錬鉄の英雄 プリズマ☆シロウ   作:gurenn

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美遊VSクロ。原作とは違うクロの戦い方をご覧ください。
そして、美遊の決意も。それではどうぞ。


剣士VS槍兵

【美遊視点】

 

「英霊化……そういえば、美遊も使えたんだったわね。しかも、『私とは』違う、正規の手順で」

 

「……」

 

私とは、か。やっぱり、あの時カードを使っていたのは、イリヤじゃなくてクロなんだ。それに、その物言い。クロは私がカードを使える事を知っていた。つまり、イリヤと同じ記憶があるんだ。

 

私は英霊になった姿でクロと対峙した。私が使ったカードは、【セイバー】のカード。私が持つ中でも最強のカード。バーサーカーも強いけど、あれは理性を失う危険がある。迂闊には使えない。

 

「私ね、カンニングが得意なの」

 

クロの正体や、戦い方を考えていると、突然クロがそんな事を言ってきた。私は訳が分からずに、首を傾げる。いきなり何を言い出すの? けれどクロは、そんな私の反応を無視して話を続ける。

 

「『手元に変なカードがあります』『目の前に敵がいます』『さて、どうしましょう?』」

 

クロは、何を言いたいのだろう? クロが列挙していく言葉に、私は益々混乱する。そして……

 

「そういう問題に対して―――即座に『カードを夢幻召喚(インストール)する』って答えを導けるのが私なの」

 

「!?」

 

何、それ。デタラメにも程がある。クロの言葉を聞いた私は、ようやくクロが何を言いたいのかを理解して驚愕する。そんなの、常識外れだ。あり得ない。とてもじゃないけど、信じられない。

 

「信じられない? そうでしょうね。ねえ美遊。私はカードの目的も理論も設計思想も知らない。それでもこの答えを導き出せる。過程を省いて、望んだ結果を得る……そういう風に作られた」

 

作られた? どういう事だろう。カードの事をまったく理解していないのに、あの使い方を瞬時に導き出したというのか、クロは。過程を省いて望んだ結果を得る。言い換えれば、願いを叶える。

 

手段さえ用意されていれば、分からなくても実行できる。そういう事だろうか。それって……

 

「ふふ、証明して見せてあげるわ。ほら―――」

 

「っ!?」

 

クロの姿が消えた。同時に、背筋に走る悪寒。後ろを確認するまでもない。そこには……

 

転移魔術(これ)が、その一端よ」

 

後ろには、槍を構えたクロ。私は、しゃがんでその一閃を躱し、前方に飛ぶ。攻撃を躱した私を、クロが面白そうな顔で見てくる。今の攻撃には驚かされたけど、今はこっちも英霊化している。

 

「いいわ。かかって来なさい、美遊。相手になってあげる」

 

「クロ!」

 

あくまで余裕の態度を崩さないクロに、私はセイバーの力で接近した。クロは笑みを浮かべ、低い姿勢で槍を構えた。接近した私は、魔力をジェット噴射のように放出して、クロに斬り掛かる。

 

けれど、クロはその斬撃をあっさりと受け止めて流してしまう。さすがに、接近戦ではセイバーに勝るとも劣らないランサーだ。体を横に流された私は、その流れに逆らわないように回転する。

 

「ふふ、面白いわね、美遊」

 

「っ……」

 

クロは楽しそうに笑いながら、神速の突きを連続で放ってくる。流石の速さだ。それを目で追いながら、私は時に受け止め、時には躱す。見える。目で追える。以前は全く見えなかったのに。

 

セイバーの力を改めて実感しながら、クロの槍に剣を合わせる。でも、このままやり合っても勝負は着きそうもない。クロもそう思ったのか、動きを変えた。以前にも見た事がある動きだった。

 

速さを生かして翻弄する動き。これまでのように正面からだけでなく、横から後ろから、奇襲気味に槍が突き出される。死角から襲ってくる攻撃。でも、私はそれらを感知して躱す事ができた。

 

「セイバーの直感スキル、かしらね。黒化英霊なら簡単に突破できたけど……」

 

そんな私の様子を見てクロが嘆息する。さっきまでの攻防よりはひやりとする事が多かったけど、セイバーの力はそれらにも対応する事ができた。流石はアーサー王といったところか。強い。

 

「う~ん……となると、保険を使うしかないか」

 

「させない!」

 

私を簡単には倒せないと思ったらしいクロが、次の手に出ようとしている。そう悟った私は、槍の間合いを殺すほどクロに接近して攻撃する。クロが槍を手元に戻す瞬間を狙って、上に弾いた。

 

「あら」

 

ここだ。槍を上に弾いた事でがら空きになった体に、体当たりを仕掛けた。でも、その瞬間クロが笑みを浮かべた。まずい、と直感した時、私の体が後ろに吹き飛ばされた。何が起きてるの!?

 

「さあ、行くわよ美遊。クー・フーリンの力、見せてあげるわ」

 

クロの前方、さっきまで私がいた地面に、輝くルーンが見えた。しまった、ルーン魔術! クロがルーン魔術を使う事を忘れていた。恐らく、あれは移動のルーン。私の体を後ろに移動させた。

 

「どんどん行くわよ? ついてきなさい、美遊。【ANSZ(アンサズ)】!」

 

「なっ!?」

 

地面に着地した瞬間、クロがルーン魔術を起動させた。直感に従って足元を見てみると、そこにはFに似た文字が刻まれていて、光を放っている。背筋がゾッとした。慌てて横に跳んで躱した。

 

私がいた場所に、大きな火柱が上がった。それを見て背筋を冷たくした瞬間、クロが目の前に接近してきていた。慌てて剣で受け止めるけど、クロは余裕の笑みを崩さない。まだ何かがあるの?

 

「ぐっ!」

 

「ほらほら、後ろの注意が甘くなってるわよ?」

 

何かが後頭部に直撃した。ガン、と大きな音が頭に響く。恐らく、拳大の石だ。また移動のルーンを使って動かしたのだろう。ここまできて、私はようやく悟った。この場所で戦うのはまずいと。

 

「……クロ、予めルーンを刻んでおいたのね?」

 

「正解。何の保険も掛けずに、呼び出す訳ないでしょ? まあ、あくまで保険だったんだけどね。使う事になるとは思ってなかったわ。褒めてあげるわ、美遊。私に、この保険を使わせた事をね」

 

やっぱりそうだ。クロは、この周辺に予めルーンを刻んでおいたんだ。それはまさに、ルーン魔術の利点を生かした戦い方だ。こうして予めルーンを刻んでおけば、任意のタイミングで使える。

 

つまり、魔術のトラップとして使えるという事。この場所は、クロが仕掛けたトラップだらけの場所だったんだ。やりにくい。このやりにくさは、一体何だろう。地力では劣ってない筈なのに……

 

「セイバーの力は、確かに驚異的よ。驚いたわ。でもね……」

 

「くっ」

 

「薄いのよ!」

 

「あっ!」

 

クラクラする頭では、クロの力に押し負けてしまった。私は再び後ろに吹き飛ばされる。まずい。直感でそれが分かるのに、対応しきれない。そうやって、私は少しずつ追い詰められていった。

 

「くうっ……」

 

逃げる先逃げる先に、的確に仕掛けられている炎の罠。必死に走りながらそれらを躱すけど、岩が飛んできて足を止められてしまう。あっ、と思った時はもう遅い。クロが真っ直ぐ突撃してきた。

 

「どう? これがクー・フーリンよ!」

 

「つっ……」

 

槍を突き出し、砲弾のように突進してくるクロ。その突きは、ついに私の防御を突き抜けて、頬を浅く切り裂いた。何とか直感で躱したけど、躱しきれなかった。分かっていたけど、クロは強い。

 

攻撃が全て緻密で、一手毎に追い込まれていく。どうして、ここまで的確な攻撃が出せるのだろうか。同じように英霊の力を使っているのに、この差は何? 幾らなんでも、対応が的確すぎる。

 

クロと一定の距離を取りながら、荒い息を繰り返す。そんな私の必死な様子を見て、クロは余裕の笑みを浮かべる。悔しいけど、明らかに私が押されていた。このままでは、クロを止められない。

 

「どうして戦うの、美遊?」

 

「……クロとイリヤを、話し合わせる為だよ」

 

不利な状況にも関わらず、諦めずにクロを睨み付ける私に、クロが戦う理由を聞いてきた。そして私はそう答えた。そう、私は、クロを倒したい訳じゃない。イリヤとちゃんと話して欲しいだけ。

 

「……はあ、だから言ってるでしょ? あの子は、話し合いの余地はないって」

 

「どうして? イリヤが何をしたって言うの?」

 

「……」

 

どうしてそこまで、頑なに話し合いを拒むのだろうか。そう聞いた私を、クロは憐れむような目で見てきた。さっきも見た目だ。クロはしばらく黙っていたけど、やがて肩を竦めてため息をつく。

 

「仕方ないわね。それを言わないと、美遊も納得してくれないみたいだし。教えてあげるわ」

 

「……」

 

「あの時、イリヤはこう言ったわよね? 『元の生活に戻りたい』って」

 

「……うん」

 

クロは、ゆっくりと諭すようにそう言ってきた。ついに語られる。どうしてクロが怒ったのかが。そして、私の胸に渦巻くこのモヤモヤの正体が。私は、固唾を飲んでクロの言葉に耳を傾ける。

 

「元の生活って、どんな生活の事かしら? その生活の中に、私はいたかしら?」

 

「っ!?」

 

クロの言葉に、私はハッとする。そうだ。イリヤの望む元の生活の中に、クロはいただろうか? イリヤには、そんなつもりはなかったのかもしれない。けれど、当のクロからしてみればどうか。

 

「つまり、あの子はこう言ったのよ。『お前は消えろ』ってね。どう? 話し合える?」

 

「……でも、イリヤはそんなつもりじゃなかったと思う。それに、話せばきっと……」

 

「やれやれ。ここまで言っても駄目か。なら、もう一つの本当の理由を言ってあげるわ」

 

「……え?」

 

何とかクロを説得しようと、まだ諦めない私に、クロは本当に仕方ないと言いたげな視線を向けてきた。これだけは言うつもりはなかったと言いたげなその様子に、私の胸が苦しくなる。何……?

 

「あの子が、どれだけ残酷な言葉を言ったのか、美遊にも教えてあげるわ」

 

「……」

 

間違いない。クロは、私の胸のモヤモヤの元を教えようとしている。イリヤの言葉……

 

「……あの子はね、魔術やカードの事もなかった事にしたいと言ったのよ。それが一体どういう事なのか分かるかしら? 私だけじゃない。あの子の日常を、元の生活を壊したのは何だったのか」

 

「そ、それは……」

 

イリヤの日常を、元の生活を壊したものは。それは、クロだけじゃない。その全ての始まりは一体何だったのか。ここまで言われて、ようやく私にも分かった。ああ、そうか。そういう事か……

 

クロが言いたい事を理解した私は、呆然と立ち尽くした。そうか。クロが怒ったのは……

 

「そう、あの子は……」

 

私の理解を肯定するように、クロは告げた。あの時のイリヤの言葉の、裏の意味を……

 

…………………………………………………

【イリヤ視点】

 

「う~……セラは全然分かってないよ。肉でいいじゃない。どうしてピーマンをつけるのよ」

 

『ピーマンくらいで大袈裟ですねぇ』

 

「だって嫌いなんだもん」

 

美遊と別れて一人で家に帰ってきた私は、今夜の晩御飯の事を考えながらため息をつく。家に帰ると、セラが晩御飯の準備をしていた。よりにもよって、ピーマンの肉詰め。肉単体でいいのに。

 

「あ~あ、世の中ままならないものだね……」

 

『ピーマンくらいで、そこまで深刻に世の中の事を考えられるなんてイリヤさんも凄いですねぇ』

 

「いや、これは別に、ピーマンの事じゃなくて」

 

ベッドに倒れこみながら呟くと、ルビーが変な褒め方をしてきた。確かに、今のは誤解される言い方だったかもしれないと思いながらも、私は首を振る。私が考えていたのは、もっと深刻な問題。

 

『ああ、クロさんの事ですか』

 

「……」

 

そう。私を今悩ませているのは、私のそっくりさんで、その正体も分からない奴の事。今日、学校でスズカ達が言っていた言葉を思い出す。スズカ達は、もうクロの事を友達だと言っていた……

 

「……皆……もうクロの事を、本気で友達だって思ってるんだね……」

 

『素直で良い子達ですよねー』

 

「……そうだね……」

 

クロはどうなんだろう? クロの方は、皆の事をどう思っているんだろう? そして私の事は? ふと、そんな事を考える。そこまで思って、もう一つ気になる事があった。私はどうなんだろう?

 

「……分かんないな……」

 

クロが私の事をどう思っているのか。そして、私はクロの事をどう思っているのか。真剣に考えてみたけど、今は分からなかった。クロが怒った理由も分からないんだから、ある意味当然だった。

 

「……誕生会か……」

 

『どうしたんです、突然? ああ、そういえば、そんな話をしてましたねえ』

 

「うん……あいつ、もしも誘ってたら、来てくれてたのかな……?」

 

学校での事を考えてる内に、誕生会の事も思い出した。スズカ達はクロも誕生会に呼ぶって言ってたけど、あいつは来てくれたのだろうか。あんな事がなければ、きっと今日も学校に来ていて……

 

『何を、もう終わったみたいな言い方してるんですか。今からでも誘ってあげればいいでしょう』

 

「どこにいるかも分からないのに?」

 

そう。クロについて分かっている事は、ほとんどなかった。その正体すら分かっていないんだ。

 

「……ねえルビー。ほんと、あいつって一体なんなんだろうね? なんにも分かんないじゃない。どこにいるのかも、なにがしたいのかも、なにを考えてるのかも、まったく分かんないよ……」

 

そして、私自身の気持ちも。なんだか、胸がモヤモヤする。そんな私に、ルビーは……

 

『う~ん……そうでしょうか? 私は、分かるような気がします。クロさんが怒った理由は』

 

「え?」

 

そんな事を言ってきた。クロが怒った理由。ルビーは、それが分かるの? ルビーのその言葉に、体をベッドから起してルビーを見る。ルビーは、そんな私の目の前に浮遊しながら羽を動かした。

 

『昨日、イリヤさんは、こう言いましたよね? 【元の生活に戻りたい】と』

 

「うん」

 

確認するようなルビーの言葉に私は頷く。確かに私は、そう言った。それがどうかしたの?

 

『それって、クロさんに【消えろ】と言った事と同じではありませんか?』

 

「っ!? ちが……!」

 

違う、のかな……? ルビーの言葉を聞いて、咄嗟に否定しようとした言葉を飲み込んだ。違うと言い切れるだろうか? 少なからずそう思っていたんじゃないの? 私は自分の心に問いかける。

 

「……そう、かもしれない……そっか……だからクロはあんなに怒って……」

 

『いえ、それは理由の半分かと』

 

「え?」

 

どういう事? 納得しかけた時にそう言われて、私は首を傾げた。半分? ルビーが今言った理由だけでも、クロが怒った理由としては十分だと思うんだけど……そんな私に、ルビーは告げた。

 

『【元の生活】とは、魔術の事や私達がいなかった生活の事ですよね? つまり、クラスカードの出来事も、全てがなかった生活。これは拡大解釈かもしれませんが……イリヤさん、貴女は……』

 

その後に続いた言葉に、私はようやく悟らされた。自分が、どれだけ酷い事を言ったのかを……

 

…………………………………………………

【美遊視点】

 

「―――あの子は、私達全員の出会いを否定したのよ」

 

「……」

 

クロが告げた言葉に、私は全身の力が抜けていくのを感じた。イリヤの願い……それは、クロの事だけじゃなくて、私もルヴィアさんも凛さんも、ルビーもサファイアも含まれていたというの?

 

「ねえ、美遊? それでも美遊は、私にイリヤと話し合えっていうの?」

 

「……それは」

 

茫然自失になっている私の背後にクロが転移してきて、耳元でそう囁く。さっきクロが言っていた論外という言葉の意味が、ようやく分かった。イリヤは、私の事も友達ではないと言っていたの?

 

私が感じていた友情も、全ては幻だった? イリヤは、ずっと私にどこかへ行って欲しいと心の中で思っていたの? 私の中にあった想いに、ヒビが入ったような感覚。そんな私に、クロは言う。

 

「分かったら邪魔をしないで、美遊。あんな子の為に頑張る意味なんてないでしょ?」

 

「……がう」

 

「美遊?」

 

「違う!」

 

クロの言葉に折れそうになった心に、私は活を入れた。クロの言葉を否定して、振り向きざまに剣を叩き付ける。クロはその斬撃を槍で受け止めて、目を細めた。至近距離で、クロと睨み合う。

 

「どうして?」

 

「イリヤがどう思っていても、私はイリヤの事を友達だって思ってる!」

 

「……そう。嬉しいわ、美遊」

 

そう、イリヤが私の事をどう思っているかなんて関係ない。私がイリヤの事を友達だって思っているんだから、イリヤの為に戦う事は何もおかしくない。そう言った私に、クロは微笑んだ。

 

複雑そうな顔で。少し悲しそうな顔にも見える。クロは最初に、自分はイリヤだと名乗っていた。それと関係があるんだろうけど、私が言う『イリヤ』が自分の事ではないとも思ってるんだろう。

 

でもね、違うの。そうじゃないんだよ、クロ。確かに、今言った『イリヤ』はクロの事じゃない。でもそれで、貴女を見ていないと思って欲しくなかった。だから、私は最後にこう付け加えた。

 

「私は、『クロ』の事も友達だって思ってる!」

 

「!?」

 

私が付け加えた言葉に、クロが目を見開いて驚愕した。その様子に、私は笑みを浮かべた。初めて動揺してくれたね、クロ。さっきからずっと余裕の表情を崩さなかったクロの顔が、初めて歪む。

 

「私だけじゃない。クラスの皆も、そう思ってる筈だよ。だから私は、クロの為にも戦うの」

 

「……なに、それ……」

 

イリヤとクロに仲良くなって貰いたい。その気持ちは、さっきより強くなった。もう、士郎さんの願いだけじゃなくなった。このまま敵対する道を進んだら、イリヤもクロも、大変な事になる。

 

だから私は、私が友達だと思う二人を助ける為に戦うんだ。改めてそれを確認した私は、クロの顔を見つめる。クロは、もう余裕の表情ではなくなっていた。顔を歪めて、私の顔を睨み付ける。

 

「……私の望みは、イリヤを殺す事だけよ」

 

「それは絶対にさせない。イリヤも、そしてクロも死んでしまうもの」

 

「私はそれでも構わない!」

 

「ふざけないで! 友達が二人も死ぬだなんて、私は絶対に嫌! だから止める!」

 

「美遊!」

 

「クロ!」

 

自殺願望のような事を口にするクロを止める為に私はクロと激しく言い合う。これからが、本当の戦いの始まりだ。どうすればクロを止められるかを考えながら、私は気持ちを高ぶらせていく。

 

絶対に二人を話し合わせるんだ。




完全に美遊が主人公だこれ! あれー、おかしいな。
まあ、原作と違う展開を書きたいので、必然的にこうなりますかね。
一つだけ言える事は、この美遊の変化は士郎のお陰だという事です。
さあ、我らが主人公の士郎は、次回活躍できるのでしょうか。
こうご期待です。

さて、クロのルーン魔術は、こんな風に罠みたいに仕掛ける事が可能です。
ちょっとキリツグっぽいかもしれません。魔術を使ったトラップ戦術を使います。

それでは、感想を待ってます。

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