モッ...モリアさんは最強なんやで(棒読み)   作:ニルドアーニ四世

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手抜きは原作通りのところだけです。漫画を片手に打ち込むのは骨が折れます。ご了承ください。


パンクハザード2

 

〜サンジらside〜

 

 

 

 

 

子供達を助ける事に決めた彼らは走りながら子供達から事情を聞く。自分達が一年で病気が治るという病気にかかっており、両親から病気を治すよう頼まれた人達に連れてこられたらしい。

 

チョッパーは子供達の様子から病気であるようには見えないと思っていた。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

〜スモーカー、ローside〜

 

 

 

 

 

スモーカーは七武海であるローのことを初めから信用していないため、追及を行なっていた

 

自分達の目的である麦わらのルフィがこの島にきた可能性とヒューマンショップと頂上戦争での繋がりからローが彼らを匿っていると考えていた。

 

そして何度も中を見せろというが、ローは断り続ける。

 

「お前らが捨てた島に海賊の俺がいて何が悪い?ここにいるのは俺一人だ。」

 

ローは海賊であり七武海である。仮に法律を犯していても許される権利を持っている。つまりスモーカーの追及を受ける義理はない

 

そうやって押し問答を続けていると研究所の奥から、ガタガタという振動と数名の話し声が近まってくる。

 

するとローの背後から子供達を連れて来た麦わらの一味(半分)がでて来た。あっけにとられる海軍とローは何も言えなかった。

 

「マズイぞ、海軍だ。出口を変えよう。 」

「あれ、海軍ていい人達じゃないの?」

「やだ!あの人達ヤクザみたい!」

 

海軍を見つけた麦わら一味は素早く逃げ出そうと振り返った。そして子供達もまたG-5の顔が怖いという理由から彼らに着いて行く。

 

 

「...いるじゃねぇか。」

「...いたな、俺も驚いてる。」

 

ほんの少しの間をおいてスモーカーは彼に問い詰めたが、ローもまた驚いていた。

 

 

 

すると、ローは先手を打つ。ルーム(・・・)を広げて船を解体(・・)した。

 

海軍達が呆気にとられる隙に後ろへ振り返り、彼の能力を発動させる。

 

 

 

***

 

 

 

 

〜シーザー、白髪の若者side〜

 

 

 

 

先ほどのローと海軍、麦わらの一味と子供達の出来事を見ていた者からの報告がなされる

 

「マスター、例の脱走した海賊達がガキどもを連れて、海軍と鉢合わせたようです。」

「もうこの島は怪しまれた!スモーカーを殺したところで軍は異変を察知する!」

 

慌てふためくシーザーを他所に若者は軽く伸びをして立ち上がった。

 

「狼狽えんどきや、シーザー君。ボクが出る。」

 

シーザーは冷や汗をかきながらも彼が味方である幸運に感謝した。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

〜スモーカー、ローside〜

 

 

 

 

スモーカーとローはすぐさま戦闘に発展した。双方は高いの能力を駆使して戦う。

 

「この島で何を企んでる⁉︎」

「場所を変えなきゃ、見えねぇ景色もあるんだ、“メス”」

 

ローはスモーカーの隙を見て、身体から心臓だけを切り離した。そして鼓動し続ける心臓をローが手にするとスモーカーは意識を失ったかのように倒れた。

 

彼はオペオペの実の改造自在人間、ルームというサークルの中にモノが存在すれば、マッドな医者の手術台の上にいるも同じだ。

 

そしてオペオペの実は人格を入れ替えたり、心臓だけを抜き取ったり、物体をバラしてくっ付けたりなどができる。

 

 

スモーカーの心臓を手にしたローが研究所へ戻ろうとしていると、遠くから声が聞こえて来た。

 

「あれ〜⁉︎お前は〜ッ!」

 

道中で襲ってきた茶ヒゲという下半身がワニの海賊をタクシー代わりにして研究所へ向かっていた“麦わら”のルフィとその仲間達がいた。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

〜麦わらの一味side〜

 

 

 

 

 

研究所の裏口で“麦わらの一味”全員が集まる。そしてローの能力によって人格を入れ替わった仲間達を見てルフィは爆笑していた

 

そしてこの島へ一味がやってきた原因である救難信号の侍が首であり、ルフィが連れてきた下半身が彼のものであるとして返した。

 

そして彼は誘拐された息子を取り戻すために動いていたが、邪魔をされたので斬ったということ、そして自分を斬ったのはローである事を話した。

 

 

 

***

 

 

 

 

 

〜スモーカーside〜

 

 

 

 

「研究所の脇の船にCCというマークがあった、ローの裏にいるヤツに心当たりがある。」

 

サングラスに葉巻をくわえ、服のボタンを外した“たしぎ”が静かにそう呟いた。部下達は普段優しいたしぎが怖くなり、普段怖いスモーカーが優しくなったことに戸惑っていた

 

「大量殺戮兵器の第一人者、“シーザー・クラウン”。」

 

そんな部下に構わず結論を導き出した。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

〜麦わらの一味、茶ヒゲside〜

 

 

 

 

 

麦わらの一味はここに住むマスターという男の話を茶ヒゲから聞いていた。

 

「ここは元々、政府の科学者ペガパンクの実験施設で、兵器や薬物の研究所だ。囚人達を人体実験してたーーー、

...だが、四年前にペガパンクが化学兵器の実験に失敗し、有害物質をまき散らした島を政府は捨てやがったんだーーー、

...置き去りにされた囚人達にある救世主が現れた。我らがマスターだ。彼は自分の能力で毒ガスを中和し、部下として受け入れてくださった。そして、ローが島にやってきて能力で俺たちに足をくれた。」

 

茶ヒゲが麦わらの一味へ向けてマスターとローの話をすると、賛美の声をあげる。だが、サンジはふと気がついた。自分が連れてきたはずの侍がいなくなっているのだ。ブルック曰く胴体だけの人間を見たと言い、教えたらそこへ向かったという。

 

サンジは自身がケジメをつけるしかないと考え、出ようとするが、ナミはローの能力で自分の身体を持つサンジを一人にすれば何をするかわからないため、仲の悪いゾロを行かせることにした。

 

 

 

 

 

しばらくすると、一人の子供が苦しみはじめた。まもなく子供達全員が次々と頭を抱える

 

「いつもこの時間は何してる?」

「検査の時間があって、キャンディを貰うんだ、シュワシュワと煙が出てきてアレを食べると幸せな気分になるから楽になるかも。」

 

その言葉を聞くとチョッパーの目の色が変わった。この症状と原因に気がついたのだ。

 

「これは覚醒剤だよ!この子達は毎日少しずつ体内に取り込んで中毒になってる!」

 

「研究所から逃さないためだ!お前達のマスターは子供達をどうしようと言うんだッ!!!」

 

茶ヒゲへそう問い詰めるが、何もわからないという様子だった。すると子供が暴れ始めた

 

 

 

 

***

 

 

 

 

研究所内

 

 

〜シーザー、ロー、モネside〜

 

 

「“麦わらの一味”、ローと同じ最悪の世代で、政府が危険視してる一味。復活したと聞いてる。」

 

緑色の髪に背中にはローの能力によって背中に羽根をつけられている女性、モネはシーザーの秘書であり情報に精通してた。

 

「ロー、貴方は知ってるわよね。2年前のシャボンディとマリンフォードで“麦わら”と関わってる。」

 

「なに?お前が呼び込んだって事はねぇよな。」

 

ルフィとの関係を怪しんだシーザーは自分のポケットの中から銃を取り出して、ローへ向ける。

 

「玄関で鉢合わせるまで俺はヤツらの存在を知らなかった。ここがバレると俺にも都合がわるいんだ。」

 

シーザーはふと一年半前にローが島へ訪れた時の事を思い出していた。

 

 

 

 

 

〜1年半前〜

 

 

 

 

「パンクハザードに滞在を?」

「この研究所には政府の研究の証跡が残ってるはずだ。この研究所と島を自由に歩き回れりゃそれでいい。」

「確かに害はねぇかもな。」

「今のボスに許可を取りたい。」

「は?ボスは俺だ。」

「ゲッコー・モリアだ、早くしろ。」

「訳知りだな。」

 

シーザーとローは会話をしつつ己の“でんでん虫”をボスであるモリアの番号は繋ぐ。

 

『どうしたシーザー?』

「ボス、七武海のローにパンクハザードに滞在させてもいいか?」

『代わってくれ。』

 

 

 

〜数分後〜

 

 

 

「話は理解した。俺もお前の七武海の権限でパンクハザードとシーザーが守られるのは良いメリットだ。」

 

七武海とは政府により非合法活動を認められる権限のことをいう。パンクハザードには己の部下を置いてあるが、完全ではない。シーザーを七武海であるローの部下という事にしておけば政府は介入できない。

 

「敵、主に海軍が来ればお前が対応しろ。それならば許可をしよう。」

「礼を言う。」

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

〜麦わらの一味、茶ヒゲside〜

 

 

 

ウソップの睡眠作用のある弾を打ち込み、一時的に眠らせる。そしてチョッパーがマスターという人物を許さないという決意を固め、親元へ返してやろうとルフィへ言う。

 

 

 

すると裏口に何発か砲撃の音が響いてくる。茶ヒゲはその音に目を覚まし、自分を助けに味方が来てくれたのだと理解した。

 

「茶ヒゲだな、お前も殺しのリストに入ってる。」

 

彼の目の前に一瞬で大砲のような銃を持った巨人が現れて、銃口を向ける。

 

「...ッ!マスターから俺を助けろっていう依頼だろ?」

 

巨人はめんどくさそうな反応をすると“でんでん虫”を取り出して彼へ聞かせる。

 

「これを聞け」

 

『あ〜、それとクソみてぇなヒゲ面で元々マヌケで有名な...、あぁ茶ヒゲ。アレも足手まといだ。もういらねェ。』

 

己の敬愛するマスターが自分を切り捨てようとしている事に気がついた彼は涙を流しながら訴える。

 

「ウソだ、マスター!」

 

巨大な銃口は無慈悲に火を吹いた

 

 

 

 

 

 

 

その銃声を聞きつけて研究所へ向かったルフィ達が戻ってくる。流石に不利だと感じたのかナミが人格のフランキーは生け捕りという約束のため連れて行く。

 

 

 

 

ルフィはフランキーが人格のチョッパーを連れて、ナミの奪還へ向かった。そして目の前の巨人を倒した。

 

仲間がナミを連れて逃げ出そうとするが、ローが現れて一人を軽く倒した。

 

 

 

 

「トラ男!」

 

ルフィはローにあだ名をつけてそう呼ぶが、彼は気にせず自分の用事を伝える。

 

「少し考えてな、お前に話がある。」

「?」

 

ルフィはナミを拘束していた鎖を歯で砕くとローの話に耳を貸す。

 

「新世界で生き残る手段は二つ、“四皇の傘下に入る”か、“挑み続ける”かだ。お前、誰かの下につきてぇってタマじゃねぇよな?」

 

ローはほんの数回の交流でルフィの性格を見抜いていた。

 

「あぁ、俺は船長がいい。」

 

ルフィは当たり前だと言わんばかりにそう答える。

 

「だったらウチと同盟を結べ。」

「同盟?」

 

ルフィは聞きなれない言葉を聞いて聞き返すが、ローはそのままニヤリと笑い結論から先に伝える。

 

「四皇を一人、引きずり落とす策がある。」

 

 

 

 

ルフィはローの話を一通り聞くと、同盟を組むと答えた。すると彼は静かに今のパンクハザードについての情報を伝えた。

 

 

「...ここに厄介なヤツが一人いる。二年前、かの“四皇“ゲッコー・モリア”の元へ馳せ参じた元海兵の男だ。」

 

元々パンクハザードはドフラミンゴの息のかかった島だった。そして頂上戦争において彼の遺言でファミリーを傘下に加え、彼の元拠点であるドレスローザ、パンクハザードなどの縄張りを手に入れた。

 

「モリアの仲間がここに...。」

 

2年前にスリラーバーグで惨敗した海賊の仲間がここにいるということを知ったルフィは不安になりながらも嬉しく思った。

 

「...だがそいつは覇気、頭脳、身体能力もモリアの親衛隊どころか幹部の中でも並以下だ。」

 

ローはたんたんと、モリアの仲間の事を教える。するとナミが人格のフランキーは彼へ尋ねる。

 

「何で強くない奴が信頼されてるのよ。」

 

ローは最後まで自分の話を聞けと言わんばかりに直接質問には答えない。

 

「実質の立場は“墓場”のアブサロムに次いでNo.3ながらも懸賞金はモリアに次ぐ。」

 

懸賞金とは強さだけを示すのではない。政府における危険度もその一つだ。強さは並以下でも強さ以外で危険だと判断されれば懸賞金は跳ね上がる。

 

つまり政府の中では四皇のモリアについで危険だと認識されているのだ。

 

「...なぜなら、ハリス・アーノルドは大半の“悪魔の実の力を封じる悪魔の実”の力を持っているからだ。」

 

先ほどローと一緒にいた白髪の若者がハリスである。ある企みを持っていた彼がずっとパンクハザードへ留まるハメになったのは彼と優秀な秘書のおかげである。

 

「どういうことだ?」

 

「俺も噂程度にしか知らねぇ...。能力者である海軍大将でも迂闊に手を出せないと言われている。」

 

「じゃ能力者じゃないヤツが戦えばいいのね?」

 

能力の無効化が厄介だということは能力者じゃなければ関係ない。だがそれならば危険度は低い。ローは解説を続ける。

 

「奴は銃、刀、をほぼ無力化できる。あいつは元海兵少将で追って来た軍艦と支部基地を地図から消して(・・・)みせた。ヤツがその気ならこの島を一瞬で消滅させられる。」

 

ナミは顔を青ざめさせて彼とは会いたくないと思ったが、それは既に近くに、いや背後にやってきていた。

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ、麦わら君にロー君。とりまボクに摘まれてや。」

 

白い髪をした蛇のような男が雪を踏みしめながらゆっくりと歩いていた。

 

その瞳はとても細く、背筋をゾゾゾと逆撫でさせられるような、背筋を蛇がなぞるような感覚と錯覚させられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり、彼は得体の知れない怪物だった

 

 

 

 


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