ラブライブ!サンシャイン!!×仮面ライダードライブサーガ 仮面ライダーソニック   作:Master Tree

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お待たせしましたコラボ編第7話!
果南を救出するべく1人エルバのアジトに単身突撃した隼斗。果たして無事に彼女(ついでに2人)を助ける事ができるのか?


ラブダブルコラボ編 第7話 解放せよF/ゲンカイブレイク

これまでのサンシャインサーガ!

 

自分達の世界に戻ってきたのも束の間、早速元凶であるエルバと交戦する隼斗達一向+アラシ・永斗・瞬樹のトリオ。

 

しかし、ディストピア相手にライダー達必殺技は効かず、彼が繰り出した謎の技『憂鬱世界』にはなす術もなく、激情に狩られた憐の攻撃は異常進化態ロイミュード『ディファレント・ロイミュード』に受け止められ、しまいには攻撃によって吹き飛ばされ分断されてしまう。

 

永斗と憐を霧香博士のラボへ残し、隼斗は果南の元へ向かうも、なんとその果南は曜、梨子と共にエルバに連れ去られていた。

 

まさかの果南が再び攫われたと知った隼斗は怒りのままにエルバの元へ単身突撃し───

 

 

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少し時を遡る。

突撃およそ10分前。

 

 

「何処だ…!何処に行った…!!」

 

あれからジェットで町中を飛び回り、ゴーグル部分に備え付けられたアイレーダーでサーチをかけるも、それらしい施設が見当たらない。俺の苛立ちもそろそろ限界に達しようとしていた。

 

「あとはここぐらいか……!」

 

やってきたのはとある研究所。

サーマルゴーグルをオンにし、真下にある建物にスキャンをかける。

 

 

「人が大勢いるな…もう少しアップ…そんでもって再スキャン……!」

 

サーマルモードを切り、通常モードに切り替える。スキャンをかけると目的の人物はすぐに見つかった。

 

レーダーに捕らえたのは複数の生体反応。

 

一つは果南姉ちゃん。やっぱここだったか!

 

 

それに…ん?この反応……曜に……梨子!?

 

 

「なーんでアイツらまで捕まってんだ…?…まあいいや、姉ちゃんのついでだ、見捨てる選択肢は元からないし…」

 

さて助けるか…と思った所で、ふと頭に一つの考えがよぎった。

 

多分あの中は奴の護衛もいるだろう。まともに正面から行けばその護衛に袋叩き…いや、ドーパントだけならただの雑魚ロイミュードと変わらない、ブレイヴで対処できるだろう。

 

問題はディストピア、それにディファレントだ。今の俺1人じゃアイツらに勝つのはHardだろう。取り返すもん取り返してさっさと撤退…うん、このPlanで行こう。

 

となると侵入経路は…一つだよな?

 

俺はゴーグルに映ったターゲットを確認すると、ニヤリとしながらリジェネレイトブラッシャーを取り出した。

 

「TARGET……Lock on…!」

 

 

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「チッ……当たんなかったか……」

 

 

ま、奇襲狙撃作戦は失敗に終わったんだが。

ぶち開けた穴から施設に飛び込み着地。

スッと立ち上がり、いつもの二本を構えた。

 

「隼斗!!」

 

その声を聞いた途端、向けてる意識とは逆方向に体が勝手に動く。まあ目の前にエルバいるけどそんなもん知るか。

 

「おお!果南姉ちゃんたっだいま!!無事!?無事だね!ならよし!!」

 

「危ないじゃない!確認もせずに必殺技ぶっ放すなんて!!私達に当たったらどうするつもりだったの!?」

 

「いや、でもレーダーで位置は分かってたしさっきのテンペスト・バーストもエネルギーを圧縮・威力調整をしたうえでエルバの奴だけを狙って……」

 

「言い訳はいらない!!ほらそこ座る!!」

 

 

「・・・はい」

 

「無事に帰ってきてくれたこと、助けに来てくれたのは嬉しいけど…その私の事になると周りが見えなくなる癖、よくないぞ?」

 

正座させられ両頬をバシンと手で挟まれる。

まあマスクあるから痛くはないんだけど……なんか申し訳なさで心が一杯になる。

 

「…ごめんなさい」

 

「ん、よろしい!」

 

いや、でもさ…いやもう喋らない。姉ちゃん明らかに怒ってるもん。けど…何故かその顔は笑みを浮かべていた。

その笑顔に思わず俺も緊張が解けてしまう。

 

 

「…んんっ。もういいかい、天城隼斗」

 

っとそうだったそうだった!

今はコイツだったな!

 

 

「まさかここを突き止めるとはね…。まずはその洞察力とガッツに拍手を」

 

「賞賛の言葉は要らねえよ。賞品はてめえの首で勘弁してやる」

 

「まさか、君1人で俺を倒すつもりか?あいにくディファレントは出払っているが…ここには新たな部下候補がこんなにもいる。君1人でどうにかなるとは思えないが…」

 

「部下候補ぉ?」

 

 

「隼斗!」

「隼斗君!」

 

聞き覚えのある声がして振り向く。

あ、梨子と曜か。

 

「あ、そういやお前らもいたな…なんで?」

 

「それは私達が知りたいよ…」

「なんでもその人、才能を持った人達を集めてるって……」

 

「才能……?」

 

姉ちゃんは体力、曜は水泳、梨子はピアノ…確かに3人とも、それぞれかなりの実力者だ。それに…あの人達、誰も彼もテレビで見た事があるようなプロの人達ばかりだ。研究分野にスポーツ関係、諸々etc…

 

「隼斗、その人達全員ガイアメモリ持ってる!いくら隼斗とはいえ、流石に危ないよ!!」

 

「……ふーん」

 

姉ちゃんから飛んできた警告。

あの人たち全員メモリ持ちねぇ…全部が片付いたら照井先輩にしょっぴいてもらうか?いや、そもそもここ風都じゃねえし別の世界から持ってきたであろうメモリだから対象外か?

 

まあ分かんねえけど…ともかく、メモリ持ちって事はあの全員がドーパントになって襲ってくる可能性もあるわけだ。

 

…それは怠いな。

やる事済ませてさっさと帰りてえし。正直、この時心の中にあったのは「面倒くせえ」。その一言だけだった。

 

ならここは────

 

「オルァ!」

 

エネルギーを纏わせた煌風を振り抜き、3人や他の人達にギリギリ当たらないように正確にエネルギーの斬撃を放つ。その斬撃は近くの壁を切り裂き、大きな裂け目を作った。

 

 

「……隼斗?」

 

 

こちらの突然の攻撃に驚いたのか、ざわざわと騒ぎ立てるような声がする。

あるものは怯え、ある者は「危ないじゃないか!!」という怒りの声を。

 

だがそれもゼンリンシューターを1発天井に向けて撃ち放ち、穴を開けると途端にしんと静まり返った。

 

「俺の目的はアンタらじゃねえ。逃げるなりなんなり好きにしろ。だが…もし俺の邪魔をするってなら…

 

 

 

 

容赦はしねぇぞ!!!

 

 

そう怒鳴りつけ、翼から暴風を放つ。

テンペスト・バーストの衝撃で割れていた窓ガラスが完全に木っ端微塵になり、窓枠を残して砕け散った。

 

それに完全にビビったのか、我先にとそこにいた他の人たちは蜘蛛の子を散らすように逃げていき、3人だけが残った。

 

「やれやれ、酷い言い方をするものだな。

もっと紳士なやり方はできなかったのかい?」

 

「Shut up!言ったろ、俺の目的はアイツらじゃねえって。ここである程度お前を足止めして3人を連れ帰れば、俺のmissionは完了なんだよ」

 

「ほう。だが…まさか1人で俺の相手をできるとでも?」

 

「あいにく俺はソロの方が戦いは得意でな。曜、梨子、姉ちゃん!下がって……な!!」

 

足と翼にエネルギーを集め、ノーモーションからの超加速。幸いエルバの野郎はまだ人間だ、変身させなきゃ勝ち目は充分にある!

 

 

「ちょっ隼斗!?いくら相手が相手だからって生身の人間に……」

 

「コイツの場合変身させたらそれこそ The ENDなんだよ!だからその前に!!」

 

 

未だ人間体のエルバに対し、容赦なく煌風を振り下ろす。しかし、奴はそれを紙一重でかわした。

 

「っ!このっ!」

 

続けてリジェネレイトブラッシャー、煌風と2本の刃を連続で振るも避けられる。

 

いくら元最高幹部最強クラスとはいえ、変身もせずに最速を誇るブレイヴの攻撃を避け切っている。なんつー動体視力してんだ!

 

「流石に速さだと君に利があるか。やはり、この姿での相手が相応しい」

 

《Dystopia!》

 

ドライバーを装着、ディストピアのメモリを起動する。

 

「やべっ!…けど!」

 

即座にリジェネレイトブラッシャーをブラスターガンモードに変形。エルバの腹部に狙いを定める。

 

「…!?」

 

「Criticalだ!くたばりやがれ!!」

 

 

トリガーを引き、放たれる強力なエネルギー弾。衝撃でエルバの身体が吹っ飛び、壁に叩きつけられて崩れる音と共に土煙がその姿を隠した。

 

 

「まだまだ!油断大敵、一寸先はDarkness!全部まとめて持って逝きやがれ!!!」

 

煌風を腰に納め、ゼンリンシューターBSに持ち替える。

 

《ヒッサツ!Full throttle!!》

《ヒッサツ!Full throttle Over!!ブレイヴ!カクサーン!!》

 

ゼンリンシューターにシグナルソニックを、リジェネレイトブラッシャーにシグナルブレイヴとカクサーンⅡを装填。エルバが吹っ飛んだ方向へと向けた。

 

Improvisation(即興必殺技)!!

ブレイヴ・フルバースト!!!」

 

ゼンリンシューターの光弾を放ち、即座にブラッシャーのエネルギー砲をぶっ放す。

オマケに背中の翼から羽根型ビットをありったけ!!

 

ってか今思ったけどこんな技あったっけ……まあいいや。なんかできたし……それにこういう翼のついてる奴って大抵できるイメージあるしな!

 

 

ともかくこれだけぶちかませば流石のエルバでも…それに最悪メモリは壊せなくてもあのドライバーさえ破壊できれば!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「────言ったはずだ。君1人ではどうにかなるとは思えないと」

 

 

爆煙の中からディストピア・ドーパントが姿を表す。腰にあるドライバーにも、ましてやその肉体も煙が上がっているだけで目立った外傷は無いようだった。

 

「そんな!」

 

「「無傷!?」」

 

「チッ…!バケモンかよマジで…!確実に生身を狙ったしOver kill確定だったろ!!」

 

「悪いがこのドライバーは特別製でね。普通の攻撃では、まず破壊は不可能だ」

 

「充分普通じゃ無かったけどな…!」

 

あの攻撃は今やれる最大火力を出したつもりだった。それでも1人じゃやっぱシンドいか…!

 

 

「今度はこちらから行かせてもらおう」

 

 

剣を取り出したディストピアがこちらに向かってきて、上段に構えた剣を振り下ろす。

だが、エネルギーを纏っていないただの斬撃なら受けられる!

 

2つの武器を交差させ、ディストピアの剣を受け止める。ただの斬撃の筈なのに、かなりの重みが剣から伝わってくる。

 

「っのやろぉっ!!」

 

弾くのは不可能と判断し、風の力でジェット噴射。そのままディストピアごと押し出す。

 

右足で蹴り飛ばし、ゼンリンシューターを連射。だがそれは全て剣で叩き落とされてしまう。並の攻撃じゃラチが開かねえ…!

 

 

「どうした天城隼斗、その程度では全然笑えないぞ!」

 

刹那、暗い紫の光を纏った剣が振り上げられる。咄嗟に避けるが先程までいた場所が削り取られた。あっぶねぇ……!

 

「このっ…!」

 

両手の銃を乱射し、急加速して距離を取る。

 

このまま戦闘が長引けば、先にスタミナ切れでくたばるのはこっちの方……

仕方ねえ、一か八か────!

 

 

『安易な発動は今後固く禁ずる』

 

ドライバーに手をかけた途端、ふとよぎる博士の声。あの時襲われた苦しみ、そして死の感覚に一瞬手が止まる。

 

そんなの分かってるっつーの!けどこのままだとラチ開かねえし決め手に欠ける…それに戦いが長引けば3人も危ない。

 

やるしか────ねぇんだ!!!

 

「オオオオッ!!」

 

右手でブーストイグナイターを連打する。

エネルギーが極限まで高められ、体の内に収束していく。

 

 

「…?何をする気だ」

 

 

「隼斗………まさか!」

 

ひたすらイグナイターを連打し、15回。

目を閉じ、大きく息を吸い、吐き出す。

心を波一つ立たない水面に変え、雑念を捨て去る。

 

焦るな、落ち着け。

俺ならやれる、集中しろ!

そして感じ取れ…

 

 

その一雫

 

 

「Clear mind!放て全開!ブチ抜け限界!音も!光も!超えていけ!

 

オーバーブレイクモード───解放ッ!!」

 

 

 

《O V E R - B R E A K!!》

 

 

その音声と共にドライバーが展開。

黒い部分が蛍光色の緑に光り出し、発生した竜巻がブレイヴソニックを包み込む。

 

 

「オーバーブレイク……まさか!?」

 

 

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一方その頃

 

 

エイくんと博士はなんか色々話をして盛り上がっていた。

 

俺っちはソファーに寝っ転がって休憩中。

今のところやれる事もないので休んどくようニ命じられていル。

 

「地球の本棚…地球上の全ての知識を得られる全能の力か…実に興味深い!」

 

「まあ誰もが得られる力じゃないですけどね…それに僕自身望んでこの力手に入れた訳でもないので」

 

「だとしてもだよ。『知りたい』を突き詰める科学者にとってこれほど心惹かれるものもあるまい!礼を言うよ、士門くん!」

 

 

「いえいえ、僕の方も大変為になる話を聞かせてもらいましたよ。仮面ライダードライブ…へぇ、隼斗さん達の他にも仮面ライダーがいるんだね」

 

「他にも、というよりは彼らこそがこの子達の先輩でね…かつて一度は世界を救った英雄達さ。まあ、私も話に聞いただけだから詳しい事は知らないがね」

 

「グローバルフリーズ…世界全てが止まるってどんな感じなんだろうね」

 

「ロクでも無いということは確かさ。あの時の出来事を繰り返させないために…我々は今も研究を続けているのだから」

 

 

「だとしたらエルバは絶対に止めないとですね。アイツが思いつきで全世界に重加速起こしてみるか、なんてなったらより面倒くさいですし」

 

「確かに。世界征服に飽き足らずそんな事を言い出したらよっぽど厄介になる。その為にも対策をきっちり立てないとだな……」

 

 

 

「センセイ!いるかしら!?」

 

 

そこに息を切らして飛び込んできたのはなんと鞠莉サン。何やら慌てた様子だが……

 

「鞠莉くん!うちにいるんじゃなかったのかい?」

 

「え?誰この絵里ちゃんにそっくりな子」

 

「あら?どなた?」

 

「ああ鞠莉サン、コイツはエイくん。俺っち達が向こうの世界で出会った人ダヨ」

 

「どーも。えーと…鞠莉さん?」

 

「ええ、小原鞠莉よ。ヨロシクね。って、それより先生!大変なの!!」

 

「大変?どうしたんだい?」

 

鞠莉サンが慌てるってよっぽどの事ダ。

ただごとでは無いのは確かだが…次に続いた言葉を聞いて、俺っち達は全員衝撃を受けタ。

 

 

「実は、帰る途中でカナンにリコ、ヨウがあの男に攫われて……」

 

 

「「「え!!?」」」

 

「果南サン達ガ!?」

 

「やっとの再会とはいかずにまた事件とはね……って、そう言えばさっき隼斗さん出て行ったよね?まさか………」

 

「ハヤト、それを知ってすっ飛んで行っちゃったの!何処に行ったかも分からないのに……」

 

「マジかヨ!?ハーさん行動派ァ……」

 

「いやいや憐くん、考えるより動くっていうのは隼斗さんの良いところだけど、もしも今エルバと隼斗さんにやり合われたらちょっとマズイと思うよ?なにせ────」

 

すると、突如パソコンから鳴る電子的な通知音。警告のブザーにも聴こえるその音を聴いて、何やら博士ガコンピュータを操作し出す。

 

「高出力のコアドライビアエネルギー反応…場所は…ここから離れた化学研究所!?それにこのエネルギー量は………っ!!」

 

ドン!と音が立つ程にデスクをぶっ叩く博士。今俺っち達が持ってる中で相当量のコアドライビアのエネルギーを出せる反応となると、まあ一つしか無いナ…

 

 

「あのバカ………!!」

 

 

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次の瞬間内部から吹き飛ばされるかのように竜巻は霧散し、その姿が露わになった。

 

その体を鮮やかな蒼からクリスタルのように透き通る水色へと変え、翼や肩、腕や足の装甲が展開。

 

背の翼からは青い粒子が放出され、その体は夜空の星のように光り輝いている。

 

体を流れる凄まじい量と質のエネルギー。

外側だけでなく、内側の己自身も強くする。

 

ブレイヴソニック奥の手

オーバーブレイクモード!!

 

 

「オーバー…ブレイクモード……!」

 

物陰に隠れて見ていた果南姉ちゃんが怯えたような顔に。まあそりゃそうだよなぁ…一回目の前で死にかけてるんだし…だが今回ばかりはそんなヘマしねぇよ!

 

「ほう…素晴らしい輝きだ。だが、みてくれだけ良くとも中身が良くなければ────」

 

 

瞬間、ディストピアの肉体に刻まれる刀傷。

 

「な…に…!?」

 

左肩から腹にかけてバッサリと深く斬られ、ディストピアが初めてよろめいた。

そして俺は奴から少し離れた後ろ方向に。

 

「い、今何が…!?」

 

ちなみに今何がどうなったかというと…

 

奴が喋っている間に急加速。

リジェネレイトブラッシャーを捨て煌風一本でディストピアに向かっていく。

 

オーバーブレイクで増幅したエネルギーを刃に集中させたことで切れ味が大幅アップし、ディストピアの硬い装甲をぶち抜いたのだ。

 

「…っ!!」

 

一瞬でも隙ができたならそれを逃さない。

今度は両足と翼にエネルギーを集め、一気に加速。

 

ディストピアが空間切断攻撃を繰り出すも、それを難なく回避、身を捻って胴に一閃。

 

右斜め上、反対からと2連撃でバツ印を描くように斬りつけ、後ろ回し蹴りを3連打。

 

 

「(どういう事だ…スピード、パワー共に先程までのソニックを遥かに上回っている…この力…さっきまでは本気では無かったのか?)」

 

 

「隼斗流剣技伍ノ芸 一刀流!」

 

「っ!」

 

技を繰り出そうとした俺に反応し、ディストピアが空間切断の技を繰り出そうと剣にエネルギーを収束させ始める。だが…

 

「遅い!」

 

手を返しディストピアの手から剣を弾き飛ばす。天高く剣が飛ばされ、ディストピアは武器を失った。そして胴体がガラ空きに!

 

それを見逃す俺じゃない。

胸部に狙いを定め、煌風の切先を突き出した!

 

「風孔突・!!」

 

短時間の間に繰り出される何十連もの突き。

加えてダメ押しの一突きがその身を貫き、それを喰らったディストピアが初めて膝をついた。同時にオーバーブレイクモードが解除され、元の姿に戻る。

 

「あのドーパントが膝をついた…!?」

 

「すごい!すごいよ隼斗!!」

 

姉ちゃんと曜もあれだけ苦戦していた相手に対し有利に立ち回り、あろうことか膝をつかせるという驚きの展開に目を見開いていた。

 

「っ…!やるじゃないか、天城隼斗…!」

 

 

「どーよ…!俺の……力…!!」

 

 

ディストピアの野郎はあの様子じゃあともう少しはマトモに動けねぇだろう…とりあえずアイツが……動けなくなってるうち……に……!?

 

 

 

今のうちに3人を連れて逃げようとする。

だが、突然心臓がドクンと強く脈打った。

 

加えて上手く呼吸ができなくなり、身体が言うことを聞かなくなる。そのまま地面に倒れてしまった。

 

 

「アッ…!?ガァ………!!?」

 

 

「っ!隼斗っ!!?」

 

 

「「隼斗!(隼斗君!)」」

 

 

3人が駆け寄ってくる。

なんでだ…!?今回はタイムリミット以内のはずなのに…!!

 

 

「なるほど…どうやらその姿でいられるのはほんの僅かな時間らしい…な」

 

かろうじて動く顔だけを向けると、そこには剣を杖にして立ち上がるディストピアの姿が。

 

「っ……!立て……立て…!俺の、から…だ…!!」

 

転がっていた煌風を手で手繰り寄せ、右手で掴む。

 

「っ!?がぁぁ!!」

 

だがボロボロの体ではマトモに動く事もできず、そのまま煌風を落としてしまう。しかもディストピアがすぐそこまで近づいてきていた。

 

やっぱ、ダメだったか……クソっ……!!

 

そう諦めかけた途端、ディストピアが足を止める。

 

 

「…………どういうつもりだい?」

 

 

 

見るとそこには、両手を広げて奴の前に立ち塞がる果南姉ちゃんの姿があった。

 

「隼斗には、指一本触れさせない!」

 

「よせ…姉…ちゃん…!!」

 

「大丈夫。……あなた、目的は私たちなんでしょう?だったら────隼斗には手を出さないで」

 

真っ直ぐに、恐れずに姉ちゃんはただディストピアを睨んでいた。たしかに、才能ある人間を集めてると奴は言った。けど、それは殺されないって事じゃ……!

 

「……俺を恐れず、逆に睨みつけ挑んでくるか。やはり君は面白い、松浦果南。

 

いいだろう、天城隼斗はこの場では見逃してやる」

 

持っていた剣を消し、ディストピアが戦闘態勢を解いた。マジで…見逃すって言うのか…!

 

「本当に?」

 

「その代わり条件がある。

 

────俺と共に来い」

 

「私が…?」

 

「その胆力、身体能力、そして彼を思う心…実に良い。君ならばあるいは……」

 

「その条件を呑めば、隼斗は助けてくれるんだよね」

 

「約束しよう。本命のプラン実行まではまだ幾分か猶予がある、それまでの間だがね」

 

 

「……分かった」

 

「果南ちゃん!?」

 

「待ってください!それなら私たちは!?私たちも一緒に……」

 

「彼女1人いれば充分だ。それとも…君達はそこで苦しんでいる友達を置き去りにしても大丈夫だと?」

 

そう言って俺の方を指さすディストピア。

梨子も曜も心配そうにこちらを見ている。

 

「俺は…いい…!それよりも…ふざ…けんな…!姉ちゃんを……っがぁぁ!?」

 

身体に襲いかかる反動。胸を締め付けるかのような苦しみ。

安全装置が働いたのか、ブレイヴファルコンが分離、変身が強制解除された。

 

「無理しない方がいい。君も最愛の人の前で命を散らしたくはないだろう。安心したまえ、彼女に傷をつける事はしないとも」

 

「信じ……られ……か…」

 

必死に手を伸ばすも、届かない。目の前が暗くなり、意識が遠のいていく。

 

すると、果南姉ちゃんが近づいてきて耳元で囁いた。

 

『わたしは大丈夫』

 

「!!」

 

そっと俺の頬を撫で微笑むと変身を解除したエルバの方へと歩いて行った。

 

「これより24時間と半日程の猶予をやろう。

せいぜいそれまで身体を休めておく事だ。

……また会おう」

 

その言葉とともに羽織っていた外套を靡かせるエルバ。すると、果南姉ちゃんとエルバはその姿を消した────

 

 

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「……ぅ」

 

「隼斗!隼斗!?」

 

「隼斗君、大丈夫!?」

 

 

気がつくとここは研究所の外。学校へ戻る道の途中だった。しかも梨子と曜に肩を支えられていて…今まで気を失っていたらしい。

ってかこの状態両足引き摺られてねえか…?

 

「ここ…は…?」

 

「私達はこれから学校に戻るつもり」

「とりあえず、家よりは安全かなって。ほら霧香先生もいるし!」

 

 

「そうか…ってこたぁ…帰ったら、説教確定…かぁ……ゲホッ!ゲホッ!!」

 

胸が締め付けられるような、詰まるような痛みが襲ってきて咳き込む。めちゃくちゃ苦しいが、超進化したトルネードと戦った時の1回目の発動時に比べたらかなり軽症で済んでると思う。

 

「ああもう無理しないで!いくら果南ちゃんの為とはいえまた相当な無茶したんだから!」

 

「前、よりは…軽い方、だ…この前は、ぶっ倒れて、死にかけた、んだから……」

 

「はいはいもう喋らないの。さっきまでまともに呼吸もできてなかったのに……」

 

「泳いでも無いのに陸で溺れるとかやめてよ?」

 

 

「溺れるか…とりあえず、もういいから離せ…自力で歩ける…」

 

2人の肩から手を離し自力でなんとか歩こうとするが、どうにもフラフラして立つのが精一杯。また倒れかけた所を2人にキャッチされた。

 

「まだ無理だって…」

 

「とりあえず学校まではこのままで行こう?先生のラボに着けば寝られるでしょ?」

 

「とりあえずゆっくり休まないと。それじゃあ果南さんも助けられないよ?」

 

「…ああ」

 

2人に身を預け、肩を借りてゆっくりと歩く。とりあえずラボで一眠りすりゃちっとはマシになるか…

 

そう思い、重くて申し訳ないが2人に身を預けて道を行く。

 

 

 

それからしばらく歩き続け、鞠莉の家のホテルが近づいてきた。すると突然……

 

 

「…子ちゃーん!曜ちゃーん!!」

 

 

「この声……え!?曜ちゃん、アレ!!」

 

「…アレって!!」

 

目を閉じていたから見えはしていないがそれでも声は分かる。

 

聴こえてきた方を見る為目を開ける。

疲労のせいだか目を開けたばかりだからか、なんか視界がボヤけているが…走ってくるあれは間違い無い。

オレンジの髪…千歌の声か……

 

 

「千歌ちゃん!よかった、無事だったのね!」

 

「梨子ちゃんたちこそ…怪我は無い!?」

 

「うん、私たちは隼斗に助けられて…」

 

 

「そっか!隼斗くんが……隼斗くん!?」

 

やっと気づいたのか、この状態の俺を見て驚く千歌。そりゃ戻ってきた矢先にコレはそうなるわな…

 

「隼斗さーん!」

 

「隼斗!!」

 

そして、息を切らしてもう3人走ってきた。

えーと…誰だあれ……?

 

「おいどうした!しっかりしろ!!」

 

「ぁ……アラシ……?」

 

あ、やっと視界が戻ってきた…アラシに善子…花丸ちゃんもいたか。

 

「そうだ、俺だ!一体何があった?…まあ聞かなくても大方予想はついてるが…」

 

「貴方のことだから、愛する者を助ける為、単身敵の居城へと侵攻した…でしょ?」

 

「…その言葉…善子か…なんだかいつも通りなのに妙に懐かしいな。数日離れてただけなのに…」

 

「ヨハネよ!!」

 

「…だろうな。否定しねぇってことはやっぱそうか。お前、相当な無茶しただろう。見りゃわかる」

 

「ちょっと…張り切りすぎただけだ…心配いらねぇよ…」

 

「ったくお前ってやつは…どこの世界も仮面ライダーはバカしかいねぇ。お前ら変われ。

俺がコイツおぶっていく」

 

そうして曜と梨子から俺を剥がすとその背中に背負われた。何故かこっちの方が楽だな…

 

「あ、あの…あなたは?」

 

「ああ、俺は……」

 

「この人は切風アラシくん!あの時通信してた高校生探偵の子だよ!!」

 

「ああ、霧香先生が言ってた…って事は、この人が別の世界の仮面ライダー!?」

 

そうか、梨子と曜は初対面か。

あの時は画面にいなかったからな…

 

「ああ。隼斗だけじゃねえ、憐も一緒に戻ってきた。ここからは俺たちも協力させてもらう」

 

「憐くんも!?よかったぁ…」

 

「ところで、みんなはどうして?」

 

「私は海に落ちてたアラシくんを助けたあと私自身もロイミュードに襲われたところを助けられて…」

 

「マル達はロイミュードに襲われたところを謎の剣士さんに助けられたあと、千歌ちゃん達と合流したずら」

 

 

千歌と花丸ちゃんがそれぞれここまでの経緯を簡潔に説明してくれた。…剣士?よく分からないが…まあ無事ならいいか。

 

 

「で…お前ら…これから、どうする気だ?」

 

「とりあえず鞠莉ちゃんの所に行って…」

「その後は先生のところね。今はあのラボの方が家よりは安全だと思うし」

 

「…了解。んじゃ行くか…降ろせアラシ」

 

「お前は休んでろ、そんな状態でマトモに歩けるわけがねぇ。何があったかは知らねえが…ったく後先考えずに突っ走りやがって…」

 

「んな事になって…止まってる方がどうかしてる…俺にとって姉ちゃんは……っぐぅ…!」

 

「本当に何があったんだよ…つか寝てろ。もう喋んな」

 

「悪い…。なら、頼………」

 

信頼できる奴と合流できた安心感からか、急に安心感と眠気が襲ってくる。戦闘のダメージも相まってか俺の意識はすぐに落ちていった…。

 

 

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「へぇ…じゃあ鞠莉さん達3人が最初のAqoursだったんだ」

 

「そうなの!まあ色々あったけどね。今は9人で頑張ってるのよ」

 

「メインメンバーは、だけどナ。俺っち達非アイドル組3人もいるから12人ダゼ」

 

 

残された俺っち達は…というよりエイくんは鞠莉サンと話してタ。

 

博士曰く、オーバーブレイクのエネルギーを検知したものの、ハーさんの生体反応はあるため無事と判断。しかもこっちに向かって移動してきてるらしい。

 

「にしてもハーさん大丈夫カナ…」

 

 

「生体反応がある以上無事だとも。それにこっちに向かって移動してるなら捕まってもないんだろ。心配は無用だ」

 

「…センセイ明らかにangryね…」

 

「まあこの状況で色々やらかしてるしナ。

そりゃこうもなるって…ン?」

 

ラボの端っこにあるスライダーから何やら声がスル。飛び出してきたのは…

 

「うおおっ!?」

 

アラシサン+背負われてるハーさんとヨッちゃんにマルちゃん。曜サンと梨子サン、最後に千歌サンだった。

 

「皆にアラシサンにハーさん…あー、こっぴどくやられたカ…」

 

「遅いよアラシ。遅すぎて暇だったからマリーちゃんと意気投合しちゃった」

 

「Hello! アナタがエイトのbuddyね? 私は小原鞠莉、マリーって呼んで」

 

「ほぼ全員集合じゃねぇか」

 

博士が怒り顔から一転、いつもの顔に。

あんなに言っておきながらも帰ってきてくれた事が嬉しかったのかネ。

 

「長い旅路ご苦労だったね。おかえり、そしてようこそ私のキリカラボへ! ん? 切風くんはテンションが低いね。士門くんは私のラボに喜んでくれたのに…」

 

「あんたが一時博士か。悪ぃが再会のアレコレやってるほど暇じゃねぇぞ。あといねぇのは瞬樹と黒澤姉妹、あとは松浦果南だったか」

 

アラシサンが近くにあったソファーにハーさんをほっぽり出す。まあハーさんは寝かせとけば治るでしょ、タブン。

 

「そうだよ果南ちゃん! 果南ちゃんはどうしたの!?」

 

「ホントだ。攫われたっていう3人のうち果南サンだけいない…肝心のハーさんはグッタリだしナ…」

 

「そのことなんだけど…実は果南ちゃんはあの人との取引で……」

 

曜サンから事の顛末が語られタ。

ハーさんはブレイヴでエルバのアジトに単身突撃。

 

戦いの途中でオーバーブレイクを発動するも完全撃破までは至らず、ハーさんと曜サン梨子サンを見逃す代わりに果南サンが残った…らしい。

 

「それで、エルバは計画実行までに猶予があるって言ってた。確か…」

「24時間と半日…だったと思う」

 

「36時間かぁ…いやーどう思う霧香博士? 僕はキッツいと思うんだけど」

 

「厳しいだろうね。これを見る限り、このバカ者はオーバーブレイクを使ったようだ。ったく生きてるだけ奇跡というべきか……それでもこのやられようという事は…どの仮面ライダーもエルバには遠く及ばないという事になる」

 

「それに加えて配下のロイミュードもいやがる。36時間で戦力差は埋まらねぇぞ」

 

「しかもアラシくんはベルト失くして変身できないし…」

 

『!?』

 

千歌サンから言われた衝撃の事実。

まぁあの時エイくんのとこにドライバー無かった時点でほぼ確定だったとはいえマジでカ…

 

「なにやってんだよアラシサン…」

 

「うるせぇ俺が一番凹んでんだよ」

 

「それならあの黒き剣聖を召喚…いてっ」

「あのファーストさん?に力を貸してもらえれば…」

 

「え、ファースト来てんの? マ?」

 

ファースト?誰だソイツ…聞いた感じアラシサン達の関係者みたいだケド…もしかしてあれか?ハーさんが言ってた第三者…いやまさかナ……第一向こうの世界にいるはずなのに俺っち達みたいに次元を超えてくるなんて…

 

「だから友達じゃねぇって言ってんだろ。それより瞬樹と黒澤姉妹が優先だろうが」

 

「ん? それならもう見つけてるけど」

 

そうだそうだシュヴァルツだ。

未だに行方不明のアイツが見つかっ……エ?

 

「どーいうことだよエイくん? エイくんずっとここにいたヨナ?」

 

「ファングメモリ…って言ってもわかんないね。僕の分身みたいなのがいて、そいつに瞬樹を探させてたんだ。それでさっき、めちゃくちゃ落ち込んでた瞬樹と、その黒澤ダイヤさんとルビィちゃんを見つけたんだ」

 

「アイツら一緒にいたのか。ならまぁある程度安心だな」

 

「んでファング見つけた瞬樹から色々聞いてるよ。なんかエルバのとこ勝手に突撃したけど無意味に終わったとか」

 

「ワーオDynamic…」

「流石は竜騎士シュバルツ、破天荒ダナ…」

 

「竜騎士シュバルツ…? 何よそれ、堕天使ヨハネのパクリよパクリ!」

 

パクリっつーけどソイツお前のアニキだぞ。

と言いたかったけど口を挟めなかったので俺っち黙りました。

 

「あぁ…うん、そだね。偶然だよ偶然。

あと瞬樹曰く、これから黒澤姉妹と一緒に解放軍を結成して各地のロイミュードを倒して回るって」

 

「ファングに『ざけんなアホ帰って来い』って手紙運ばせろ。帰って来ねぇならもうアイツは知らん」

 

いや、何やってんだシュヴァルツ…ってか別行動させるのって割と危ないんじゃ…?それニあっちダイヤサンとルビィちゃんいるんダロ?ダイヤサンはともかくルビィちゃんガ……

 

「まあ、別行動というのも存外悪くは無いかもしれん。陽動になれば良し、ついでに各地のロイミュードを倒してくれれば時間稼ぎにもなるし、我々としても助かるが……」

 

チラリとハーさんの方を見る博士。

オーバーブレイクの反動か、呼吸は荒く時折苦しそうに胸を押さえる。これでも1回目よりはあるかに楽な方だろう(博士談)というのだから驚いタ。

 

「せめてこのバカが回復するまで、持ってくれれば……」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

『これより24時間と半日程の猶予をやろう。

せいぜいそれまで身体を休めておく事だ。

……また会おう』

 

「──待てッ!!」

 

目を覚ました。

って、俺はどれくらい眠っていたんだ…?

暗くてよく見えないがどうやらここは博士のラボらしい。千歌達も何処から引っ張り出してきたのか、各々布団を敷いて眠っている。

 

明日に備えて…って事か。

それならもう一回…いや寝れねえよ。

こちとら気分最悪なんだが。

 

で、どうにも寝付けない俺は────

 

 

「っ!はっ!っあッ!!」

 

ラボを出て屋上へ。どうにも気が休まらず、こうして一心不乱に刀を振っている。

 

「まだだ、こんなもんじゃ…この程度じゃアイツ(エルバ)には勝てねぇ…!」

 

だが、昼間の戦闘で手応えはあった。

せめてオーバーブレイクをもうあと10秒…いやちっとばかし命を削る覚悟すりゃあ1分、いや3分いけるか?それぐらいあれば……!!

 

なんて考えてたとき。

 

「オルァ!」

 

考え事に意識が向いてた俺は、横から飛んできた何者かに気づかずにそのまま地面に蹴り転がされた。

 

 

「っ!の野郎!!」

 

頭に血が上ってた俺に相手が誰かなんて見えてはないし考える余裕なんて無かった訳で。敵かと思い込んで煌風を振り回す。

 

「っぶね!お前、ちょっ!!」

 

それを捌き、煌風の2回攻撃を避け、更には斬りあげをバク転で避けた。

 

「だったらッ!!」

 

煌風を振り上げ、真っ向に斬り下ろす。

が、煌風を握っていた手をその襲撃者は両腕を交差させ俺の手を抑えることで止めてみせた。

 

「っ!?」

 

 

「ったく……寝てねえ悪ガキ連れ戻しに来たんだが…何やってんだテメェ」

 

そこで初めて気づいた。

俺より早く寝ていたはずのアラシだ、なんでこんなところに……とりあえず刀を下ろし、戦闘態勢を解いた。

 

 

「んだよ…脅かしやがって」

 

「こっちの台詞だ!死ぬかと思ったわ!おまえが俺らの中で1番重症だってのに無駄に体力使ってんじゃねえ」

 

「動いてる方がいいんだよ。コアドライビアのエネルギーのお陰で自然治癒力が活性化してる、これならほとんど休まなくても傷は治るし反動も問題ねえ」

 

「そういう問題じゃねえ。言いたかねぇが…お前が今いる中じゃ最高戦力なんだ、あの野郎倒す切り札みてえなもんなのに下手に体力使うと────」

 

 

「分かってんだよ!!!」

 

「お前……」

 

「っ……分かってる。分かってるけど…落ち着かねえんだよ…」

 

煌風を鞘に収め、その場に座り込む。

 

そうだ、あのまま俺の体が耐えられていればあの場でエルバを倒し切れたかもしれない。

勝手に突っ込んだとはいえ、チャンスは充分にあったんだ。

 

だが結果としてあと一歩で倒しきれず、逆に倒される所だった。加えて姉ちゃんまで……

 

完全に俺の責任だった、また自分の所為で…その罪悪感だけが、重くのしかかる。

 

 

「……てめえも大概だな」

 

「え?」

 

「仲間想いのお人好し、どっかの馬鹿とそっくりだ」

 

アラシが俺の隣に座り込む。

馬鹿とはなんだ馬鹿とは!

 

「落ち着かねえのはこっちも同じだ。デカい山場が片付いてようやく文化祭の準備に取り掛かれると思った矢先にこの事件、最初は本当に面倒で仕方なかったし、今もアイツらがしっかりやれてるか気が気で仕方ねえよ」

 

「…そうだな。本当にすまな「でもな」…え?」

 

「まあ、アイツらなら大丈夫だろって思ってる。半分くらいだけどな?まぁ元から思ってたんだよ。μ'sは俺ら抜きでもキッチリやるだろってな、…だからお前もなんでもかんでも1人で背負い込むんじゃねえ。お前の仲間を、俺たちを……果南って奴を信じろ」

 

「信じる………」

 

「もっと肩の力抜け。信じて、そんで危なくなったら助け合う。そんなもんだろ」

 

「助け合う………」

 

 

 

「……って、あークソ!説教なんて柄でもねえ事しちまった。俺は寝るぞ、お前もさっさと──」

 

 

「アラシ!」

 

「んだよ?」

 

「…ありがとな」

 

「別に。見てられなかっただけだ」

 

「面倒見いいんだな」

 

 

「普段からあのクソニートとμ'sの連中と一緒にいるんだ、そりゃ嫌でもなるさ。それに…それを言うなら、もっと昔から…………」

 

「……昔?なんだそりゃ」

 

何かを言いかけてアラシは突然黙る。

昔…コイツの過去か……少し気になるな。

 

「…聞いても面白くはねえぞ」

 

「気になるんだから聞かせてくれよ。ちっとはよく眠れるかもしれねえ」

 

「俺の昔話は絵本じゃねぇんだよ」

 

「んな扱いするもんか。これはそう…あれだ!海未さんから聞いたよ、コーヌスって奴の事件。それを聞いて思ったんだ、俺もお前も…なんのために戦うのかとか、何処か似てるってな。だから知りてえんだ」

 

 

アラシはその場に寝っ転がり空を見上げる。それに合わせて俺も隣に寝転ぶと、奴はゆっくりと語りだした。

 

 

「…もう、だいぶ昔の話だ。それはそれは手のかかるダメ親父がいてな?いい歳こいて化石に熱中するわ、化学実験で事務所吹っ飛ばしかけるわ、敵の研究所にピンポンダッシュのノリで一緒に侵入させられるわ…散々だった」

 

「ヤベェ大人じゃねえか……お前大概波瀾万丈な人生送ってんだな」

 

「まあな。ソイツが切風空介……俺の親父だ」

 

「空介さんか…化石や化学はともかく敵の研究所にピンポンダッシュて…」

 

 

「しかも当時まだガキだった俺を勝手に別行動させやがって…んでその時に組織の研究所からぶんどったのが……このジョーカーメモリだった」

 

そう言ってアラシはポケットから黒いメモリを取り出した。ダブルの変身に使われる切札の記憶のガイアメモリだ。

 

「敵の基地から…!?」

 

「ぶんどったっつーかいつの間にか持ってたんだがな。今思えば、コイツがオリジンメモリだったから…だろうな。ちなみに永斗と空介はその時に会ってたらしい」

 

「オリジンメモリ…?」

 

 

「地球の意思が分離した特別なガイアメモリだ。永斗が持ってるサイクロンやファングなんかもそれにあたる」

 

「へぇ…すげえな!…もしかして空介さんってそれがある事を分かってたから…」

 

「んなわけあるかあのクソ親父が……」

 

「そんで、その空介さんが今も探偵事務所の所長やってんのか?いなかったけど…」

 

そこまで言った途端、アラシの…というか空気そのものが少し重くなったような気がした。するとアラシが────

 

 

 

「いや、空介はもういねぇ」

 

 

その口から出てきたのは予想外の言葉だった。いない、ってことはもう……

 

「いねぇって…」

 

「ドーパント事件を追ってる最中に敵にやられた。そっからは永斗と2人での探偵だ」

 

 

「………そうか。…悪い」

 

 

「勝手に話したのは俺だ、別に謝ることじゃねえよ。ま、色々あったが…今の俺があるのはμ'sや永斗だけじゃねえ。少なからず…空介の存在もあるんだよ」

 

「…いい親父さんなんだな」

 

「まあな。自慢はできねぇが……んじゃ、次お前な」

 

「はぁ!?俺!?」

 

「当たり前だろ。こっちも慣れねぇことしたんだから割に合わせろ。なんか面白い昔話でも吐けや」

 

 

 

「………スゥ」

 

 

「寝たふりすんな起きろ!!」

 

無防備な腹に叩き込まれる拳。

鈍い痛みとともに咳き込んでしまう。

 

「殺す気か!つーかお前寝ろっつったり寝るなつったりどっちなんだよ!!」

 

「あー殺す気だよ。お前の話聞くまで死んでも放さねぇ。あと5秒で話さねぇと次は顔面だ」

 

 

「怖えよ。つーか、聞いても面白くねぇぞ?」

 

「俺がそれ言っても聞いたろうがお前は。具体的に言えば…アレだ。普通の学生やってたお前がどういう経緯で仮面ライダーになったのかとか気になって仕方がねえ」

 

「あーそれな。つっても、本当にどうって事ねえ理由だぜ?」

 

「それを聞かせろっつってんだよ。何回も言わせんな殴るぞ」

 

我儘な奴め…ま、1つ語って聞かせてやるとしますかね……

 

 

「…かつて、世界の全てが止まりとある悪の機械生命体『ロイミュード』によって支配されようとしていた。

だが…仮面ライダードライブ、マッハ、チェイサー。彼ら3人を始めとした人達によりこの世界は救われた。

 

んでその後、それらの技術は戦いの後に凍結され……彼らの戦いは終わりを告げた。

 

で、そんなヒーロー達に憧れた1人の少年がいた。その男の名は天城隼斗、彼はアメリカでその仮面ライダー達の協力者である科学者と出会い、紆余曲折あって助手として研究を手伝い始めた」

 

だいぶ端折ったがここまでの経緯を話した。

まあ長々と説明してもあれだしな。

 

「お前が助手に?それに科学者ってことはあの一時博士が作ったのか?」

 

「いや、別の人だ。ハーレー博士っていう人でな…ソニックのデザインやら基本やらは俺が作った。仕上げとか細けえ所はその博士がやったんだ」

 

「はー、お前そう見えて永斗タイプなのかよ」

 

「で、いよいよ高1の終わり頃にソニックを完成させて、たまたま実戦でのテストもできて…それを持って高2の春に日本に帰ってきたら…倒されたはずのロイミュードが何故か復活。戦う事になった…って訳だ」

 

「なるほどな……なんとなーくだがそこまでは分かった。んで、もう一つ気になる事があるんだが…」

 

「これ以上何聞くってんだよ……」

 

 

「人質として残ってるっていう松浦果南だ。お前が必死になる程惚れ込んでる…っていうのは分かる。顔しか見たことねぇけど、どんな奴なんだ?」

 

 

「…優しい人だよ。昔、よく助けられてな。これでも幼い頃は強い人間じゃなくってな…姉ちゃんにはいつも助けられてた。頼りになるし、一緒にいると安心できて…俺にとっちゃ、果南姉ちゃんはもう1人の家族みたいなもんなんだ」

 

 

「なるほどな。だからあんなガチでゾッコンなのか。『愛してる』なんて言うほどによ」

 

 

「まあな!……おい待て、誰から聞いたその話」

 

「憐が言ってたぞ。俺らが手伝いと調査を分担してた頃にな」

 

「…んのヤロウ………」

 

けど待て、憐のやつにそんな話してねぇぞ?第一あの時はアイツいなかったし…姉ちゃん喋ったな……

 

 

「愛してるってんなら、死んでも助けろ。んでてめえも死ぬな」

 

「死んでも助けろなのに死ぬなって…」

 

「死んでなきゃどうとでもなる。死んだら負け、それだけだ。でも()()の存在価値は多分そんなに簡単じゃねぇ…なぁ隼斗、感情論抜きで考えた時、アイツらにとって俺達は何のために存在してると思う?」

 

感情論抜きで…か。

何のために……考えたことも無かったな…

 

仮面ライダーになる前は本当にただの幼馴染で、友達で…いやそれは普通か。

 

何のために?俺は、天城隼斗は……

 

「分かんねえ。…なんだよそれ」

 

「いや、なんでもねぇ。ただの比喩だ忘れろ。要するに、周りのもんを誰も死なせんなってことだ。おら、無駄に感傷に浸ってるぐらいなら戻って休め。明日も早えぞ」

 

「…分かってる」

 

アラシが起き上がり、戻っていく。

それを追うように飛び起き、置いてあった煌風と拳を握りしめる。

 

 

 

「どうでもいい、今は目の前の事に集中しろ」

 

そうだ、これ以上好きにはさせない。俺たちの世界で、絶対に……

 

「…俺はもう負けない」

 

 

確かな決意と、覚悟を胸に。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「ねぇ、人質ってこんな自由でいいわけ?」

 

「ここで逃げるほど愚かな女を引き留めたつもりはないさ。退屈なら踊りでも歌でも好きにすればいい。そちらの方が、俺も退屈しないかもしれない」

 

「あなたのために見せるものなんて無いし」

 

「それは残念」

 

 

隼斗達が撤退し、ダイヤたちと謎の仮面ライダーが帰ったあと。

私は特に何をされるでもなくフリーだった。

 

拘束もされてない以上、逃げ出すことは多分できる。けどそうしたら隼斗たちが危なくなるかもしれない。自由とはいえ不自由でもあった。

 

「それにしても、なんで36時間なの? さっさと別の世界にでも行っちゃえばいいのに」

 

「あちらの世界に帰ることなんて造作も無い。奴らは穴をずらして手を打ったつもりだろうが、こちらから穴を広げれば扉は開通する。36時間は単にディファレントの充電時間だ。先の戦いで削れてしまった分が大きい」

 

「じゃあ世界を手に入れる計画っていうのは…」

 

「質問が多いな。仲間に伝える手段があるわけでもあるまいし」

 

「暇なの。あと1日もこうしてなきゃいけないんだから!」

 

「暇…それは妙だな。暇、則ち憂鬱の種のはずだ。これだけ俺の近くに居ながら何の異常も無いということは、君は全く憂鬱に沈んでいないという事だが」

 

「当たり前。だって隼斗が助けに来てくれるから」

 

わたしが信じているように、きっと隼斗もわたしを信じてくれている。だから安心できる。大丈夫だって。

 

「天城隼斗は君の弟なのか?」

 

「急になに? 弟…だとは思ってるし、隼斗も『姉ちゃん』って呼んでくれるけど、別に血が繋がってるわけじゃないよ。弟っていうよりは、私のヒーローって感じかも」

 

まあ、本当に頼もしくなったのはこの一年でだけど。幼い頃の隼斗とはまるっきり変わって…嬉しいような寂しいような。

 

「ヒーロー…なるほど、それが憂鬱を晴らすモノの一つか。俺という『悪』には無縁な存在だな。驚いたか? これでも自分が悪だという自覚はある」

 

「別に。なんか開き直ってる感じはずっとイラついてたし。

じゃあそっちはどうなの。家族とか友達とかいないの?」

 

思わず口から出た言葉。

悪い自覚がありながら平気でいられるのは正直こっちもイライラする。

 

「…親はいたが、会っていない。俺の才能を疎んで家から追い出されて以来は一度もだ。歳の離れた弟は俺の才能に憧れたのか、家を捨てて組織にまで接触してきたな。ヤツは俺ではなく『暴食』の下につき、ついぞ会うことは無かったが…」

 

「歳の離れた弟って…あなた今いくつ? なんなら年下に見えるんだけど」

 

「軽く君の倍は生きている」

 

「えぇ…その歳で女子高生攫って世界征服って…ちょっと引く」

 

「成長なんて憂鬱の温床だ。行動原理は幼いくらいが薬というものじゃないか? 後は友達だったか…友はいない。部下は集めたが誰も彼も役に立たなかったな。本当に笑えない人生だ」

 

「…あっそう。なんでそこまで言って気付かないの?って感じなんだけど」

 

「どういうことだ…?」

 

「自分で考えれば。あと1日、隼斗にぶっ飛ばされる時までね」

 

あの時の戦い。

隼斗がオーバーブレイクを使った途端、一気に戦況が覆ったのは素人のわたしから見ても明らかだった。

 

隼斗1人の本気でアレなら、多分憐やあの仮面ライダーたちも加われば充分勝機はある。

 

そう思ったからか、思わずお腹が鳴った。

 

「お腹すいたー、あとお風呂とかないの!?」

 

「強かが過ぎるな君は。浴室も寝室も勝手に使えばいい。全く…」

 

 

とりあえず命の保証はされている。

なら後はお伽話のお姫さまよろしく、隼斗(王子さま)が助けに来るのを待つだけだ。

 

 

「だから隼斗、無茶しないでよ?」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「でりゃあっ!」

 

「っ!」

 

翌朝。

アラシやこっちにいるAqoursの面々は紛失したドライバー探し。手伝おうかとも言ったが、アラシの奴が

 

『お前は少しでも体あっためとけ。治ってるってんならリハビリとかもバッチリしといたほうがいいはずだ』

 

なんて言ってたからな…まあアイツいるなら万が一があってもなんとかなるか。

 

永斗少年と霧香博士はエルバ対策。

なんか作ってたなそういや……

 

んで俺たちは……

 

「まあ、トレーニングだよナァっ!!」

 

「That's absolutely right!!」

 

「なんて!?」

 

「"全くもってその通り"だ!!」

 

体育館にて互いに霧香博士お手製の重り×4を手足に着けた状態での組み手。

 

そして俺は竹刀を二刀流、憐はスレイクロー…っぽい籠手(俺製)を使い、より実戦に近い環境でやっている。

 

エルバの使う重加速とも異なるあの力…あれで動きが重くなっても動けるように…そう考えての対策って訳だ。

 

「で、ハーさんまたオーバーブレイク使う気!?」

 

「タイマンでやった感じ、奴はブレイヴでトントン、オーバーブレイクで有利を取れる!隙を見つけて、なおかつ全員でかかれば今度こそやれる!!」

 

竹刀を弾き、床を転がって受け身を取り、クローを振り下ろしてくる。

 

左手の竹刀でクローを受け止め、上に弾いて右手の竹刀で落とし、突き。

 

「それに、いざって時は………」

 

「時は?」

 

「……………ま、なんとかするさ!オラ隙あり!!」

 

「っぶね!不意打ちは卑怯ダロ!?」

 

「戦いに卑怯も何もねえよ!!」

 

「ハーさんヒーローやめちまえ!!」

 

 

『あー2人とも、聞こえる?こちらラボの士門永斗くんでーす』

 

耳につけた小型通信機(霧香博士ハンドメイド)から声が聞こえる。ラボにいるはずの永斗少年からだ。

 

「こちら隼斗」

「同じく憐。エイくん?」

 

『アラシからの報告。ダブルドライバー捜索はAqoursのみんなに任せたから、俺たちはエルバのアジトに突撃するぞ!とのこと。2人とも、いける?』

 

憐と顔を見合わせ、互いに頷く。

互いに使っていた得物をその場に放ると、部室に戻りドライバーや武器を取る。

 

「モチロン!」

 

「Naturally!当然だ!!」

 

 

恐らくこれが正真正銘最後の戦い。

さあ、今度こそ終わらせるぞ!!

 

次回に続く!




アラシはドライバー紛失、瞬樹と黒澤姉妹は別行動。
加えて人質と化した果南。問題は山積み、状況は極めて悪い。

隼斗達はこの危機をどう切り抜けるのか?
それでは次回もお楽しみに!!

善子・花丸コンビと黒澤姉妹に何があったかは同時投稿されている146さんのラブダブルサイドをご覧ください!!

https://syosetu.org/novel/96993/70.html
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