コードギアス 反逆?そんなこと後回しだ!! 作:常時厨二病患者
【TAKE9】
・・・これが俺に対する罰だとでも言うのか。つくづく神というヤツは俺のことが嫌いらしい。ナナリー相手に毎夜ハッスルするスザクの姿をVIP席でマジマジと見せつけられる俺の感情を理解できる人間はいるだろうか。―――王の力はお前を孤独にする―――C.C.お前は間違っていなかったよ。ちなみにロロ曰く俺が観察をし始める以前からこの悪夢のような出来事が毎夜なされていたらしい。・・・ロロ。ありがとう。死後の世界でこんなこと言うのもなんだが、とりあえずそこから飛び降りてくれ・・・。
【TAKE10】
ギアスを使って八つ当たり気味にロロを排除した俺は―――というか死後の世界でギアスが使えると思ってなかったので不可抗力・・・ということにしておいてくれ―――ナナリーとスザクの夜の営みを見るに絶えられなくなり、他の人々の観察をすることにした。
・・・が、これが本当に失策だった。
【TAKE10-1】
ある日俺の大切な人の一人であったカレンに目を向けてみると、何やら夜な夜な妙な恰好をしていることに気づく。ナナリーとスザクの光景を目の当たりにしていた俺はある程度覚悟していたが、犬耳、尻尾、加えて首輪・・・コスプレイ・・・だ・・・と・・?
文字通り忠犬の姿に成り果てたカレンに対し、全開でSっぷりを発揮するジノ。『我が剣、キャリバーンの威力を見よ』と言いながら鞭を振るうなんぞ序の口。妙な仮面をつけた三角木馬の上にカレンを乗せて『ナイトオブラウンズの戦場に敗北は無い』とか言いながら楽しんでいる様子は筆舌に尽くしがたいものがあった。
さらに言えばカレンの忠犬っぷりも負けていなかった。輻射波動を全身に浴びたかのごとく真っ赤にさせながら木馬の上で悶えている姿はなかなか堪えるものがあった。ナイトメアの扱いだけでなく、ナイトに扱われる姿まで様になるとはさすがはエr・・・ゼロの騎士というべきだろうか。
【TAKE10-2】
・・・理解はしていた。後悔するだけだと。でも観てしまった。
所変わって、とあるオレンジ畑。今日も今日とて狂乱の宴が全力で開催されている。
どういう経緯でこのような状況になったのか理解することができないが、忠義の漢ロードオブオレンジことジェレミア元辺境伯君は、畑仕事だけでなく、夜な夜な二人の美女―――アーニャーと咲世子―――相手にも精を出している。ドバドバと。・・・3Pとか3Pとか!3P!!!とか・・・とりあえず言わせてもらいたいのはお前その体はちゃんと人間としての機能を果たすことができているのか・・・?出すのは精じゃなくてサクラダイトとか冗談にも程があるぞ。
【TAKE11】
その後もリアルタイムで情事を見せ付けられる俺の心は今にも砕け散ってしまいそうだった。リヴァルに会長、扇にヴィレッタ、犯罪者に天子。俺の知る人々が俺のいなくなった後の世界でナニをしているのか知ってしまった俺は、東京租界をフレイヤで消し飛ばされた時以上の絶望に囚われていた。ああ、C.C.お前だけが俺の永遠の共犯者だよ・・・と現実でない世界で現実逃避してみたがやっぱり駄目だった。
【TAKE12】
・・・英雄色を好むという言葉をご存知だろうか。平和の象徴となったゼロもといスザクの歯牙はナナリーだけに止まらなかった。まさか従妹とは言え、血縁関係のある神楽まで手にかけるとは・・・この男の辞書に罪の意識という言葉はあるのか?と改めて問いたい。
挙句の果てにナナリーにその関係を暴露して、オレンジよろしくの行為に走るお前の姿に『この裏切りの騎士が!!』と罵声を浴びせたいところだがヤメておこう・・・。生きているお前と死んだ俺、英雄ゼロと経験ゼロのヤツと俺の間にはもはや埋め尽くし難い差が生じてしまったのは事実だ。ここは素直に親友の門出を祝ってやろうじゃないか。・・・ぐすん・・・。
【TAKE13】
鬱だ・・・死にたい・・・
と既に死んでいる身でこんなことを考えてしまうというのはかなりの重症なのだろう。現世の観察に嫌気が指した俺は毎日自室に引き籠っている。シャーリーやユフィーが俺のことを心配して毎日見舞いに来てくれるが、彼女達の気遣いに応えることができないほど俺の心は荒み切っていた。
【TAKE14】
ここのところシャーリー達も途方に暮れたのか、愛想が尽きたのか、俺のところを訪れる機会が減ってきた。そしてあの悪夢のような現世での光景をマジマジと見せつけられて絶賛傷心中の俺が、日々自室に籠ってすることと言えば一つしかなかった。フハハハハハッ!もはや呆れを通り越して笑いしか出てこないぞ!!一度はこの手に世界を握りしめたと思いきや、気づけば握っているのは己自身とか!!!。
・・・堕ちるとこまで堕ちたもんだな。しかし、これはこれで・・・むぅ、っふぅ・・!・・・んぅお!?・・・中々いいもんじゃないかフゥ・・・。
【TAKE15】
それからの俺は猿だった。いや、猿ではないし、猿と比べるまでもない優秀な頭脳ももっている。にも関わらずこう朝から晩まで猿のごとく盛り続けても、一向に衰える気配の無い俺の性欲はどうなっているんだ。いくら精神世界だからって限度があるだろうに・・・まぁ深く考えるのはやめよう。
そして俺はあれほど見たくなかった現世の夜の営みを肴に、己を慰める日々を過ごしていった。
【TAKE16】
・・・みじめだ。己を慰めるための行為がさらに自分を貶めるとは・・・今日も今日とて野獣のごとくナナリーを責め立てるスザク達を観賞していた俺は、とうとう限界が来た。辺りの物を投げ出し異常者のごとく奇行に走り出した。・・・そんな俺を止める者はいない。自身の殻に閉じこもり続けた俺に待っていたのは『孤独』の二文字であった。俺は発狂した。
どうして俺は死んでしまったんだ!
どうしてナナリーの傍にいるのが俺じゃなくてアイツなんだ!!
どうして・・・!どうして俺は・・・!!俺は何もしないまま死んでしまったんだ!!!ナナリー、C.C.、シャーリー、ユフィー、ミレイ、カレン、サヨコと思い返すだけでも俺を本心から慕ってくれた人達はあんなにもいたのに!ナゼ!?ドウシテ!!?ハンギャク!!!?ナニソレオイシイノ!!!!?
俺はもう皆のように前に向かって歩くこともできず、この停滞した世界でいつ死ぬかも分からぬ余生を過ごさなければならないのか・・・。頼むよ、神様・・・。もう一度・・・我儘だと解っている。一度きりでいいから・・・もう一度・・・!。
・・・もう辞めよう。そんなことできるわけがないしそもそも神なんて者が存在する世界なんて・・・
・・・待て。ココはドコだ。
Cの世界。人類の集合無意識、つまり神のいる世界。
そしてロロのおかげでギアスも使えることも分かった。
・・・ならば俺のすべきことは一つ・・・!!
『神 よ 集 合 無 意 識 よ !』
『俺 の 歩 み を 止 め な い で く れ !』
―――Cの世界が揺らぎ始めた。たとえ願いがかなったとしても俺の都合通りのことが進むとは限らない。待っているのはさらなる絶望と後悔かもしれない。だがそれでも構わない・・・!そう、俺は・・・!!
『そ れ で も 俺 は !』
『明 日 が 欲 し い ! !』
―――その言葉と共にCの世界は光に包まれた。そして俺も意識を失った―――
・・・
・・・・
・・・・・
【TAKE???】
再び意識を取り戻した俺が目にした光景は、Cの世界ではなかった。
目の前で倒れる親友。俺を庇って死んだ緑髪の少女。そして今まさに俺を打たんとするブリタニア軍人達。これはまさかシンジュクの・・・!?
そう理解するや否や俺は自らの願いがかなったことを理解した。そして王の力で外敵を排除した俺は一つの決意をした。
―――あの日から、俺はずっと嘘をついていた。経験済みだって嘘を・・・
―――付き合った女の数も嘘・・・。嘘ばっかりで・・・
―――妙な意地を張って飽き飽きしているフリをして、でも嘘って絶望で諦めることもできなくて・・・
―――だけど俺は、ついに成し得た。嘘を真にする機会を・・・!
・・・だから!!
※現世に舞い戻ったルルーシュ君の行く末はいかに。