モッ...モリアさんは最強なんやで(棒読み) 作:ニルドアーニ四世
「次こそはお前じゃ“麦わら”ッ!!!!」
赤犬がマグマを右手に纏いルフィを貫こうとすると青い炎が現れた。一番隊隊長のマルコが赤犬を見て口を開いた。
「こいつの命はやらねぇ!!!エースの弟を連れて行けよい!!!ジンベエ!!!!」
マルコは赤犬には手出しを出さない様にいい、更に島であるマリンフォードにおいて魚人であるジンベエが一番ルフィを生かせる可能性が高かったので指示をだしたのだ。
「わかった!!!!」
ジンベエはルフィを小脇に抱えて走り始めるとマルコは白ひげ海賊団に問いかけた。
「その命こそ生けるエースの意思だ!!!!
エースに変わって俺達が必ず守り抜く!!!もし死なせたら白ひげ海賊団の恥と思え!!!!」
ルフィを逃す事に一致団結した白ひげ海賊団は赤犬から逃げるのをやめて取り囲んだ。やがて赤犬はマルコを吹き飛ばした。
「赤犬さん!!!危ない!!!!」
とある海兵の一言で背後に気配を察知すると共に今までより強力な白い光を纏った一撃を赤犬の頭部を殴り、そのまま地面へ叩きつけた。
「オヤジが怒ってる!!!みんなここから離れろォ!!!!」
憤怒の表情で赤犬へ襲いかかる白ひげを見た海賊達は一斉にその場から離れ始めた。
「グ...
赤犬は苦悶の表情を浮かべながらマグマに変えた拳で白ひげの顔へ殴りつけようとした。白ひげは避けようとしたが深手の傷と疲労からか躱しきれず顔の一部を削った。
だが全く怯まず白ひげは赤犬の脇腹に拳をぶつけて振動を起こすと赤犬は吐血し倒れた。だがその振動の勢いは止まらず海軍本部へとぶつかり完全に大破させた。
「ゲホッッ...おんどれぇ...白ひげェェ!!!!」
動けぬ赤犬は真っ二つに割れた地面の亀裂の下へと落ちていった。土煙が晴れると白ひげの背後の広場がぱっくりと巨大な狭間現れ、海兵と海賊達を隔離させた。向こう岸にいる海賊達を前に海兵達は乗り越えられず何もできなかった。
「くそ...油断した。やはり俺もまだ未熟か...。俺なら余裕で向こう岸へ行けるが“白ひげ”を始末せねばならん。」
モリアが己の未熟さを11年前の白ひげに敗れた時と同じ様に痛感させられた。そして影で白ひげの元へ移動しようしたが、一人の海兵の声によって阻まれた。
「何だありゃ!!!本部要塞の影に何かいるぞ!!!!」
その一言で戦場の後方にいた者達は気付いた。海軍本部に身を隠すようにしていた巨人がいたのだ。しかも巨大な囚人服を来ていた。つまり脱獄囚である。
「あ...見つかっちった。」
栗のような顔をした巨人族が呟いた。オーズ程巨大そうな巨体をみた海兵達はどよめき始めると処刑台の上に数名の人影がいることに気がついた。
「黒ひげ海賊団...。」
処刑台の上にいる人影の存在に気づき呟いたモリアは冷たく睨みつけた。均衡の担い手であるはずなのにこの戦争へ参加せずインペルダウンへ向かったと知ったからだ。
「ゼハハハハハハ!!!!久しいな!!!死に目に会えそうでよかったぜオヤジッ!!!!!」
「ティーチ...。」
“黒ひげ”マーシャル・D・ティーチは常人ではとうに死に絶えているであろう傷を負ってもなお戦意の消えない白ひげを見て嘲笑った。
そして四番隊隊長のサッチを殺して逃亡し、更にエースを海軍に引き渡した元部下を白ひげは睨みつけた。
そして怒りに身を任せて振動を処刑台へ向けて放つと衝撃が大気を伝わり、黒ひげ達の足場を完全に破壊した。やがて瓦礫の中から出てきた黒ひげ達は無傷であった。
「サッチの無念...このバカの命を取って俺がケジメをつける!!!!」
黒ひげの元へ向った白ひげだったが、全身から血を垂れ流していた。二人が向かい合うと黒ひげが動いた。
「“
突如黒ひげの身体から闇が噴き出す様に溢れ出し広がった。そして白ひげと自分のみのリングの様に闇の足場を創った。
「俺はアンタを心より尊敬し、憧れてたがアンタは老いた!!! 部下一人救えねぇ程にな!!!!」
白ひげは右手に白い光を覆い、黒ひげへ向けて打ち付けようとした。
「おっとっと...無駄だぜ!!!俺の前では能力は全て無駄!!! “
黒ひげの闇を纏った右手で、白い光に触れるとそれが消滅した。まるで呑み込まれる様に
「ゼハハハ...もう振動は起こせねぇ。」
白ひげは薙刀を思いっきり黒ひげへ振るった。すると激しく血が飛び散り、黒ひげは倒れて痛みに悶え苦しんだ。白ひげは薙刀と足で黒ひげの両手を封じると空いた右手で黒ひげの首を掴み白い光で覆った。
「おいやめろォォ!!!俺ァァ息子だぞォォォ!!!!」
白ひげは無言で強力な振動を起こすと大地がヒビ割れ、激しく土煙をあげた。
晴れると頭から大量の血を流した黒ひげがゆっくりと立ち上がった。すると白ひげは怒りで身体中から蒸気を噴き出しながらゆっくりと歩いて間合いを詰めた。そして右手に白い光を覆った。
「この怪物がァァァ!!!死に損ないの癖に黙って死にやがらねぇかァァァッッッ!!!!」
黒ひげが吐き捨てる様にいいながら銃を取り出して撃った。すると命中する寸前に光が消えて一瞬怯んだ。
「やっちまえェェお前らァァァ!!!!」
黒ひげが部下達にそう指示をすると銃弾と斬撃を雨の様に浴びせた。海賊達が白ひげの身を案じて叫ぶが、白ひげは一歩も動けず銃弾と斬撃を受け続けた。
以前書いていたBLEACHの作品の匿名を解除しましたので、興味のある方はぜひ読んでください。