SCP財団日本支部のとあるサイトの奇妙な日常   作:粒餡

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前回のあらすじ
わるいやつ、酩酊街、死亡フラグ
わるいやつ、酩酊街、死亡フラグ

今回も紹介回


第七サイト目「財団のクマーさん」

空井「・・・また、ですか?」

 

黒崎「ああ、また、だ、すまんな、どうやら他の奴らがお前のことを嗅ぎつけたらしくて・・・お前みたいなまともなやつは本当に貴重だからなあ・・・」

 

空井「まじでこの組織終わってるんじゃないんですか?」

 

黒崎「いや、そうじゃないんだがな?まあ、それはともかく、今回はここに行って欲しい」

 

空井「はぁ・・・まあ、別にいいんですけどね、この前みたいに資料整理を一週間もさせなければ・・・」

 

黒崎「安心しろ、今回の相手は、”一応”まともだ」

 

空井「・・・一応ねえ・・・」

 

黒崎「ま、そういうことで、行ってこい」

 

空井「分かりました・・・」

 

数日後

 

空井「・・・ここかあ・・・入るのやだなあ・・・この前のことがあるから本当にやだなあ・・・・・ええい、迷ってても仕方ない、もう変態でもSCPでもなんでも来い!失礼します!」

 

クマ?「ああ・・・やべえくっそ忙しいクマ・・・まだか助っ人・・・って、ああ、君が空井君かクマ?」

 

空井「ちくしょう!」

 

クマ?「え、どうしたんだクマ?急に」

そこには、クマの着ぐるみを着た人が忙しそうに資料整理をしているというシュールな画があった。

 

空井「あ、すみません、つい・・・えっと、僕は空井圭一です」

 

ツラレクマー「ご丁寧にどうも、僕はツラレクマーだクマー、ここのサイト管理者をやってるクマー」

 

空井「こんな人がサイト管理者だと?・・・」

 

ツラレクマー「君以外と言うクマね、まあ、ここにいる人たちは全員こういうのを着てたりするクマ、あ、別に僕が強要してるわけじゃないクマよ?みんな好きでこんな格好をしてるんだクマー」

 

空井「(まじでこの組織頭おかしい・・・まあ、確かに姿以外はまともっぽいな・・・)」

 

ツラレクマー「ま、とりあえず座れクマー、今お茶を出してくるクマー」

 

空井「あ、ありがとうございます」

 

ツラレクマー「・・・さて、君を今回呼んだ理由は、まあ、君の噂を聞いて、書類整理の手伝いだクマ」

 

空井「えっと・・・だけど何か話した感じ結構仕事できそうな雰囲気があるような?・・・」

 

ツラレクマー「ほら・・・僕この腕だから・・・」

 

空井「アホですかあんた」

 

ツラレクマー「いやー面目ない・・・ただお風呂とトイレのとき以外はあんまり脱ぎたくないんだクマー」

 

空井「なんでそこまで頑なに脱ぎたくないんですか・・・」

 

ツラレクマー「まあそれでもなんとかあと3つまでなんとかなったんだクマ・・・、とりあえず、これについて説明するからあとは頼んだクマ、流石に着ぐるみを着て二日徹夜はきつかったクマー・・・」

 

空井「お疲れ様です・・・」

 

ツラレクマー「それじゃ、まず一つ目からいくクマ」

 

SCP-753-JP 一本の指で

オブジェクトクラス: Safe

 

特別収容プロトコル: SCP-753-JPは標準的なSafeクラスオブジェクト収容ロッカーに鍵をかけられ、保管されます。全ての研究員は現在あらゆる使用実験が中止されていることに留意すべきです。

 

説明: SCP-753-JPはダンボールと厚紙、その他装飾に使われたカラーテープや油性マジックを使い幼児が作ったような外観をしているボタンです。██県に配置されたエージェントが一帯での不審なポルターガイスト現象を財団に報告し、調査された時に████家の屋根裏部屋で発見されました。家主の夫婦は妊娠する能力を持っていなかったため、子供はいません。当初側面には「がれーじ」と黒く書かれた文字がありましたが、SCP-753-JPの特性によりこれらは変更されています。

 

SCP-753-JPは、上部にある赤いボタンを押すことで、側面に現れた文字から推測されるシステムのアクティブ/非アクティブを反転する能力を持っています。発見当初表示されていた「がれーじ」は発見された████家のガレージのシャッターを開けることに成功しています。しかし、周辺地域で他の家に異常性が見られないことから、効果を発揮するのはひとつの事例のみに限られると見られています。非アクティブになると表面の文字はその他のランダムなものへと変化しますが、実験記録4より使用されなければ他の文字へ変化する特性を示しています。

 

現在全ての実験は禁止されています。

 

空井「なんか、普通に子どもが作りそうな見た目してますね、これ」

 

ツラレクマー「まあ、実際後に出す対話やらなんやらでは子どもっぽいし、多分子どもっぽいものが作ったんじゃないかクマー?」

 

空井「だけどこれ、そこらへん一帯でポルターガイスト現象が起きているということは、少なくとも誰かが押したことがある、もしくは勝手に押されてワープした・・・みたいな可能性もあるのかもしれませんねこのオブジェクト」

 

ツラレクマー「まあ、報告書を見る限りワープとかはされてないから、それはないと思うけどクマ、けど、もしかするとこれを押していて、これを作ったやつが、転移能力を持っていた可能性は、あるっちゃああるクマね」

 

空井「なるほど、そういう可能性もあるのか・・・これって、実験記録あるんですよね?どんなものがあるんですか?」

 

ツラレクマー「あるクマ、そんじゃ、出していくクマよ」

 

実験記録1 - 日付2000/6/13

この実験は半径10 kmの範囲で監視されながら行われる。

 

表示された文字: 「えあこん」

結果: 観測できず 範囲は財団の初期想定を超えているものとみられる。

 

空井「エアコンのリモコンになれるのもすごいかもしれないけど、さらっと財団もすごいですよね、これつまり範囲内にあれば観測できるってことですよね」

 

ツラレクマー「まあ、財団だし仕方ないクマー、それじゃあ、次行くクマ」

 

実験記録2 - 日付2000/6/15

この実験は半径20 kmの範囲で監視しながら行われる。

 

表示された文字: 「あんぷ」

結果: 現地で開催された音楽グループのライブ会場のアンプの電源が切れる、ただの偶然であるのか分類不能。

 

ツラレクマー「アンプ、つまり音響機器クマ」

 

空井「これ、あんまり広い範囲で使われてるものだと観測しづらいですね、もうちょっと限定的なものになんないんでしょうかね・・・」

 

ツラレクマー「まあ、あまりにも限定的なものに行かれても困るっちゃあ困るけどクマね、それじゃ、次」

 

実験記録3 - 日付2000/6/18

 

表示された文字: 「けーたい」

結果: 観測不可能。財団は一般人のPHSの電源動作が人の手であるかオブジェクトの効果なのか判別できませんでした。

 

空井「まさに無理難題」

 

ツラレクマー「まあ、携帯は仕方ないクマ・・・、さて、ここらへんか身近にあるものから、結構限定的なものに変わってくクマよ」

 

実験記録4 - 日付2000/6/24

 

表示された文字: 「みさいる」 [実験中止]

 

追記: 一週間と3時間後に表示が沈むように消え、文字が浮かぶ様子が観測される。

 

空井「あかんやつやこれ」

 

ツラレクマー「携帯とかガレージとかからガラッと変わったクマね、ここでしばらく放置すると浮かび上がる文字が変わることが判明したクマ、さて、次」

 

実験記録5 - 日付2000/6/30

 

表示された文字: 「とびら」

結果: サイト██のメインゲートの開放を確認。職員の███████がゲートを開放する姿が確認され、尋問を行いましたが「なんとなくそうしたかった」との証言を繰り返し処分は保留されています。

メモ: 「とびら」の表記が何故財団施設のメインゲートを指していたのか、その理由について現在研究中です。

 

実験記録5の後、「いじわるきらい」という文字が表示されました。

 

空井「子どもっぽいですねこのSCP」

 

ツラレクマー「でしょ?、しかし、これSCPの収容場所とかの扉が開いてたら結構な大惨事になってたクマね、さて、次は、このことから、筆談による対話が可能なのではないかということから、筆談による対話記録クマ」

 

インタビュー記録 - 日付2000/7/2:

 

対象: SCP-753-JP

 

インタビュアー: █████博士

 

付記: 表示された「いじわるきらい」の文字から筆談による意思疎通の可能性を探るべく実験を行いました。筆談はオブジェクト側面に鉛筆で記入すると、記入した文字が消え、返答と思わしき文字が浮かび上がることで成立しています。インタビューに際してこの間、スイッチを押すことによる異常な装置の作動などは観測できなかった。

 

<録音開始, 2000/7/2>

 

█████博士: 「なにがしたいの?」

 

SCP-753-JP: 「こーえんにいきたいの」

 

█████博士: 「こーえんでなにをしたいの?」

 

SCP-753-JP: 「ぶらこんにのりたいんだ」

 

█████博士:「なにがいじわるなんだい?」

 

SCP-753-JP: 「おじさんたちはぼくのこときらいなんでしょ?」(文章の改行がなく側面を超えて他の面まで届いている)

 

█████博士: 「そんなわけないじゃないか」

 

SCP-753-JP: 「うそ」

 

█████博士: 「なんでうそだっておもうんだい?」

 

SCP-753-JP: 「みんなうそつくんだ!ぼくはびょうきじゃなかったのに!」

 

█████博士: 「なんのことだい?ぼくたちはきみをしらないんだ」

 

SCP-753-JP: 「うそだ!みんなそうやってきたんでしょ!おぼえてないだけだ!」

 

█████博士: 「おかあさんのことかい?」

 

SCP-753-JP: 「おかあさんはびょうきじゃなかった!なのにびょうきだっていわれたんだ!」

 

█████博士: 「███のこと?おかあさんはびょうきでしかたなかったんだ」

 

SCP-753-JP: 「うそついたんだ!おとうさんが!」

 

█████博士: 「おとうさんはうそなんかついていないよ」

 

SCP-753-JP: 「うそだきみはおとうさんじゃないくせに」

 

█████博士: 「どうしてわかるんだい?」

 

SCP-753-JP: 「おとうさんはそんなこといわない!」

 

█████博士: 「おとうさんにあいたい?」

 

5分13秒返答なし

 

SCP-753-JP: 「あいたい けどみんなきらい」

 

<録音終了>

 

終了報告書: これ以上の返答はなく、対象はこの後19時間休止状態に陥りました。

 

空井「このSCP、おかあさんとおとうさんがいるんですね、それにしても、███って・・・?」

 

ツラレクマー「それに関しては、多分だけど、このオブジェクトが発見された家の夫婦のことだと、僕は思うクマ」

 

空井「え、だけどこの夫婦には妊娠する能力はないって・・・」

 

ツラレクマー「これは完全なこじつけだけど、夫の方が、今出産されると何か困ることがあり、妻を病気ということにし、中絶し、そして、この夫婦が何らかの要因妊娠できなくなった、こう考えれば、多少苦しいだろうけど、これならこの夫婦の家でこのオブジェクトがあった、という記述にも説明がつくっちゃあつくんだクマ」

 

空井「・・・」

 

ツラレクマー「さて、そんじゃ、次、行くクマ」

実験記録6 - 日付2000/7/3

これより全ての実験を禁止

 

表示された文字: 「█████」

結果:[未使用] 現在まで表示は変化せず

補遺:█████は米国政府の保有するICBM世界同時展開の最終起動スイッチであると推測されています。これ以降の筆談の試みは全て失敗に終わっています。

 

ツラレクマー「ICBM、つまり大陸間弾道ミサイルクマ」

 

空井「どんどんやばいことになってきてる・・・」

 

ツラレクマー「まあ、これも次に比べれば結構安全なもんクマ、押さなきゃいいわけだし、それじゃ、最後の実験記録、行くクマ」

 

実験記録7 - 日付2014/4/8

 

表示された文字: 「いま」

結果: ██████████████

財団は現在自体収束に向けて尽力していますが収集の目処は付かず、抜本的な収束案があれば誰でも█████博士へ提案してください。

 

空井「いま?・・・」

 

ツラレクマー「正直、僕もよく知らないんだけど、これを見る限り、かなーり、やばいことになってるっぽいクマ、ただ、一つ言うことがあるとすれば、これをもし、もう一回押されたとき、”いま”はどうなるんだクマ?」

 

SCP-332-JP 女性の味方 

オブジェクトクラス: Euclid

 

特別収容プロトコル: SCP-332-JPは、サイト-81██の女性用ロッカー室のロッカーNo.101に保管されています。ロッカーNo.101は扉を厚さ3cmのガラス製にし、中が常に見えるようにします。またロッカーの底板は、上に置かれたものが300g以下になると警報が鳴るようセンサーを内臓します。ロッカーには常に鍵をかけ、SCP-332-JPを自由に持ち出すことがないようにしてください。ロッカー室にはレベル2以上で月経期の女性職員が最低2人常駐します。駐留職員は1日1回、SCP-332-JPの全個体がロッカー内に存在することを扉越しに確認してください。常駐できる職員が足りなくなった場合に備えて、サイト内に勤務する全ての女性職員は、セキュリティレベルに関わらず月経期開始時と終了時にその旨を駐留職員へ報告してください。

サイト-81██に勤務する女性職員は、特別な事情がない限りナプキン状のサニタリー用品を使用してください。それ以外の形状のものを使用する場合は使用許可証の申請をし、サイト内で使用予定の全サニタリー用品には、支給された目印ステッカーを貼ることが義務付けられています。

 

説明: SCP-332-JPは、32個のタンポン型生理処理用品と、それを入れる紙製のピンク色の箱から成ります。箱の側面には「ソフトタンポン ふつうの日用・30個+2」と表記されています。宣伝文として、「毎日を快適に過ごしたい、アクティブな貴女へ!生理なんてまるでなかったような、自然なつけごこちです!」と書かれています。また、「使用方法:生理時に適宜取り替えてご使用ください」「使用上の注意:お肌に合わないときは医師に相談してください。使用後のタンポンは紙などに包んですててください。トイレにすてないでください。」の表記と共に、使用方法がポップなイラストで図解されています。製造販売元の記載はありません。タンポンは、一般に普及するアプリケーター収納型の製品に見え、吸収体・アプリケーター共に素材の異常は見られませんでした。

 

SCP-332-JPは、月経期の女性が使用するときその性質を現します。SCP-332-JPを挿入すると、使用者の生理周期は極端に早まり、今後の生涯で経験するはずだった月経期を28日以内に全て経験します。結果的に使用者は閉経します。この間SCP-332-JPの吸収体部分は未知の方法で膣内に付着し、体内から取り出すことは出来ません。SCP-332-JPを取り除く方法として唯一判明しているのは、外科手術による女性器そのものの切除です。

また、構造上不可能であるにも関わらず、脱脂綿製の吸収体は大量の経血を吸収し続け、その分体積を増幅させます。閉経間近の女性であれば下腹部に異物感を覚えるだけですが、使用者が若い場合は経血の量も多いため、膣及び子宮内が膨張した脱脂綿で埋め尽くされ、ときにより子宮破裂などの腹腔内出血を引き起こします。こうして増幅したSCP-332-JPは、28日が経過し性質が消えた後も取り出すことが難しく、大抵の場合手術が必要となります。さらに、生理痛や貧血、ホルモンバランスの乱れ、子宮内膜の増減なども1か月で一生分経験するため、たいていの使用者は通常の月経期よりも強い苦痛・不快感・体調不良を示します。これらの症状も使用者が若いほど深刻になりやすく、特に40歳以下の使用者の大半は、極度の貧血と体内変化、そして前述の内出血といった複合的な要因で死亡します。

閉経後の女性が装着した場合には、この性質は現れません。月経の来ない男性、人間以外の動物も同様です。初潮を迎える前の女児や、妊娠中の女性に対する性質は、記録がないため不明です。

 

半径10メートル以内に月経期の女性がいない場合、SCP-332-JPは箱ごと姿を消して、一番近くの該当者の近辺に現れます。箱の中のタンポンは、消費されると10分以内に未知の方法で自動的に補充されます。補充されたタンポンがどこから来ているのかは、目視でも監視カメラでも捉えることができませんでした。

 

空井「僕、男だから生理とかについてはあんまり知らないんですけど、これがえげつない能力を持っているというのはよくわかりました」

 

ツラレクマー「まあ、これの担当にされる女性職員はたまったもんじゃないだろうクマね、生理痛とか辛そう(小並感)」

 

空井「しかしなんでこういうSCPは周りに該当しない人物がいないとワープするんでしょうかねえ・・・」

 

ツラレクマー「使われたいんじゃないかクマ?」

 

空井「余計な気遣いですよ・・・」

 

ツラレクマー「ま、補遺があるから見ていくクマ」

 

補遺: SCP-332-JPは20██/██/██まで、愛知県███市のドラッグストア「██████ ██店」のサニタリー用品コーナーにおいて、販売員らしき若い女性が試供品と称し、箱から出して配布していたのが目撃されています。██人の被害者が出た時点で、該当地域潜伏中のエージェントにより回収されました。回収時に販売員の姿はなく、現場には「試供品 ご自由にお取りください」と女性の筆跡で書かれたポップと、SCP-332-JPが1箱置かれていました。エージェントが突入する直前まで販売員がいたという証言が複数ありますが、彼女がその後どこへ行ったのかは不明です。従業員の中にも合致する者はいませんでした。店内の監視カメラにも販売員の姿は映されておらず、また映像の中で被害者たちは、置いてあった「試供品」のSCP-332-JPを箱から自分で手に取ったように見え、証言と一致していません。SCP-332-JPと同じ性質を持つ個体が市場に複数出回っている可能性もあり、現在調査中です。

 

空井「この女性も、何らかの要注意団体の一つなんですかね?」

 

ツラレクマー「さあ、まだどこにも記述がないところを見るところ、まだ要注意団体じゃないんじゃないクマ?それじゃ、短いかもしれないけど、次行くクマ」

 

SCP-129-JP 床に居る

オブジェクトクラス: Safe Euclid

 

特別収容プロトコル: SCP-129-JP-1群は不透明な硬質カバーを裏面に填めた状態で、財団標準の収容ロッカーにそれぞれ収容してください。常に施錠をし、鍵は収容責任者が保管してください。実験等でSCP-129-JP-1を取り出す際は、担当者は決して裏面を視認しないように注意してください。裏面への曝露実験は、サイト管理者の許可が必要です。収容違反が起きた際は、目隠しをしたDクラス職員にアームを用いて回収を行わせるようにして下さい。また、現在新たなオブジェクトの捜索が続けられています。

 

説明: SCP-129-JPは、SCP-129-JP-1の裏面の付着物を視認、若しくは触知する事で発生する認識災害です。SCP-129-JP-1はSCP-129-JPを引き起こす付着物を伴う履物で、付着物は裏面に張り付いていています。付着物を剥がす試みは、付着物が異常性を発揮する最少単位が不明であり、損壊によって収容を更に困難にする可能性がある為行われていません。最初に発見されたSCP-129-JP-1aは、収容サイト-81██で使用されていたスリッパです。SCP-129-JP-1aは、収容サイト-81██で発生した事案[削除済み]の後、特性が判明し、回収され現在の特別収容プロトコルが制定されました。

 

裏面の付着物を視認した場合、被験者は強い恐怖の反応を示し、SCP-129-JP-1から逃走を図る、逆にSCP-129-JP-1を自身から遠ざけようとするなどを試み、恐慌状態に陥ります。この曝露直後の反応は認識災害に因る物か、強烈な不快感、恐怖からくる正常な反応であるかは、まだ解明されていません。この一次反応自体は10~30分程度で治まります。

 

SCP-129-JPのより異常な特性は、曝露直後の一次反応が治まった後に現れます。曝露後に被験者は、強度の強迫性障害に類似した精神疾患を発症します。発症した被験者は、同種の付着物の存在に対する強迫的な恐れを持ち、SCP-129-JP-1だけでなく、異常性のない一般の履物も忌避し始めます。この時、これらの履物の裏面を見せる事は一次反応に近い恐慌を引き起こします。発症後忌避の対象は急速に広がり、約1時間で鞄や椅子などの家具、カーペットなど、一般に床や地面に置く使い方をする物品をも強く避けるようになります。同時に何らかの実体の移動音の幻聴を報告するようになりますが、これが単なる幻聴なのか、被験者にのみ認識できる実際の音なのかはわかっていません。

 

この忌避反応は12~18時間後には、床に置かれた物への忌避から自身が床に触れる事自体への忌避へと進行します。この段階の被験者は歩く事に強い抵抗と著しい嫌悪感を示し、椅子や机などの台がある場合、被験者は台に登り自発的には降りてこなくなります。観察では、被験者は台に登ると一時的な安堵感を得るように見受けられます。もし適当な台が見つからない場合はその場で直立したまま一切移動しなくなります。被験者はこの直立状態を長時間維持する為、多大な肉体的苦痛を示します。なお、台の上に登った場合でも最終的には台の上面すら"床"として判断するようになり、いずれの場合でも24時間以内に直立し動かなくなる状態に収束します。自発的な移動が一歩も不可能になった被験者は、脱水症状や極度の心身の疲労により、外部の援助なしでは3日程で死に至ります。

 

強制的に歩かせる試みは、被験者の恐慌と激しい抵抗を引き起こす為困難ですが、不可能ではありません。しかし被験者を床に寝かせる実験は、被験者の[編集済み]という結果になりました。治療法は発症後6時間以内のクラスA記憶処置が有効ですが、床を歩く事に対する嫌悪の反応、実体の移動音の幻聴が永続的に残るケースがあります。なお、一般に強迫性障害治療に用いられる曝露反応妨害法は特性上用いることが出来ず、有効な治療は前述の早期の記憶処置のみです。

 

SCP-129-JPは裏面の視認だけでなく、触知でも引き起こされます。裏面への接触が直接引き起こすわけではなく、裏面の付着物が何であるかを認識する事がトリガーとなると推測されています。また、裏面を撮影した画像、動画の視認でもSCP-129-JPを発症する事が判明しています。更に、曝露した被験者に対するインタビューでも、裏面に何を見たのかについては被験者全てが詳しい回答を拒否する為、失敗しています。1付着物の組成調査も、██博士のSCP-129-JP発症を引き起こした20██/██/██のインシデント-███-█以降中止されました。以上の事から、どのような手段であれ付着物の理解は認識災害を引き起こすと推測され、付着物が何であるかの特定調査は全て中止されています。

 

空井「これはまた、ようは、地面が・・・というより、面、自体が恐ろしくなるSCPなんですかね?ただ、なんで怖くなるかは知らないけど」

 

ツラレクマー「ちなみに、付着物について、理解しない程度で説明すると『黒くて[削除済み]だった』、らしいクマ」

 

空井「・・・ゴキブリ?」

 

ツラレクマー「違うクマ」

 

空井「ですよね」

 

ツラレクマー「まあ、補遺、二つあるから連続でも見ていくクマ」

 

補遺1: 2012/██/██、██県██町の集会所で、SCP-129-JPと同様の認識災害を引き起こすサンダルが発見されました。2時間後、収容部隊が到着するまでに、3人が曝露しました。現場でクラスA記憶処置が為され全員回復しました。オブジェクトはSCP-129-JP-1bと指定され、収容されました。 これを受け、本ドキュメントも一部改訂されました。他にも同様のオブジェクトが存在する可能性が指摘されています。

 

補遺2: 2014/██/█、██県████市の市民センターで、SCP-129-JPと同様の認識災害を引き起こす靴が発見されました。1時間後、収容部隊が到着しましたが、既に███人が連鎖的に曝露し現場が混乱していた為、█人の被害者の収容に失敗しました。█人は、全員4日後に████湖で溺死している状態で発見されました。オブジェクトはSCP-129-JP-1cと指定され、収容されました。周辺地域、関係者には記憶処置の上、カバーストーリーが流されました。本件で同様のオブジェクトの存在が確認されたため、エージェントによる広範な捜索活動が開始され、同時にオブジェクトクラスの引き上げが為されました。

 

ツラレクマー「これ、溺死しているのは、疲弊しているにも拘らず、地面から離れる為に泳いで水面に向かった為、と考えられているクマ。」

 

空井「これって、おかしいのは靴とかじゃなくて、ついているものっぽいですね」

 

ツラレクマー「そして、さっきの空井君の疑問、面自体が怖くなるか、それの答えが、これかもしれないクマ」

 

不自然だと思いませんか?SCP-129-JP-1の裏面のこびり付きが起こす事案は起きても、奇妙な履物に踏みつけられる前の“何か”自体が起こしたと考えられる事案は未だ確認されていません。私たちはこの異常なスリッパより、踏みつけられる“何か”自体を捕えるべきなのでは無いのでしょうか。恐らく、今もどこかの床に居るのでしょうし。- ██研究員

 

空井「・・・なんとなく、わかりますけど、なんでこれが答えなんですか?」

 

ツラレクマー「そうクマねえ・・・例えば、スリッパの内側が床、付着物がついてる部分を床下、と考えればわかりやすいかも知れないクマ、これに暴露された被験者は、全員が全員、その付着物に対して恐怖感を覚えている、つまり、スリッパの内側のした、つまり床の下に、こいつがいる、そういう意味なんじゃないクマ・・・ってことクマ」

 

空井「なるほど・・・とすると、この下にも、もしかするといるかもしれませんね、それが」

 

ツラレクマー「それはできるだけ考えたくないクマ・・・そんじゃ、僕はねるから、あとは頼んだクマ・・・」

 

空井「はい、ゆっくり休んできてください、それじゃ・・・」

 

ちなみにそのあと着ぐるみを脱がしたいという衝動を抑えるのに大変だった空井だった。




どうも、作者です、さっき変なメールが送られてきました。
さて、そんなどうでもいい話はともかく、今回も別のところへの出張回です、ちなみに出張先予定の場所はあと3つあり、それぞれ5人の職員が勤務しています。あと、ぶらこんに乗りたいってところなんかBL小説っぽいよn(記憶処理)

今回使用SCP、tale
SCP-753-JP 一本の指で http://ja.scp-wiki.net/scp-753-jp
SCP-332-JP 女性の味方 http://ja.scp-wiki.net/scp-332-jp
SCP-129-JP 床にいる http://ja.scp-wiki.net/scp-129-jp

今回からここにやっと職員の説明とか載せて行きます。ちなみに紹介順は出てきた人たちからランダムです。

名前:御手洗 涼介(みたらい りょうすけ)
セキュリティレベル:3

職務:医療関係のSCPが主
(死体関係のSCP)✖

所在:サイト-81██”変人たちの巣窟”、腐臭が漂う場所

人物:元々はこのサイトに属するべき人間ではなかったが、とある事件からネクロフィリアになり、その際サイト-81██”変人たちの巣窟”に飛ばされた。
財団に所属する以前は医者として働いており、その医療技術の高さから、財団にスカウトされた。
また、彼はあのサイトでは比較的常識人ですが、一度死体のことについて話すと、最低でも██時間ぶっ続けで話せます。

SCPの紹介リクエストは随時活動報告にてお待ちしております、もちろん、本家、J、他の支部のSCP、未翻訳のSCP、taleでも構いません。
それでは皆さん、また次のお話で会いましょう、それでは、ノシ

前回あとがきでの使用SCP(毎回最初と最後にネタを挟むから考えてみると面白いかも知れない)
SCP-287-JP 現世利益を求めるものへ http://ja.scp-wiki.net/scp-287-jp
SCP-492-JP 夜山の怪 http://ja.scp-wiki.net/scp-492-jp
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