ラブライブ!サンシャイン!!×仮面ライダードライブサーガ 仮面ライダーソニック 作:Master Tree
別世界の秋葉原に飛ばされた隼斗達。
はたして無事に帰ることができるのか……?
これまでのサンシャインサーガ!
超進化を果たしたトルネードロイミュード。
隼斗はそれを特訓に加え、新たな力 オーバーブレイクを使うことによりなんとか撃破。
負担により倒れ、多くの傷を負うもなんとか回復。
療養も兼ねて休日をAqoursの面々と楽しんでいたのだが、突如謎の男が変身した謎の怪物 ディストピア・ドーパントの襲撃を受け更には謎のロイミュードによって隼斗と憐の2人は異世界に飛ばされてしまう。
そして2人が流れ着いたのは、なんと秋葉原の街で……?
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あの後、俺達は近くにあったカフェに移動して状況を整理していた。
そしてさっきから向こうにいる姉ちゃん達に電話をかけようと試みているんだが……
「…どーよ、ハーさん?」
「…ま、薄々思ってはいたけどダメだな。
みんなのケータイは繋がらん、鳥は行方不明。GPSの信号も途絶えてやがる。
これじゃマスター権限で呼び戻すのも不可能だな…俺らと同じで、この街の何処かに飛ばされてるはずだが…デッドヒートメテオは?」
「辛うじテ守った。ケドそれぐらいダ…」
「バイクや武装が残ってたのが幸いだな…。ブラッシャーとかを普段から軒並みバイクに収納しといてよかったぜ」
「俺っちも元から武器使ってなかったしナ…」
「確かに、お前のクローは備え付けのタイプだからな…ってか憐、思ったんだけどさ」
「ナニ?」
「お前っていつから俺っちなんて言い出したっけ?」
「そりゃハーさんと一人称…キャラ被るからナ。同性で同じライダーである以上ごっちゃにならないよう…」
「いつにも増してメタ発言多いな…」
「ま、オレら2人きりって久々だしナ。状況が状況だし、こんなことも言いたくナルよ。ってかんなこたドーでもいいんだヨ。
ハーさん、これからどーすんの?」
運ばれてきたチョコバナナパンケーキを素早く切り分け、フォークで口に運ぶ。
ふむ…中々美味いなこの店。
「それなんだよな…アイツがいる以上、この世界にも何かがあるはず…何かアイツに繋がるような手掛かり探し……まずはそれだな」
「手掛かりっつってもどーすんダヨ?」
「それなんだが…恐らくこの世界はアイツにとってのHome ground.ってことはここにはガイアメモリ…ひいてはドーパントもいるはずだ。とりあえずこの街を探索して、んでもってそれらしき事件を追っていけば…自ずと何か掴めんじゃねえかな……」
「ナルホド!そんでドーパント片っ端からぶっ潰しテ、アイツを誘き出す!ナイスアイデアだぜハーさん!」
よし、とりあえずの行動方針決定!そしたら次は動く!
俺はテーブルの上の伝票を取り、煌風の入った袋を背負い直す。
「そうと決まれば行動開始だ!行くぜ憐!」
「アイヨ!ところでハーさん!」
「なんだ?」
会計を済ませ、店を出ようとする隼斗と憐。
2人に対して微笑みかけるのは……
「いってらっしゃいませ!旦那様方!」
「作戦会議の為にメイドカフェ来る必要あったカ?」
「バカいえ、アキバつったらメイドカフェだろ」
「それは一理アル」
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とは言っても鳥が行方不明となっている以上空から調査…なんて事はまず不可能。
そんなわけで、俺達は二手に分かれて街を調べることにした。
幸い2人ともバイクごと飛ばされてきたので移動手段には困らなかった。そこは不幸中の幸いと言えよう。
いくらよく知る秋葉原とはいえ、歩いて情報収集ってのは少し骨が折れるからな。
「まずは色々噂レベルの情報から集めていくとするか……」
とりあえずあの辺の地元民っぽいJKからだな。制服着てるし。
「excuse me?じゃなかった…すいません!」
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そして約1時間半後。2人は
とりあえず電話で互いの集めた情報を共有することにした。
向こうの世界にいるAqoursの面々は無理だったが、どうやら同じ世界にいる互いのケータイはギリギリ繋がるようだ。
『んで…そっちはドーだったハーさん?』
「色々情報が集まったぜ?まあ主に怪物騒ぎの情報だったけどな…夜に騒ぐ若者達を襲う暗闇の怪物、謎の完全密室失踪事件、地下闘技場での違法賭博?とか、あとは最近世界が地獄みてえに変わった…なんて話もあった。そっちはどうだ?」
『俺っちのほうはハーさんがいってた地獄変に怪盗…隕石が東京に落ちかけタとか、あとはそうだ…雷獣、なんて都市伝説もあったゼ?俺っち雷獣気になル!』
「個人的興味はすまないが後にしてくれ…んで?それ以外だとなんかあるか?」
『いんや、今のとこは。あ、ただスッゲー気にナル情報はあったゾ?』
「気になる情報?」
『この街にもいるんだとサ。俺っち達と同じ…仮面ライダーが』
「仮面ライダー!?どんなやつだ?」
『ソレがちーともワカランのよ。
ある人は赤いっていうし、ある人は銀色。
ある人は青とかある人はピンクとか……証言がバラバラ過ぎてワカンネ』
色がバラバラか…確かにそりゃ分からんわな……
「まあ、そっちの方は今は後回しで構わねえよ。引き続き頼むわ」
『リョーカイ♪んじゃまた後で〜!』
そう言うと憐はケータイを切った。
それを確認し、俺もスマホをポケットにしまった。
んで、今は何してるかって言うと………
「ふむ…やっぱランクはA-RISEがトップか……」
ここはとあるスクールアイドル専門店。
ここにある雑誌を見て現地の調査だ。
え?サボってるだろお前って?
馬鹿野郎これは立派な調査だ。
「(けどおかしいな……A-RISEはとっくにUTXを卒業。現在はプロアイドルとして活動しているはず……なのになんで未だにこの雑誌の記事じゃスクールアイドルなんだ……?)」
不思議に思いながらパラパラとページをめくっていく。
すると、そこに記されていたのは……
「この日付……古くね?いやでもこんな店に古本置くようなことはしねえだろうし……待てよ、もしかしたら……!!」
本を置いて店の外に出て高層ビルの電光掲示板を見上げる。なんとそこに表示されていたのは……
A-RISEが現役、それに加え調べてみたところ既に引退したはずのスクールアイドル達がここでは未だ現役。
間違いない、ここは別世界だがここには俺が知るスクールアイドルが存在する。しかも、この日付だとまだ第1回ラブライブは開催されていない。ということはつまりここは………
「並行世界…それに加えて過去の世界でもあるって事か………!」
って事はこの世界だとまだ千歌達はAqoursの面々とは出会ってない…いや、そもそも果南姉ちゃん達まだ高校生になってない…か…?
うん、多分そのはず……
「ここ秋葉原だろ?…ワンチャンμ'sの面々に会えるのでは?しかも現役バリバリの!luckyだぜ俺!
別世界に飛ばされるってのも悪いことばかりじゃねえってことか!こうしちゃおれん、早く探索に戻らねえと……」
そう思った矢先だった。
「_____!!」
微かに叫び声が聞こえたのは。やや遠いか…にしてもなんだ?これはまるで悲鳴のような……悲鳴?
声がした方向に行ってみると、いきなり人が雪崩の如くこっちに押し寄せて来ていた。
とりあえず、人混みから逃げる途中の男1人をとっ捕まえる。
事情を聞かないことには始まらない。
「おい何があった!?」
「分からない!けど急に怪物が現れたって…」
「怪物?……それってどんな……っ!?」
それを聞く前に、頭上から何かが降ってくるのを感じ取った。
「危ねえ!!」
すぐさま男を突き飛ばし、その衝撃で自分もそこから離れる。
見ると足元には何か粘質のある液体がついていた。
「なんだこれ……?」
「チッ!コイツ避けやがった!」
声がした方を向くと、空から3体の怪物が降りてきた。
見た目は正にゴキブリそのもの。
ゴキブリの記憶を宿したガイアメモリで変身したコックローチ・ドーパントである。
「うわ気持ちわり!あの見た目…どう見てもcockroachだな……うっわキモ……」
「あの怪物達があちこちの店を襲って……!」
「なるほどな…状況は理解した」
「コイツなんでこんな冷静なんだ…!?」
「ああ、他の奴らは一目散に逃げていきやがったのに……」
「どうでもいいだろ!邪魔するならさっさとコイツらもやっちまおうぜ!!」
「「おう!!」」
そう言うと2体がジリジリとこっちに寄ってくる。
背中の袋(ルビィお手製)から煌風を取り出しすぐさま抜刀。
背後の男を守るようにして立つ。
「き、君!早く逃げないと……!」
「…………」
「おい!聞こえてるのか!?」
「問題ない。俺の予想が正しければ……おいゴキブリ野郎共」
「あ?」
「あと5つ数えるうちにそこから離れた方がいいぞ?」
「なに?」
「忠告はしたからな?4………………3……………2…………1…………」
「何を言って……」
「Zero.おっさん伏せろ!!」
「ヒィッ!?」
その男と共に地面に伏せると、自分達の背後から青と黒の2台のバイクが走ってくる。
青のマシン……ライドソニックは人こそ乗ってないが、そのヘッド部分に装備されているレーザー砲からビームを放ってきた。
油断していたコックローチ達にそのビームが直撃。
更に人が乗った黒のマシン…ライドスレイヤーは前輪部分についた爪型の装飾から鋭いレーザー弾を放ちドーパント達を怯ませた。
「随分早かったな憐!」
「タマタマ近くにいたもんデ。ハーさんこそ俺っち無しでなんとかなったの?」
「この程度なら俺1人でもなんとかなったけどな〜?」
「本当にどーにかなりそうだからコエーなぁこの人……」
「ゲホッ、ゲホッ……助っ人がいやがったのか!」
「けど獲物が増えただけだ、どうってことねえよ!!」
「獲物ぉ?……idiot!狩られるのはどっちか分かってねえみたいだな……なぁ憐!」
「イヤ狩るのは俺っちの本職なんだケド…まいいや。モチ!」
「な、なんだ君達は……?」
「おっさん、悪いけどさっさとここから逃げてくれ。こっから先は俺達の仕事だ」
「ソーソー。じゃないと集中して対処デキネーからサ」
「わ、分かった!死ぬなよ君達!」
そう言い残すと男も逃げていった。
さーて…これで思い切りやれるな!
「たかが子供2人に……」
「さーて、コイツらからどれだけ情報引き出せるかだな!」
「オウよ!行くぜハーさん!!」
俺と憐はマッハドライバーMk-IIを腰に装着。俺の方はベルトの左腰に煌風をセット。
ドライバーを展開し、それぞれのシグナルバイクを装填した。
《SignalBike!》
「Ready!」
「「Hensin(変身)!!」」
《Rider!Sonic!!》
《Rider!Slayer!!》
それぞれの変身ポーズと共に俺は青い装甲を、憐は黒い装甲をその身に纏う。
俺達はそうしてそれぞれ正義のヒーロー……仮面ライダーとしての姿に変身した。
「なにっ!?」
「お前ら…誰だ!!」
「どなたか誰かと聞かれちゃあ……」
「答えてヤルのが世の情け…ってナァ?」
首元のマフラーを靡かせて俺はこの別世界で初の名乗りを上げた。
「悪は撃滅!正義は不滅!この世の全てをトップスピードでぶっちぎる!
仮面ライダー………ソニック!!」
眼前の悪を撃ち倒し、己の正義を不滅とする
これこそ我が信念の証。
緑のゴーグルを光らせる
青き音速の戦士 仮面ライダーソニック。
「この世の悪党、魑魅魍魎!全てを狩り殺す漆黒の戦士!仮面ライダースレイヤー!!」
闇に生まれ正義に生きる獣の如き黒き狩人。
黒いボディに黄色の鋭い眼。
黒き闇の狩人仮面ライダースレイヤー。
今ここに異世界に新たなる2人のライダーが並び立った。
「仮面ライダーだと!?」
「けど仮面ライダーってこんなやつらだったか…?」
「ごちゃごちゃ話してるとは余裕かよ!さぁて……It's show time!!」
《ズーット!Sonic!!》
「オルァ!!」
何やら狼狽えている隙だらけのコックローチの一体に加速して飛び膝蹴り。
怯んだところに左右のワンツーと右ストレートを喰らわせる。
「クッ……コイツめ!!」
瞬間、コックローチの姿が消える。
このドーパントの強さは元の虫にもある高速移動にある。
その高速移動能力を使ってソニックの視界から消えたのだ。
「憐!背後任せた!」
「ガッテンしょーち!!」
俺は煌風を抜刀。
互いに背中を合わせ、360度何処から来ても対応できるような体制を取る。
「このスピードについて来れる訳ねぇだろ!お前ら!」
「「おう!!」」
リーダーらしき奴の声と共に2体のコックローチが飛びかかってくる。
「くたばれ!!」
「…憐!」
「でりゃあっ!!」
だが、直前でスレイヤーが両腕についている3本爪型装備スレイクローで切りつけ、2体を分断させる。
「なにっ!」
「遅え遅え!超進化前のトルネードの数倍は遅えなぁ!ハエが止まりそうだぜ!!」
すぐさまソニックが飛び出し切りつけられた一体に煌風の斬撃を5連続で繰り出す。
追撃で何度も斬りつけ、膝蹴り、突き、上段蹴りのコンボで大きく吹っ飛ばす。
「憐!そっち任せた!」
「おっけいハーさん!!」
その声でスレイヤーが飛び出し、もう一方のコックローチに襲いかかる。
左右のクローによる連続攻撃、飛びついて地面を転がり、そのまま投げ飛ばす。
「クッソ!何なんだコイツら!!」
「何やってる!さっさと片付けろ!!」
そう言いながら、リーダー格と思われる奴がさっきの粘液を連続で飛ばしてくる。
「ハーさんキケーン貸して!」
「あ?…ほらよ!!」
それを転がって避けながら俺は手元に二台のシグナルバイクを取り出し、片方を憐に投げ渡す。
「せっかくだ、久しぶりにお前らの出番だ!」
《SignalBike!Signal koukan!超・トマーレ!!》
取り出したシグナルトマーレⅡをドライバーにセット。
もはや最後に出したのがいつかを忘れるレベルで久しぶりの登場となるシグナルトマーレにシグナル交換。
左手にゼンリンシューターBSを装備し銃弾を放つ。
《shooter!超・トマーレ!!》
すると、銃弾の形状が変化し逆三角形の一時停止の標識のようなバリアが粘液攻撃を阻んだ。
「からの〜?」
《SignalBike!Signal koukan!超・カクサーン!!》
「喰らえ!」
《shooter!超・カクサーン!!》
ゼンリンシューターを敵の頭上に向けて放ち、イグナイターを短押しする。
すると、放った弾丸が無数に分裂し敵に雨の如く降り注いだ。
「急に弾が増えた!?」
「なんなんだコイツ!?」
標識型バリアは弾丸の雨の中少しずつコックローチに近づいていき、やがて一体の体を通り抜ける。
すると黄色い網状のエネルギーネットがコックローチを拘束、その動きを止めた。
その隙にソニックは乱れ打ちされる弾丸の雨を縫いバリアを避け、すぐさまコックローチの背後に回り込む。
「消え……」
「これで終いだ」
そして、ゼンリンシューターを捨て煌風にシグナルソニックをセット。片手で霞の構えを取った。
《ヒッサツ!ぁふるすろっとる!!》
「隼斗流剣技、伍ノ芸」
そして力強く踏み込んで一気にコックローチの背後に迫り、その鋭い刃を突き出した!!
「一刀流 ”風孔突“!!」
無防備な背中に突き刺さる鋭い一閃。
それが描くのは光の軌跡。
「…Check mate.」
血振をするように刀を振るい、その言葉と共に煌風を納刀。
瞬間、コックローチの体に閃光が走り煌風の一撃に耐えきれず爆散。
爆炎の中から目出し帽を被ったガタイのいい男が転がり出てきた。
「ふぅ……」
「ば、馬鹿な……こんなアッサリと……」
「俺っちも忘れてもらっちゃ困るゼ!」
《SignalBike!Signal koukan!超・キケーン!!》
キケーンⅡにシグナル交換。
スレイクローで連撃を浴びせ、続けて交差させるように一撃。
「オーシ!出てこい!」
《トテモ!超・キケーン!!》
イグナイターを連打し、クローを地面に突き刺す。
そのまま地面を掘り起こすようにコンクリートの地面を壊すと、中からは銃弾のような形状をした巨大なトゲトゲのモンスターが3体出現。もう1体のコックローチに襲いかかる。
「ななななんだコイツら!!?」
「やっちまえスレイヤーキラーズ!…まあ、食っても不味いだろうケド……」
その命令で3体のモンスターが一気に襲いかかる。
変わる変わるガブガブと噛み付き、よく噛んで味わうようにじっくりとダメージを与えている。
「ぎゃああああああああ!!!!」
「本当久しぶりに見たけどエッグ……」
倒した奴を縛りながらその光景を見ているが時折ボキ!とかグシャ!とか生々しい音が聴こえるんだが…これ中身大丈夫だよな?
「サァて…トドメ、行くゼ?」
《ヒッサツ!Full throttle!Slayer!!》
シグナルバイクをスレイヤーのものに戻し、パネルを展開。イグナイターを短押しすると再び閉じる。
フルスロットルが発動し必殺技体制に入る。
そのままスレイヤーは飛び上がり、右足を空高く振り上げる。
そのまま高速回転し、やがてその脚は強力な一撃を………
「スレイヤー・ブレイク!!」
コックローチの脳天に直撃するはスレイヤーの強力な必殺踵落とし。
そのままコンクリートの地面に叩きつけられて地面諸共爆散。
メモリが砕け、中から別のメンバーらしき男が転がり出てきた。
「オッシャア!久しぶりの勝利ィ!!」
「確かに…憐お前最近良いとこ無しだったもんな…
「なんだハーさんその憐れみに満ちた目は」
「マスク越しで見えねえのになんでわかんだよ」
「野生のカンってヤツ?」
「クソが!使えねえ奴らめ……!!」
「っと、そういやお残しがあったな……」
「最後の1匹、俺っち貰ってもいいよなぁ…?」
シャキンと互いの得物を煌めかせ、残った1匹リーダー格のコックローチを追い詰めていく2人。
「こうなったらオレだけでも…!!」
だが次の瞬間、コックローチは粘液を連射。
加えて高速移動を使いその場から消え去った。
「逃げタ!?」
「心配すんな、逃げた方向は分かってる。走れば充分間に合うぜ!!」
「ヨシ!ならバイクデ……」
《ズーット!Sonic!!》
「こっちの方が速い!!」
そう言うとソニックは自分の足でコックローチが逃げた方向へと走っていった。
「・・・つくづく思うケド、もしかしなくてもハーさんバイク使わネー方がハエーよな……」
スレイヤーは撃破し拘束した強盗と思わしき男達を一瞥し、大丈夫だと判断するとバイク達と共にソニックを追いかけていった。
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「待てやコルァァ!!」
「くそっ!!完全に振り切ったつもりなのに何でもう追いついて来てやがるんだこのバケモノ!!」
「バケモノにバケモノって言われたくねえ!とっとと倒されろ!この虫野郎!!」
ゼンリンシューターを乱射しながらコックローチを追いかけるソニック。
人の消えた道路を駆け抜け、コックローチは曲がり角を急カーブ。
「逃すか!」
地面をガリガリと削り、火花を散らしながらソニックもなんとか急ブレーキをかけ曲がると裏路地の方へコックローチを追い込む。
そこは右に曲がるしかない一方通行と思われるL字路だった。
コックローチも右に曲がって逃げようとしている。その先が行き止まりか抜け道があるかは知らんがここで仕留める!
《SignalBike!Signal koukan!超・マガール!!》
「そこで止まれ!!」
《shooter!キュウニ!超・マガール!!》
ゼンリンシューターを乱射すると同時にマガールの力を発動。
器用に弾丸を曲げ、コックローチの正面と背後から放った弾丸達を直撃させると
《Signal koukan!超・トマーレ!!》
《shooter!今スグ!超・トマーレ!!》
トマーレⅡに再びシグナル交換。
拘束弾で完全に動きを止めた。
「これで………!」
《Signal koukan!Rider!Sonic!!》
シグナルバイクを元のソニックに戻す。
そして、パネルを展開しイグナイターを短押しした。
《ヒッサツ!》
「perfect game!俺の勝ちだ!!」
《Full throttle!Sonic!!》
パネルを下ろし、フルスロットル発動!
飛び上がって体を捻り、ビルの壁を次々と蹴る。
すると右足にエネルギーと風が渦巻き、集中していく。
そしてそのままコックローチに向けて必殺のライダーキックを放った!!
「ストリーム・ソニック!!」
これで完全撃破。
ソニックはコックローチ達に完全勝利……
だが、同時刻。
勝ちを確信したソニックには見えもしないし聴こえもしなかった。
そう、彼は気づいていなかったのである。
《ジョーカー!マキシマムドライブ!!》
このドーパントにトドメを刺そうとしていたのは、
彼も、そして……
気づいていなかったのである。
つまるところ…………
「『ジョーカーエクストリーム!!』」
「ハァァァァァァッ!!」
こうなることは
「「『あっ』」」
火を見るよりも明らかである。
「ギャアアア!?
「なんだと!?」
『あー……そのパターンは思いつかなかったなぁ……』
「え、今なんか2人分声が聞こえ……」
刹那、2つに割れていた緑と黒の人型の異形が纏っていた風。
それがソニックのマフラーに吸収され……
「うおおおお!?」
発動中のストリーム・ソニックが急に勢いを増した。
それはコックローチ・ドーパントごと突然現れた謎の異形をも吹っ飛ばし………
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
纏めて爆発。
「・・・」
何が起こったのか、さっきの光景はなんだったのか。
今、隼斗の頭の中では色々なものが混在していた。
「(え?何今の…半分?人が半分になってたよな?明らか人がなっちゃいけない割れ方してたよな?って事はアレもドーパント?にしては俺達にそっくりな感じだったし……え?もしや俺やらかした?さっきのアレ明らかにあのドーパント狙ってたよな……?)」
もしや俺はとんでもないことをしてしまったのではないだろうか。
けどアレも見た感じガイアメモリを使用していた。だがドーパントにしてはどうにもヒーロー感が強かった。
まるでこちらの世界の東京で出会ったアクセルのような………
「………よし!俺は何も見なかった!とりあえず、ドーパントは全員ぶっ倒した!さーてと!さっさと戻って憐と合流…………」
「ちょっと待てゴラ」
ガシッととてつもなく強い力で肩を掴まれ、恐る恐る後ろを振り向く。
するとそこには、俺から見て左半分が緑、右半分が黒。赤い複眼に銀の触覚のようなものを生やし、腰にアルファベットのWの形をした赤いバックルのベルトを巻いた、先程の人型が立っていた。
「ぎゃああああ!生きてるぅぅぅ!?」
「生きてるに決まってんだろこの野郎!テメェ俺らごとドーパントぶっ飛ばしやがって!そもそもお前何者だ!新手のドーパントか!?」
「ドーパントならこの俺がさっき倒してやっただろうが!それに…お前みる目ねえな!この!どっからどう見ても!正義のヒーローな見た目したこの俺が!怪物な訳ねえだろうが!!お前こそ同じガイアメモリ使ってやがる!お前こそドーパントなんじゃねえのか!?」
「んだと!?あんな化け物ならいざ知らずこの見た目の何処が……!」
『まーまーお二人共、その辺にして。』
するとそのハーフ&ハーフのコックローチだった男を指差していた黒い腕を緑の方が強制的に降ろさせる。
やや乱暴そうな声とは異なる気怠げな声質の別の声が。見てみると、右目側の複眼が声に合わせて点滅している。
『それでさ
「本当か?」
「誰が不審者だ!!」
『あ、それと今回の事故だけど過失はどっちも同じくらいだから一先ず水に流してもらって…その人連れて帰ってきてもらってもいい?』
「…お前がそう言うなら……わーったよ、
そう言うと気怠げな方の声が消える。
そしてその異形は腰のバックルを閉じ、左側から黒いJと書かれたガイアメモリを抜いた。
すると、風が吹きまるで纏っていた装甲が剥がれるように中からは1人の人間が現れた。
「人間!?」
「当たり前だ。俺をどんな化け物だと思ってたんだ!」
見た感じは少しどころかすごく目つきの悪い少年だった。
それでいてまるで歴戦の戦士のような迫力を感じさせる……歳は俺らと同じぐらいっぽいが………
とりあえず敵ではないっぽいので、こちらも変身を解除した。
《オツカーレ!》
「とりあえず、お前何者だ。名を名乗れ」
「人に名前を聞くときはまず自分から、だろ?what's your name?半分こさん?」
「半分こさんじゃねえ!」
そう一喝すると、その少年は名乗った。
「俺は切風アラシ。……探偵だ」
次回に続く。
ついに出会いました(なお事故発生)
巡り会う2人(3人)の戦士達。
ここからが本当のスタートです!
それでは次回もお楽しみに!!
そして、146さん側のストーリーも合わせてご覧ください!!
https://syosetu.org/novel/96993/64.html
146さんサイドのURL載せときます!