族様だよ。ってか俺...デカくね?なんかめっちゃ見られてるし...。)

 

男は気まずくなり、つい頭を掻くと変な感覚があった。普通の人間なら存在しないはずのツノのようなモノが確かにそこに存在していた。

 

 

(何か硬い何かが俺の額の両端から生えてね?ってかこの笑い声に、高い声...。おいおい...待て待て...。まさかアレじゃねぇよな?確かに七武海になりたいって言ったし、原作はあんまりブレイクしたくないとも言ったよね?確かにそこそこ強い能力だし...。まさか七武海で一番影薄いアイツじゃねぇよな...。カゲカゲの能力者だけに...。そんなんはどうでもいいっ!確か四皇さんにボコられて拗ねて、ルフィにボコられて、戦争で派手なサングラス野郎と熊さんファミリーに消される《仮》ヤツじゃん...。)

 

 

「モリアじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇかァァァァァ⁉︎」

 

そう...。俺は七武海最弱候補にして最大の噛ませ要員ゲッコー・モリア(24歳)へと憑依した。

 

 

 




作者は読者様の感想が来るとテンションが上がって投稿の意欲が上がります。いい点、悪い点、誤字、ONE PIECEについて語りたい事や考察など、どんな事でも良いので感想をお待ちしています。作者はどんな感想でも見つけ次第返事をします(追記もウェルカムです。)ので気軽に声をかけてください(笑)

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