SCP財団日本支部のとあるサイトの奇妙な日常   作:粒餡

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前回のあらすじ
蚊、カブトムシ、偉大なる鷹()
蚊、カブトムシ、偉大なる鷹()

今回も紹介回


第六サイト目「うちはうち、よそもうち」

空井「・・・ここが、サイト-81██か・・・やっとまともなひとと会えると思うと何か思うものがあるな・・・」

いま僕は、サイト-81██の前にいる、これにはワケがある、昔から憧れだったこうなる経緯はというやつをやってみよう、それは一週間前の朝

 

サイト-81██ 通称:変人たちの巣窟

日時:20██年 ██月██日

 

空井「はあ・・・最近書類整理ばっかで体がなまってるかもなあ・・・何か運動しないとまずいか・・・?」

 

黒崎「なんだ、ため息なんてついて、ため息つくと幸せが逃げるんだぜ?知らないのかお前」

 

空井「その理論でいくと一体黒崎さんは何回ため息ついたんですか?・・・」

 

黒崎「はっはっは、お前も言うようになってきやがったなぶっころすぞ、っと、こんなことしてる場合じゃなかったな、喜べ空井、やっと書類整理以外の仕事がお前に回ってきたぞ」

 

空井「え、本当ですか?それ」

 

黒崎「ああ、嘘言ってどうすんだよ」

 

空井「だけどなんで黒崎さんが?・・・」

 

黒崎「お前・・・一応俺このサイトじゃ上から三番目だからな?Bクラス職員だからな?」

 

空井「え・・・」

 

黒崎「えじゃねえよえじゃ全く・・・それで、仕事内容だが、ああっと『人員が足りない、お前らのサイトはどうせ万年暇だろうし、最近やっとまともな人員がきたらしいからこっちに助っ人として少しの期間よこせ、できればそのまま永久的によこせ、あと黒崎プリン返せ』、だとよ」

 

空井「いろいろ突っ込みたいところがあるんですけど、黒崎さんそれ送ってきた人になにしたんですか・・・」

 

黒崎「あいつプライベートと仕事ぐらいちゃんと切り離せよ・・・全く、ま、それは関係ないから放っておけ、とりあえずお前はしばらくサイト-81██の方に出張だ、仕事内容は知らん、死んでも文句は言うな、以上」

 

空井「死ぬ前提なんですか・・・?」

 

黒崎「当たり前だろ、いくら新米だから危険な仕事には繰り出されないとはいえ、常に警戒しとけ、じゃ、俺これから行くとこあるから・・・ちょっと食堂まで・・・」

 

空井「プリン頑張ってくださいね」

 

黒崎「うるせえ」

 

 

 

 

 

空井「・・・なんか思ってたのと違うけど、まあいっか、それじゃ、失礼します、サイト-81██からきました、空井で・・・」

 

女の人A「よし、麻木、準備は済んだか?今からあいつに報復を行うぞ、大丈夫、事件に見せかけて殺せば私たちは疑われない」

 

麻木「流石月光さんです!一生ついていきます!」

 

月光「はっはっは!そうだろうそうだろう、私に任せればketerクラスのSCPだってお茶の子さいさ空井「失礼しました、サイト間違えました」バタン

 

空井「全く、僕も成長してないなあ・・・まさか最初の頃と同じミスを繰り返すなんて、全く、さて、サイト-81██はどこだろうなあ・・・あ、ここだわ、僕が成長してないの現実を受け止めることだわ」

ガチャ

月光「いやあ、すまんすまん、まさかあのタイミングで来られるとは思ってなくてな、ま、入れ入れ」

 

空井「なんか怪しい液体をたくさん用意してる部屋に入れとよく言えますね・・・」

 

月光「ああ、大丈夫、これこの部屋のデフォだから」

 

空井「それはそれでまずいと思うんですけど何が大丈夫なんですか?・・・」

どうしよう、この部屋からあのサイトと同じ匂いがする、逃げたほうがいいかな?

 

月光「ああ、逃げようとは思わないことだ、最悪麻酔銃使うことになる」

 

空井「逃げ道なんて最初からなかった・・・」

 

月光「さて、では、ようこそ、サイト-81██へ、あそことは違って安心できるだろう、くつろいでいってくれたまえ」

 

空井「全然違うように見えないんですが・・・」

 

麻木「私は月光さんがいるところならどこでも安心できます!」

 

月光「はっはっは!そうだろうそうだろう!!、おっと、話が脱線してしまったな、私は月光 揚羽(げっこう あげは)、このサイトの研究員だ」

そう、目の前の女性、月光揚羽さんは自己紹介した、見た目は、白衣を着た黒髪ロングの人だ、黙ってれば美人、黙ってれば

 

麻木「私は麻木 静葉(あさぎ しずは)です、今年財団に所属することになった新米エージェントです、よろしくお願いします」

 

空井「僕は空井圭一です、よろしくお願いします、僕も今年入った新米の研究員です」

 

麻木「じゃあ同期なんですか!、私同期の人に会うの初めてなんですよ!!」

 

空井「は、はあ・・・僕も同期の人に会うのは初めてですね・・・」

 

麻木「ですよね!やっぱりこれって財団に入れる人って月光さんみたいな選ばれた人ってことで少ないんですかね!」

 

空井「さ、さあ?・・・」

 

月光「はいはい、世間話はそこまでにして、仕事内容をいう、今回の仕事内容は、SCP-899-JP、SCP-838-JP、SCP-99.99-JP-Jについての勉強会だ」

 

空井「べ、勉強会ですか?・・・」

 

月光「そう、現在この日本で収容されているSCPは約1000体、そのうちの三体をお前らに教える、これはSCPによく触れようという私の独断のことだ」

 

空井「え、独断なんですか?」

 

麻木「流石月光さんです!自分の独断で私たちみたいな新米に教えを説いてくれるなんて!」

 

空井「え、それなら別に出張という名目にしなくてもよかったんじゃ・・・」

 

月光「黒崎のやつに文句言おうと思って・・・」

 

空井「ダメだこの人!見た目以外結構ポンコツだ!!」

 

麻木「月光さんがポンコツとはなんという言い草ですか!ドジっ娘と言いなさい!」

 

空井「それ結局同じじゃないですか!」

 

麻木「ええ、それが何か?」

その瞬間、空井は悟った

 

空井「(ああ、ここも隔離施設か・・・)」

 

月光「ま、そこらへんにして、最初のSCP、行くぞ」

 

SCP-899-JP たっくん

オブジェクトクラス: Euclid

 

特別収容プロトコル: SCP-899-JPは収容エリア-8116のSCP-899-JP収容室に収容されています。収容エリア-8116にはSCP-899-JP以外の人型生物オブジェクトは収容されません。SCP-899-JP収容室に隣接した待機室には、8名以上のDクラスを常駐させ、その全てをSCP-899-JP-2の“友達”にしてください。SCP-899-JP-2を構成している肉体の元の人物を知っているDクラスが、SCP-899-JP任務に就く事がないよう調整が行われます。SCP-899-JP-2の胴体部は常に維持されなければなりません。SCP-899-JP-1から要望があった場合、レベル3以上のクリアランスを持つ職員の許可があるならば、待機室からDクラスを必要な数だけ収容室に投入する事が許されます。SCP-899-JP-2の部位交換が行われた後は、待機室のDクラスには記憶処理を施すか、人員を新しく入れ替えてください。

 

説明: SCP-899-JPはSCP-899-JP-1及びSCP-899-JP-2の二つのオブジェクトです。

 

SCP-899-JP-1は7~8歳に見える、Mary F████(メアリー・フ███)と名乗るコーカソイドの女性です。唇及び、虹彩、強膜が黒色を呈しています。それ以外の身体的特徴に通常の人間との差異は見られませんが、異常な身体能力を発揮する事が確認されています。解剖学的な差異は調査が不十分な為不明です。加齢や成長の兆候を一切見せない為、見た目以上の期間を生きていると見られています。SCP-899-JP-1は自身の事を「メリーメリーさん」と呼ばれる事を好み、この呼称はSCP-899-JP-1との円滑な会話を求める場合、ある程度の効果を発揮します。イギリス訛りの英語と標準的な日本語を主に使用します。

 

SCP-899-JP-2は人間の頭部、胴体、右腕、左腕、右脚、左脚の六つで構成されており、それぞれが癒合し一つの人体を形成しています。SCP-899-JP-2を構成する六つの部位はその全てが異なる人物の肉体です。全ての部位は生体反応を示しません。頭部の両目は常に閉じられていますが、虹彩、瞳孔、強膜が白色である事が確認されています。

 

SCP-899-JP-1は、その子供のような外見に相応しい振舞いを見せますが、それがSCP-899-JP-1の性質なのか、演技であるのかは判明していません。SCP-899-JP-1はSCP-899-JP-2を唯一の友としており、「たっくん」と呼称し非常に執着しています。SCP-899-JP-1は生きた人型生物に出会うと、SCP-899-JP-2の“友達”になるか訊ねます。この質問に肯定の意思を示した人物に対しては友好的に接します。逆に否定した人物に対しては興味を無くすか、怒りを示します。SCP-899-JP-1が友好を示した人物であっても、SCP-899-JP-2への侮蔑や敵対するとみられる行為をする人物には攻撃的になります。この時のSCP-899-JP-1は、攻撃対象に[編集済み]。これらの行為に対しては、財団の強化防護装備で肉体の損壊を防げる事が判明しています。しかし振り回された場合の急激な運動方向の変化や、遠心力の影響から装着者を完全に守る事はできず、強化防護装備の今後の課題として取り上げられています。装備の耐久実験と称して、SCP-899-JPに対して侮蔑的行為を行う事は禁止されています。先の振舞いとは反対に、SCP-899-JP-1は自身に対する侮蔑や敵意に対しては意を介さない事が多いです。SCP-899-JP-1は相対した人物の名前を知っているように見えますが、どのようにして相手の名前を取得しているのか、名前以外にも情報を得ているのかは不明です。

 

SCP-899-JP-1は食事を摂らずとも生存可能なようですが、SCP-899-JP-1の希望により、他人型オブジェクトと同様の食事が配給されています。SCP-899-JP-1は配給された食事を自身で食べるか、SCP-899-JP-2の口に含ませるような行動を取ります。この行動がおままごとの一環なのか、SCP-899-JP-2にとって必要な行動なのかは不明です。

 

SCP-899-JP-2の肉体は腐敗しませんが、四肢のいずれかが時間と共に先端から黒色に変化していきます。黒色に変化した部分は乾燥しており、非常に脆くなる為少しの衝撃で崩壊します。SCP-899-JP-1はこの過程を「たっくんの体が腐っている」と表現しています。研究者の間ではこの現象を“腐蝕”と呼称しています。SCP-899-JP-2を凍結する事による腐蝕の阻止は失敗し、防腐処理等も効果を発揮しませんでした。

 

SCP-899-JP-2の肉体にこの腐蝕が発生するか、SCP-899-JP-2の肉体が大きな損傷を被ると、SCP-899-JP-1は“SCP-899-JP-2の友達”に対して、SCP-899-JP-2の“該当部位”と“友達の同じ部位”を交換してくれるように頼みます。“友達”がこの要求を拒否すると、SCP-899-JP-1は「SCP-899-JP-2を助けてくれないなら友達ではない」と怒りを示し、元“友達”に対して攻撃的になります。

 

SCP-899-JP-1の要求を承諾した場合、未知の手段でSCP-899-JP-2の“該当部位”と“友達の同じ部位”が転移します。この置換に痛みは伴わないようですが、それは転移時のみで、部位の転移後に“友達”は正常な身体を喪失した事による苦痛を訴えます。SCP-899-JP-2に転移した“友達”の部位は、SCP-899-JP-2と癒合します。SCP-899-JP-2の“腐蝕部位”が転移した“友達”に対しても同様の組織の癒合が見られますが、置換した部位を動かす事はできず、神経の異常な癒着の為に激痛を感じます。腐蝕の進行は部位が転移すると同時に停止します。

 

SCP-899-JP-2に部位の置換が完了すると、その部位における腐蝕現象は最低でも2時間5は起こらない事が確認されています。しかし四肢が喪失した胴体部を放置した場合は、新たに胴体を置換させたとしても、四肢の最低休止期間よりも短い時間で腐蝕現象が起こるのではないかとの予測が立てられています。

 

SCP-899-JP-1が同一人物に対して、二つ以上の部位を要求した事例はありません。SCP-899-JPに消費される人的資源削減の為、SCP-899-JP-1との接触を、過去に要求を承諾し既に置換を完了させた“友達”のみに限定させる実験が行われましたが、SCP-899-JP-2の四肢が全て喪失する直前で実験は中止されました。

 

SCP-899-JP-2の四肢の腐蝕は一つずつ進行して行き、二つ以上の部位で同時に腐蝕が進行する事はありません。四肢の腐蝕する順番は決まっていないように見えます。四肢が置換された順番、元の持ち主の年齢等から規則性を見出す試みは失敗に終わりました。しかし四肢のいずれかが損傷を受けた場合、損傷の最も激しい部位から腐蝕が始まる傾向にあります。

 

胴体部の腐蝕は、SCP-899-JP-2の四肢の全てが喪失してから始まるものと思われます。四肢の一つが完全な状態から全て腐蝕するには最短でも1週間の時間を要しますが、胴体部の腐蝕は非常に速く進行し、腐蝕開始から24分で胴体部全てが腐蝕した記録が残されています。

 

SCP-899-JP-2が頭部のみになった場合、首の切断面と接触している素材は黒色に変化し、更にその影響が拡がっていきます。黒色に変化した物質は粘度の高い流動体となり、不明な力によって動き始めます。強い腐臭のような悪臭を放つこの流動体は、調査の結果、有機体に対する強い腐蝕性を持つ事が判明しました。しかしながら、事件記録2070530では無機物に対しても高い腐蝕性を示しているように見える映像が記録されており、更なる調査については承認待ちとなっています。SCP-899-JP-2の頭部で腐蝕が発生した記録は一度も無く、またDNAを採取する等の頭部を破壊する試みは全て失敗しています。

 

SCP-899-JP-2の四肢が全て喪失し、胴体部の腐蝕が始まると、SCP-899-JP-1は周囲の人型生物(以下対象)を自身に向けて未知の力で引き寄せます。この引き寄せる力は時間と共に強まり、壁等で対象がSCP-899-JP-1に到達できない場合、対象は圧壊し死亡します。この圧壊は対象全員に一律に齎される訳ではなく、SCP-899-JP-1に近い対象から引力が圧壊レベルまで強まるようです。SCP-899-JP-1に認識された対象がSCP-899-JP-1の半径5m以内に居る場合、“引力”の影響は消失します。条件を満たさない対象は引力の影響を受け続け、耐え切れずに圧壊します。この影響はSCP-899-JP-2の状態が五体満足になるまで続きます。五体満足の状態に近付くごとに影響は弱まる事が確認されています。SCP-899-JP-2の身体喪失状態を放置し続けた場合、SCP-899-JP-1の影響範囲がどこまで拡がり、どの程度まで強くなるのかは不明ですが、事件2070530時に█████m離れた対象にも影響を及ぼしていた可能性が示唆されています。

 

月光「はい、ではこのSCPを簡潔に述べよ!」

 

麻木「え、ええと・・・」

 

空井「SCP-899-JP-1は、驚異的な身体能力を持っている子供っぽい実体で、SCP-899-JP-2は違う人間の部位で構成され、徐々に体が腐っていき、放っておくと腐食性がある粘度のある流動体を出す実体・・・でしょうか。ただ、なぜSCP-899-JP-1とSCP-899-JP-2の名前はそれぞれ違う国みたいな感じの名前なのかはわかりませんけど・・・たっくんとか明らかに日本人名だし・・・」

 

月光「うむ、大体そんなものだろう、ちなみに強膜というのは目の白目と呼ばれる部分だな、だからSCP-899-JP-1の眼球は黒一色だそして、日本語についてもいくつかの方言の知識を有しているらしい」

 

空井「ちなみにこれって、人型生物ってこれ、どういう基準で選んでるんですかね・・・例えば着ぐるみ着てる人とか」

 

月光「うむ、流石あのサイトの人員なだけあるな、あのサイトは能力だけは優秀だからな・・・その質問に答えるとするなら主に人間の胴体と手足を持つ生物だな」

 

空井「なるほど・・・じゃあ着ぐるみとか着てたら人間として認識されないのかな?・・・」

 

月光「さあな、そこまでは実験されてないからわからん」

 

麻木「あわわわわ・・・私も何か・・・あ、そうだ、この強化防護装備ってどういうものなんですか?」

 

月光「うむ、これは全身を覆う防護服であらゆる外的要因から装着者を守る為に開発されたものだ、いつも危険なものと触れ合う財団職員にとって、必須の装備といっても過言ではないだろう」

 

麻木「なるほど!」

 

月光「あということは・・・そうだな、SCP-899-JP-2は最短二時間、今まででは最長百日間の間に腐蝕するな、さて、では次は、特別収容プロトコルにて、『SCP-899-JP-2を構成している肉体の元の人物を知っているDクラスが、SCP-899-JP任務に就く事がないよう調整が行われます。』この文章が追加されることになった映像記録を見ていこうか」

 

映像記録990201 — 日付1999/02/01

レベル3職員の許可の下、収容室内にSCP-899-JP-2と既に“友達”になっているD-899053が投入された。D-899053はSCP-899-JP-1とそれなりに良好な関係を持っていた。SCP-899-JP-1とD-899053はおままごとで遊んでいる。

 

≪SCP-899-JP収容室内の映像記録 — 日付1999/02/01≫

 

D-899053: ただいまメリー、たっくん。

 

SCP-899-JP-1: パパおかえりなさーい! たっくんもパパにおかえりしよ? [SCP-899-JP-2を持ちあげて胴体を揺らす] パパおかえりー。

 

D-899053: [引き攣った笑い] やっぱこれは慣れねえな。(小声)

 

SCP-899-JP-1: 今何か言った?

 

D-899053: いや、えっと、何でもないよメリー。仕事の愚痴がぽろっと出ちゃっただけで。メリーに聞かせるもんでもないや。

 

SCP-899-JP-1: お仕事大変なのねー。[SCP-899-JP-2の右腕を振る] パパがんばれー。 [SCP-899-JP-2の右腕を振り続けながら] たっくんがパパの事応援してるみたいよ!

 

D-899053: お、おう……。応援されたなら、パパ頑張んないとなー、ははは。

 

SCP-899-JP-1: あっ。

 

D-899053: 何だ? どうかしたのか?

 

SCP-899-JP-1: 大変、たっくんが右手が苦しいって言ってるの。

 

D-899053: なんだって、そりゃ大変だ。急いでお医者さんに見せないと。

 

SCP-899-JP-1: ううん、おままごとじゃなくってね、本当にたっくんが右手が痛いって言ってるの。ね、みっちゃん! みっちゃんはたっくんのお友達だよね?

 

D-899053: ん? ああ、勿論。

 

SCP-899-JP-1: そうよね! お友達よね! じゃあねじゃあね、みっちゃんの右手をたっくんの右手と交換して欲しいの!

 

D-899053: えっ、交換って……そりゃあ、無理だよ。

 

SCP-899-JP-1: 無理? どうして? お友達でしょう? お友達なのに、たっくんを助けてくれないの?

 

D-899053: 友達だからって、そう簡単に右手なんて差し出せる訳はないし、第一交換なんてできないだろ?

 

SCP-899-JP-1: 交換なら私がしてあげるよ? 大丈夫、一瞬で終わるから。

 

D-899053: そんな一瞬で終わるって……おい、なんだそれ。その、そいつの左腕に、なんでその刺青があるんだ? そいつは…… 広ひろし の刺青じゃないのか? (この時のSCP-899-JP-2の左腕はD-899052の物。D-899052とD-899053は強盗殺人の仲間だった)

 

SCP-899-JP-1: たっくんの左手? これはね、ひろくんのだよ? 昨日たっくんの左手の具合が悪くなっちゃったから、交換してもらったの。かっこいいでしょ!

 

D-899053: ……は?

 

SCP-899-JP-1: ひろくんはお友達だから、ちゃんと左手を交換してくれたよ? みっちゃんも交換してくれるよね!

 

D-899053: おいおいこんなの聞いてねえぞ。出せ! ここから出せ! 俺をここから出しやがれ!

 

SCP-899-JP-1: 交換してくれないの?

 

D-899053: もう遊びは終わりだ!! 聞いてんのか!?

 

SCP-899-JP-1: お友達って言ったのに。たっくんの事は助けてくれないんだね。[立ち上がり、D-899053に近寄っていく]

 

D-899053: [SCP-899-JP-1に右手を掴まれる] おい! 何だ離せ! [SCP-899-JP-1を振り払おうとするが失敗する] な、なんだよこれ!? びくともしねえぞ!? [罵倒]! 何なんだよ! 俺の手はやらねえぞ!!

 

SCP-899-JP-1: いらないわよ。だってもうあなたはたっくんのお友達じゃないもの。

 

D-899053: じゃあこの手はなんだ[悲鳴]! やめ[悲鳴]!! やめてくれ! なあメリー! 俺達友達じゃなかったのかよぉ!?

 

SCP-899-JP-1: 何言ってるの? 私のお友達はたっくんだけよ?

 

≪記録終了≫

 

<D-899053はSCP-899-JP-1によって[編集済み]。D-899053を回収した後、新たなDクラスを投入し、SCP-899-JP-2の左腕の置換が行われた。>

 

1999/02/01: SCP-899-JP任務に割り当てられるDクラスは、SCP-899-JP-2を構成する肉体を知らない者から選ぶようにプロトコルが更新されました。

 

月光「こういうことだ、いくらDクラスとはいえ人間、知っているものの一部がこんなものと交換されてるとなれば、混乱するのは当然だろうからな・・・」

 

空井「想像したら・・・結構きついものがありますね・・・」

 

麻木「そうですね・・・私ももしこれが月光さんの一部だったりしたらちょっと・・・」

 

月光「っふ、私がそんなミスを起こすとでも?愚問だな」

 

麻木「そうでした・・・私としたことがなんてことを・・・ごめんなさい月光さん・・・」

 

月光「いやいい、ただそういうことはくれぐれも言わないように、流石私はともかく空井くんが怯えてしまうからな」

 

麻木「はい、月光さん!」

 

空井「(・・・月光さん足が震えてるなあ・・・、想像したら怖かったのか・・・)」

 

月光「さて、次は、とある事件記録を見ていこうか、少し長いが、そこらへんは勘弁しろ」

 

事件記録2070530

 

実験2070500 — 日付2007/05/██

SCP-899-JP-2が全て喪失した場合、どのような活動をするかの調査が開始された。SCP-899-JP-1及びSCP-899-JP-2への人間の接触を断ち、SCP-899-JP収容室にて封じ込めと観察が行われる。SCP-899-JP-2の右腕、左腕、右脚は喪失。現在は左脚が大腿部まで黒色に変化している。経過は観察中。

 

 

 

≪SCP-899-JP収容室内の映像記録 — 日付2007/05/30≫

 

SCP-899-JP-1: [SCP-899-JP-2を抱き抱え、すすり泣いている様子が映っている]

 

<SCP-899-JP-1は当初SCP-899-JP-2の“友達”を確保する為に、収容室からの脱出を図っていたが、この時のSCP-899-JP-1の活動はおとなしくなっていた。2007/05/30 14:23、SCP-899-JP-2の左脚が全て黒色に変化すると、続いてSCP-899-JP-2の胴体部の一部が黒色に変化し始めた。同時に、SCP-899-JP-1がすすり泣きをやめた事も確認された。SCP-899-JP-1が顔を上げる。>

 

SCP-899-JP-1: [絶叫]

 

<14:23>: SCP-899-JP-1が叫び始めると、SCP-899-JP収容室の隣の収容室内に存在した人型オブジェクトであるSCP-███-JPが、SCP-899-JP収容室側の壁に引き寄せられるような動きを見せた。SCP-███-JPは「何かに引き寄せられている」と訴えた。監視室はSCP-899-JP-1が何らかの力を行使していると判断。収容室内に麻酔ガスを注入し、更に警備隊をSCP-899-JP収容室へ送る事が決定した。

 

<14:24>: SCP-899-JP収容室内に麻酔ガスが注入される。

 

<14:25>: 人型収容区画を歩いていた霧崎博士から「何かに引っ張られる気がする」との報告が入る。霧崎博士が引っ張られると示す先にはSCP-899-JP収容室があった。同様の報告が他の職員や人型オブジェクトからも複数寄せられる。

 

<14:26>: 強化防護装備を装着した警備隊がSCP-899-JP収容室に到着。警備隊員も「何かに引っ張られる」との報告をした。SCP-899-JP-1に麻酔ガスが効いている様子は見られない。警備隊員6名がSCP-899-JP収容室内に突入する。岡崎警備隊長にはSCP-899-JPについての情報が伝えられ、岡崎警備隊長から他の警備隊員へも必要な情報が伝えられていた。

 

<SCP-899-JP収容室の扉が開かれた瞬間、SCP-899-JP-2を抱えたSCP-899-JP-1が外へ出ようと跳躍する。羽場警備員がSCP-899-JP-1に組み付く事で脱走を阻止し、SCP-899-JP-1と共に収容室内へと転がった。警備隊員6名が収容室内に突入後、外に待機する高橋警備員によって収容室の扉は閉められた。SCP-899-JP-1が羽場警備員を投げ飛ばし、視線を収容室の扉に移した。その時には扉は閉じられ、施錠済み。岡崎警備隊長が即座に対強筋力オブジェクト用の強化炭素繊維網をSCP-899-JP-1に射出し、対象の行動を封じ込める。この時、SCP-899-JP-1はSCP-899-JP-2を収容室内のベッドへと放り投げた。この行動はSCP-899-JP-2の保護が目的であると思われる。>

 

SCP-899-JP-1: [対象はしばらくもがいた後、警備隊に視線を移す] ……あなた達がたっくんのお友達になってくれるの?

 

岡崎警備隊長: こちら岡崎。収容室内に入ると共にオブジェクトの影響が消えたように感じられた。対象の動きは封じたが、外の様子はどうだ?

 

管制室: こちら管制室。オブジェクトが原因と思われる影響はSCP-899-JP収容室外では継続中です。オブジェクトの沈静化を要請します。

 

岡崎警備隊長: 了解した。[SCP-899-JP-1に向き直る] 現在この収容室に向けて、人型の生命体が引き寄せられる事案が発生している。お前がその元凶である可能性が非常に高い。即座にこの影響を止めろ。

 

SCP-899-JP-1: やぁだよ。だってお友達を探しに行けないんだもの。だからお友達になれそうな人を連れてこなくちゃいけないじゃない。[SCP-899-JP-2に顔を向ける] ほら、たっくん、私がたっくんのお友達を連れてきてあげたよ! [警備隊に顔を戻す] ね? そうでしょみんな! みんなはたっくんのお友 [岡崎警備隊長がSCP-899-JP-1に向けて鎮圧用ゴム弾を使用する]

 

岡崎警備隊長: 今すぐこの影響を止めろ!

 

SCP-899-JP-1: [ゴム弾の効果がある様子は見られない] 達になってくれるんだよねっ!? そのために来てくれたんでしょ? 今ね、たっくんはとっても苦しんでるの! 見て見て、たっくんはお手手も両足も無くなっちゃったの……。

 

岡崎警備隊長: 対象はこの影響の原因は自身にあると自白した。対象に影響停止の意思は無し。これよりオブジェクトの沈静化を図る。掛かれ!

 

<復帰した羽場警備員も含めた警備隊員6名がSCP-899-JP-1沈静化に乗り出す。SCP-899-JP-1は「SCP-899-JP-2の“友達”になって欲しい」という要望を述べるのみで抵抗する様子は見られない。SCP-899-JP-1を沈静化させる試みは全て失敗に終わる。この時も、『人型生命体がSCP-899-JP収容室に引き寄せられる』という影響は広がりを見せていた。>

 

SCP-899-JP-1: みんなたっくんのお友達になってくれないの?

 

岡崎警備隊長: こちら岡崎。対象の意識は未だ健在。沈静化の試みは効果が見られない。今後の指示を頼みたい。

 

管制室: こちら管制室。現在対策を練っています。追って指示があるまでオブジェクトの鎮静化を継続してください。

 

岡崎警備隊長: 了解した。なるべく早く頼む。

 

SCP-899-JP-1: みんなお友達じゃないんだね……。他のお友達になってくれそうな人を探すね。

 

<14:33>: SCP-899-JP-1の影響が強まりを見せる。複数の人型オブジェクトを含めた、サイト全域に影響が表れる。SCP-899-JP-1の半径20m圏内の影響が特に強い模様。SCP-899-JP収容室隣室のSCP-███-JP及び、外で待機していた警備隊員5名は、収容室の壁に張り付くようにして動けなくなる。

 

<14:34>: 外の状況が伝えられた内部の警備隊が、SCP-899-JP-1を沈静化させるための行動を激化させる。SCP-899-JP-1は警備隊員達を意に介さず、SCP-899-JP-2に一方的に話しかけている。

 

<14:35>: SCP-███-JP及び外部待機中の警備隊から体が潰れそうだとの呻き声が記録される。影響が継続する事による損失が考慮され、実験120500の中止とDクラスの投入が決定される。

 

<14:36>: 収容室内の警備隊にSCP-899-JP-1の要求を呑むよう指示。岡崎警備隊長はこの指示に異議を呈すも、宮谷警備員がSCP-899-JP-2の友人になる事を承諾する。しかし「あなた達はたっくんのお友達にならないんでしょ? 私は新しいお友達を探さなきゃいけないの」とSCP-899-JP-1が拒否。他警備隊員による承諾、説得も効果を見せず。

 

<14:38>: SCP-███-JPが壁に張り付くように 圧お し 潰つぶ れる。潰れたSCP-███-JPは影響を受けなくなったのか床に落ちる。時を同じくして、外部に待機していた細野警備員から影響の更なる強まりが報告される。他収容室に収容中の人型オブジェクトにも無視できない影響が出始める。

 

<14:42>: 細野警備員が強化防護服内で圧し潰れる。細野警備員は影響を受けなくなったのか床に落ちる。続いて隣に居た高橋警備員から「体が潰れる!!」という叫び声が記録される。

 

<14:43>: 警備員3名とDクラス5名が現場に到着。Dクラスに動揺が広がるも、オブジェクトの影響もあり収容室扉まで全員到達する。扉を開けDクラス5名を投入後、扉を閉め施錠する。高橋警備員を壁から引き離す試みは失敗する。

 

D-899701: 痛ってえな! 何なんだよ!

 

D-899672: 何で扉を閉めるんだ? 俺達に何させるつもりなんだ。

 

岡崎警備隊長: おい、お友達を連れてきたぞ! 今すぐ影響を止めろ!

 

SCP-899-JP-1: ほんと!? [SCP-899-JP-2に顔を向ける] よかったねたっくん! たっくんのお友達が来てくれたって!

 

岡崎警備隊長: [Dクラス達を向いて] お前達! この少女の要求を全て呑む事がお前達の仕事だ!

 

D-899595: は、はあ?

 

D-899701: どういう状況なんだ、こりゃあ?

 

D-899595: うおっ、なんだそいつ、眼が黒いぞ……。

 

SCP-899-JP-1 ねえねえ! そこのオレンジ色の服着た人達! あなた達、たっくんのお友達になってくれるんだよね!

 

D-899403: たっくんって、もしかしてあれの事? [SCP-899-JP-2を指さす。この時のSCP-899-JP-2の胴体は大部分が黒く変色していた]

 

D-899701: まさか……人間の体か?

 

D-899595: うええ。

 

SCP-899-JP-1: ちょっと! たっくんに失礼じゃない!? あなたなんてお友達じゃないわ!!

 

岡崎警備隊長: [天井に向けて発砲] 言った筈だ! お前達の仕事はこの少女の要求を全て呑む事だと!!

 

D-899701: わぁった! わぁったよ! なるなる友達でも何でもなってやるから機嫌直してくれよ嬢ちゃん!

 

D-899595: なっ、なる! 友達にしてくれ!

 

D-899534: お、俺もなります。

 

D-899403: さっきはごめんね~。私もたっくんのお友達になるわ。

 

D-899672: たっくんの友達になる。これで良いのか?

 

SCP-899-JP-1: わぁ! みんなありがとう! 本当にありがとう! それじゃあ早速たっくんを助けてあげて!

 

D-899403: 助けるって、どうやって?

 

SCP-899-JP-1: 今ね、たっくんの体が腐っちゃってるの。もう時間がないの! 早く新しいのと交換しないといけないの!! [強化炭素繊維網を外そうともがいている] もうこの網じゃーまー!!

 

D-899403: 新しいのと交換って……どういう事かしら?

 

D-899672: まさか俺達の体を……って訳じゃないだろうな?

 

D-899534: そっ、そんなまさか……。

 

SCP-899-JP-1:  [SCP-899-JP-1に焦りが見られる。顔はSCP-899-JP-2を向いている] 待って待って! もうすぐだからね! だめだめだめだめだめ!!

 

契約は為されず。<14:47>: SCP-899-JP-2の胴体部が全て黒色へと変化する。頭部が胴体部より分離し、転がった後にベッドの上で直立する。この時の頭部の動きは未知の力による移動のように見える。SCP-899-JP-1がSCP-899-JP-2に対して、何らかの行為を行わないでほしいという内容の発言を繰り返している。我は目覚める。

 

<14:48>: SCP-899-JP-2の目が見開かれ、虹彩、瞳孔、強膜は白色である事が確認された。SCP-899-JP-2の首との接地面を中心に、ベッドが黒色に変色し始める。黒色に変色した部分は、粘度の高い流動体に変性しているように見える。Dクラス達が腐臭がすると言って咳き込み始める。“引力”の影響が更なる強まりを見せ、現場から███m離れた管制室にまで強い影響が出始める。腐敗の王。

 

管制室: オブジェクト……を……拘束から……解放する事をっ……要請します!(警備隊の通信機に向けられたもの。警備隊員以外には聞こえていない)

 

岡崎警備隊長: それは……!

 

管制室: こちらにまで……無視できない影響が出ています……! 最悪の場合は……現場の判断に委ね……オブジェクトの終了も許可します……!

 

岡崎警備隊長: ……了解した。 [強化炭素繊維網からSCP-899-JP-1を解放する]

 

SCP-899-JP-1: あー! あーーーもう!! [強化炭素繊維網から出てくる。その後D-899534へと体を向けた] よしくん!!1

 

D-899534: おっ、俺か……?

 

もうやめろ。<黒色の流動体が盛り上がり、SCP-899-JP-2を上方へと押し上げている。黒色への変性はベッドから床へと範囲を広げているように見える。宮谷警備員がSCP-899-JP-2に向けて発砲しようとしたが、岡崎警備隊長が宮谷警備員の腕に手を置く事でそれを阻止する。代わりに岡崎警備隊長が、ベッドで流動する黒色物質にゴム弾を放り投げた。ゴム弾は黒色に変性し、流動体と一体化した。>メリーを開放しろ。

 

SCP-899-JP-1: [宮谷警備員がSCP-899-JP-2に拳銃を向けた際、SCP-899-JP-1は宮谷警備員へと顔を向けていた。宮谷警備員が銃口をSCP-899-JP-2から逸らすと、SCP-899-JP-1はD-899534へと向き直り、走り寄る] よしくんはたっくんの友達だから、たっくんを助けてくれるよね!?

 

D-899534: た、助けるって……何をさせるつもり……。 [D-899534には狼狽する様子が見られる]

 

SCP-899-JP-1: 見てわかるでしょ? 大変な事になってるでしょ! よしくんの体でたっくんを助けてって言ってるの!! [SCP-899-JP-1が感情を露わにしながら床を何度も踏みつける]

 

お前は無力。何も出来ぬ。<黒色の流動体はSCP-899-JP-2の頭部を天井付近まで押し上げている。押し上げている流動体の2箇所2が横に伸びる。伸びた流動体の内の一本が収容室の壁に触れると、接触部を中心に黒色の変化が広がり始める。>大人しく眠れ竜郎。

 

D-899534: 体って……だから俺に何させるつもりなんだよ!?

 

SCP-899-JP-1: 助けてくれるの!? くれないの!? どっちなの!? 時間が無いんだから早くして!!

 

岡崎警備隊長: [天井に向けて発砲し、D-899534に銃口を向ける] この少女の要求を呑めと言った筈だぞ!

 

D-899534: ひっ、わ、わかった助けるよ! 助けるけど説明くらいあったって──

 

SCP-899-JP-1: ありがと! [D-899534の服を捲くり、D-899534の腹部に手を当てる]

 

永い時があの子を変えてしまった。<SCP-899-JP-1がD-899534の腹部に触れると同時に、D-899534の胴体がSCP-899-JP-2へと転移、頭部と癒合する。D-899534の胴体があった空間には、SCP-899-JP-2を支えていたと見られる黒色の流動体が転移していた。SCP-899-JP-1は、胴体の置換が行われるや否やSCP-899-JP-2へ向けて跳躍した。SCP-899-JP-2を掴み取り、壁を蹴りながら流動体から離れた場所へと着地する。SCP-899-JP-1は自身の手を使って、SCP-899-JP-2の一部に付いている流動体を拭い取っているように見える。SCP-899-JP-1が流動体の影響を受けている様子は見られない。SCP-899-JP-2の両目は既に閉じられており、流動体と接触していた胴体部の一部は有機的に腐敗しているように見える。D-899534は崩れ落ち、流動体と接触した部分の肉体は腐敗している。SCP-899-JP-2の腕のように伸びていた流動体は床へ落下し、SCP-899-JP-2を支えていた部分はゆっくりと沈み込んでいる3。Dクラス達の悲鳴が記録される。この時から“引力”の影響が弱まるも、影響は完全には消失していない。>契約は為された。しばし眠ろう。

 

SCP-899-JP-1: あとは手足だね……。 [SCP-899-JP-1がD-899701に振り向く] ねえゆうくん4。ゆうくんはたっくんのお友達だから、右手をくれるよね? たっくんは右手が無くてかわいそうでしょ?

 

D-899701: ふっ……ふっざけんな!! [D-899701がSCP-899-JP-1の頭を掴み、壁に何度も叩き付ける]

 

SCP-899-JP-1: ゆうくんはたっくんに右手をくれないの? [D-899701の腕を掴み、自身の頭からD-899701の腕を引き離す]

 

D-899701: 何だよこの力……! [SCP-899-JP-1の腹部を複数回蹴るが、効果がある様子はない] おい! おいあんた達! 銃持ってんだろ! こいつを撃てよ!!

 

<岡崎警備隊長が首を横に振り、拳銃をD-899701に向け、SCP-899-JP-1の要求に応じるよう促す。>

 

D-899701: おい銃を向ける相手が違うだろうがよ!! どういう事だよ!!

 

SCP-899-JP-1: ゆうくん。ゆうくんがたっくんのお友達になるって言ったのは、嘘だったの? [D-899701の腕を掴む力を強めているように見える]

 

D-899701: いだだだだだ! [罵倒]っ! やめろよ! このっ! [SCP-899-JP-1の手を振り解こうと試みるが失敗に終わる] [悲鳴]待て待てわかったわかったくれてやるよ!! だけど右手だけだぞ!? 体まで取られるなんてまっぴ──

 

SCP-899-JP-1: ありがとう!

 

<SCP-899-JP-1が掴んでいたD-899701の右腕が消失し、SCP-899-JP-2の右腕部分に転移。SCP-899-JP-2と癒合する。D-899701は右腕だけでなく、右肩周辺の肉体の一部も消失していた。この消失部分は、SCP-899-JP-2の右肩周辺の、流動体との接触によって腐敗していた部分と一致。消失部分は右腕と共にSCP-899-JP-2へと転移している事が確認された。宮谷警備員がD-899701の応急処置に当たる。>

 

SCP-899-JP-1: [D-899403を見る] ねえ、あきちゃん5はたっくんに左手をあげてもらえない? たっくんのお友達なら、左手をくれるよね?

 

D-899403: 何よこれ……何なのよこれ!! [D-899403は収容室の扉を開けようとするが失敗する。何度も扉を叩く様子が記録される]

 

SCP-899-JP-1: あきちゃん? [D-899403に近付いていく]

 

D-899403: 嫌……嫌……! 来ないで! 来ないでよ!! [D-899403はSCP-899-JP-1を突き飛ばそうとするが、その手をSCP-899-JP-1に掴まれる]

 

SCP-899-JP-1: あきちゃんはたっくんに左手をくれないの?

 

D-899403: [SCP-899-JP-1の腕を振り解こうとするが、SCP-899-JP-1はびくともしない] 嫌……やめて……お願いだから……。 [泣き声] この契約が終わったら私は帰るのよ! あの人から貰った指輪をまた嵌めるんだから……!

 

SCP-899-JP-1: あきちゃんはたっくんに左手をくれないの?

 

D-899403: ごめんなさい……ごめんなさい……左手だけはやめて……許して……。

 

SCP-899-JP-1: たっくんのお友達になってくれるって言ったのに! 嘘つき!!

 

<SCP-899-JP-1はD-899403を [編集済み]。>

 

SCP-899-JP-1: [D-899403の残った肉体を踏み潰している] 嘘つき! 嘘つき! 嘘つき! 嘘つき! [SCP-899-JP-1は落ち着いたのか、D-899672の方へと振り返る] てっちゃん6。てっちゃんはたっくんのお友達だよね? お友達なんだから、たっくんに左手をくれるよね?

 

D-899672: [舌打ち] 心臓に近い左腕かよ……。あー、左脚じゃ駄目か?

 

SCP-899-JP-1: てっちゃんも嘘つきさんなの? [D-899672に近付いて行く]

 

D-899672: 勘違いするなちょっと訊いてみただけだ! 殺されるくらいなら左手くらいくれてやるよ[罵倒]!

 

SCP-899-JP-1: 良かったあ! てっちゃんありがとう!

 

<SCP-899-JP-1がD-899672の左手に触れると、D-899672の左腕及び左肩周辺の一部がSCP-899-JP-2に転移した。羽場警備員がD-899672の応急処置に当たる。>

 

SCP-899-JP-1: たっくんの両手が戻ったね。良かったね。両足はもう少しだけ待っててね。絶対用意してみせるから。 [SCP-899-JP-1が部屋の隅で 蹲うずくま っているD-899595へ近付いて行く]

 

D-899595: [悲鳴] やっ……やめろよぉ……こっちに来るなよぉ……! 何だよ! 俺の右脚が欲しいのか!? それとも左脚か!? もっ、もう好きにしろよ!! [D-899595は頭を抱えている]

 

SCP-899-JP-1: ……? 何を言っているの? あなたはたっくんを見て「うええ」って言ったじゃない。そんな人はたっくんのお友達じゃないわ。

 

D-899595: な、なんだ……じゃあ、俺には用はない筈……だよな? な、なんで俺に近付いてくるんだ?

 

SCP-899-JP-1: たっくんに失礼な事をしたでしょう?

 

D-899595: え? あ、ああ……謝るよ。ごめん、悪かった。許してくれ。……やめろ、俺に近付くな。俺に近付くなあああああ!! [SCP-899-JP-1を突き飛ばそうとしたが、D-899595は逆にその腕を掴まれる] やめろ! 離せ! [罵倒]! 悪かったよ! 離してくれ! 痛い痛い痛い! 悪かったってば! ごめんなさい!! すいませんでした!! やめてください!! 脚でも何でもあげるから助けて[叫び声]

 

<この後、復旧した管制室が用意した追加のDクラスが一名ずつ投入され、SCP-899-JP-2は五体を取り戻しました。SCP-899-JP-2の五体が揃った瞬間から、SCP-899-JP-1の影響は終息しました。この事件によって5名の財団職員と3体のオブジェクト、3名のDクラスが失われました。>

 

事件後、SCP-899-JP収容室のベッドがあった床には下階にまで続く大きな穴が空いており、粘性の黒色流動体が下へと垂れ落ちている事が確認されました。該当箇所は、床の素材が流動体へと変化したために穴が空いたものと見られています。流動体は酷い悪臭を放ち、有機体に対して強い腐蝕性を示しました。研究の為、流動体は全て回収されました。

 

SCP-899-JP-1及びSCP-899-JP-2は臨時の収容室へと再収容され、他人型オブジェクトへの影響を防止する為にエリア-8116への移送が決定されました。

 

収容違反の危険性と広範に渡る人間への影響から、SCP-899-JP-2は五体満足の状態が維持されるよう特別収容プロトコルは改定され、SCP-899-JP-2の身体を故意に喪失させる実験はO5の承認が必要となりました。

 

空井「なんという大惨事・・・」

 

月光「さて・・・最後に、たっくんと呼ばれる、この実体、こいつは、最初はどんなものだったと思う?メリーと呼ばれることを望むこの実体は、最初はどんなものだったと思う?」

 

麻木「え?どんなものって・・・最初からこんなんじゃなかったんじゃないですか?・・・」

 

月光「本当にそうか?本当はたっくんと呼ばれるこいつは、最初は普通の人間だったんじゃないか?最初は、普通の、メリーの友達だったんじゃないのか?・・・その答えの一部が・・・これだ」

 

映像記録2070531 — 日付2007/05/31

≪映像記録2070531 — 日付2007/05/31≫

 

<01:59>

SCP-899-JP-1はSCP-899-JP-2を抱き抱えて眠っている。

 

<02:00>

SCP-899-JP-1が苦しげに呻きだす。

パパもママもどこにいったの?

<02:08>

SCP-899-JP-1: [泣き声]

どこにつれていかれるの?

<02:13>

SCP-899-JP-1: やだ……やだよ……たっくん死なないで……。

たっくんがわたしをたすけてくれた。そのせいでたっくんのなかにわるいやつがはいりこんじゃった。

<02:16>

SCP-899-JP-1: [泣き声]

だそうとしたけどだめだった。わるいやつはあばれてる。こんどはわたしがたっくんをたすけるばん。

<02:22>

SCP-899-JP-1: はい……はい……わかりました……誓います……。

どれだけかかっても、ぜったいにたっくんをたすけてみせる。だってわたしたちはともだちだもん。

≪記録終了≫

 

眠りから覚めたSCP-899-JP-1はいつも通りの振る舞いを示しました。SCP-899-JP-1にこの記録についてインタビューを行いましたが、有益な情報を得る事はできませんでした。

 

空井「・・・」

 

麻木「・・・」

 

月光「・・・一体、たっくんの中に何が入り込んで、一体、彼女は・・・何に誓ったのかな?・・・こんなところで、SCP-899-JPは終わり、次行くぞ」

 

SCP-838-JP 都会の波

オブジェクトクラス: Euclid

 

特別収容プロトコル: SCP-838-JPの出現地域は都市部であり、世界的に有名な観光名所が存在する為、封鎖は不可能と結論付けられています。SCP-838-JPの出現地域は機動部隊み-2"もぐら叩き"が巡回し、SCP-838-JPの顕現を未然に防ぎます。SCP-838-JPの目撃者には記憶処理を行い解放してください。SCP-838-JPの存在を証明する又は示唆する情報には徹底した隠蔽工作を行ってください。

 

説明: SCP-838-JPは[編集済み]の市内全域に出現するSCP-838-JP-A~Eの総称です。SCP-838-JP-A~Eの外観を含む特筆的特徴は以下の通りです。

 

SCP-838-JP-A 車両用信号機 。矢印ランプが追加されている個体も確認されている。

SCP-838-JP-B 歩行者用信号。押しボタン稼働式の個体も確認されている。

SCP-838-JP-C 郵便ポスト。郵便物がSCP-838-JP-Cに入れられたケースは確認されていない。

SCP-838-JP-D 街灯。

SCP-838-JP-E 道路標識。

SCP-838-JP-A,B,Dは稼働に必要な電力供給がされていないにも関わらず正常に稼働します。SCP-838-JP-A,-Bの各ランプの点灯時間,SCP-838-JP-Dの点灯時間,SCP-838-JP-Eの内容はすべて個体差があります。詳細な情報は付録資料838-1に記載されています。

 

SCP-838-JPは出現範囲内の地面に前兆無く出現します。SCP-838-JPの出現は土やコンクリートといった地面の種類、人通りの多さや発生地点の交通的な役割などに関係無く起こります。出現時のSCP-838-JPは地面に垂直で、全長1mm程度の大きさです。SCP-838-JPは約10分の時間を掛けて模倣対象と同程度の大きさまで成長し、公的に利用されている各物体と見分けの付かない状態になります。また、SCP-838-JPは周囲の物体や景観の経年劣化具合を模倣する特性も示しています。SCP-838-JPの発生頻度は判明していませんが、少なくとも市内で一日に10個以上のSCP-838-JPが発生していると推定されています。

 

SCP-838-JPを肉眼で見ている人物がSCP-838-JPに対して一定を超える不信感を抱いた際、SCP-838-JPは一瞬で消失します。SCP-838-JPが人間の感情をどう読み取っているのか、またどの程度の不信感でSCP-838-JPが消失するのかは判明していません。しかし参考として、財団職員がSCP-838-JPを視界に捉えてから1秒以上SCP-838-JPが存在し続けた例はありません。そのため、SCP-838-JPの組成や詳細な出現~成長プロセスの究明は絶望視されています。SCP-838-JP-Aに触れた事が記録に残っている人物へのインタビューは「ただの信号機だった」という供述以上に有益な情報は得られませんでした。

 

SCP-838-JPはその異常性から市内で発生した多数の通報に反して実体が確認されない状態が続き、幻覚現象として調査が進められていました。ですが調査の過程でSCP-838-JP-Bの成長過程を含む映像記録が発見され、実体オブジェクトと認定されました。現在ではSCP-838-JP-A~Eまでの5種類が確認されています。

 

空井「わあ心が休まるぅ・・・」

 

月光「いかん、空井が壊れた、しょうがない・・・このSCPは簡単に言うと、邪魔だ、おかしいな?と感じられると、消えてしまう、信号機やらなんやらだな」

 

麻木「不信感を抱くとって、書いてはありますけど・・・邪魔だっていうのは・・・?」

 

月光「それは、追記に書いてあるからついでに補遺と一緒に読んでいこうか」

 

追記: SCP-838-JPが財団に発見されるより以前の19██年に、市内でメモ用紙が回収されていました。メモの内容は情報不足で一種の怪文書とされていましたが、SCP-838-JPに関連しているとの指摘が挙がりました。

指摘は十分に有効であるとされ、メモの内容が添付されています。

 

お元気ですか? こちらは楽しくやっています。

うちの愉快な仲間を送りました、届いていると良いな。

そのうち地面から生えて、頑張ってくれるはずです。

余計なお世話だったらすいません。それだけが不安です。

ジャマだと思ってくれたら、それだけで消えてくれますので…

 

              酩酊街より 愛を込めて

 

補遺: 上記のメモの発見時期を鑑みて、機動部隊が19██年版の土木業務用地図を参照しながら市内を巡回しました。その結果、██体のSCP-838-JPの消失を確認しました。これはSCP-838-JPが19██年時点で既に市内に蔓延していたという説への有力な裏付けになります。SCP-838-JPの消失に伴った市民の混乱は情報工作を以て概ね抑圧されましたが、その広範性から現在も情報工作及び情報監視が続けられています。

 

麻木「酩酊街ですか?・・・」

 

月光「酩酊街っていうのは、要注意団体にはなってないが、何らかのSCPと関わりがあるであろうと考えられている団体の一つだな、ほかにもこいつらはSCP-823-JPというSCPにも関係があるな、さて、こんなもんにして、次にしよう」

 

麻木「ほえ、もうですか?」

 

月光「ああ、ぶっちゃけこのSCPはこれで終わりだから、説明するところがあんまりない」

 

麻木「は、はあ・・・」

 

空井「・・・っは、一体僕は何を・・・」

 

月光「さて、空井くんも起きたところで、最後のSCPと行こうか・・・トリを飾るSCPは・・・こいつだ」

 

SCP-99.99-JP-J 不幸の言葉

オブジェクトクラス: Keter

 

特別収容プロトコル: SCP-99.99-JP-Jの特性上、完全な収容は不可能です。複数の情報媒体に、既知のSCP-99.99-JP-Jの発生を防ぐミーム的対抗措置"クラッシャー"が施されています。

 

Dクラス職員を含む全ての職員はSCP-99.99-JP-Jの発生を防ぐため雇用直後に1回、さらに定期的な心理学的検査及び教習が義務付けられています。これとは別に各部署において個別の教習も行われます。これらを踏まえ毎月行われる試験で不適合であると判断された職員は一時的に全ての任を解かれ、1か月間の99.99特別教習が行われます。

 

財団職員にはSCP-99.99-JP-J-Bが配布されます。またSCP-99.99-JP-J-2の使用に制限があります。SCP-99.99-JP-J-2と具体的な制限内容のリストは文書99.99-2を参照してください。

 

説明: SCP-99.99-JP-Jは特定の条件下でミーム的影響力を持つ現実改変を引き起こす言葉です。現在までに███種が見つかっていますが、未知のSCP-99.99-JP-Jが███種以上存在し、また新たな種類も多数発生しているものと思われます。

 

SCP-99.99-JP-Jの殆どはありふれた単語の羅列であり、その多くは条件を満たさなければ異常な特性を示しません。現在も活性化の条件に関する研究が進められていますが未だ全てを把握できてはいません。その理由として、条件はそれぞれのSCP-99.99-JP-Jに対して個別に存在し、また極めて限定的であるという事が挙げられます。一例をあげると、年齢██~██歳、身長███.█~███.█cm、体重██.█~███.█kg、警察官または警備員であるアフリカ系アメリカ人の男性が23時以降にライトによって物陰を照らし、その後「██████、██████████。1」と言った場合のみこの言葉はSCP-99.99-JP-Jとなり、その特性を示します。

 

SCP-99.99-JP-Jの異常性はその非常に強力な現実改変能力にあります。SCP-99.99-JP-Jが発せられることで、発した人物またはその関係者(以降被験者とします。)が現在直面している事態2が劇的に深刻化します。被験者がそのような事態に遭遇していない場合、██時間以内に極めて危険な事件、事故に見舞われます。結果として被験者の90%以上が発現後██日以内に死亡しています。SCP-99.99-JP-Jの効果によると確認された影響の大きい事例ではサイト-██、██、██の壊滅的な破壊とそれに伴う多数のSCPの収容違反、█千人を超える死者、████████市の消滅、[削除済み]の発生等が起こっています。

 

SCP-99.99-JP-JのK-クラスシナリオさえも誘発しうる危険な性質から、特に財団職員に対して厳重な対策がとられています。それにもかかわらずSCP-99.99-JP-Jは財団職員による発現が最も多いという事が判明しています。3

 

19██/09/16: SCP-99.99-JP-Jと同様の現象を引き起こす物体、SCP-99.99-JP-J-2が発見されました。この発見に伴い、財団の食器、靴紐、写真立てに関する規定が大幅に改訂されました。

 

19██/06/11: 機動部隊隊員のプロポーズ及び婚約の事前報告が義務付けられました。最低でも1か月以上前に報告し、いかなる状況であってもそれらを行う直前での作戦への参加は許可されません。

 

要レベル4クリアランス

19██/03/30: 機動部隊隊員に対しての"やってない。"というミーム植え付け処理の義務化がO-5全員の認可の元、決定されました。

 

19██/07/04: 研究によりSCP-99.99-JP-Jの影響に対し生まれつき高い抵抗力を持つ人間の存在が確認されました。この発見から素養を持った職員によって構成される機動部隊あ-2("ストリンギーガム")、か-9("立石寺")が結成されました。

 

連中と作戦行動を共にした部隊から何度も要請が来てるのだが、"やかましい"という理由では部隊は解体できない。…まあ、気持ちはわからんでもないよ。-人事部職員████

 

要レベル4クリアランス

19██/01/05: 機動部隊隊員に対しての"物陰に隠れているのは猫ではない。"というミーム植え付け処理の義務化がO-5全員の認可の元、決定されました。

要レベル4クリアランス

19██/01/06: 機動部隊隊員に対しての"物陰に隠れているのは犬でもない。"というミーム植え付け処理の義務化がO-5全員の認可の元、決定されました。

要レベル4クリアランス

19██/01/07: 機動部隊隊員に対しての"ネズミでも猿でもカンガルーでもアイポッドでも[削除済]でもとにかく危険な物が隠れている。"というミーム植え付け処理の義務化がO-5全員の認可の元、決定されました。

 

19██/02/02: エージェント・████████がSCP-99.99-JP-Jを発した事で収容違反が起こり、SCP-███、SCP-███、SCP-███に包囲されるという事件が起こりました。いずれも人間に対して敵対的な性質を持つ存在であり、エージェント一人では本来対処不可能な状況です。しかしエージェント・████████は[削除済]を[削除済]、結果SCP-███とSCP-███は収容されSCP-███は無力化されました。このような絶望的状況であったにも関わらず、エージェント・████████はほぼ無傷での生還を果たしました。エージェント・████████が[削除済]をする10秒前、エージェント・█████4が発した言葉にSCP-99.99-JP-Jを無効化する能力がある可能性が指摘され、現在研究が進行中です。

 

19██/04/10: エージェント・████の祖母が製作したお守りにSCP-99.99-JP-Jの効果を無効化、または軽減する効果が認められました。これをSCP-99.99-JP-J-Aとし標準装備に指定します。エージェント・████の祖母にはSCP-99.99-JP-J-A製作のためにSCP-███及びSCP-███の使用が許可されます。

 

20██/06/22: SCP-99.99-JP-J-Aを持つ事で活性化するSCP-99.99-JP-Jが新たに発見されました。職員へのSCP-99.99-JP-J-Aの配布は禁止します。

 

20██/██/██: 割井博士考案の[削除済]にSCP-99.99-JP-Jの効果を無効化、または軽減する効果が認められました。これをSCP-99.99-JP-J-Bとし全職員へ配布します。

 

SCP-99.99-JP-J-Bを作るにあたって多くのDクラス職員が散っていったが、まあ安いものだ…この作品を見れば奴らも喜んでくれる事だろう。[削除済]は手を加えなくともSCP-99.99-JP-Jの影響を99.99%防ぐことが出来た。しかし、さらにSCP-███とSCP-████の特性を組み込むことによって理論上99.9999999…つまり、絶対に防げるようになったのだ。それにしても、ああ、なんてすばらしい発明だろう…クレフ博士だって僕ほどの貢献はしてないんじゃないかなぁ?-割井博士

 

月光「こんな恐ろしいSCPはそうそうになんとかしなければなるまいな全く・・・」

 

麻木「ひぇ・・・」

 

空井「・・・あの、月光さんこれ・・・」

 

月光「なんだ?」

 

空井「・・・ジョークSCP・・ですよね?」

 

月光「・・・なんだ、知ってたのか・・・」

 

麻木「・・・え?」

 

月光「ジョークSCP、所謂財団職員が作ったSCPのジョークだ、つまり架空の存在だ」

 

麻木「・・・遊んでていいんですか?・・・」

 

月光「まあ、こういう息抜きも必要ってことで入れてみた・・・さて、これで全部だな」

 

空井「それじゃあ僕帰ればいいんですかね?・・・」

 

月光「いや、ついでだ、うちの書類整理手伝え、なんでも手際が良いらしいじゃないか」

 

空井「・・・はぁ・・・分かりました・・・そういえば、月光さんと黒崎さんって、どういう関係なんですか?」

 

月光「ああ、あいつは私の弟だ、と言っても既に両親はSCP関連の事故で死んでるがな、それから私たちは財団に入ったんだ」

 

空井「ロリコンの黒崎さんにそんな過去が・・・」

 

月光「ロリコンは勘弁してやってくれ・・・一応あいつ弟だし」

 

空井「はい、分かりました、それじゃ、仕事しますか・・・」

 

ちなみにこのあと軽く見ていたけど月光さんも麻木さんも整理が苦手な人で予想以上に多かったため、戻れたのは一週間後だった




どうも、作者です、生物は生き返る。
さて、そんなどうでもいいことはともかく、今回は、外のサイトの二人と一緒に紹介しました。ちなみに「〇〇みたいなSCPをおねがいします!」「○○にぴったりなSCPをおねがいします!」といった感じのも大歓迎です、誤字、わかりづらい等の指摘がございましたら感想欄まで
今回使用SCP、tale
SCP-899-JP たっくん http://ja.scp-wiki.net/scp-899-jp
SCP-838-JP 都会の波 http://ja.scp-wiki.net/scp-838-jp
SCP-99.99-JP-J 不幸の言葉 http://ja.scp-wiki.net/scp-9999-jp-j

今回、SCP-899-JPのところ作ってる最中、コピーして出てきためりーさんとか
≪映像記録2070531 — 日付2007/05/31≫

<01:59>
SCP-899-JP-1はSCP-899-JP-2を抱き抱えて眠っている。

<02:00>
SCP-899-JP-1が苦しげに呻きだす。
(パパもママもどこにいったの?)
<02:08>
SCP-899-JP-1: [泣き声]
(どこにつれていかれるの?)
<02:13>
SCP-899-JP-1: やだ……やだよ……たっくん死なないで……。
(たっくんがわたしをたすけてくれた。そのせいでたっくんのなかにわるいやつがはいりこんじゃった。)
<02:16>
SCP-899-JP-1: [泣き声]
(だそうとしたけどだめだった。わるいやつはあばれてる。こんどはわたしがたっくんをたすけるばん。)
<02:22>
SCP-899-JP-1: はい……はい……わかりました……誓います……。
(どれだけかかっても、ぜったいにたっくんをたすけてみせる。だってわたしたちはともだちだもん。)
≪記録終了≫
の()の部分がコピーしてでてきて割とびっくりしました。
さて、そんなこんなで、今回はおしまいです
また、SCPの紹介リクエストは随時活動報告にてお待ちしております、もちろん、本家、J、他の支部のSCP、未翻訳のSCP、taleでも構いません。
それでは、皆さん、また次のお話で会いましょう、それでは、ノシ

前回あとがきでの使用SCP(毎回最初と最後にネタを挟むから考えてみると面白いかも知れない)
SCP-710-JP-J 財団神拳 http://ja.scp-wiki.net/scp-710-jp-j
SCP-126-JP 不死者たちのロシアン・ルーレット http://ja.scp-wiki.net/scp-126-jp

夜の山は怖い
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