イリヤ達の方は、原作をお読みください。
【士郎視点】
「う~ん……」
「どうした衛宮。難しい顔をして」
「いや、ちょっとな」
色々な事があった日曜日。今日はその翌日、月曜日。ある事で悩む俺に声を掛けてきたのは、当然というべきか、友人である一成だった。一成の問いに、俺は微妙な返答をする。何故なら……
今日からクロがイリヤの通う小等部に通う事になっているからだ。つまり、クロについてどこまで話したものか分からず、俺はこんな微妙な返答をしたのだ。イリヤの従妹という設定だから……
「その、親戚の子がさ。今日からイリヤと同じクラスに通う事になってて……」
「ほう。つまり衛宮は、その子が上手くクラスに馴染めるかを心配していた訳か。衛宮らしいな」
「まあ、そんなところかな。ちょっと、色々事情がある子なんだよ。それで、実はその子、イリヤともあまり仲良くないし。その辺の事も心配でな。俺としては仲良くなって欲しいんだけど……」
「そうか。衛宮は本当に家族思いだな」
家族思いか……確かに、家族は俺にとって特別な存在だからな。イリヤとクロを重ねてしまうからどうしても心配になってしまう。とはいえ、あの二人を仲良くさせるのは至難の業だ。どうする?
一成と話しながら今後の対策を考える。そんな事をしている内に時間は過ぎ、午前の授業は終わりを告げた。昼休みに入り、お弁当を食べ終わった時、俺達のクラスに騒がしい訪問者が現れた。
「士郎、いる!?」
「藤村先生?」
教室の入り口に現れたのは、騒がしい教師・藤村大河先生だ。俺が所属する弓道部の顧問にして、イリヤ達の担任教師。そんな藤村先生が、血相を変えた様子で荒い息を繰り返している。何だ?
「どうしたんですか? その鼻に詰めてるティッシュとか……」
「私の怪我はどうでもいいのよ! それよりもイリヤちゃんが!」
「イリヤ?」
まあ、イリヤ絡みの用件だとは思ったけど。両方の鼻に丸めたティッシュを詰めてる奇抜な姿で、何やら深刻そうな雰囲気を作っている。その姿のせいで、かなりシュールな雰囲気になったけど。
「イリヤちゃんが怪我をして、意識不明になってるのよ!」
「なっ、何だって!?」
ところが、そんなシュールな姿からは予想もつかなかった事を言い出した。イリヤが意識不明? 興奮した様子の藤村先生に連れられて、俺はイリヤがいるという保健室へと向かうのだった。
また保健室かよ……最近、イリヤがあそこの世話になる事が増えている。兄として、色んな意味で心配が増える場所だった。詳しい話を聞く暇も惜しんで、俺達は足早に保健室への道を歩いた。
「藤村先生、クロ……クロエの様子はどうですか?」
「ああ、そういえば、イリヤちゃんの従妹って事は、士郎の親戚でもあるのよね。あの子はその、まあ色々と問題はあったけど上手くやってるわよ。今は、イリヤちゃんと一緒に保健室にいるわ」
クロの様子を聞いてみると、藤村先生はそう答えた。ちょっと待て。どういう事なんだ。イリヤが意識不明とは聞いたけど、クロにも何かあったのか? 新しい疑問が浮かんできてしまったぞ。
「イリヤと一緒に? それって、どういう……」
「あ、保健室に着いたわよ。準備はいいわね? それじゃ、行くわよ。イリヤちゃん、大丈夫!? ほら、お兄ちゃんを連れてきてあげたわよ! だから元気になって! 生き返ってーっ!」
「イリ……モガッ!?」
それを聞こうとしたが、保健室に着いてしまった。藤村先生が、猫のように俺の首根っこを掴んで保健室に突撃した。続いて俺もイリヤを呼ぼうとしたが、顔に包帯が巻き付いて喋れなくなる。
「うるさい。保健室では静かにして」
「
保険医の
「あ、士郎さん」
「美遊じゃないか。あ、イリヤの付き添いをしてくれてたのか? イリヤの容体は?」
するとそこには、美遊がいた。俺は美遊に、イリヤの様子を聞いてみた。すると……
「あ、大丈夫です。ちょっとドッジボールで、顔面にボールがぶつかっただけですから。少し強烈な威力でしたけど、大した事ないと思います。顔が赤くなって、鼻に絆創膏を貼ってますけど」
そんな答えが返ってきた。ドッジボールで顔面直撃……痛そうだけど、それなら心配いらないな。
「なんだ、そうか。大怪我とかじゃなくて良かった。いや、この人が大げさに言うからさ」
「なっ、心配して何が悪いっつーの! それでも兄かどえりゃー
「そうじゃなくて、もっと冷静で的確な情報を……っていうかどこの方言だよまったく……」
新しい方言を誕生させたような言葉で俺の首をロックしてくる藤村先生。いや、イリヤの事は勿論心配だけど、無駄に不安を煽るような事を言うなって言ってんだよ。言い方を考えろって事だ。
「ううぅぅ……イリヤちゃん、本当に大丈夫? イリヤちゃんの顔に傷が残ったらどうしよう……もしそうなったら、責任をとって私が士郎のお嫁さんになるしかないわ。およよよ……」
「だから大げさだって……って、何言ってんだあんた!」
「……藤村先生……ちょっと言っている意味が分かりません……」
「ひっ、なんか顔が怖いわよ美遊ちゃん!」
「ああ、本当うるさい。健康な人間ばかりだし、早く出て行ってくれないかしら」
もう滅茶苦茶だった。俺、イリヤの様子を見に来ただけなんだけど。藤村先生の戯言は無視して、俺はイリヤが寝かされているベッドに向かった。うん、美遊の言う通り、大した事なさそうだ。
「あれ、そういえば、クロもここにいるって聞いたんだけど……」
「あ、クロなら、もうここにはいませんよ」
保険室内を見回しながら聞くと、美遊がこうなった経緯と顛末を教えてくれた。やれやれ。それにしても、何でクロはキスなんてしたがるんだ? それを聞くと、美遊は困った顔で言葉を濁した。
「それは、その……ここではちょっと。魔術関連の事なので……(ぼそっ)」
ああ、そうなのか。ここには、折手死亜先生がいるからな。藤村先生は追い出されたけど。美遊が小声で告げてきた言葉を聞く限り、魔術的な事でそうしなければならない理由があるのだろう。
「……」
「どうかしましたか?」
「いや、ちょっとな……」
それについては置いておくとして、俺は他に考える事があった。寝ているイリヤを見つめながら、ため息をつく。美遊が話してくれた事を考えたからだ。イリヤは、クロにこう言ったらしい。
『あなたなんか、私の偽物のくせに!』、と。そういう風に思っていたんだな、イリヤは。まあ、イリヤの気持ちも分かる。イリヤからすれば、クロは厄介者の偽物でしかないんだろうな……
そして、それを聞いたクロは激昂して、イリヤの顔面にボールを跳ね返したらしい。クロの気持ちはどうなのだろう。未だにその正体も分からない、イリヤのそっくりさん。でも、クロは……
「……なあ、美遊。クロの事を考えてやってる俺は、イリヤにとって酷い兄なのかな?」
「それは……分かりません。イリヤに聞いてみないと……」
そうだよな。クロにイリヤを重ねている俺は、もしかしたらイリヤからすれば、裏切り者みたいなものなのかもしれない。それでも、イリヤにそう言われたクロの気持ちを考えると辛くなる。
お前は消えろって言われたようなものだもんな。そう言われた時、クロは、どんな顔をしていたのだろう。存在そのものを否定されたクロは。激昂したという事は、絶対に傷付いているだろう。
イリヤにそれを考えろというのは、やはり酷なんだろうとも思う。イリヤはまだ子供だし、クロの正体も分かっていない。そんな状態で、イリヤの立場でクロの気持ちを考えろってのはな……
「う~ん……問題が難しすぎるぞ……どうすればいいんだ」
「士郎さん……士郎さんは、どうしたいんですか?」
「どうしたい、か。ここで詳しい話は省くけど、俺としてはイリヤとクロに仲良くなって欲しい」
「そうですか……確かに難しい問題だと思います。でも、それが悪い事だとは思いません」
「美遊……」
今感じている悩みを吐露する俺に、美遊は穏やかな声でそう言ってくれた。甘すぎる考えを言う俺を否定する事無く。美遊の眼差しは声と同じく穏やかで、本心からそう言ってくれてると分かる。
「その想いを大事にしてください。少なくとも、私は士郎さんが酷い兄だとは思いません。イリヤだって、きっとそう思っていると思います。私なんかの保証では、頼りないかもしれませんが」
「……そんな事はない。ありがとな、美遊」
「あ……」
まったく。これじゃ、どっちが子供だか分からないじゃないか。小学生に慰められる高校生って、情けなさすぎるだろう。美遊の言葉に元気づけられた俺は、美遊の頭を撫でてやる。そうだな。
俺まで諦めたら、イリヤとクロは、このままの関係が続いてしまう気がする。どちらも互いに嫌い合って、傷付け合ってしまうかもしれない。そんな光景は、絶対に見たくなかった。なら……
「うだうだ考えてる暇があったら、何か行動してみるよ。俺なりにね」
「はい、頑張ってください、士郎さん」
イリヤの付き添いは俺が引き継ぐ事になって、美遊は保険室を出て行った。俺はイリヤが目覚めるまで保健室にいる許可を貰って、眠るイリヤを眺めて過ごす。さて、具体的にどうするかな。
「まったく。貴方はどこまでも、私の平穏を乱すのね」
「何ですか急に……」
イリヤとクロの問題について改めて悩んでいると、折手死亜先生が不機嫌そうな声を出した。先生は俺の事を睨むように見ている。この人は、本当にどこまで保険医らしくない先生なんだろう。
「以前言ったと思うけど、私は健康な人間を見るのが嫌なのよ」
「あんたがそんなだから、イリヤを安心して任せられないんだよ」
悪びれもせずそんな事を言う先生に、俺はジト目でつっこむ。敬語も忘れてしまった。どうして、この学園はこんな人を保険医に採用したんだ。そんな事は、思っていても口にするなよな。
「……ふん、さっきの子達も面倒そうだけど、貴方も随分と面倒そうね」
「……はあ? どういう意味ですか?」
言い返した俺に、先生は訳が分からない事を言ってきた。面倒そう? 俺やイリヤ達が?
「奇跡に、偶然に、必然……そして貴方は、例外……いや、異端かな」
「奇跡と偶然と必然……? 俺が、異端だって?」
何を言っているんだ、この人は。俺は、こちらを射抜く折手死亜先生の鋭い視線に動けなくなる。心臓の音が激しく脈打ち、冷や汗が頬を伝う。これは何だ? この人は、本当に保険医なのか?
「そんな様子では貴方は将来とんでもない事になるかもしれないわよ? ……まあ私としては、私に迷惑が掛からなければどうでもいいんだけど。他の子達はともかく、貴方は可能性が高そうね」
「……折手死亜先生。あんたは、一体何なんだ? 何を知っているんだ?」
「さあね。お互い、知らない方が身の為だと思うわよ? そこに寝ている貴方の妹の為にもね」
「っ!?」
「ふああ、どうやら喋りすぎたようね……私は寝させて貰うわよ」
言いたい事だけ言って、折手死亜先生は空いているベッドに横になって寝始めた。前にはなかった新しいベッドで。どうやら前回俺が占拠してたせいで眠れなかったから、もう一つ置いたらしい。
自分用のベッドを学校のお金で買わせるとか、本当にどうなってるんだよ。まあ、確かに保健室にベッドが一つしかなかったのは不便だったけどさ。生徒の事を考えれば妥当な判断なんだが……
こうして折手死亜先生が使用して寝ている姿を見ると、学校の判断が間違っているように見える。その事に呆れながらも、俺は胸に棘を刺されたような不安を感じていた。俺の将来はどうなる……
そして、この人は何者なのか。もし敵だとしたら、どこの人間だ? そして、どうしてこの学園の保険医をしているんだ? 俺達にとって、この人はどんな存在なのだろう。不安材料が増えた。
「……あんたの方こそ、俺の平穏を乱す人だよ……」
眠る折手死亜先生を見ながら、俺はそう呟くのだった。
…………………………………………………
「……う~ん……」
「やっと目が覚めたか、イリヤ」
「……お兄ちゃん?」
イリヤが目を覚ましたのは、空が夕暮れに染まり始めた時だった。もうすぐ授業は終わり、放課後になる時間だ。結局、午後の授業には出られなかったな。イリヤは目を擦りながら起き上がった。
「……あれ……私、なんで……?」
「もう放課後になるぞ。体育の授業でクロとやりあって、気絶したんだよ。覚えてないか?」
「あ……あ~、そうだった……うぅ、クロのやつぅ……」
現状を教えてやると、イリヤは事態を把握したらしく、クロに恨めしげな声を発した。美遊に教えてもらったイリヤの発言に少し身構えていたが、どうやらそこまで深刻な感じではなさそうだ。
イリヤとしては、率直な感想が出ただけで、そこまで深く悩んでいた事ではないんだろう。精々、またあいつのせいで面倒な事になった、程度の気持ちなんだろうな。まだ小学生だし、当然か。
「まあまあ。でも、楽しそうじゃないか」
「え~? 楽しくないよう……」
「そうか? まあ、イリヤ本人はそうは考えられないかもな。でも……」
実際にクロがいなくなったら、イリヤは泣くんじゃないかと思う。俺の願望かもしれないけどな。イリヤの頭を撫でながら、他愛もない事を話す。今イリヤにクロの話をしても無駄だと思うから。
「とにかく、顔は大事にしろよ。女の子なんだから」
「うん……」
「さて、どうする? 起きるのが辛いならセラに来て貰うか?」
「い、いいよ。そんな大げさにしなくても」
「そっか。じゃあ、俺がおぶって帰るよ」
「ええっ!?」
「あれ、嫌か? でも、3時間近く気絶してたんだし、無理はしない方がいいだろ」
「い、嫌じゃないけど。むしろ嬉しいけど……でも、いいのお兄ちゃん?」
「ああ。遠慮なんてするなよ。兄妹なんだからさ」
そんな話をしながら、俺はベッドの前に屈んで、イリヤに背を向ける。しばらくすると、イリヤは躊躇いながらも俺の背に乗ってきた。それを手で支えながら、しっかりと背負い直す。よし……
「お、重くない、お兄ちゃん?」
「全然。軽すぎるくらいだ。部活で鍛えてるんだから、なめるなよ?」
イリヤを背負って、一応眠る折手死亜先生に一声かける。すると、先生は僅かに起きていたらしく片手を上げて返事をしてきた。その様子にため息をつきながら、俺は保健室を後にしたのだった。
…………………………………………………
「おお、衛宮。妹さんは大丈夫だったのか?」
「ああ。ただ、念の為イリヤを連れて帰るよ」
保健室を後にした俺は、自分の鞄を取りに教室に戻ってきた。すると、クラスにいた全員が俺達に注目してきた。イリヤはその視線を受けて、恥ずかしそうに身じろぎした。悪いな、イリヤ。
クラスを代表して声を掛けてきた一成にそう答えて、俺の鞄を取ってきて貰った。それをイリヤに持たせて、俺はある人間に声を掛けた。その人物は面倒くさそうな顔をしたが、こっちに来た。
「何だよ、衛宮」
「そういう訳だから、俺は今日部活を休む。藤村先生にそう伝えてくれ、慎二」
「……ふん、相変わらず、妹の事になると他の事は後回しか。そんなに大事かね、妹が」
「ああ。大事だよ。慎二だって桜がいるんだから、少しは分かるだろ?」
「なっ、ぼ、僕には分からないね。桜がなんだっていうのさ。まったく……」
やれやれ。こいつこそ、相変わらず素直じゃない。確かに不器用ではあるが、少しは桜の事を気にしているくせに。どこまでも天邪鬼な性格の慎二にため息をつきながら、俺は教室を後にする。
「さて、次はイリヤのクラスだな。きっと美遊とクロが待ってると思うから、行くか」
「……美遊はともかく、クロは待っててくれるかな?」
「きっとな。まあ見てろよ」
イリヤを背負い直して、小等部へと向かう。廊下を歩く俺達は注目を集めたけど、俺は気にせずに歩いた。小等部の校舎に入ると、イリヤは本当に恥ずかしそうにしながら、俺の背中に隠れた。
「うぅ~、恥ずかしい……タツコ達に見られたら、明日なにか言われそう」
「気にしすぎだって」
そんなイリヤと話しながら、イリヤのクラスについた。教室の中にはまだ半分くらい生徒が残っていて、入り口に立つ俺達は注目を集めた。その中に、やっぱりいた。美遊とクロだ。ほらな?
「ああーっ、イリヤずるい! 一人だけお兄ちゃんにおぶって貰うなんて!」
「ず、ずるくないもん!」
「私だって同じ怪我したのに、イリヤだけはずるいでしょ?」
「く、クロは頑丈でしょ!」
「なによ~、それ!」
「ほら、喧嘩するな二人とも」
俺達を見たクロがイリヤに突っかかる。また始まりそうな喧嘩を宥めながら、クロの様子を見る。イリヤと同じ場所に絆創膏が貼られている。そうか、遠坂が掛けた痛覚共有の呪いってやつか。
「おお、クロもブラコンなのか」
「イリヤと同じか」
「顔だけじゃなくて、そんな所まで同じなんだな」
「き、禁断の匂いがする……」
イリヤの友達らしい四人(確か、前に家に来てたな)が、そんな事を言い出した。確かに、これは明日が大変そうだな。そんな事を考えていると、美遊がイリヤの鞄を持ってこっちにやって来た。
「帰りましょう、士郎さん」
「そうだな。ほら、クロも行くぞ」
「は~い」
クロと美遊を連れて、俺達は帰路に就く。その途中に、イリヤに偽物と言われたらしいクロの様子を観察しながら、クロの気持ちについて考えを巡らせる。何とも思っていない筈はないが……
「ん? どうかしたお兄ちゃん?」
「……いや、元気そうだな」
「うん。学校も楽しかったし、私は元気よ」
そうか。クロの本心は、見ただけでは分からなかった。どうやら、クロは気持ちを隠すのが上手いらしい。今の俺では、その心の奥底にあるものを見る事はできそうもなかった。まだまだだな。
「クロだけじゃなくて、イリヤと美遊にも言うけどな」
「「「?」」」
「悩んでる事があったら、俺に相談して欲しい。全部とは言わないし、俺にできる事も限られてるから、過剰な期待はさせられないんだけどな。でも、俺は全力でその悩みに付き合うからさ」
「「お兄ちゃん……」」
「……はい。そうさせて貰います」
取り敢えず、今の俺にできる事はこれくらいだ。悩みを聞いてやる事ならできるから。解決してやると言えないところが情けないが、それでもこれは俺の偽らざる気持ちだった。だから……
せめて、相談されたらとことん付き合おう。俺はそう決めたのだった。
士郎は異端。どういう事なのかは、今後をご覧ください。
イリヤとクロの問題に悩む士郎のお話でした。美遊は天使か……?
この子、色んな問題を抱えてるから、他人の事情も考えられると思います。
小学生らしくはないですけどね!
それでは、感想待ってます。