SCP財団日本支部のとあるサイトの奇妙な日常   作:粒餡

14 / 16
前回のあらすじ
差し迫ってかわいらしい、火を吹くスライム、電卓一つ飲み込み地元一家全員窒息死
差し迫ってかわいらしい、火を吹くスライム、電卓一つ飲み込み地元一家全員窒息死

今回も紹介回です


第十三サイト目「SCP実験」

空井「・・・これ、どういう状況なんですか?」

 

黒崎「降りて来い!早よ!」

 

???「まだ死にたくないよー!?」

 

月島「今引き下ろすから待ってろ!」

 

御手洗「誰かはしご持って来いはしご!」

 

 

 

         ---ミ

       Y/乂  } `ヽ

       /(;;):::{っ r,,  }

       .{::)::(: rミ L,_ /

      .∧トイ::ゝ'   .,゙

       ∧‐-:、 /

        .}___/

        ./   ヽ

   r=ミ__,,,,,>'^  .: |

  人__,,..  -‐'^ .: |

       .|:.:  .:.:.l

       .l:.:  .:.:.:{,

       ‘:,:  .:.:.:.: ヽ

       ‘:,  .:.:.:.: |

        }⌒ヽ:_丿

        | .:://

        | .:{ |

        | ..:,. :,

        ∧ .:, :,

            }___ト‐'

しばしこのAAから目を離さぬようにお待ちください

 

 

 

 

 

 

 

空井「・・・それで、その人誰なんですか?危ない人ですか?」

 

寺井「君中々ひどいこと言うね・・・私の名前は寺井 春雨、崇拝課所属の博士だよ、よろしく」

 

空井「崇拝課?」

 

寺井「なんだ月島さん、まだ説明してなかったんですか?」

 

月島「ああ、忘れてた」

 

寺井「全く」

 

空井「(車椅子に固定されてる人がうちの上司を説教してる・・・)」

 

御手洗「彼女はとあるSCPの影響によりこんなことになってるんだ、決して趣味ではないからな」

 

空井「はぁ・・・とあるSCP・・・ですか?」

 

寺井「そうなのよ、聞いてよ・・・」

 

黒崎「ついでだし、俺らがこれまで実験に参加したSCPも聞かせてやるか」

 

御手洗「まあ、確かに、空井にはもうそろそろ聞かせてやってもいいかもな、それじゃ、一番手は俺から行かせてもらおう、最初はこいつだ」

 

 |     ==========.       |

          |;;;;;;;; _/|/ ̄\/ ̄ ̄  ;;;;;;;;|

          | ;;;;;;;; ∧,,∧. /  ∧,,∧ ;;;;;;;;; |

          |   (`・ω・)/   (・ω・´)   ; |

      ∧,,∧ . ̄ ̄(   つ ̄ ̄(     )  ∧,,∧

      ( `・ω) ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄lll(ω・´ )

      |   つ、_          Σ ⊂   |

   ∧,,∧ゝ-/ / /           _ ─\ノ

  ( `・ω)/_   ̄           \ \  ∧,,∧

   |  つ/ /                    ̄ ⊂(ω-` )ヽ

   ゝ/   ̄= o                  ⊂二ノ )

   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|

 

SCP-994-JP 10人目の男

オブジェクトクラス: Safe

 

特別収容プロトコル:( SCP-994-JPは常に1372桁の電子ロックと錠前で施錠した部屋に収容してください。また、SCP-994-JPには定期的に専門医によるメンタルカウンセリングを行ってください。)✖

 

SCP-994-JPはサイト-8141にある一般的非生物収容室に収容してください。現在、SCP-994-JPを使用した実験は凍結されています。

 

説明: SCP-994-JPはサイト-81██で、主に収容プロトコルについての会議を行っていた会議室で使用されていた寸法300cm×200cm×70cmのスチールとパーティカルボードで構成されている机です。

 

SCP-994-JPは19██年に財団フロント企業によって製造され、サイト-81██に設置された記録が残っていましたが、どの時点で特異性が備わったかは不明です。SCP-994-JPは20██年1月4日に行われた会議の記録を確認した██博士によってその特異性が発見され、収容に至りました(事案994-b参照)。

 

SCP-994-JPの特異性は、対象から半径7m範囲内で2人以上の人物が何らかの会議、話し合いを行い、SCP-994-JP内での会議中に全員の意見が一致した時に発現します。SCP-994-JPは会議に参加している人の中の1名の精神に干渉し、これまでに出た意見と全く異なる意見を提示させます(具体例は資料994-a参照)。会議に参加している干渉を受けてない人々は突然出た意見にほぼ100%その意見に反発しますが、その意見を通す為の様々な理由(それらの多くは突拍子の無いもの)を聞かされるにつれて全員がその意見に同調し始め、最終的には会議に参加した全員にその意見が正しいと認識させます。また、その意見を第三者に説明した場合、効果範囲外でも同じ特異性が発現する事が判明しています。

 

空井「これ、うちの企業で作られた机なんですか・・・」

 

御手洗「いつ、如何なるタイミングでこのような異常性が発現したのかは分からんが、もしかするとこれまでも同じようなことがあったのかもな、気づいていないだけで」

 

空井「しかしこれ、効果範囲外の人にも影響するとは厄介ですね・・・」

 

御手洗「その異常性のせいで、特別収容プロトコルがこうなったんだがな、それでは、今までの会議記録を見てみようか」

 

記録994-a 2013/6/24

 

議題: 空の色について

 

会議参加者数: 6名

 

一致した意見: 空は青色である

 

影響下での意見: 空は緑色である

 

影響下での理由: 「そもそも青色というのは誰が定義したか?」から始まり「今我々が見ている青色は実は緑である」で終わる

 

 

議題: 会議の議題自体をどうするかについて

 

会議参加者数: 4名

 

一致した意見: 財団がどのような物を収容しているのかについて

 

影響下での意見: 各々の好みのカーテンの色

 

影響下での理由: そんな事を考えるだけで襲ってくる物をがいるかもしれないから

 

 

議題: Dクラスの待遇について

 

会議参加者数: 10名

 

一致した意見: 今の待遇では不満である

 

影響下での意見: とても満足である

 

影響下での理由: 普通の人生では体験出来ないような死に方を体験出来るから

 

空井「まあだ、一番目の議論はマシかもしれないですけど、二番目がひどいですけど、あながち間違いでもないのが・・・ただ、三番目のこの議論、使いようによってはDクラスへの教育などにもなるんじゃないですか?」

 

御手洗「まあ、SCPを積極的に使うのはあまりおすすめできないがな、さて、では、このSCPが発見されるに至った議論の記録を見てみようか」

 

事案994-b

以下収容される以前のSCP-994-JPが使用された会議記録です。

 

__事案994-b 2012/2/13 __

 

議題: SCP-███-JPの収容プロトコルについて。

 

会議参加者数: 3名

 

<録音開始>

 

滝山博士: ではこれからSCP-███-JPの収容プロトコルを詰めていきましょう。

 

貝田博士: もう大体は決まっているがまだ細部に心配な点が残るな…

 

谷口博士: SCP-███-JPは感染性ですので収容違反に備えて周辺に焼却装置を設置しましょう。

 

滝山博士: そうですね焼却装置を設置し、念のため予備燃料も配置しておきましょう。

 

貝田博士: 焼却装置は10数台設置するとして…いや待てよ。

 

谷口博士: どうしました?

 

貝田博士: 収容違反が発生したら扇風機を使ってSCP-███-JPを全部吹き飛ばすってのはどうだ?

 

谷口博士: ……はい?

 

滝山博士: 貝田博士、どうやらまた職務中にアルコールを摂取しましたね?

 

貝田博士: いやいや、今日は酒を飲んでないって。それより焼却装置なんかより扇風機の方が安全だしコストも抑えられると思わないか?

 

谷口博士: いや……あの……ですね。

 

滝山博士: 貝田博士、SCP-███-JPを吹き飛ばしてどうするつもりですか?

 

貝田博士: え?そりゃあもちろん扇風機で吹き飛ばせばこっちにSCP-███-JPが来ないだろ?それで俺達はオブジェクトの影響を受けずに済むだろ?

 

谷口博士: いや、あの……吹き飛ばしたら絶対拡散しますよね?

 

貝田博士: ふむ……確かにそうかもしれないな。

 

谷口博士: そう「かも」ではなくそうですよ!

 

貝田博士: じゃあ吹き飛ばした方にも扇風機を置けば解決するな。

 

滝山博士: いや、解決しませんよ。2方向から送風すれば横に拡散するだけです。

 

谷口博士: そうですよ!何言ってるんですか貝田博士!

 

滝山博士: つまり、私が言いたいのは2方向だけでなく8方向から送風できるように扇風機を配置しましょう。

 

谷口博士: ……は?

 

貝田博士: なるほど……それなら横方向に拡散する心配は無くなるな。

 

滝山博士: ええ、SCP-███-JPを囲むように扇風機を配置すれば完璧かと思われます。

 

谷口博士: え、あの、滝山博士まで何を言っているのですか?

 

貝田博士: よし、これでSCP-███-JPの収容プロトコルは完璧だな!早速纏めて提出しに行くか!

 

谷口博士: 待ってください!完璧なわけが無いでしょう!8方向から送風しても上方向に拡散するじゃないですか!9方向で行きましょう!

 

<録音終了>

 

(事案994-bから2ヶ月間、SCP-994-JP影響下で制定された特別収容プロトコルでの収容を継続した後に収容違反が発生しました。しかし、2ヶ月の間SCP-███-JPを安全に収容できていた事と収容違反時の死者を███名に抑えた事からSCP-994-JPは他オブジェクトの特別収容プロトコル等に有効利用する事が可能であると推測されます。)✖

 

補遺: 報告書を閲覧した職員から相次いで「この報告書には不適切な箇所が多々ある」との報告を受け、調査した結果、収容プロトコルと実験後の考察に異常な点が見受けられました。2ヶ月の間、異常な収容プロトコルのまま放置されていた要因としてSCP-994-JPの「異常な理論を第三者に説明することでの特異性の拡散」が連鎖的に発生したのが原因と見られています。その後の調査で、SCP-994-JPの研究チームの██%がSCP-994-JPの影響下にある事が判明し、Bクラス記憶処理を施した後に業務に復帰させました。これとともに収容プロトコルも現在のものに改訂されました。

 

空井「大惨事じゃないですかこれ・・・」

 

御手洗「影響範囲外での異常というのは恐ろしいものだ、例えば、この机で、本当はketerのSCPについての議題で会議を始めたらどうだ?もしかすると、そのSCPはsafeとして収容され、下手するとXKクラスシナリオレベルの大惨事が起きてしまったかもしれない、そう考えれば、今回の件はまだマシなのかもしれないな」

 

黒崎「さて、こっちの準備も終わったぜ」

 

御手洗「そうか、では、最後に俺たちが行った議論を見ていこうか」

 

 

議題: どのような女性が一番美しいか

会議参加人数:3人

 

黒崎『・・・さて、お前ら、このような機会が設けられたんだ、しっかり、議論していこうぜ?』

 

菊月『あら、いいわね、あんたら全員返り討ちにしてやるわ』

 

御手洗「はん、全く・・・それでは俺から行かせもらおうか・・・死体が一番以上!』

 

黒崎『だあってろこのネクロフィリア!小さい女の子が一番に決まってるだろうが!!』

 

菊月『全くあんたら分かってないわね、いい?女の子は誰もが美しく誰にも性的欲求を覚えるのがマナー、あんたら分かってないわねえ・・・』

 

御手洗『お前の頭は万年発情期か・・・』

 

黒崎『いや、でもそれはイイ線言ってるかもしれねえ・・・俺だって例えどんだけブサイクな女の子にでも愛せることはできる・・・』

 

御手洗『・・・言われてみればそうだな』

 

菊月『でしょ?じゃあ決定!どんな女性も魅力的!反対意見はないわよね?』

 

黒崎『ああ、そうだn・・・ちょっと待て』

 

菊月『何よ』

 

黒崎『どのような女性も魅力的?そりゃ間違いだ』

 

菊月『な、今さっき決まったことを否定するの?っは、醜い抵抗ね』

 

御手洗『自信満々な顔だな・・・よし、言ってみろ』

 

黒崎『ふっふっふ・・・いいか?・・・それは・・・女の子の吐く息が一番魅力的だ・・・』

 

菊月『は?』

 

黒崎『いいか、今、この瞬間も女の子は二酸化炭素を吐き、酸素を取り込んでいる、そしてその二酸化炭素は朽ちることはなく永遠に、女の子の息として有り続ける、そして、その息とは生き物とは言えなく、死体とも言えなくはない、つまり女の子の息、これが最も美しいのだ!』

 

菊月『な、なるほど・・・』

 

御手洗『っふ、流石だな、御手洗』

 

黒崎『それでは、この結論で?』

 

菊月・御手洗『異議なーし!』

 

議論終了

 

ある意味彼らは天才だな、確かに

██博士

―――恥ずかしい限りです 月島

 

月島「ああ・・・」

 

寺井「月島さんが遠い目してる・・・」

 

黒崎「流石にこの結論はないわ」

 

御手洗「だな」

 

黒崎「それでは、次、行かせてもらうぜ」

 

       ∫∫∫

   /三ヽ_┌──┐pizza

   (・ω・)ノ ̄ ̄ ̄ ̄

.  ノ/H/  ッパ!

  ノ ̄ゝ

 

SCP-904-JP 南海ピザデリバリーズ

オブジェクトクラス:Euclid

 

特別収容プロトコル:SCP-904-JPに対しては現在の所、物理的収容の方法はなく、経過観察と情報規制により封じ込め処置を行ってください。財団の所有する衛星による監視と発信される電波の妨害が常に行われます。情報漏えいの可能性があるすべてのメディアは常に監視され、SCP-904-JPへの言及はすべて削除対象とされます。

 

説明:SCP-904-JPは火星から天王星の軌道上にかけて分布し、地球に向けた運動を行う不特定数の実体です。現在までに7体が確認されており、いずれも同様の性質を持っていると思われます。また、オブジェクトの方向からは強力な電波信号が不定期に発信されており、オブジェクト発見に繋がりました。

以下は発信された電波を解読したものです。

 

南海ピザデリバリーズ・ザ・ギャラクシーを是非ご利用ください。

当社は世界中の皆様に愛されおります、南海ピザ・フランチャイズの誇る最新のサービスとなります。

安全・ヘルシーをモットーに、いつでも出来たてのピザをお届けいたします。

 

ヘイ ヨー 俺はピザ・K。誰も見たことの無いラップをやるぜ。

ここは南海、なんかいーピザ売っている。秘伝のソース、最新のテク。直伝のサーブ、最高のディッシュ。

イタリアンピザ屋が泣いて逃げ出す、南海のピザ。簡単なテル。注文は明快。南海、なんか良い。

いつでもクリーン、肉は全てオーガニック。ジューシー、ヘルシー、彼氏も嬉しー。

ピザの丸は地球の丸だ。母なるピッツァにリスペクト。違法操業者とはディスコネクト。

ヘイ ヨー これが南海。 今投資をするなら南海に決めろ。イエー。南海、なんか良い。

 

以上の文章のほかに電話番号を示す情報が発信されていますが所在地を示す情報はなく、発信源はNGC 1952方向であることだけ判明しています。財団の調べでは南海ピザデリバリーズという企業は現在にも過去にも存在しておらず、電話番号は接続可能ですが、公的には登録されていない番号となっています。

SCP-904-JPは推定時速25 kmほどの非常にゆっくりとした速度で接近を続けており、最も近い個体でも地球までの到達には800万年以上かかると見込まれています。財団の所有する高精度天体望遠鏡による観測によるとSCP-904-JP実体はバイクに乗った人型の様である事が示唆されています。

 

空井「宇宙でピザ屋を営んでるSCPですか?」

 

黒崎「まあそんなもんだな、ちなみに7人中一人は俺だ」

 

空井「何やってるんですかあんた」

 

黒崎「(。・ ω<)ゞてへぺろ♡、そんじゃあ補遺行くな」

 

補遺:SCP-904-JPより発信されている電話番号の確認承認が降り、電子的、物理的に隔離された専用ルームから秘匿通信による確認実験が行われました。

以下は実際の音声記録となります。

 

SCP-904-JP音声記録。

実験にはDクラス職員一名が担当しました。

 

SCP-904-JP:南海ピザデリバリー・ザ・ギャラクシーにお電話いただきありがとうございます。ガイダンスにしたがってご注文を…

 

D-81456:なんや、録音かいな、脅かしやがって。

 

SCP-904-JP:…はピザのサイズをお選びいただきます。Sサイズの方は1を、Mサイズの方は2を、Lサイズの方は3を、ガイダンスを繰り返す場合は♯を…

 

D-81456:注文してええんやろ?(Dクラス職員は3をプッシュしました。)

 

SCP-904-JP:…次にピザをお選びください。1、ファームスペシャル 2、がっつりミート 3、南海クラブスペシャル 4、イベリコ&チキン 5、よくばりミックス…

 

D-81456:これマジで全部聞くんか? もうどれでもええやろ・・・

 

SCP-904-JP:…それぞれのメニューの詳細を確認される場合は♯の後に対応する番号をプッシュしてください。最初に戻る場合は…

 

(指示によりDクラス職員は♯1をプッシュしました。)

 

SCP-904-JP:1番、ファームスペシャル。厳選された完全オーガニックのフレッシュトマトとオニオン、グリーンアスパラを使用。女性にも優しく、発がん性物質を一切使用していないヘルシーなピザです。

 

(指示によりDクラス職員は♯2をプッシュしました。)

SCP-904-JP:2番、がっつりミート。特製のスパイシーソーセージと照り焼きチキンを用いたジューシーなピザです。もちろん素材はすべてオーガニック。クリーンで有害物質を発生させません。

 

D-81456:これ全部聞くんか?頭おかしいで。

 

(以下、特に特筆点はないため割愛)

 

機械音声ガイダンスにしたがって注文を行うシステムとなっており、注文完了から四ヶ月後に天王星軌道上に新たなSCP-904-JP個体の出現が確認されました。

 

空井「なんでこんなに有害物質の有無を言うんですかねえ・・・」

 

黒崎「まあ、付くときが楽しみだな、俺は」

 

空井「届く頃には確実に地球なくなってますね・・・そういえば、これ、7人現時点できてるらしいですけれど・・・7人中2人は確認できてるとして・・・あと5人は?」

 

黒崎「さあな?」

 

寺井「そいでは、最後、私がこうなった理由いくでー」

 

 

  ∧_∧  ♪

  (・ω・)

 ⊂_X_⊃

  `u―u′

  ノ

 (

  )

 

SCP-027-JP 博士のふわふわ浮遊マシン

オブジェクトクラス: Safe

 

特別収容プロトコル: (SCP-027-JPはサイト-8105の電気的に遮断された物品収容庫に格納してください。SCP-027-JPの電源プラグは、起動実験を行う場合以外は必ず絶縁カバーを取り付けてください。SCP-027-JPを起動して実験を行う場合は、レベル3以上の職員2人以上の許可を得てください。また、実験設備の電源は、必ず容易に遮断できるようにしてください。)✖

SCP-027-JPはサイト-8105の、三種類以上の錠前で施錠された、気密構造かつ電気的遮断構造の専用収容室に保管してください。SCP-027-JPの起動実験は禁止されています。起動実験を行う必要がある場合は、レベル4以上の職員4人に以上の許可を得てください。また、いかなる実験においても、以下の三つの条件を常に満たしてください。

 

実験チャンバーが気密状態である

実験チャンバー内にSCP-027-JPの電源を容易に遮断できる

実験によって生じたSCP-027-JP-1をすべて回収、保管できる状態である

なお、SCP-027-JPと類似、あるいは同一のオブジェクトが発見された場合は、同様の収容方法にて回収してください。

 

説明: SCP-027-JPは長さ50cm、幅1.5m、厚さ13cmの板状の部品(SCP-027-JP-Aと指定)と、直径10cm長さ1mの円筒形のポール(SCP-027-JP-B1、SCP-027-JP-B2と指定)から構成された器具です。SCP-027-JP-B1及びSCP-027-JP-B2の先端には、未知の金属を材料とする銀色の球体が固定されています。SCP-027-JPの電源コードを、日本で広く使われている100V電源のコンセントに接続すると、自動的に起動します。起動したSCP-027-JPは数秒間低く唸るような音を立て、SCP-027-JP-B1とSCP-027-JP-B2の間で空中放電を開始します。このとき生じる放電は熱を生じさせません。ですが、この放電に物体(SCP-027-JP-1と指定)が曝露すると、未知の技術により重量が減少します。SCP-027-JPの放電に曝露されたSCP-027-JP-1の重量は、曝露された時間に関わらず1立方メートルあたり1.2kgとなります。SCP-027-JP-1の重量の減少の結果、大気のもたらす浮力により、SCP-027-JP-1は浮遊します。

 

20██/█/██追記 

SCP-027-JPの放電に曝露したSCP-027-JP-1の重量は、現時点ではいかなる方法を持っても復元することができません。これは原子レベルでの性質改変によるものであり、SCP-027-JP-1が蒸発、化学変化による他物質との合成、化学変化による分解ではSCP-027-JP-1の構成原子の性質を復元することはできません。また、重量変化に伴う比重の変化により、他物質との混合は極めて困難です。現時点で、SCP-027-JP-1構成原子と他物質の原子の核融合実験が計画されていますが、████博士他2名の承認待ちです。

 

20██/██/█追記

SCP-027-JPの放電に曝露した元素は、気体、液体、固体関わらず全て1立方メートルあたり1.2kgになります。そのため、SCP-027-JPが放電している間、SCP-027-JP-B1とSCP-027-JP-B2の間に存在する大気の構成元素もSCP-027-JPの放電の影響を受けます。結果、SCP-027-JPの影響を受けた大気は、周囲の大気から得られる浮力により上空へと浮遊します。SCP-027-JPが気密でない状況で起動した場合、SCP-027-JPの放電に曝露された大気の浮遊により、SCP-027-JPを中心に上昇気流が生じます。SCP-027-JPが連続稼働することによって生じる上昇気流により、大型の台風やハリケーンを生じさせると予測されています。また、液体や固体のSCP-027-JP-1が大量に気化したことによる、大気の大幅な比重変化に伴う世界規模での影響が予測不可能である上、SCP-027-JPの放電に曝露された元素の復元方法が不明のため、SCP-027-JPを稼働させての実験は、基本的に禁止されています。

 

SCP-027-JPはエージェント██が、財団関連企業の倉庫内にて発見しました。SCP-027-JPは発見時、倉庫の一角で埃よけのビニールシートを被せられた状態で、付属文書027-JP-aと共に放置されていました。ビニールシートへの埃の付着具合から、倉庫の運用開始初期に格納されたと思われますが、当時の帳簿を調査したところ関連する記録はありませんでした。SCP-027-JPは当初、放電に曝露した対象の重量を低下させるだけの装置だと考えられていました。当初、一度曝露された物体の重量は永続的に低下したままであることから、実験に際して注意を払う程度の収容方法が適用されていました。しかし実験を繰り返すうち、SCP-027-JPは気体に対しても効果が生じることが判明しました。実験の繰り返しに伴う被害を考慮し、20██/██/█付で収容方法の改訂が行われました。

 

付属文書027-JP-aにより、SCP-027-JPには同一機能を有する装置の存在が疑われています。SCP-027-JPと同一、あるいは類似の機能を有する装置の捜索は継続中です。また、付属文書027-JP-a内に記述される「博士」なる人物についてですが、SCP-027-JP及び付属文書027-JP-aに連絡先や商標が記述されていないため、その詳細は不明です。関連が類推される団体としては「ワンダーテイメント博士」が挙げられますが、

 

ロゴ、及び商標の欠如

連絡先の記入なし

使用に当たっての保護者への注意事項の欠如

から、無関係であると考えられます。

 

空井「・・・もしかして、これに?」

 

寺井「いやあ、間違って・・・」

 

空井「はぁ・・・」

 

寺井「それじゃあ、実験記録行くわよ」

 

補遺:

 

付属文書027-JP-a;

 

よい子の諸君!海やプールで泳いだり、ハンモックで揺れるのもいいけど、もっと浮いてみたくないかな!?ふわふわと浮いてみたくないかな!?

博士が提供するふわふわ浮遊マシンがあれば、どこでも愉快にプカプカふわふわ!おうちのコンセントにマシンを繋いで、電源オン!スパーク!するとアーラ不思議!君の体がふわふわ浮いちゃうぞ!おうちの中でもプカプカお昼寝!でも、喉が渇いたら!?大丈夫、一緒にスパークすれば、ジュースもお菓子も一緒にプカプカ!さあ、楽しもうね!(以下、SCP-027-JPの使用方法についての不正確な解説図)

 

実験記録027-JP-1

 

被験対象:1kgの実験用重り

実験方法:対象をSCP-027-JP-A上に設置し、SCP-027-JPを15秒間稼働させる。

結果:電源接続後、4秒で放電開始。放電開始から2秒で対象が浮遊し、実験室内の天井に接触した。

考察:付属文書027-JP-aの通り、なんでも浮かせられるようだ。-██博士

 

実験記録027-JP-3

 

被験対象:標準的Dクラス職員の等身大模型

実験方法:対象をSCP-027-JP-A上に設置し、SCP-027-JPを15秒間稼働させる。

結果:電源接続後、4秒で放電開始。放電開始から5秒で対象が浮遊し、実験室内の天井に接触した。

考察:若干の遅れはあったものの、やはり実験対象は浮遊した。SCP-027-JP-Aのサイズの問題から実験対象の大きさは限られているが、重量については問題なく軽減できるようだ。 -██博士

 

実験記録027-JP-7

 

被験対象:実験記録027-JP-1にて対象となった1kgの実験用重り

実験方法:対象を室内にて、カメラを用いて監視しながら放置する。

結果:実験開始から280時間が経過したが、対象は落下してくる気配がない。

考察:付属文書027-JP-aには重さを戻す方法は書いていなかったな。なんとなくいやな予感がする-██博士

 

実験記録027-JP-11

 

被験対象:実験記録027-JP-7から実験記録027-JP-10までで使用した、実験記録027-JP-1にて対象となった1kgの実験用重り

実験方法:電気炉内に対象を設置し、高温で融解させる。その後、対象と同一の重りを電気炉内に投入し、融解させて混合する。

結果:対象と後に投入した重りは混ざることは無かった。

考察:比重の違いもあったが、そもそも対象は融解後も電気炉の上部にへばり付いており、後で追加された重りと触れ合うことが無かった。-██博士

 

実験記録027-JP-14

 

被験対象:実験記録027-JP-11にて一度融解した1kgの実験用重りと、実験記録027-JP-4にて使用した1kgのアルミニウムインゴット

実験方法:両対象を電気炉に投入し、融解させる。両対象が充分に冷えたところで、電気炉内の物質の組成を確認する。

結果:両対象は電気炉内で混合し、冷却に伴う凝固で一つの合金となった

考察:比重の違いにより作ることができなかった合金が完成したが、浮遊に変化はない。-██博士

 

実験記録027-JP-18

 

被験対象:Dクラス職員1名

実験方法:収容施設内の売店にて購入した菓子パンをSCP-027-JPにて処理し、対象に食べさせた。

結果:菓子パンの破片を浮遊させながらも、対象は完食。実験後のインタビューでは「胃袋の中でなんか動いてる」と回答した。

考察:お願いだから、俺の予想が外れて欲しい… -██博士

 

追加結果:実験から2時間後、対象の体重を測定。その結果、実験前と比較して数十グラム軽くなっていた。

考察:汗かいたりして少し軽くなったのかも。そうであってくれ -██博士

 

追加結果:実験から8時間後、対象がトイレを使用したところ[編集済]

考察:やっぱり -██博士

 

実験記録027-JP-24

 

被験対象:SCP-027-JPと共に密閉した空気

実験方法:SCP-027-JPを3m立方の密閉容器に格納。遠隔操作により、容器内の蓄電池からSCP-027-JPに給電し、密閉容器内で放電させる。放電前後で密閉容器全体の重量を計測する。

結果:実験後の密閉容器の重量は、実験前と比較して明らかに軽くなっていた。

考察:SCP-027-JPは気体であっても軽くしてしまうらしい。今まで気が付かなかったが、放電の度にそれなりの空気が大気圏外へと浮いてしまったのかもしれない。仮にSCP-027-JPを稼働させ続けると、地球上の大気全てが『浮いて』しまうかもしれない。-██博士

追記:その後の解析で密閉容器内の処理済み空気にもある程度の重量があることが判明。少なくとも処理後の空気が大気圏外へと浮く可能性はなくなった。しかし、処理後の空気に含まれる酸素や二酸化炭素を動植物が取り込んだ際、生命に及ぼす影響は未知数である。逆に処理後の固体や液体を気化させた場合、比重は水素よりも低くなるのは明らかである。より厳重な収容方法への変更を申請したい。-██博士

 

SCP-027-JPの収容方法変更を承認する -日本支部理事-█

 

空井「Dクラスさんぇ・・・」

 

寺井「これでもまだ何か言うならぶっ飛ばすで君」

 

空井「ごめんなさい」

 

寺井「っま、私ももうそろそろお腹がすいたし、いくね~、ばいば~い」

 

御手洗「じゃあな・・・それでは・・・さっさと食堂に飯確保に行くぞ」

 

黒崎「ぶっらじゃー」

 

空井「え、なんでですか?」

 

月島「あいつ、昔食堂の飯1週間分を全部食い尽くしたことがあるんだよ・・・しかもそれでも腹八分目とか言ってるし」

 

空井「ええ・・・」

 

御手洗「それじゃ、行くぞ!」

 

黒崎・空井「おおお!」

 

その後、既に3日分の食料がなくなってたのは言うまでもない

 





どうも、作者です。物を食べたら胃がずたずたになりました。
今回からイメージ画像としてAAを入れてみましたけど、どうでしたか?

今回使用SCP、tale
SCP-994-JP 10人目の男 http://ja.scp-wiki.net/scp-994-jp
SCP-904-JP 南海ピザデリバリーズ http://ja.scp-wiki.net/scp-904-jp
SCP-027-JP 博士のふわふわ浮遊マシン http://ja.scp-wiki.net/scp-027-jp

SCPの紹介リクエストは随時活動報告にてお待ちしております、もちろん、本家、J、他の支部のSCP、未翻訳のSCP、taleでも構いません。
それでは皆さん、また次のお話で会いましょう、それでは、ノシ

前回あとがきでの使用SCP(毎回最初と最後にネタを挟むから考えてみると面白いかも知れない)



  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。