コードギアス 反逆?そんなこと後回しだ!!   作:常時厨二病患者

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※ここから本編がスタートします。


本編Ⅰ:「覚醒の白き魔女」

【現世への帰還・その1】

Cの世界より現世に舞い戻ってきたらしい俺は、半ば浮かれている思考を切り替え状況の把握に努めた。

 

―――とりあえず今考えるべきことは三つだ。

 

まず一つ目。『今俺がいる場所』仰向けで頭から血を流して死んでいる緑髪の少女は紛れもなく俺のよm・・・もとい共犯者C.C.。銃撃を受けて俯せで倒れ伏す天パーは紛れもなく俺の将来のおとu―――(現世への復帰の影響か記憶に若干に祖語があるようだ)―――親友の枢木スザク。そして俺のギアスで自害したブリタニア軍人達。俺の願望通り過去に戻ってきたと仮定するなら、ここはシンジュクゲットーで間違えないだろう。

そして二つ目。過去に戻ってきたというのなら『これから起こること』も容易に考えられる。

 

①間も無くやってくるであろうヴィレッタから、サザーランドの奪取。

②絶対絶命の状況に陥っているカレンの救出。

③クロヴィスの殺害。

 

とりあえず①と②は前回同様の対処で問題無いだろう。問題があるとすれば③のクロヴィスに扱いについてだ。

前回では知る由もなかったが、我が義兄が母上の殺害に何ら関与していなかったことが分かっている以上、皇族殺しのリスクを背負う必要は無いに等しい。寧ろユフィーやコーネリアのことを考えれば、むやみに恨みを買うだけなので尚更殺害するわけにはいかない。かといってクロヴィスの能力は平凡以下の一言に尽きるので駒として扱うのも難しい。

となるとギアスで俺の支配下に置いた上で、戦闘の中止を宣言させて適当な場所に監視をつけて幽閉するのが一番だろう。

 

 

 

・・・よしとりあえずの方針は決まった。後は一番の懸案事項である三つ目だが―――と言ってるそばから壁を打ち破ってきた一騎のナイトメア。サザーランド。来たかヴィレッタ!

―――ヴィレッタ・ヌゥ。ブリタニア軍純血派将校。前回出会った当初は気にもしなかったが、中々レベルの高い女じゃないか。顔良し。スタイル良し。ナナリーを頂点としてSSSランクとするのなら、ヴィレッタは悪くてもAランクは下らないだろう。

そう考えると益々惜しいな。このまま以前と同様の行動をとってしまえば、俺の障害となるだけでなく扇の嫁になることもほぼ確定してしまうだろう。

それだけ何としても阻止しなければならない・・・!

俺はあの温厚な性格だけが取り柄のモジャノッポが俺の死んだ後の世界で何をしていたか思い出した。Cの世界で俺が日々一人寂しくで部屋に籠って升書いている間に、この男の現世で何をしていたのかを!

現世にいた頃は考え付きもしなかったが、権力は人を変えると言ういい模範例だろう。ヤツはヴィレッタにあれだけご執心だったにも関わらず他の女にまで手をだしていた。

そこまでならまだ許せたし、呆れるだけで済んだかもしれない。

だが奴はそれだけに飽き足らず日本首相という権力を乱用し、見目麗しい娘達への複数調教だけでなく、あのゲスザクですら達成できなかった4Pという行為にまで及んでいたのだ。

クソッ!皇帝であった俺ですらその半分すら成し遂げていないと言うのに!憶えていろ扇。お前をヴィレッタの夫はさせない!

 

そう決めるや否や前回同様アラン・スペイサーと名乗り油断をさせ、ヴィレッタをナイトメアから降ろさせた。

要するにここでヴィレッタにギアスをかけて俺のモノにしてしまえば扇の出番は無くなるわけだろ。

フハハハハ!ざまあみろ!全く罪悪感は感じないがお前とヴィレッタのフラグは全力でこの俺がへし折らせてもらうぞ!

 

さぁ、ヴィレッタ!我にしたg・・・と待てよ。しかしまぁ前回では何も思わなかったが、どうしてブリタニア軍人の女は大凡軍服らしからぬ恰好をしているのだろうか。いや、コーネリア姉上やノネットの恰好はしごくまともであることからそれが軍の仕来りというわけではないのだろう。

となると一部の人間―――アーニャ然り、ルキアーノのヴァルキリア隊然り―――まさかこいつ等の上官の趣味ということはありえ・・・るだろうな。何せあいつらの上官は108人も妻を娶った我が父性豪ブリタニア皇帝と、ブリタニアの変態吸血鬼と呼ばれたルキアーノだ。特にルキアーノあたりは戦闘の高揚感が収まらず、あの卑猥なパイロットスーツを着た部下を縛り上げて『お前の大事な所はナンだ?』とかいって捌け口にしていたに違いない!!

そう考えるとヴィレッタの着用しているパイロットスーツも上官の意向が反映されているとみて間違いない!まったく、ノースリーブにミニスカートなどいいぞもっとやr・・・ではなく軍紀を乱すような恰好をさせるなどこいつの上官の顔が見てみたいものだ。

・・・ってこいつ上官はあのジェレミアじゃないか!

 

 

お の れ オ レ ン ジ め ! !

 

 

貴様俺が死んだ後で覚醒したと思いきや、こんなところからその片鱗見せていたとは思いもよらなかったぞ!

まさかナイトメアの機上の腕前だけでなく、お前のナイトの上でを騎乗させる腰前も一流とは・・・さすがは我が忠臣というべきか、いやホント、恐れ入ったよ!

そうか考えると扇!お前も惨めな奴だな!散々我が忠臣に食い散らされて残飯になった中古女に夢中になるなんてな!!フハハハハ!!!ざまあみろ!!ヤーイ!バーカバーカ!!!

 

 

っと、そんな俺の心中が表情に出てしまっていたのか、まるで生ゴミを見るような冷ややかな眼差しで『お前大丈夫か?』と、問われたことに腹を立てた俺はついつい先の言葉を忘れて『今のことを忘れてお前のナイトメアを寄越せ!』と命令を下してしまう。

ええい!ギアスは一度しか通用しないのにナニをやっているんだ俺は!せっかくやり直しているのだから、大局に影響を及ぼさない範囲でアンナコトイイナデキタライイナとかもう少し融通を利かせることもできたはずだ!うっかりにも程があるぞ!!

 

 

 

 

【現世への帰還・その2】

・・・まぁ、やらかしてしまった以上ヴィレッタのことは諦めるしかない。前回同様のギアスをヴィレッタにかけた俺は、雑草ヘアーを放置して未だ倒れ伏して意識を失っているC.C.を回収してサザーランドに機上した。

こうなってしまった以上②のカレン救出も前回同様の手段をとるしかないだろう。クソッ!①の時点でヴィレッタを俺のよm・・・奴隷にしていれば作戦の幅も広がり、前回と違うアプローチも出来たかもしれないのに!!

どうもCの世界から戻ってきてから、理性的に物事が考えられなくなっている気がする。何とかしなければ・・・

 

 

 

【現世への帰還・その3】

未だ意識を失っているC.C.を膝に乗せ、サザーランドを操縦しながら俺は一番の懸案事項である三つ目のことについて考えていた。

 

―――そう、三つ目は『ブリタニアに反逆するか否か』だ。

 

まず反逆した時のメリットとデメリットを考えてみよう。

 

メリット:このまま何もしなければ、一年とそこいらでラグナレクの接続が成就されてしまうだろう。やり直しの機会を得た俺が今後どのような行動をするにしても、これは絶対に阻止しなければならない。となると現状両親、延いてはブリタニアに対抗するための力を得るためには、反逆を決意して騎士団を創設する以外に道は無いと考えていいだろう。

デメリット:これが一番の悩みの種なのだが、反逆することで多くの敵を作ってしまうことが一番の懸案事項である理由だ。知らぬ存ぜぬの赤の他人ならともかく、シャーリー、コーネリア、ユフィー、そしてナナリーといった俺の大切にしたい人ランキング上位の美女達から恨まれるのは正直堪えるものがある。加えて言えばニーナの狂変確率も跳ね上がることも、反逆の決意に二の足を踏んでいる理由でもある。

加えて言えば武力でブリタニアに対抗する手段が無くなってしまうので、別の手段をもってラグナレクの接続を回避しなければならない。それも一年以内にだ。

 

できることなら反逆しない選択を取りたいが、武力で対抗以外の代替案が見つからない以上、反逆するしかないのだろうか・・・ひとまずクロヴィスを拘束するまで保留にしておこう。

考えをまとめた俺はカレン救出に向け急ぎ行動を起こすことにした。

 

 

 

 

【現世への帰還・その4】

・・・危なかった。ヴィレッタ相手に思わぬ時間を費やしてしまったせいか、俺の大切にしたい人上位ランカーのカレンがCの世界へ旅立ってしまうとことだった。

③のクロヴィス確保に向けて行動を移すべきなのだが・・・その・・・何ていうか・・・さっきまで反逆云々悩んでいた状況で言うのもなんだが、俺の膝の上に伸し掛かっているC.C.の体の感触とか匂いにやられて俺のアレが絶賛反逆中な訳でして・・・。

さらに自身が肥大化したせいでもあるのだが、拘束具の金具がピンポイントで押し付けてくるので非常に痛い。にも拘らず一向に萎える気配がないのは魔女のフェロモンに魅せられてしまった所以だろうか。

とにかくこのままでは非常にまずい。生き返って間もないと言うのに、漢としてゼロレクイエムとか冗談じゃないぞ!!

冗談じゃないぞ!オイッ!C.C.、起きるんだ!・・・クソッ、コードの力で撃たれた傷は完治しているのに、何故目を覚まさない!頼む!し―――(ドゴォオオン)―――痛ぅほぉわちゃッ!!?

 

突如起きた衝撃と爆音でコクピット内は大きく揺れた。誰だこんな時に!!とモニターを見ると・・・げぇッ!ランスロット!?と、なると搭乗しているのはスザァアアアゥク!お前か!!

忘れていた俺も大概だが、どうしてもお前は、何時も何時も何時も何時もここぞという大事な所で邪魔をするんだ!

幸いにして俺のナニは今の衝撃でも九死に一生を得たが、一度だけでなく二度までお前に(漢として)殺されかけると思いもよらなかったぞ!大体お前、ナナリーを傷物にしただけでなく、俺が逝った後の世界であれだけヤリたい放題ヤっといt・・・って、ああ!腕が!って脚も!!

化け物め!やはりナイトメア戦ではどうあがいても勝ち目はないか!今の一撃でランドスピナーにも不具合が生じたのか動作も安定しないしまずい!

 

力の限りに逃走を試みるも、もう片方の脚もスラッシュハーケンで撃ち抜かれてしまい、俺の搭乗するサザーランドは重心を失い転覆してまった。

行動不能に陥ってしまった俺は、コックピット脱出機構を起動させようとするが、コックピット内にロックオンを知らせるアラートが鳴り響いたことで、それすらも出来なくなってしまった。

クソッ!不覚だ!やり直しているのだからランスロットが襲い掛かってくるのも分かっていたはずなのに、先のヴィレッタの件と言い生き返ってからの俺は本当におかしいぞ!

 

・・・どうする。投降するか?相手はスザクだし無抵抗の相手を嬲るような・・・って駄目だ。いくら相手が俺の親友とは言えヤツに俺の処遇を決める権利は無いし、俺の素性もバレてしまう。

それにナイトメア、しかも正規軍にしか配備されていないサザーランドに民間人が乗っている状況をどう説明すればいい!?ダメ押しで軍の機密事項であるC.C.まで一緒にいる!!

 

打開策が思い浮かばないまま、迫りくる白き死神。・・・ヤバい!もうダメだ!!

 

 

・・・

 

・・・・・・。

 

・・・・・・・・・

 

 

咄嗟に閉じた目を恐る恐る開くと、そこにはランスロットを止める赤いグラスゴーがいた。「おい、借りは返したぞ!」って、カレンか!

グラスゴーに気を取られたのか、ロックオンのアラートも鳴りやんだ。よしこの隙に脱出するぞ!カレンお前も無事でいろよ!!

俺は脱出機構を起動させ、コクピットの中で我が忠臣の無事を祈った。

 

 

 

 

 

【現世への帰還・その5】

・・・死地を脱出したハズの俺は、どういうわけか先程以上の窮地に陥っていた。

 

理由は俺の膝の上にいたC.C. 。さらに体制が変わり、今やナニの上に顔を乗せて俺に伸し掛かるような恰好になっていた。

痛みが無くなったのは良いのだが、これはこれでヒジョーにまずい。

コクピットが変形し、身動きが取れなくなった俺は、手を動かしてC.C.を退かすことも出来なくなっていた。

極めつけはC.C.を抱えてコクピット内で散々転がり回されたせいか、計器に服が引っかかり、俺の体の一部が外部に露出している状態―――ようする下着が破れて俺のナニが丸出しの状態になっていることだ。

 

そんな状態でこいつの髪やら頬やらが下着越しではなく、直の感覚で刺激を与えてくれるおかげで、俺のナニはC.C.の顔の上でドクンドクンと脈を打ち、色々と大変なことになっている。

目覚めの一発!とかそんな冗談が通じる相手でも無いし本当にマズイ!

どうする・・・っておい!C.C.!!それ以上動いたら本当に・・・ウッ!・・・ハァッ・・・ちょ、クゥゥ・・・ゥンアッ・・・ヤメ・・・!

 

アアアァァァ!!

 

―――その言葉と共に俺は限界に達してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【???】

 

私は願った。

大切人たちは時の流れの中に消えていった。

それでも私は諦めなかった。

幾千の時の中で足掻いて足掻いて足掻いて。もがいてもがいてもがいて。

いつか必ず願いが叶うと信じて、己の信念を貫いてきた。

それでも私に願いは叶わなかった。

 

―――死にたい―――

 

ただそれだけ。永劫の時の中で私は擦り切れる寸前になっていた。

どれだけの富を得ても、どれだけの愛を囁かれても、私の心は錆びた歯車のように動かなかった。

私はすべてに絶望した。

 

でも。

そんな辛い世界で私は出逢ってしまった。

強情で、見栄っ張りで、おまけに童貞で。

私の10分の1も生きていないようなヤツなのに、アイツは私に死ぬこと以外の望みを気づかせてくれた。私にもう一度生きたいと気づかせてくれた。

・・・ああ、でもお前は嘘をついたな。笑顔をくれてやると。くれなかったじゃないか。

 

―――お前がいないのに、笑顔になれるわけないじゃないか―――

 

ルルーシュ・・・。もう一度逢いたい。お前の声が聴きたい。

 

世界が歪む。そして聞こえてくる懐かしき声。

幻聴?

いや、違う。確かに聞こえる。お前の声が。

そして聞こえる。お前の命の鼓動が、ドクンドクンと!

 

 

 

 

―――見つけた、私の共犯者―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

C.C.『ルルーs「ア ア ア ァ ァ ァ ! ! 」

 

 

 

 

ドクン、ドクン、ッビュッビュッビュ!

ドクッ、ドビュッ! びゅるっ、ぶびゅるるっ!

 

 

 

 

【現世への帰還・その6】

 

ルルーシュ『・・・・・・』

 

C.C.『・・・・・・』

 

ルルーシュ『C.C.』

 

C.C.『なんだ、ルルーシュ』

 

ルルーシュ『雪が何故白いのかは俺も知らん。だが白濁に塗れたお前はとても卑猥だt「 死 ね ッ ! ! 」

 

 

 

 

 

 

こうして俺は再会の喜びも束の間、C.C.の顔面への強烈なストレートにより意識を失なった。




間が空いてしまってすみません。誤字のチェックとかしていないのであったらすみません。
後感想下さった方ありがとうございます!なんとか折れずに最後まで行きたいと考えております。

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